【社説】国家転覆を謀った集団が被害者づらする国(朝鮮日報)
 旧統合進歩党出身者らが主軸となっている「李石基(イ・ソッキ)救命委員会」が、同党議員だった李受刑者の再審を今月中にも請求する予定だと表明した。李受刑者を巡っては、2015年に大法院(最高裁に相当)で内乱扇動の罪により懲役9年の刑が確定したが、この判決は朴槿恵(パク・クンへ)政権と大法院の「裁判取引」によるものであって取り消されるべき、というのだ。 (中略)

 統合進歩党と李受刑者の事件は、法が定めた手続きに従って捜査と裁判が行われた。検察による適法な捜査と政党解散請求、弁論権の保障など、民主的手続きを踏んで民主主義の敵を断罪し、法治を守ったのだ。ところが現政権発足後、統合進歩党勢力や一部の左派勢力は、李受刑者を良心囚として持ち上げたり「法治破壊」「政治工作の被害者」と主張したりして、執拗(しつよう)に釈放を要求している。「李石基釈放」デモに参加した全国民主労働組合総連盟(民労総)の委員長は、李受刑者をたたえて「独立闘士」と呼び、李受刑者に人権賞を与えた団体もあった。民主主義制度を利用した民主主義の破壊とは、まさにこういうものだ。李受刑者は最近、拘置所の面会で「(前大法院長の)梁承泰(ヤン・スンテ)が捕まったのだから、(自分は)すぐに出てくるだろう」と語ったと報じられている。韓国国民は警戒心を持つべきだ。 (中略)

とうとう、韓国の転覆を謀った勢力までもが判決への不服を扇動するありさまとなった。さらに大きな問題は、これは始まりにすぎない、という事実だ。
(引用ここまで)

 イ・ソッキは北朝鮮と連携して政府施設を破壊して韓国政府を倒そうとしたという内乱陰謀罪で逮捕され、懲役9年が確定している人物。
 当時は国会議員で不逮捕特権があったのですが、さすがに罪状が重すぎるということで300人定員の韓国国会で賛成258票という圧倒的多数で逮捕同意案を可決されました。
 現在の共に民主党(当時は民主党)も賛成票を投じていました。パク・クネ政権時代の出来事ですね。
 国会議員として所属していた政党は統合進歩党という北朝鮮主導の統一を目論む極左政党で、これまたパク・クネによって強制解党させられています。もちろん、憲法裁判所のお墨付きで。

 以前、共に民主党に対して「積弊政権(パク・クネ政権)によって不当な扱いを受けた良心虜囚であるイ・ソッキを特赦すべき」というような申し入れが統合進歩党の後継政党である民衆連合党から出されたことがあります。
 「ろうそく政府」であるムン・ジェイン政権であれば、こういった「独立闘士」「良心虜囚」は釈放すべきだというような話ですね。

 もうひとり、ソウルで暴力デモを繰り広げたパンイチ男ことハン・サンギュの釈放も目論んでいるようです。こちらは「世界最悪の労組」として知られている民主労総の委員長だった人物。
 いまのところ、ムン・ジェイン政権はこれらの特赦の働きかけには応じていません。
 ですが、今回の「再審請求」が認められ、かつ無罪判決が出てしまったら「判決を尊重するムン・ジェイン政権」は放置するでしょうね。
 さすがにこの再審請求は無理筋が過ぎて認められないとは思うのですが。
 ……最近の韓国はなにが起きても不思議じゃないというのも実際のところ。