韓国球界と兵役免除 宣銅烈監督が“疑惑”で辞任した背景(デイリースポーツ)
 野球の韓国代表・宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督が14日に辞任した。突然の出来事だったが、個人的には「やっぱり」という思いがよぎった。

 韓国代表監督としては切り札ともいえる宣銅烈が、なぜこのタイミングで辞任を表明したのか。発端は9月にジャカルタで開催されたアジア大会にある。韓国は金メダルを獲得したが、その選手選考に“疑惑”が持たれていたためだ。 (中略)

今回、代表選手の中に“兵役逃れ”を続けていると指摘される選手が2名含まれていた。韓国の球界関係者に言わせると「それらの選手は昨年、軍隊に入隊するタイミングだったがそれを拒絶して、アジア大会への参加を求めていた」という。 (中略)

 「この選手はショートですが、昨季の成績は92試合の出場で打率・272、37打点、8本塁打。これなら他チームにも適任者はいるはずなのに、なぜ入っているのか?と大会前からファンの間で騒動になっていたんです」(同)

 本番でも目立った出場はなく、ほぼ控えで大会は終了。韓国は金メダル獲得で、この選手を含む兵役未了の9選手が規定通り恩恵を受けることになった。世論の反発はメダル獲得でも鎮火せず、むしろ炎上した。 (中略)

 宣銅烈は記者会見を開き、選考過程を説明し、同時に混乱を招いたことの謝罪もしたが、事態は悪化するばかり。ある団体は「宣銅烈監督が請託、ワイロを受けているのではないか?」と行政(国民権益委員会)に訴えた。さらには10月10日、宣銅烈はなんと国会に招致され事情説明をする異例の事態となった。宣銅烈は選考における特定の配慮も金銭の授受も否定したが、詰問する議員の姿勢は、関係者に言わせれば「国民受けを狙ったパフォーマンスに見えた」という。

 こうした混乱の末、宣銅烈は韓国シリーズの閉幕を待って辞任を明らかにした。同氏に極めて近い側近者によれば「事態収拾というより、コミッショナーに対しての不満、不信が辞任を後押しした」という。
(引用ここまで)

 先日、ソン・ドンヨルが韓国代表監督を辞任したのですが、それについての事情をまとめている記事。
 野球選手の兵役免除等についても非常によく書けている記事なので引用は(これでも)少なめ。
 韓国野球に多少なりとも興味があるのであれば、読みに行ってよい記事だと思います。

 記事中で唯一言及がないのはソン・ドンヨルの韓国球界における地位というか、立場。
 もうレジェンド、英雄そのもの。
 日本人が王貞治とか長嶋茂雄に対して抱いている尊敬心とほぼ変わらない扱いを受けているといっていいでしょうね。
 今回の東京オリンピックに向けての監督就任も満を持してというものでしたし、少なくとも2020年まで専任代表監督として代表チーム作りを任されるというのもソン・ドンヨルであれば当然といったところ。

 クラブの監督としてはそれほど輝かしい業績があるわけでもないのですが。
 サムスン・ライオンズで監督就任した際に2年連続で韓国シリーズ優勝を遂げたものの、それ以降はぱっとしない成績。
 古巣のキアタイガースの監督になっていたときはプレーオフにすら引っかからずに低迷。
 それでも代表監督としては「ソン・ドンヨルのためなら」というような思いを抱かせる人物なので、最適だったのではないかと感じます。
 誰からも文句がつけられない、という意味で。

 ただし、その「文句がつけられない」というのはあくまでも球界内でのことであって、政界からの糾弾や、兵役免除に関しての選手選びについての国民からのブーイングは少なくなかった。というか韓国で大問題になっていました。
 それでもコミッショナーが守る姿勢を見せればよかったものの「宣銅烈監督の不覚だったと思う」とか国会で証言してしまったので、辞任発表に至ったと。

 まあ、内紛の犠牲者になった……ということですね。
 韓国らしい幕引きであったとは思います。

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