韓国公表のレーダー画面、徹底分析=P3Cデータ確認も・機影写真は証拠ならず−防衛省(時事通信)
 韓国側が公表した2枚のレーダー画像は、韓国駆逐艦が装備する米レイセオン社製の3次元の対空韓国側が公表した艦上から撮影したとみられる写真には海面が写っていないため、P3Cの機体の全長(約35メートル)から高度を推定することはできない。しかも韓国艦に向かって飛行しておらず、同省幹部は「この写真が脅威の証拠と主張すること自体、到底理解できない」と話した。

 赤外線で撮影したとみられる白黒写真も公表され、P3Cとみられる機影が写っているが、撮影日時があるだけだ。韓国側はレーダーが航空機を探知した日時と、P3Cが飛行した日時が同一であることを証明するためとみられる。海自幹部は「赤外線画像には武器の選択に必要な自艦から探知目標までの距離・高度のデータが右下に表示されるはずだ。日時だけの表示は不自然」と指摘した。
(引用ここまで)

 防衛省関係者からも「この画像がなんの証拠になるんだか理解できない」とコメント。
 まあ、そりゃそうだわ。
 うちの予想は「あ、これは韓国当局がやらかすパターンだ」と感じて、あのエントリを書いたのですが。まさか動画なしで静止画のみとまでは予想できませんでしたからね……。
 なんであれを予見できたかという話ですが、総合的にいうと勘。
 勘……というよりは、言語化できていない情報処理体系が自分の中に存在していて、今回のパターンはその琴線に引っかかったとしか言いようがないですね。
 長年、ウォッチャーをしているとピンとくる瞬間というものがあるのですよ。
 「考えるな、感じろ」ってヤツです。
 ファン・ウソクのときも「これは怪しい」とは思っていたものの、生命科学には一般教養レベルしかなくて手が出せなかったなー。

 あとですね……。
 これ書こうかどうか迷ったのですが、2000ftを200ftに画像加工しているとか、P-3Cを画像加工しているとかいう陰謀論は頭悪く思われる(それもだいぶ)のでやめたほうがいいです。
 前者は英語圏では単位と数字の間に半角スペースがあるのは普通のこと。大谷が時速100マイルを出した時は「He threw 100 mph fastball.」とかになります。
 ゲームタイトルでも○○3とは書かずに○○ 3と書きます。SteamとかでシリーズのあるFalloutやResident Evil(バイオハザードの英名)あたりで確認してみてください。日本ではバイオハザード7でも、英語圏ではResident Evil 7です。
 原則として数字の前後にはスペース。これ、英文作成時の基本です。

 P-3Cの周りのモヤモヤはJPEG圧縮時のモスキートノイズ。
 おそらく報道各社がリリースから受け取って、各社のサイトに掲載する際に2次圧縮してひどくなったのでしょうね。普通のことです。
 見ているほうが恥ずかしくなるレベルです。「うわー、やめてやめて!」ってなる。

 そういったアレな陰謀論よりも「なんで海面を写していないんだ」とか「距離測定もできる赤外線センサーで距離が表示されていないのはどういったわけだ」とか、「レーダーで高度200フィートと書かれているけど、これの対象がP-3Cである証拠はなんだ」と合理的な疑問を出していったほうがよっぽど追いこめますよ。

 そもそも、韓国がやろうとしているのは通常の哨戒活動を封じ込めようとしているという悪手。防空識別圏における哨戒は海洋国家にとっては生命線のひとつですからね。
 この土俵に上がって論争するのはよろしくない。
 というか論争なんて意味がない。なにしろ哨戒活動はどっちにしたってやるべきことなのですから、粛々と続けるしかないのです。
 中国ですら国際法上なんの問題もないことを理解しているのですけどね……。


 Twitterでこういう書きこみを見て、当該の記事を見たら……

日本のP3Cは非友好的、中国を毎年約500回監視
軍事専門家の尹卓氏は、「P3C対潜哨戒機は中国を詳細に偵察しているが、これはわが軍の軍艦および潜水艦の活動の重大な脅威となっている」と指摘した。 (中略)

尹氏によると、P3Cの近接飛行は中国に対する非常に非友好的な行動だが、国際法には違反しない。
(引用ここまで)

 中国人ですらこう認識しているっていうのに、韓国人ときたら……。
 P-1、P-3C乗りの海自隊員の皆さん、韓国艦船に接近する際には注意してください。

他人を平気で振り回す迷惑な人たち (SB新書)
片田 珠美
SBクリエイティブ
2017/2/6