【社説】制裁緩和訴える韓国政府、米国で高まる「非核化詐欺」世論(朝鮮日報)
North Korean Nuclear Shell Game(NewYorkTimes・英語)
 米国のニューヨーク・タイムズ紙は14日付の「北朝鮮の核詐欺ゲーム(shell game)」と題された社説で「(北朝鮮の核開発は)事実上、何も変わっていない」と指摘した。「シェル・ゲーム(shell game)」とは複数の器のどこに玉が隠れているか参加者に当てさせるインチキ賭博のことだ。北朝鮮は豊渓里の核施設、東倉里のミサイル施設を閉鎖したと国際社会に宣伝し、その一方で別の隠された核施設で核関連物質やミサイルの開発を続けているが、その様子がまさに「シェル・ゲーム」だというのだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙は「シンガポールの米朝首脳会談での合意を『画期的な成果』などとする妄想をトランプ大統領が捨てない限り、今の状況はさらに悪化するだろう」とも指摘した。同日付のワシントン・ポスト紙も社説で「米朝首脳会談後も北朝鮮による核物質の生産とミサイル基地の開発、強制収容所は稼働している」「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は父親と同じく詐欺と脅迫、遅延、強奪に精通している」と指摘した。このように米国の複数の主要メディアは北朝鮮との非核化交渉を「詐欺」と主張している。
(引用ここまで)

 ここ1週間くらいですかね。じわりとアメリカの対北朝鮮世論が変化しつつあります。
 中間選挙が終わったことで、対北朝鮮政策を功績として顕示したい共和党トランプ政権の意向が変わったこともあると思われますが。
 最大の理由はCSISによって13カ所のミサイル基地が特定・発表されたこと。
 韓国政府は「そんなことはすでに我々は把握している」とか言い出してきたアレですね。
 このCSISの発表以降、風向きが変わりつつあるように感じています。
 対中国、対イラン、もしかしたらその次のシリア問題のさらに次くらいにあった優先順位がじわっと上がってきたというべきでしょうか。

 なにしろあのニューヨークタイムズが「我々は北朝鮮を巡る欺瞞(Shell Game)につきあわされているのではないか」と書き始めてしまう始末。
 どうやらこのままではなにも変わらないのではないかということに専門家だけではなく、一般マスコミが気づきはじめた感じです。
 米朝首脳会談が開かれてからすでに6ヶ月。非核化は一向に進展を見せず、高官協議すら中止になる情勢
 ニューヨークでの高官協議中止の翌日にはアメリカ高官から「北朝鮮の政権交代もオプションのひとつ」との言及がありました。

 もっともニューヨークタイムズの記事については「反トランプ」の部分が少なからずあるのですけどね。
 トランプ政権、そして本人は幾度となく「北朝鮮は核実験やミサイル発射テストを止めた。これが我々の業績でなくてなんだというのだ」という話をしています。
 Twitterでもそんな話を書いています。
 それに対してニューヨークタイムズは「トランプはそんな話をしていたが、実際のミサイル開発や核兵器生産はまったく止まっていないのではないか」と述べたいわけです。

 まあ、それでも風向きと強さはちょっと変わってきました。
 トランプ大統領自身も「この米朝首脳会談が間違いであったと半年後には言うかもしれない」なんて話を首脳会談直後にしていましたっけ。
 どちらにしても中間選挙が終了したことで事態は進展することでしょう。
 「運転席に座っている」ムン・ジェインにはなにができるんでしょうかねー。