VOA "フランシスコ法王、来年の北朝鮮訪問はない……予定ぎっしり」(ニュース1・朝鮮語)
Pope Unlikely to Visit North Korea Next Year, Vatican Says(VOA・英語)
フランシスコ教皇の2019年海外訪問日程に北朝鮮が含まれていないとVoice of Americaが8日(現地時間)報道した。

VOAはこの日、教皇庁の関係者の発言を引用して、法王の来年の海外訪問日程が既にいっぱいで、訪問先はすべての北朝鮮より訪問しやすい国だと伝えた。

この関係者は先月、VOAのコメント要請に「北朝鮮のような国を訪問することは容易なことではない」とし「多くの時間がかかる」と答えた。

また、昨年10月に教皇庁を訪問したムン・ジェイン大統領と交換の面談内容については、「ムン大統領の訪朝招請を口頭のみ伝えた」と確認して、「バチカン教皇庁側で多くの話をしていなかった」と説明した。
(引用ここまで)

 今年10月に行われたムン・ジェインのヨーロッパ歴訪はミリほどの光明も掴めずに失敗に終わりました。
 まず、反米的なイメージのあるフランスで「北朝鮮制裁緩和」を試みて失敗
 その後のASEMでもイギリス、ドイツの首脳と会談し、さらにEUの外務担当者とも会談してその全員から「非核化が先決で、制裁緩和はその後」という原則論を語られました。
 楽韓Webでは渡欧前に「まさかヨーロッパの国々に対して制裁緩和を働きかけるつもりじゃないよね」と語っていたのですが、そのまさかだったっていう。
 その後日談として「ヨーロッパの国家首脳のひとりは『ムン・ジェインは少しおかしな人だな』と語っていた」なんてのもありましたっけね。 

 そうして散々な結果に終わったヨーロッパ歴訪でしたが、唯一の外国得点はフランシスコ法王の北朝鮮訪問確定だ……とされていました。
 韓国大統領府のリリースによると「フランシスコ法王は『無条件に行く』と積極的に答えた」とされていました。
 韓国メディア、大統領府、与党である共に民主党のすべてが「ヨーロッパ歴訪の最大の成果は法王の北朝鮮訪問受諾だ」なんて語ってましたっけ。
 まあ、その直後に同じくVoAを通じて法王庁から「あれは行けたら行く、というていどの話」ってリークされちゃってましたけどね。

 で、今回は本格的に早期訪問を否定された、というわけです。
 まあ、当初の予想通りというか……案の定。
 それに加えていくつか韓国側の「法王の北朝鮮訪問はなし」というニュースを見たのですが、VoAの最後にある部分をどこも報じていないのですよ。

 VoAは最後の段落で「北朝鮮には重大な人権侵害がある」ということを書いています。
 そんな場所に法王が向かうことで正当化される危険性があるというわけですね。
 これを報道しないあたり、韓国メディアはムン・ジェインの意向に忖度しているのだなぁ……と感じますわ。

ビジュアル 新生バチカン 教皇フランシスコの挑戦
デイブ・ヨダー
日経ナショナル ジオグラフィック社
2016/2/23