「国産戦闘機開発」野心... 相次ぐ悪材料に座礁まっしぐら(世界日報・朝鮮語)
韓国もインドネシアと一緒に2026年までに韓国型戦闘機(KF-X)を共同開発するという目標を立てて研究開発の真っ最中である。しかし、開発費の分担や技術移転の規模をめぐるインドネシアとの再交渉、武装装備準備の遅れなどの悪材料が重なり、当初の開発計画に暗雲が垂れている。

現在、KF-X開発の過程で重要な武装統合といえる。航空武装はほとんど米国やイスラエルのなど海外からの輸入に依存しており、航空機や武装統合に必要な技術情報を外国で獲得することが重要である。

問題は、アメリカ製の武装装備関連技術情報の移転が、3年前から難航したことにある。

国会国防委員会所属の共に民主党チェ・ジェソン議員が9日、防衛事業庁などの提出を受けた資料によると、2015年12月に韓米政府は安保協力委員会(SCC)を開いて、米国製の武装技術情報の輸出問題を議論した。この会議で、米国側は「KF-Xの試作機がない段階でのアメリカ製の武装技術情報の輸出承認の検討は不可能である」という立場を明らかにした。

韓米両国は2016年3月の実務会議を開き、米国側が△大きさや重さなどが含まれている物理的な技術情報△武装-航空機統合関連情報が含まれた機能の技術資料△試験弾と支援機器などを段階的に提供する方案を議論した。韓国政府は、同年7月と2017年1〜2月の韓米防衛技術戦略協力会議(DTSCG)とSCCなどを通じてKF-X武装統合に対する米国側の協力を重ね要求は、2016年11月から2017年12月にかけて、米国製武装の物理的な技術情報の米国政府の輸出許可手続きを完了した。

しかし、米国防総省安全保障協力局(DSCA)は、2月韓国側に書簡を送り、「KF-X試作機がない機能技術情報の輸出承認を不可である」とし「ただ、韓国側が(KF-X)詳細設計基準の設定時に提供可能な技術情報の輸出承認を検討することは可能である」という立場を明らかにした。KF-X開発会社である韓国航空宇宙産業(KAI)が詳細設計に入った7月時点では事実上拒否した。 (中略)

結局、8月、韓米政府と防衛産業などが参加した実務会議でKF-X詳細設計に必要な技術情報を選別、米国政府保証による対外軍事販売(FMS)方式の代わりに商業購入で優先推進合意した。

商業購入方式を選んでも、米国政府の承認等に関する手続きが必要に応じて、実際の技術情報獲得には時間がかかる。防衛事業庁はドイツ製IRIS-T短距離空対空ミサイル、イギリス製メテオ中距離空対空ミサイルシステム統合に開発スケジュールを合わせるという立場や、2021年出荷されるKF-X試作1号機のアメリカ製武装統合が完全に可能かは未知数だ。2026年までに多機能位相配列(AESA)レーダーなど国産の電子機器と、米国製、欧州製、国産武装を統合するために与えられた時間は5年。マイナーな欠陥でも発生すると、全体の開発スケジュールに支障が懸念される。

アメリカ製武装統合問題について、米国側の立場は一貫した。KF-X試作機が必要とする技術資料の提供が可能であることだった。防衛事業庁は、この問題を知っていた。しかし、約3年間、米国側との得るところのない交渉にしがみつき、米国製武装を安定的に統合するのに必要な時間を無駄にしたという指摘が出ている。
(引用ここまで)

 2015年の12月頃に、アメリカと「武装統合システム構築用に情報を出してくれ」って交渉して「KF-Xの試作機もないのにそんなことできない」と言われて終了。
 2015年の12月っていったらもうすでにアメリカからはAESAレーダーをはじめとした、いわゆる4大技術の移転を拒絶されたあと
 正確にいえば、技術移転拒絶がスクープされたあとの話ですね。

 そこから2年かけてアメリカと交渉したのだけども、やっぱり最終的には「試作機もないのに技術移転はできない」といわれていまに至ると。
 試作機を完成させた段階でまたこいって話ですね。
 まあ、アメリカ側の言い分も当然でして。
 試作機もない段階で、システムを構築するための情報だけ出してそれが流出したら目も当てられない。
 少なくとも試作機がある上での供与でなければ「戦闘機を作るつもりがあるのか」という本気度が測れない。
 まっとうなお話です。

 っていうか……最初からAESAレーダーやら武装やらを欧州製、アメリカ製、韓国製を統合させるシステムを構築できるのかっていう疑問はあったのですよ。
 どのメーカーだってこれまで例のない情報開示を嫌うに決まっている。
 それを交渉した上で、もしくは現物を解析して統合できるのかっていう。

 たとえば国産でAESAレーダーを作ることができたとしましょう。
 少なくとも韓国では国産であると主張しています。
 で、そのレーダーがレーダー波を出して、そのフィードバックをKF-Xのシステムが受け取って、敵なのか岩なのか建物なのかを判別し、かつ敵と判断したら攻撃態勢に移り、実際に攻撃を行うというようなシステムができるのかということです。
 これまで一切、戦闘機の開発をしてこなかった国がいろいろなステップを飛ばして行うにはかなりハードルが高いんじゃないのか……と思っていたのですが。
 それで開発が頓挫してもなんら不思議ではない、というのが今回の記事ということです。
 個人的にも丸投げ以外じゃ無理なんじゃないかなーとは思っているのですが。さてはて。

モーターファングラフィティ 世界の戦闘機スーパーファイター
三栄書房
三栄書房
1978/1/14