地上戦の王子ではないが「支え」……黒豹戦車縮小の代替案とは(ビズ韓国・朝鮮語)
大韓民国は「戦車強国」である。自由民主主義国家の中で、米国を除いて韓国より戦車を多く保有している国はない。陸軍の戦車は古いモデルも多いが、高い性能の第3世代戦車を1500輛以上運用している。しかし、このような世界的規模の装甲装備を持つ韓国陸軍の戦車数は急激に減る見込みだ。

最大の問題は、私たちの軍隊の最新型戦車K-2黒豹戦車の生産数量が大幅に減ったためである。黒豹戦車は開発当時の2003年には780輛を生産予定だったが、2008年には390輛、2011年には206輛と生産数が大幅に減少した。K-2黒豹戦車の量産数が減った最大の障害は、斗山インフラコアとS&T重工業が製作した「パワーパック」の開発に失敗したためだ。 (中略)

結局、最終試験評価で国産パワーパックの部品の中でエンジンは性能評価に合格して、106輛の2次量産黒豹戦車は国産エンジンとドイツ製RENK社変速機を組み合わせて装着しにした。

問題は、3次量産数量である。これまで確定された206輛の黒豹戦車は量産予定に比べてはるかに不足しているが、その後果たして何台より量産するかについて議論があるからである。当初の計画していた3次量産数量は118輛だったが、陸軍が54輛と、その数量を縮小しようとするという報道が複数のメディアに出ている。

もし3次量産が知られている54輛となると黒豹戦車は260台に過ぎないことになる。私たち軍のK-1戦車が1027輛、K-1A1戦車が484輛であることに比べれば、生産量が大幅に少なく、戦車戦力が、私たちよりも大きく弱い日本の陸上自衛隊の90式主力戦車の生産量である340台より少ない。

黒豹戦車は260輛まで生産されると、韓国陸軍が採用している最も古い老朽戦車M48A3Kをすべて退役させることができるが、その次に古い戦車480台のM48A5Kはまだ退役と淘汰をスケジュールすることもできないのが実情である。M48A5Kは旧型M48を、米国から取り寄せ韓国の現代精工(現在、現代ロテム)でいくつかの改造をして配置した戦車で、エンジン、主砲、射撃統制装置は、いくつかの構造物を新たに付けたが、時代にあまりにも遅れた戦車であることは明らかである。 (中略)

K-3戦車は無人操縦性、電磁パルス手袋、ハイブリッド推進システム、遠距離攻撃能力など、様々な最新技術を網羅する予定だと、私たちの軍隊が多い数量を導入するのは難しい。K-3戦車の開発に10年以上の長い時間が必要であることも大きな問題だ。
(引用ここまで)

 みんな大好きK-2 黒豹戦車の話題です。
 けっきょくのところ、第2次生産用のパワーパックは国産化を諦めて斗山インフラコアのエンジンにRENKのギアボックスを備え付けるということで結論を見ています。
 まだ試験はされていないので本採用になるかどうかは不明なのですが。
 ガワだけ作られて現代ロテムの工場やら敷地やらに放置されているK-2が動くとよいですね。

 本当にその韓独ハイブリッドのパワーパックがまともに動くとして、第2次量産までの生産数は計206輛。
 次に3次量産で118輛を加えてなんとか老朽化して立ちゆかなくなっているM48A3全数、そしてM48A5の古いものを退役させようという予定でした。
 本来であればK-2を700輛以上製造して、M48A3、M48A5のすべてを退役させる予定でした。ついでに輸出もばんばんするつもりだったのですけどね。

 ですが、3次量産を縮小して54輛のみにし、残っているM48A3だけでも代替させようという話になっているとのことです。
 ……K-2はよっぽどスペックだか整備性だかに大きな欠陥を抱えているんだろうなぁ。
 製造単価かランニングコストかもしれません。
 軍事境界線にずらりと戦車を並べなくてはいけないという韓国の戦略上、2000輛近い戦車を保有しなくちゃいけないという事情には同情しないでもないですが……90mm砲塔を搭載したままのM48A3なぁ。
 物持ちのよいことで。
 記事はこのあと、K21歩兵戦闘車を改造して防御力を増強したモデルを作って戦車戦力を補完するというような提言になってます。それはそれで面白そうですけどね。

 というわけで、「栄光のK-2 黒豹戦車のこれまでの経緯」がやや進捗を見ましたので更新。コピペのように思われることもあるようですが、うちのオリジナルです(笑)。

 陸軍「K2戦車は純国産の名品戦車(自分で言っちゃう)、600輛製造! 輸出もばんばんしていくぞ!」
   ↓
 韓国の技術力ではパワーパックの製造ができないことが判明。初期生産の半数はドイツ製に?
   ↓
 韓国メディア「パワーパックの製造に成功したのはドイツだけだから韓国で失敗してもしかたない」とか嘘をつく。
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 K-2の量産予定を600輛→200輛に減数。第1期生産分100輛はすべてドイツ製パワーパックを採用
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 追加生産分約100輛については国産パワーパック採用が決定
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 ついで3次生産分約100輛の追加生産が決定。全生産数は約300輛(予定)に。
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 ただし開発チームはすでに解散済
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 S&T重工業の生産する変速機が9600km走破の耐久テストに合格できないことが判明。
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 6回目のテストを行ってもどうしても合格できない
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 S&T重工業、業を煮やして封印してドイツに送って原因究明するべき部品の封印を勝手に破ってしまう
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 S&T重工業「耐久テストのハードルが高すぎる。訴えてやる!」と韓国政府を提訴
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 S&T重工業、軍から第7回耐久テストを依頼されても試作変速機を提出するつもりなし
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 ヒュンダイロテム、1日4500万円相当の天文学的遅延賠償金支払い義務(上限なし)に頭を抱える。
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 韓国陸軍、国産変速機の採用を断念
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 ドイツ製変速機の採用が決定
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 第3次生産を縮小との噂、54輛で総生産数は260輛に。M48A3はようやく退役?←イマココ

 レールガンと光学迷彩を搭載するらしい未来戦車K-3の話をどこに入れようかなぁ……。

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2016/9/10