ソウル大パク・チョルヒ教授「韓日が疎遠になれば笑うのは中朝」(朝鮮日報)
 韓国と日本の現今の関係について、ソウル大学のパク・チョルヒ教授は1月14日、「互いに対する尊重や戦略的重要性に対する認識がほとんどなくなった。戦略的提携関係から相互の戦略的放置状態へと後退している」と評した。

 パク教授は「日本は韓国の外交・安全保障領域においてかなり重要な国。韓国の安全保障の『支柱』役」「同盟懐疑論者のトランプ大統領と対する上でも、韓日が互いに引き合って『同盟は重要』というメッセージを送らなければならないのに、そういうことを期待し難い状況」と語った。

 パク教授は「南北関係の進展にのめり込み過ぎて、中国、日本など周辺国の適正な役割と関与を引き出す知恵を忘れている」「日本が韓半島(朝鮮半島)と東アジアに対して持っているレバレッジをあまりにも軽視するという愚を犯してはならない」と語った。

 続いて「韓日関係が疎遠になったら、北朝鮮と中国が最大の利益を共有する」「韓国と日本を引き離そうとする北朝鮮や周辺国の戦略に巻き込まれて身の破滅を招いては困る」と付け加えた。

 レーダー照射問題を巡る韓日間の対立については「こういうことが起こるのは、基本的に信頼不足とコミュニケーション不在に起因する。お互いが、軍事的友好国というより敵対国に近い対応」と批判し、その上で「韓日関係が良好な時期であれば、(レーダー対立は)軍当局間のコミュニケーションだけで十分に済んでいた事案」と付け加えた。
(引用ここまで)

 パク・チョルヒ教授の写真を久々に見たけど、おっさんになったなー。
 日本語も堪能な、韓国における日本研究のトップと言っても過言ではない人物。
 その人が「日韓関係が疎遠になったら北朝鮮や中国が喜ぶだけだ」って当然の話をしています。
 まあ、日本の立場でもそれは言えるのですよ。
 北朝鮮に対抗する立場であり、東アジア全体を見た時に中国側に行かれると地政学的にもまずい。だからこそ我慢してきたし、旧宗主国として面倒を見ることもしてきた。
 対北朝鮮、対中国の国家戦略としても韓国をこちら側に置いておくことが日本にとって利益である……とされてきたのです。

 ですが、もう日本の中でそのコンセンサスを保つことができなくなっている。
 メリットとデメリットを天秤にかけたら、デメリットが上回るようになっているということについて国民的にも、政治的にも、そして外交的にも同意が得られているのです。
 北朝鮮や中国に利益を与えることになったとしても、日韓関係をいまのまま継続させるよりはマシという判断が為されようとしている。

 特に大きいのはアメリカが韓国を見放しつつあるということでしょうね。
 ハリス大使が「米韓同盟はいつまでもあると思うべきではない」という発言をしたことからも分かるように。
 三不の誓いを中国に捧げた以上、アメリカ主導の三角同盟はもう作れない。日本をとるのか韓国をとるのかの選択を迫られた場合、日本をとらざるを得ない。
 米韓同盟についてすべての面でのドラスティックな情勢変化はないと思いますが、じわじわと韓国から撤退をするのではないかと感じます。
 先日のボーイングの電子整備工場撤退なんかもその一端といえるんじゃないでしょうかね。

 知日派であるパク・チョルヒ教授には悪いですが、もう無理なところまで来てしまっているのですよ。
 火器管制レーダー照射はその無理なことの象徴ともいえるでしょうね。まさに彼が言うように「敵対国に近い対応」をせざるを得ないのが現状なのです。