事実上の「韓日FTA」加速か…CPTPP加盟国と協議へ(中央日報)
韓国政府が事実上の「韓日自由貿易協定(FTA)」と評価される包括的および先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)の主要加盟国と非公式協議に入ることにした。CPTPP加盟に一歩近づいたという分析が出ている。

洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は14日、「不確かな通商環境に積極的に対応するためCPTPP主要加盟国と非公式予備協議を進めることにした」と明らかにした。この日、政府ソウル庁舎で開かれた対外経済長官会議でだ。ただ、洪副首相は「参加を前提にしているわけではない」と述べた。 (中略)

政府は先月出てきたCPTPP新規加盟国加入ガイドラインに基づき加入するかどうかを決める前に、非公式的に加盟国と接触することにした。企画財政部の関係者は「加盟手続き前の段階として加盟国と接触し、もし加盟するならどんな条件で参加できるかを検討する段階」とし「後に総合的に検討して最終的に加わるかどうかを決めることになる」と伝えた。加盟時期については「決まっていないが、年内に検討を終えるだろう」と話した。

CPTPP加盟をめぐる政府内の意見は分かれる。企画財政部の関係者は「我々もいつかは(加盟)しなければいけない」とし「早期に加わるのがよいという意見、加盟してもプラスはないという意見があり、総合的な検討に時間が必要」と述べた。企画財政部と韓日関係改善カードが必要な外交部は加盟に比較的積極的だという。
(引用ここまで)

 どの面下げて「TPPに参加させてください」って言ってくるのやら。
 何度か書いているように、TPPはEUなどに比べれば格段に政治色が低い貿易連合。「約束を守るのであれば互いに優遇しましょう」というもの。
 要するにこれまでの韓国のやりかたでは通用しないという話でもありますね。
 「最終的、かつ不可逆的に解決」と合意しても、「あれは違う政権のやったこと」として連続性を否定するような国には無理なんじゃないのって話です。
 しかし、TPP加入が「関係改善カードになる」って思えている不思議さよ。

 主な日本の利点としていわれているのは自動車市場の拡大。
 現在、韓国では日本車に8%の関税がかかっていますが、TPPに参加することになればこれを無税にすることが必要になります。
 ただ……去年の実績を見るとトヨタが16,774台、レクサスが13,340台。合わせてざっくり3万台。
 ホンダは7,956台。日産がぐっと落ちて436台。
 伸びたところで……という市場ではあります。
 ただ、トヨタにとっては捨てるには惜しい市場ではあるとはいえますか。自動車みたいな高額商品に8%の関税は大きいですからね。
 国と同様、市場としても鶏肋っていう。
 ちなみに中国でのトヨタの販売台数は147万4500台。人口が韓国の半分であるオーストラリアでは21万台ほど。うーむ。

 実際、韓国が入ってくることのメリットとデメリットを比べるとかなり微妙なところ。
 TPP加入に際しては現参加国すべての合意が必要とされています。
 ただ、他のTPP加入国はほとんどが韓国とFTAを結んでいることもあって、別に賛成も反対もないのではないかと思われます。
 日本の意向次第、ということでもあるのですが。
 ムン・ジェイン政権の間は無理かなぁ……というか、おそらくそれに続く政権もムン・ジェインと同質の政権となるはずなので無理なんじゃないかって気がしますが。