【社説】一触即発危機の韓日関係、速やかな鎮火を(中央日報)
日本自衛隊哨戒機「P−3」が23日、韓国の海軍駆逐艦「大祚栄(テジョヨン)」にわずか540メートルの距離まで接近して30分間円を描きながら威嚇飛行を行った。「大祚栄」が20回にわたって「接近するな」と警告したがどこ吹く風だった。日本哨戒機はここ6日間で3回もこうした危険な挑発を行った。敵対国の間でしか見られないような一触即発の危険状況だ。 (中略)

韓日葛藤が激しくなるほど損害が大きくなるのはわれわれのほうだ。いま在韓米軍から日本に展開している米軍基地の支援・補給がなければ身動きができなくなる。北核問題も日本を援軍としなければ今後の過程がうまくいかなくなってしまう。下降傾向の経済成長率と不安定な金融環境を見ても日本の対韓投資と通貨スワップ再開は必須だ。毎年800万人の韓国人が日本を訪れている現実だけ見ても、韓日は協力して共に進まなければならない運命だ。 (中略)

今の韓日葛藤は大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問や慰安婦解決法をめぐって韓日が衝突した李明博(イ・ミョンバク)政府、両国首脳が3年以上も会わずに反目していた朴槿恵(パク・クネ)政府時期の10年の葛藤が深まりに深まったあげくにその膿が一気に噴出した結果でもある。そのため両国が相当な覚悟で葛藤の根元を直視して、長期的観点で冷徹な解決法を模索しなくてはいけない。
(引用ここまで・太字引用者)

 根本的な勘違いが韓国側にあるのですよね。
 「日韓関係が悪くなると困るのは日本側」というような認識がなぜか韓国にあるのです。
 まあ、旧来の日韓関係にはそういう部分がなくもないのは確かだったのですよ。
 正確にいうのならそれは「日米韓」関係というフレームの中で日本が困るというものだったのですけども。

 ただ、イ・ミョンバクがあの衝撃の天皇謝罪要求発言をしてからこっち、日韓関係は最悪になっています。その状況はなにひとつ変わっていない。
 その間にアメリカからの働きかけで慰安婦合意を結ばされたりもしましたが、根本的な関係性というのは変化していない……というか、むしろ悪化している。

 釜山の日本総領事館横に慰安婦像を建てた結果、日本とは高レベル経済協議もそれに伴う通貨スワップ協定再開協議もすっ飛んでいます。
 ついでにいえば日韓漁業協定なんかも、韓国側がなにを言おうとも結ばれない状況。釜山の漁業関連企業はぱたぱた倒れ、希望をサハリン沖に見いだすしかないほどに追いこまれている状況。
 これらは日韓関係が片務的なものから、フラットになりつつある変化の象徴といえるでしょうね。

 それにしても、中央日報が社説でここまで言わざるを得ないほどに、体感景気が相当に悪いということなのでしょう。
 カン・ギョンファが一昨年の日韓外相会談で通貨スワップ協定再開に言及した時もかなり驚きましたが、この社説にはもはや苦笑すら出ませんね。