韓国高官「北の核で日本の役割ない」、慶大シンポジウムで韓日舌戦(朝鮮日報)
 文正仁補佐官は木宮教授の問題提起に対して、「現在、南北と米国が休戦協定や非核化を話し合っており、日本の役割はなくならざるを得ない。6カ国協議が行われるような多国間体制ならば日本の役割は重要だが、今は2つに分かれている状況なので限界がある」と述べた。また、「韓国はジャパン・パッシング(Japan Passing=日本外し)をしているのではない。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3回の南北首脳会談とも日本人拉致問題解決の必要性を伝えた。(ジャパン・パッシングと報道した)日本のメディアが問題なのではないだろうか。理解できない」とも言った。

 文正仁補佐官は昨年10月の文在寅大統領訪欧時、外国の首脳たちに北朝鮮制裁緩和を要請したが拒否されたことに関して、「日本はロビー活動を通じてEU(欧州連合)で北朝鮮問題に関する韓国政府の主張を封鎖した。日本は否定的な外交、事がうまく運ばない方向に行こうとしてはならない。世の中は変化しているのに、日本は宇宙の中心のように変わらず、(自分が)望むことばかり要求してはならない」と言った。

 梁起豪(ヤン・ギホ)聖公会大学教授も文正仁補佐官を積極的に擁護した。同教授は「私は文正仁補佐官の発言に感動した。木宮教授が衝撃を受けたと言ったことに衝撃を受けた。ピースメーカー(peace maker)として文在寅大統領、文正仁教授は北東アジアでの平和体制をどのように築くべきか苦心している」と語った。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインの外国政策におけるメンターであるムン・ジョンインが慶応大学のシンポジウムに参加したそうですよ。
 で、基調講演で現在の南北状況を語ったのですが、講演の中で日本への言及がゼロ。
 それに対して東京大学大学院の木宮教授が「日本への言及がなかったことに衝撃を受けた」「日本は韓国にとって役に立たない国になった」という話をしたあとのムン・ジョンインの話が引用部分。

 で、言うに事欠いて「ムン・ジェインがヨーロッパ歴訪でぼこぼこにされたのは日本が韓国政府の『段階的非核化に相応の措置を与えるべき』という主張をロビー活動で封鎖したからだ」なんだそうですよ。
 「日本のせい」、「物証はないが心証では確実だ」の両方、オーダーいただきましたー。
 実際にあったかどうかすら不明ですが、ロビー活動で一定地域の意見を完全に変えることなんてできるわけないのです。
 ロビー活動でそこまでドラスティックに意見を変更させることができたとしたら、日本の実力はとんでもないってことになりますね。
 いわゆる無敵日本兵に続く、無敵日本ロビーですわ。
 なにしろフランスイギリス、ドイツ、EUASEANのすべてでムン・ジェインの主張(外交メンターであるムン・ジョンインの主張でもある)が退けられているのですから。
 国連安保理決議違反という大きな下地があった上に北朝鮮のICBMがヨーロッパにすら届こうとしていたからですよ。

 そりゃ南北融和なりなんなりで北朝鮮がまともな国になるっていうなら諸手を挙げて歓迎するでしょうが。
 どの国の首脳もそうなるとは考えていないし、ムン・ジェイン政権が「ピースメーカー」であるとは考えていないってことですわ。ムン・ジェインとその一派を除けば。

PEACE MAKER 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
皆川亮二
集英社
2008/1/18