韓国野党議員「朴正熙いなかったらいまの韓国はフィリピンに及ばない」(中央日報)
「正しい未来党」の李彦周(イ・オンジュ)議員は24日、「朴正熙(パク・チョンヒ)大統領ではなかったなら依然として(韓国は)フィリピンにも及ばない社会で暮らしていただろう」と話した。

李議員はこの日、週刊東亜とのインタビューで「韓国の主要産業を作ったのが朴正熙元大統領だ。自動車と鉄鋼、造船と海運、石油化学などすべて朴正熙政権の時に始まった」としてこのように明らかにした。李議員は「1970年代初めまで韓国経済はフィリピンに及ばなかった。そんな後進的な国で世界を先導する産業を育てる考えを(朴元大統領が)どのようにやり遂げたのだろうか。独裁した指導者が産業を興したケースは(東アジアとアフリカなど第三国で)ない。朴元大統領の功績を認めなければならない」と主張した。
(引用ここまで)

 まあ、この議員が言っていることには一理あります。
 同じ独裁者でもフィリピンのマルコスと韓国の朴正熙では大きく異なる。
 前者が国富を流用し続けたせいでフィリピンがいまだに混沌の最中にある一方で、韓国はそれなりの発展を遂げることができた。
 暗殺後に朴正熙所有の金庫を開けたら空っぽだったなんてことも聞きますね。逸話として。

 だけども、こういう場で「さもなくばフィリピンみたいになっていた」とか言える、ナチュラルな差別意識がすごい。
 過去の事例をちょっと見てみましょうか。

 タイの洪水やネパール人女性を監禁したこととか、いま見ても怒りに震えそうですわ。
 彼らのこういった発言がすごいのは、「差別してやろう」という意識なしの言動なのです。あくまでもナチュラルにこうした発言をしている。
 大きな事故が起きれば「まるでアフリカの落後地域だ」ってなんのためらいもなく語れる。
 というわけで、こういった発言は韓国人が韓国内で聞くのであれば、当然として受け取れるのでしょうけどね。
 よく「悪気がないから許してやれ」なんて言葉がありますが、この場合は「悪気のなさ」がさらに悪質なのですよ。

 渡辺美智雄の「黒人は破産しても(略)アッケラカーのカー」発言が1988年。30年前。
 あのときですら「こんなこと言ったらマスコミに捕まるか」と話していたとのことですから、それ以前の段階なんだろうなぁ……。

暗殺の世界史 シーザー、坂本龍馬からケネディ、朴正熙まで (PHP文庫)
大澤 正道
PHP研究所
2008/6/2