「こんな不況初めて」 自営業者の文大統領支持離れ止まらず(朝鮮日報)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率下落の主な原因として、「20代」「慶尚道地域」「自営業者」の支持離れが指摘されているが、中でも自営業者の支持離れが加速している。

 世論調査機関リアルメーターが3日に発表した世論調査結果で、文大統領の支持率は全体で48.4%だったが、自営業者の文大統領支持率は37.8%にとどまった。10月1日の時点では自営業者の文大統領支持率は60%(全体65.3%)だったため、自営業者の支持率下落幅(−22.2ポイント)は全体の支持率下落幅(−16.9ポイント)より大きかったことになる。 (中略)

 ソウル市銅雀区で食堂を営むパクさん(51)は「最低賃金に加え、食材費まで引き上げられ、1人だけ雇用していた従業員すらやめてもらったのに、労働時間の短縮などと言っているせいで年末の宴会のチャンスが失われ、客まで減った」として「政府は最低限われわれが暮らしていける基盤を整えた上で、段階的に政策を実行していくべきではないのか」と話した。

 ソウル市永登浦区で食堂を営むパク・スンジェさん(78)は「食堂を経営して40年になるが、IMF危機(1997年のアジア通貨危機)のときもここまでの不況ではなかった」として「文大統領がなぜ経済立て直しのことを考えず、所得主導成長などトンチンカンなことばかり言うのか理解できない」と話した。 (中略)

韓国統計庁の経済活動人口によると、全就業者のうち自営業者の占める割合は2007年には25.7%(604万8000人)だったが、昨年は21.3%(568万2000人)とやや減少している。しかし韓国の自営業者の割合は、経済協力開発機構(OECD)加盟国37か国・地域のうち5位で依然として高い。(中略)

仁川市内の伝統市場で出会ったイさん(43)は「文大統領を支持していたが、最近支持をやめた。政府はすぐに良くなると言っているが、その前に商売がダメになるだろう」と話した。自営業者からは「われわれが虫の息だというのに、文大統領はなぜ北朝鮮のことばかり気にかけているのか」という言葉も頻繁に聞かれた。
(引用ここまで)

 昨日の開業20年になるチキンマスターすら店を畳むことを考えている、というエントリに「これは政策関係ないんじゃない?」というようなコメントがいくつかついていたのですが。
 所得主導成長政策導入以降、自営業が苦しくなっているというのは大前提なのですね。
 記事にあるように怨嗟の声にあふれているほど。
 職業別の支持率を見るとよく分かりますね。自営業者のムン・ジェイン政権に対する支持率は30%台後半。
 彼らのほとんどが景気の動向が直撃する業種であるからでしょうね。

 これまで韓国では自営業の割合が25〜28%ていどの幅でほぼ安定していたものが、最近のデータでは21%台になっているほど。
 じゃあ、自営業を畳んだ人々が給与所得になっているかといえばそんなわけもなく。
 そもそも生産年齢人口での就業者が1年前に比べて9万人以上減少している。

 で、減少したとはいえども、いまだにひとり当たりのGDPが2万ドル以上の国としては韓国はもっとも自営業の割合が高い国のまま。
 悪い言いかたをすれば他にできることがない人々なのですよ。
 例のチャートは誇張されていますが、確かにチキン店(カフェ、カラオケ、コンビニ、PC房)or死亡という側面がある国ですから。
 本来であれば、左翼政権であるムン・ジェイン政権が救うべきはずのそういった人々を切り捨てようとしているというわけです。
 その一方で上位層の収入は増えているのだから皮肉なものですけどね。

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2016/9/22