北朝鮮「米国は約束守れ」=非核化で相応の措置要求
北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」は4日掲載の論評で、「米国が真に朝米関係の改善を望むなら、(初の米朝首脳会談が行われた)シンガポールでの初心に戻り、世界を前に交わした約束を守らなければならない」と呼び掛け、非核化に対する「相応の措置」を要求した。
(引用ここまで)

 アメリカが「非核化の段階に応じて相応の措置を取る」なんて言うわけないのですが、まあこれが北朝鮮流……というか、朝鮮民族流の交渉術というヤツなのでしょう。
 そして、ムン・ジェインは北朝鮮の意向に沿って「非核化の段階に応じて相応の措置が必要」と述べている。
 もっとも、フランスをはじめとしたEU各国、さらにはASEAN。もちろん、日本とアメリカからも拒絶されているやりかたですけどね。
 韓国は非核化よりも南北融和、北朝鮮援助を優先している、ということです。
 そして、韓国はダイヤモンド安保構想にも加わらないことを表明しています。

 さて、そこに他の情勢も混ぜてみましょうか。
 米軍基地への思いやり予算である「防衛費分担特別協定」をこれまでの1.25倍ほどになる10億ドルに増額。しかもこれまでは5年だった有効期限を、アメリカからの強い要求で単年での更新に変更。
 さらに今年から戦時統制権の返還に向けての検証作業も開始されます。
 先日のトランプ大統領のインタビューを見ても分かるように、駐留米軍の撤退はすっかり外交カードの1枚となっています。これを使うか使わないかはアメリカの胸三寸。

 ちょっとした隠し味として日本はイージス艦を増やし、かついずも型を空母改修……じゃなくて多用途運用護衛艦に改修するっていう部分も見てみましょう。
 韓国の向こう側からこっち側に前線が引かれ直した場合、海上自衛隊が規模は小さいものの空母打撃群を展開できるようになるということに意味が出てくるように思えます。
 これらの流れの一環であると見ると、ひとつのピースであると感じられます。

 さまざまな日米韓、そして北朝鮮の事象がひとつの方向を向いている。
 ちょっと東アジアの変化の速度が速すぎてついていけてない感がありますが。
 トランプ大統領の再選時期からムン・ジェインの任期いっぱいまでくらいは目が離せないものになるでしょうね。