「恥をかかせる」韓国検察のフォトライン慣行はなくなるだろうか(中央日報)
フォトラインに立たせ、被疑事実を流し、手錠をかけるなど検察捜査への批判の声が高まっている。イ・ジェス元国軍機務司令官の自殺から触発された。イ元司令官はセウォル号の遺族に対する不法査察を指示した容疑(職権乱用権利行使妨害)で検察の捜査を受けていたところ、7日飛び降りて亡くなった。

全州(チョンジュ)地検が被疑者を圧迫する捜査慣行を破る実験に出た。検察内外からは「正道へ向かっている」という期待と「検察の全体が変わることは難しいだろう」という見方が分かれている。

全州地検は最近、ソン・ハジン全北道(チョンブクト)知事とキム・スンファン全北道教育監、チェ・ギュホ氏・チェ・ギュソン氏兄弟などを相次ぎ不拘束起訴した。それぞれ公職選挙法違反および特貨幣法上賄賂容疑などだ。いずれも大物要人ということで事件の波紋が大きかった。

特に、8年以上行方が不明だったチェ・ギュホ元全北道教育監の逮捕は全州地検の現首脳部の政治功績に選ばれる。これまで全州検事長を務めた10人が逃した犯人を捕まえたからだ。 (中略)

全州地検は、いわゆる「大魚」を釣ったが、チェ氏兄弟をフォトライン(記者たちが合意した写真撮影スポット)に立たせなかった。被疑者召喚も非公開で行った。ソン知事とキム教育監もカメラ洗礼を避けた。当初、記者たちは公開召喚を要求した。国民の知る権利とニュースの価値を名分として主張した。だが、全州地検は「有罪が確定する前の被疑者をカメラの前に立たせて恥さらしをするのは不適切だ」として断った。無罪推定の原則を優先したわけだ。 (中略)

法曹界によると、先進国では検察庁舎の中にフォトラインを作って召還者を立たせ、あるいは拘束令状が発給されたかどうかを判断する裁判に検察職員が手錠をかけて被疑者を連れていく姿を生中継するのはきわめて珍しい。「人格殺人」を防ぐためだ。

ユン地検長は「捜査対象者が与党であれ野党であれ、問題があれば政治的な考慮なしに法と証拠に則って法の審判台に立たせるのが重要だ」として「その過程で検事が被疑者の人権を踏みにじったり、世論裁判をそそのかしたりしてはならない」と指摘した。
(引用ここまで)

 韓国の容疑者は検察庁前にあるスペースに立たされて、報道陣から苛烈な質問を受けるというのがパターンになっていたのですね。
 絶縁テープでバミられた上に立って、コメントをするというのが恒例になっています。
 ここ最近で一番ひどかったのはチェ・スンシルの時で、あまりの混乱具合で靴が脱げてその靴がプラダ製だってことからまた「こいつはブランド物の靴を履いてフォトラインに立ちやがった」みたいに糾弾されていましたっけね。


 歴代大統領であっても同様で、ノ・ムヒョンもフォトライン上に立たされていますし。
 パク・クネも同様。
 イ・ミョンバクも最近、地検に出頭した際にここに立たされましたね。こうして考えると3期連続で大統領がフォトラインに立たされているわけです。

 ナッツ姫こと韓進グループの長女もナッツリターン事件でフォトラインに立たされて髪を振り乱して「国民の皆様、申し訳ありませんでした」と謝罪させられました。
 ついでに今年半ばあたりであった大韓航空の関税脱税事件でも「事情聴取にこないならまたフォトラインに立たせようか?」という脅迫で出頭したなんてことがあったそうで。

 晒し台に乗っけて、国民の鬱憤を晴らすためのものだったのですよね。要するに。
 高く吊すことはできないにしても、 昨日まで圧倒的なまでに「上」にいた人物が、検察に向かってしょぼくれながら謝罪するっていうのがそれに近しい行為であったと。
 格差社会の裏返しとでもいうべきか。

 あれがなくなって困る人はいないだろうとは思いますが。
 この全州という場所だけの特殊事情で終わりそうですね。ソウル地検でこれをやったらブーイングがすごそうだわ。

 ちなみに日本では疑惑の銃弾の三浦知義容疑者が逮捕された際に、手錠をかけて数百メートルほど練り歩かせたという事例が「名誉毀損である」と判断されてから以降、こういう晒し者にするというやりかたはなくなったそうです。
 ……全然記憶にないな。

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