【社説】米議会から名指しで批判された文大統領・康外相、これ以上警告を聞き流すな(朝鮮日報)
「在韓米軍は常にいる軍? 安易に考えると深刻な安保危機に」(朝鮮日報)
【社説】米インド太平洋軍司令官も「北朝鮮は核廃棄しない」(朝鮮日報)

 米議会上院のテッド・クルーズ議員(共和党)とメネンデス議員(民主党)が今月11日(米国時間)「韓国政府が北朝鮮制裁の緩和に乗り出せば、韓国の銀行や企業が制裁対象になるかも知れない」とする警告の書簡をポンペオ国務長官に送っていた。米ワシントン・ポスト紙のコラムニストであるジョシュ・ロギン氏が14日に同紙を通じて公表した。両議員は書簡で「北朝鮮による核兵器開発と弾道ミサイル開発に対する制裁を実行するにあたり、韓米両国の協力の現状に深い懸念を表明する」「とりわけ南北間と米朝間の外交は互いに進展の度合いが異なっているため、韓国の銀行や企業が米国の制裁に直面する潜在的リスクにも懸念している」などと直接的に表現した。

 両議員が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と康京和(カン・ギョンファ)外交部(省に相当)長官を名指しし、米国における制裁関連の法律に違反している可能性に言及したことは大きな問題だ。
(引用ここまで)
 ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官(韓米連合司令官)=写真=による在韓米軍関連発言は、米上院議員らが在韓米軍撤退説に対する懸念を表明した際に飛び出した。アンガス・ キング議員=無所属=が「北朝鮮の核の脅威が取り除かれたり、縮小したりした後も、北朝鮮の通常兵器の脅威が減らない限り、在韓米軍の駐留は必要ではないのか」と質問したのに対して、エイブラムス司令官は「すべての当事者間で平和協定が結ばれるまではそうだ」と答えた。 (中略)

外交関係者の間では「『在韓米軍は作り付けの軍』(常にある軍)という安易な考えに染まっているうちに、安保上の深刻な危機に陥る恐れがある」という指摘もある。米国は合同演習中止、在韓米軍削減、そして撤退という3段階の案をすべて考慮しており、北朝鮮の非核化状況に応じてこれを1段階ずつ実現する可能性があるということだ。
(引用ここまで)
 米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官は12日、米議会上院の聴聞会で「北朝鮮が全ての核兵器とその製造能力を放棄するとは思えない」「米国と国際社会からの譲歩を見返りに、部分的な非核化交渉を模索すると思う」などとした上で「インド太平洋司令部による北朝鮮非核化に対する評価は、米国情報機関の考え方と一致する」と述べた。

 先月末に米国家情報局(DNI)や中央情報局(CIA)など米国の情報機関トップらも議会で「北朝鮮は核を完全に放棄しないだろう」と証言した。
(引用ここまで)

 アメリカ上院議員からは「韓国が北朝鮮制裁緩和を打ち出すのであれば、韓国の金融機関や企業が制裁対象になる」と傾向の書簡がポンペオ国務長官に送られており、そのことがマスメディアに公開される。
 在韓米軍司令官からは「平和協定が結ばれるまでは駐留すべき」と発言がある。
 インド太平洋司令官、DNI、CIAからは「北朝鮮は核廃棄に応じない」という報告が為されている。

 一連の発言ではありませんが、去年の11月にはハリー・ハリス在韓アメリカ大使から「同盟の維持が当然のものであると思うべきではない」と発言がありました。
 アメリカの政治専門誌からも「在韓米軍が唐突に終わる可能性がある」との指摘がありました。

 すべての針は同じ方向を向いているように思えますね。
 現在のアメリカ政府は少なくとも対北朝鮮政策において韓国を信頼していない。
 間違いなく韓国からの撤退を視野に入れており、現実的な選択肢のひとつであると認識している。
 
 特に重要なのは在韓米軍司令官の「平和協定が結ばれるまでは……」という発言。
 米朝首脳会談に向けての調整の席で、アメリカ側から不可侵宣言が提言されたというニュースが出ています。

米、北朝鮮に不可侵宣言を打診 2国間のみで、「終戦」はなし(共同通信)

 まあ、ざっと検索したかぎりではアメリカ側にソースがなかったので、信憑性はなんともいえないのですが。
 すでに南北間においては去年9月の平壌宣言が実質的な南北不可侵条約であったされています。
 となると、米朝間でこの不可侵宣言が成立すれば、中国を除いてはほぼ平和協定が結ばれたも同然。
 「準備」とか「前提条件」とも言えるべき状況が成立してしまうのですね。
 なかなか面白い状況になってきた、とはいえると思います。
 月末には第2回の米朝首脳会談。そしてその翌日は3・1独立運動100周年記念の日。
 激動が待ち構えていそうな感触がありますよ。