「日韓首脳、非公式で会談を」 潘基文前国連事務総長(朝日新聞)
 潘氏は慰安婦や徴用工問題などで混乱する日韓関係について「問題が頻発し、不幸な状態だ」と語った。日韓双方に誤解が広がる可能性があるとして「両首脳が心を開いて話す必要がある」と指摘した。

 「当局者が問題を解決するうえで助けになる」との理由で、安倍晋三首相と文在寅(ムンジェイン)大統領が今月末の国際会議の際に会談するよう訴えた。「正式な会談は報道されるし、記録も残る。双方に負担だ」と述べ、非公式な接触を勧めた。

 日本の政治家から厳しい非難が続いている状態については「火に油を注ぎ、問題解決の助けにならない。戦争の被害者だという韓国人の意識に思いを至らせてほしい」と語った。
(引用ここまで)

 パン・ギムンは70年代に外交部に入ってからこっち、延々と外交畑にいた人物です。
 つまり、その頃の「韓国国内では反日を高らかに謳いながらも、日本に来たら政治家の前で土下座」というような外交を見ていたのでしょうね。
 逆にいえば、密約外交で日本とやりあっていた韓国の外交を知っている人物でもあるわけです。
 直接に日本とのやりとりがあったのはノ・ムヒョン政権で外交部長官としてですが、それ以前から外交畑にいたので知識はあっても不思議ではありません。

 そういう人物から「陰で外交をやるべきだ」という助言が出る。
 日韓関係を巻き戻そうという意図があるのは間違いないでしょう。少なくとも「密約外交のほうが韓国に分がある」という認識であることは確かではないかと思われます。
 まあ、大きなお世話なんですよね。
 日韓関係を巻き戻すわけにはいかない。ようやくフラットな二国間関係に持ちこむことができつつあるのですから。

 とはいえ、もはやパン・ギムンごときがなにを言おうとも、この構造はもはや変化のしようがないのですけどね。

国連の政治力学 日本はどこにいるのか (中公新書)
北岡伸一
中央公論新社
2007/5/25