非核化:韓ASEAN首脳会議「FFVDまで制裁」(朝鮮日報)
文大統領は先月の欧州歴訪時に続き、今回もロシアのプーチン大統領との首脳会談で「北朝鮮に対する制裁の緩和」に言及した。しかしアジア欧州会議(ASEM)のときと同じく今回ASEANの首脳らも「非核化が実現するまで制裁の完全な継続」という原則を譲らなかった。

 今回の韓ASEAN首脳会議の議長声明には「3回の南北首脳会談と6月の米朝首脳会談を歓迎する」とした上で「ASEAN首脳らは一連の進展を成し遂げた文大統領の努力を認める」との文言が入り、文大統領の行動を高く評価した。しかし北朝鮮に対する制裁については「国連安保理決議の完全な履行の意志を改めて確認し、FFVD方式の完全な非核化に向けた国際社会の努力に注目する」と表明した。これに対して北朝鮮はCVID(完全かつ検証可能、不可逆的な非核化)はもちろん、米国が掲げるFFVDについてもあからさまに拒否している。 (中略)

 文大統領とペンス副大統領との会談後、大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は「今日の会談で制裁はテーマにならなかった」と説明したが、米国のホワイトハウスは「制裁について意見を交換した」と明らかにし「北朝鮮のFFVDと制裁の実行、南北協力、そして韓米間の緊密な連携について話し合った」と説明した。取材陣がこの点を指摘すると金報道官は「制裁については話すことはない」として言及を避けた。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインがASEANとの首脳会議で「非核化に伴う制裁緩和を」と提唱したとのこと。
 んで、ASEANから返ってきたのは「完全かつ最終的、検証可能な非核化に注目する」という声明。
 フランスでのマクロン大統領との会談をはじめとした欧州歴訪で完敗したのに続いて、ASEAN首脳会議でも完敗。
 もちろん、日米の姿勢が揺らぐはずもなく。
 またもや、韓国から世界が孤立していく結果になったわけです。

 そもそも中露が韓国に同調して「制裁緩和を」って求めているのは、アメリカにやりこめられているだけじゃ面目が立たないっていうだけの話ですからね。
 韓国の……というか、ムン・ジェインの言っていることに理があるからってわけではない。
 アメリカ対中国、アメリカ対ロシアという新冷戦の状況下での綱引きにおいて、北朝鮮を引き入れたほうが有利だから、もしくはいちゃもんがつけられるからというだけの話にすぎない。

 世界的に見たら韓国、ムン・ジェインの言い分に共感者なんかいないんですよ。
 それを「もうピョンヤン宣言に『年内の終戦宣言』って書いちゃったから」とか「もう非核化したも同然だから分け前を寄こせ」なんてゴリ押ししようとしても通るわけがない。
 韓国国内の金融機関や企業にまでアメリカからのお達しもきている。

 もう詰んでると思うのですが、まだここから展開できる突破方法とかあるんですかね?
 まあ、非核化してもしなくても詰みなら非核化しないという選択肢もあるとは思いますが。

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斉藤倫
集英社
2006/1/25