富士ゼロックス、来年3月仁川工場閉鎖……「突然こうなってしまってどうすればいいのか……」(世界日報・朝鮮語
日本の富士ゼロックス本社が来年3月31日、韓国富士ゼロックスの仁川工場閉鎖を最近決定した。自分の家のように思って長い間働いてきた韓国人の従業員何百人もが行き場を失うかもしれない状況に置かれて切なさを醸し出す。

コピー機業界の構造改革の次元で仁川工場閉鎖が決定されたと韓国富士ゼロックスは、いくつかの従業員が会社に残ることができる方案を調達するために努力中であり、離職などの影響がある職員にも可能な限り支援を惜しまない方針だが、事態が順調に仕上げかどうかは未知数だ。

韓国と中国とベトナムなどに生産工場を置いた富士ゼロックスは、日本の富士フィルムとアメリカのゼロックスが1962年に合弁設立した多国籍企業であり、富士フィルムと一緒に日本のフジフィルムホールディングスの下に属している。韓国支社である韓国富士ゼロックスは経営全般で日本富士ゼロックス本社の決定に従う。 (中略)

韓国富士ゼロックスの従業員180人の協力会社勤務者まで合わせれば350人余りが仁川工場閉鎖の直撃を迎えることになる。 (中略)

韓国富士ゼロックス側は「構造改革の一環として、グローバル生産機能を移転中」とし「本社次元の決定で仁川工場の運営を終了することになった」と世界日報に9日回答してきた。
(引用ここまで)

 これまで仁川に工場を所有していた富士ゼロックスの韓国支社が工場閉鎖を決定。
 徴用工裁判の判決が出た後なので政治的な問題がからんでいるかとも思ったのですが、そういうわけでもなさそうです。
 タイミングがちょうどあっているだけ、という感じがします。
 ただ、ムン・ジェイン政権が推し進める所得主導成長が十分に作用しているということは言えるでしょう。賃金高騰するのは間違いありませんから。

 記事によると180人が直接雇用されており、協力会社(韓国でいうところの下請けの表現)も合わせれば350人が工場閉鎖で直撃を受けるとのこと。
 それほど大きな工場でもありません。
 主力生産地であるベトナム工場に移転して競争力を強化しようということのようです。
 韓国から多数の工場がベトナムに逃げ出しているのと同様に、ということですね。

 あと徴用工裁判は関係なさそうだと書いておいてなんですが、最後の最後に背中を押す要因にはなりえると思うのですよ。
 主要因にはならなくても。
 たとえば「撤退すべきか、そのまま生産を続けるべきか」という際にあるとき、あるいは「韓国と他国、どちらかでは生産を続けよう」というシチュエーションにある時。
 「韓国ではなにが起こるか分からない」という今回の判決が最後の一押しにはなり得るということです。
 これはけっこう大きな要因になるんじゃないか、と個人的には感じます。

小林陽太郎―「性善説」の経営者
樺島 弘文
プレジデント社
2012/4/17