1000万ウォンの借金の3年間120万ウォン返せば880万ウォン帳消しにしてくれる(韓国日報・朝鮮語)
政府が小額の延滞者の借金を帳消しにしてくれる「特別借金減免制度」を披露する。昨年長期少額延滞者を対象に推進した借金帳消し政策は一回かぎりだったが、今回の対策は恒久制度だ。政府は信用格付けが低くローン会社以外にお金を借りるところがなかった低信用者たちのための専用のポリシーローン商品も出した。借金をした青年たちが延滞記録のために就職できないことがないよう採用段階での信用格付け情報を掲載しない案も推進される。

金融委員会は21日、このような内容の「庶民金融支援体系の改編方案」を発表し、来年上半期中に少額債務者特別減免プログラムを導入することにした。返済能力がない人の小規模借金を迅速に帳消しにして一日も早く通常の金融生活をすることができるように助けようという趣旨だ。現在、政府が運営している負債の減免制度は、個人ワークアウト(申し込み信用回復委員会)と個人回生(裁判所)、個人破産(裁判所)制度などがあるが、これらの制度は固定所得者や借金の元金が3000万ウォンを上回る場合(個人破産)にのみの申請資格が与えられ、返済能力がない少額の延滞者は、政府の制度の死角地帯に置かれていた。

サポートの基準は、借金元金1000万ウォンになる可能性が高いと思われる。債務者が3年間誠実に借金を返済していくと政府が残りの負債すべてを帳消しにする。借金の元金が1000万ウォンであれば、債務者が3年の間に120万ウォン(月3万ウォン水準)程度返せば3年後に880万ウォンをすべて排除するということになる。政府は毎年2万人ほどが恩恵を見ると推算した。これは金融機関が受けなければならいお金をそれほど受けにくい構造で借金帳消しの過程で別々に費用が発生しはしないというのが政府の説明だ。 (中略)

政府の庶民金融政策事業に必要なお金はほとんど民間(出捐・寄付のほか、政府宝くじ基金)が挙げられる。民間金融会社の間で「お金は民間が負担して、恩を着せるのは政府だけ」との話が出てくる理由だ。特に政府の無分別な借金帳消し政策についてモラルハザードを懸念する声も相変わらずだ。
(引用ここまで)

 1000万ウォン借りておいても、月に3万ウォンの返済を3年間続ければ残金は政府が保証します……という徳政令が発表されました。
 しかも1回かぎりではなく恒久法で。
 ……マジか。

 去年の夏頃、214万人の26兆ウォンに及ぶ債務を帳消しにしたのですよ。
 ムン・ジェイン政権は「これでこれまで経済活動に参加できなかった層が参加できるようになる」と鼻高々でした。
 で、その徳政令で借金が消えた人々のところにまた貸金業者がやってきて貸し付けをはじめるという無限ループに陥っていたとのことです(笑)。
 そもそも、「低水準の借金ですら返せない人々」が借金を取り消してもらったところで、そんなに「経済活動がどうこう」とか言えるような状況になるわけがない。

 それを今度は増強して、かつ恒久法にしようという目論見。しかも財源は出捐・寄付がメインで民間金融会社の負担。
 ……いやぁ……ムン・ジェイン政権は民衆に優しいなぁ。

徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか (講談社現代新書)
講談社
2018/8/22