“欠陥”は韓国駆逐艦か、韓国海軍組織か。海自哨戒機にレーダー照射(FNN)
韓国艦のレーダー照射問題 海自OBは韓国側の弁明を“荒唐無稽であり得ない”と分析(デイリー新潮)
事故の可能性はあり得るか? 海自P-1哨戒機へ韓国駆逐艦が「ロックオン」(乗りものニュース)
海面の漁船を捜索していたのなら「クァンゲト・デワン」は、海面及び低空捜索・射撃指揮用のMW08レーダーを働かせていたのかもしれない。このレーダーのアンテナは、海面を遠くまで見渡せるように、マストの高い位置にある。

軍艦である「クァンゲト・デワン」は様々な武器を積んでいるが、対航空機用には、RIM-7Pシースパロー艦対空ミサイルを前艦橋の前の垂直発射装置に16発装填できる。このミサイルは、標的となる敵の航空機に軍艦の火器管制レーダーから電波をあてて、その反射した電波をシースパロー・ミサイルの先端にあるアンテナが受信して、標的に向かって飛んでいくという仕組みだ。 つまり、標的を破壊するまで「クァンゲト・デワン」は、火器管制レーダーの電波をあてていなくてはならない。それが火器管制レーダーのSTIR180だ。

防衛省が発表した画像を見ると、前後の艦橋にそれぞれ1基ずつある、STIR180レーダーの後ろのアンテナが、こちらに向いている。つまり、撮影したP-1哨戒機のほうを向いていたのかもしれない。また、STIR180火器管制レーダーの電波は複数回、数分にわたって、P-1哨戒機に向かって出されていたとのこと。

これが正しければ「クァンゲト・デワン」は、シースパロー艦対空ミサイルを発射する直前で「発射後の誘導のために、STIR180火器管制レーダーが電波を出している状況」だと、P-1の乗員が判断して、対空ミサイル除けの空中機動をすると共に、ミサイル除けのチャフやフレアを撒くなどの回避行動をとったとしても不思議ではないだろう。

さらに、P-1哨戒機から「クァンゲト・デワン」に無線で呼びかけたにも関わらず「回答がなかった」ということなので、P-1の乗員にすれば、異常事態そのものだったのではないか。
(引用ここまで)
「例えるなら、韓国人が銃の安全装置を外し、引き金に指を当て、銃口を日本人に向けている状態です。『ロックオン』という言葉をご存知の方もおられるでしょう。まさに海自の哨戒機は、隣国である韓国海軍の駆逐艦に照準を向けられたのです。ミサイルが発射されれば、撃墜される危険性がありました」(中略)

「決して荒唐無稽なコメントではないですが、まあ、米軍はそこまで乱暴ではないと思います。しかし、例えばウクライナ海軍がロシア海軍にレーダー照射を行ったら、ロシア海軍は反撃で即座にミサイルを発射しても全くおかしくないでしょう。日韓の国際的な大問題に発展しているのは、ある意味で当然です」 (中略)

韓国側の主張に対し、海自OBは眉間に皺を寄せながら、「うーん」と唸る。やはり充分な説得力はないという。

「軍艦は基本的に、4つのレーダーを搭載しています。まず普通の航海用レーダー。そして敵艦を発見する対水上レーダー、敵機を発見する対空レーダー、そして射撃に使うFCレーダー(火器管制レーダー)です。我々の常識では、FCレーダーは敵をピンポイントに狙うものです。広範囲の捜索に有用とは思えません。さらにFCレーダーを使用すること自体が、相当なリスクを負います」
(引用ここまで)
 今回の韓国海軍による火器管制レーダー波照射について、どういうものなのかというのを解説しているのが1本目。
 それがなにを意味しているのかが書かれているのが2本目。
 3本目はそれらをざっくり補完している記事といったところでしょうか。
 日常とはかけ離れた事態なので、こうした解説はありがたいところですね。

 三者三様ですが、口を揃えているのは「FCレーダーを救助活動に使用していたというのは納得できる話ではない」ということ。
 あ、FCはFire Contorlで火器管制レーダーのこと。
 基本的に指向性が高い(照射角度が狭い)レーダーなので、漁船捜索に使うということは信じがたいのです。
 偶発的にせよ、事故的であったにせよ、艦船から航空機に対して火器管制レーダーを照射するのであれば故意であったとしか思えないのですね。

 で、外務省のアジア大洋州局長が今日から訪韓して局長級会談を行うというのは既報ですが。

「レーダー照射」提起へ 外務省局長、日韓協議で(産経新聞)

 今回の火器管制レーダー照射についても議題として取り上げると言明。
 まあ、そりゃそうですわな。