第2次大戦80周年に日本訪問……ドイツメルケル首相「過去の歴史を糾弾」するだろうか?(世界日報・朝鮮語)
第二次世界大戦勃発80周年の今年年初から、ドイツと日本の首脳会談があることで国際社会の注目が集まっている。両国は第二次世界大戦を起こした「戦犯国」に並んで名指しされて前後しばらく連合国の占領統治を受け、戦争を導いた指導者の一部が戦犯裁判に引き渡され、死刑など刑事罰を受けた点で共通している。

ちょうど2次大戦後、ドイツは徹底した過去の歴史反省を通じて、国際社会の尊敬メンバーに再合流したのに対し、日本は不十分な過去史整理せいで韓国など近隣諸国とまだ摩擦が生じている。 (中略)

第2次大戦が連合国の勝利に終わった後、ドイツは英国・米国・ソ連・フランスの4カ国では、日本は米国にそれぞれ占領された。以後、ドイツは過去の歴史に対する徹底した反省を介して、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の指導国に浮上した。一方、日本は、日本軍慰安婦問題と強制徴用賠償問題に見られるよう過去の歴史を無視して、韓国など隣国国民の非難を受けている。

そのため、ドイツ国内やヨーロッパなどの国際社会では、メルケル首相が今回の訪日期間中、日本の過去の問題に対処方法についてなんらかの「骨太」な発言をするのではないか慎重な予想が検出されている。

日本は哨戒機の脅威飛行論議で韓国と激しい葛藤を繰り広げているが、この事案について記者の質問に答える形式で韓日歴史問題に言及する可能性があるということである。

実際にメルケル首相は、2015年3月の訪日当時、安倍首相との共同記者会見で記者の関連質問に、「ドイツが第二次大戦の間違いを整理することができていたので、後日、ヨーロッパ統合を達成することができた」とし「ドイツはナチスが犯した罪にどのように対応するかについての議論があった」と答えた。これは安倍政権に向かって「過去の歴史を直視せよ」と迂回的な注文をしたものと解釈された。

当時メルケル首相は韓日関係に対しても「あらゆる努力を惜しまず平和的努力をする必要がある」と助言している。
(引用ここまで)

 NAVERニュースでまったく別件で検索していたのですが、そういえばこんな記事があったなということで。
 このエントリ長くなりますよ。

 先週、ドイツからメルケル首相が訪日しました。
 その際、韓国では「同じ敗戦国でも反省を重ねてきたドイツが日本を叩いてくれるはず」「火器管制レーダー照射事件でも歴史問題から韓国側についてくれるだろう」という期待があったのですよ。
 え、そんな風に韓国側が考える理由……ですか?
 「韓国が正義」だからです。

 以前にも「アメリカは日本に歴史問題でもっと圧力をかけるべきだ」と言っていましたね。
 オバマ政権下での安倍総理のアメリカ両院での議会演説を政府単位で阻止しようともしていましたし、オバマ大統領がレガシーを意識して広島訪問をすることを「日本に免罪符を与える行為だ」として批判してきました。
 韓国人の脳内では「韓国こそが正義である」ということになっているからです。
 対日本においてはこうした「太平洋戦争での日本の主敵」であったはずのアメリカの行動が「韓国の正義の度合いを減じてしまう」という感覚があって抗議することが大きいのですけどね。
 「韓国広報専門家」のソ・ギョンドクが安倍総理の議会演説前日に「真珠湾爆撃」の広告を出して「日本はアメリカの敵だっただろう!」って必死になってアピールしていたのはそういった「正義の度合いの減少」を危惧してのものだったというわけです。

 韓国が自らを正義であると信じている証左に、ムン・ジェインのヨーロッパ歴訪も挙げられるでしょうね。
 ムン・ジェインがアメリカと日本に「非核化前の制裁緩和はない」と断言されたことに対して、味方を見つけようとしてヨーロッパ歴訪に向かいました。
 で、その結果としてはフランスでもイギリスでもドイツでもEUでも、さらにはその後のASEANでも「非核化が先」と言われて拒絶されました。
 これらも日本がからんでいないというだけで、構造的にはまったく同じことです。
 どれだけ拒絶されても「韓国は正義」なので、どこかにいるはずの正義を理解してくれる味方を探してさまよい続けるのですよ。
 しかし、括弧が多いエントリだな。

 というわけで、メルケル首相訪日に際して「安倍がぼこぼこに叩かれて面目を失う」ことを期待していたのですね。
 「ユダヤ人に対して良心を見せたドイツは、韓国人に親身になるべきだ」という前提があるのです。
 ですが、実際にはメルケル首相は「中国の領土的野心を防ぐためにインド太平洋地域の平和と安定を支援する」と述べて、中国に対する危機感を露わにしました。
 安倍総理も共同記者会見で「自由で開かれたインド太平洋地域の実現」に言及しています。
 いわゆるダイヤモンド安保構想が世界に受け入れられつつありますね。

 ここ1年くらい……いや、半年くらいかなぁ。
 去年後半くらいから「中国の恐ろしさ」というものの実態が、ようやくヨーロッパに届いた感覚があるのです。
 日本をはじめとしたアジア諸国が感じていたものと同質のそれを、ですね。
 すなわち、「どうもこいつら、ただ単に経済成長を遂げたというだけではなくて、世界を自分たちのいいように動かそうとしているんじゃないか?」という認識です。
 おおよそ10年遅れでようやく届いたという感じ。
 世界がフラットになったとはいえ、まだまだ地政学は有効であり、距離のある極東の出来事にヨーロッパはあまり注意を払っていないという証拠ともいえますかね。
 情報と実感は異なるものだともいえるか。

 あるいは「お金が入れば中国もまともになるのではないかと期待していたのだけども、お金が入っても傍若無人なままだった」という落胆かもしれません。
 2014年の李克強の訪英での傍若無人な振る舞いあたりから風向きが変わりつつあることは見えていたのですけどね。
 どちらにせよ、ヨーロッパに対中包囲網が必要であるという認識がどうにかこうにか生まれたことに間違いはありません。
 トルコ政府が突如として中国のウイグル族収容所を非難しはじめたのもそのあたりが理由かなぁ……と感じます。
 ま、実際には「クルド人問題を抱えるおまえが言うな」状態ではあるのですが。

 もう過去の歴史云々で日本に対してマウントとってる状況ではない、と考えている。
 というか、韓国が考えているような「韓国が正義」であるとしている国はない、ということです。
 2015年にフランスの外相が来日した際に「ドイツとフランスは和解したが、日本とアジア周辺国とは状況が異なっている」って発言がありましたし、WSJの記者も「日本がドイツのように振る舞ったとしても、中韓はフランスのように赦しはしない」と断言しています。
 過去は過去で置いておいて、必要なのは現在と未来への対応というのは当たり前の話。
 イギリスがコモンウェルスとTPP11を両輪にしようとしているように、ドイツもドイツで国内事情から日本の手助けが必要というわけですよ。
 もちろん、日本もダイヤモンド安保構想に対しての支援が必要。
 具体的にドイツ海軍がインド洋まで来るというわけではなく、中国に対して声を上げるというだけでも充分な支援になり得ます。
 ギブ&テイク。

 じゃあ、韓国はなにが出せるのかって話になりますが。
 なにもないのだな、これが。
 なにもないからこそ、ヨーロッパ歴訪でもASEANでも塩対応されたということですよ。
 北朝鮮への制裁を緩和したいというのであれば、それにふさわしい土産を持っていけってことです。
 各国首脳が充分に納得するほどの規模の非核化か。
 そうでなければそれ以上のなにかを提供しろと。でなければ黙ってろ、という話なのですよ。