国vs地元住民の大騒動! 韓国を苦しめる平昌五輪1年後の「負の遺産」(FINPRIME)
平昌五輪から1年 活性化進まず 東京に教訓(東京新聞)
「負の遺産」、それは熱戦の舞台となった競技場だ。ボブスレーやリュージュの会場となった「アルペンシア・スライディングセンター」、女子パシュートで日本チームが感動の金メダルを獲得した「江陵(カンヌン)スピードスケート競技場」、アイスホッケー女子代表のスマイルジャパンが健闘した「江陵ホッケーセンター」の3つの競技場は大会から1年が経ったいまも有効な活用方法が見出せず、地元の小学生がたまに使う程度の“放置状態”となっている。

大会前から競技場の事後活用は課題に挙げられていたが、案の定その不安が現実のものとなった形だ。特に「アルペンシア・スライディングセンター」は五輪のために約114億円もの多額の費用をかけて建設されたが、大会後から一度も使われずに閉鎖されている。韓国メディアは3つの競技場の維持費用について年間8億円との試算を出した上で「血税浪費との批判は避けにくい状況」と批判的に伝えている。

もう一つ問題となっている競技場がある。アルペンスキー競技が行われた「旌善(チョンソン)アルペン競技場」だ。この競技場は貴重な植物がある原生林を伐採し造られた競技場で、建設費用は約190億円にも上る。韓国政府はもともと大会終了後「原状回復」するとの前提で競技場としての使用を承認していた。しかし五輪終了後、地元自治体と住民らが反発。「観光資源としての競技場保存」を訴え議論はいまも平行線をたどっている。

実はこの問題、半年前に記事にしていたのだが、1年が経った今も何の進展もない。むしろ、国と地元自治体の協議の場に住民が押し寄せ現場が大混乱に陥るなど、時が経つにつれて事態は悪化の様相を呈している。
(引用ここまで)
 旌善郡加里王(カリワン)山の一角に、平昌五輪の新設競技場として最高額の二千億ウォン(約二百億円)をかけてつくられたアルペン競技場。計画段階で環境破壊問題が持ち上がり原状回復を条件に建設されたが、地元住民や江原道は現在、五輪遺産の観光活用などのため、ゴンドラと付属道路を残すよう求め、山林庁や環境団体と対立している。

 「闘争委員会」を結成した地元住民らは二カ月前から、いきなり復元工事に入られないよう競技場入り口でコンテナ生活を送る。

 「住民三十五世帯は競技場建設のため移住し、農業などの仕事も失った。ゴンドラを残せば夏も簡単に山頂に行けるので、東海(トンヘ)(日本海)からの日の出が見られる観光スポットになる」 (中略)

 費用の問題もある。原状回復は千百億〜千九百億ウォン(約百十億円〜約百九十億円)かかるとの試算も。江原道の崔文洵(チェムンスン)知事は「そのままにすれば自然が回復するのになぜ金を使うのか」と疑問視する。だが、環境団体などは「環境保護という五輪精神の順守を」と訴え、協議は難航しそうだ。

 平昌五輪は六百二十億ウォン(約六十二億円)の黒字を生み、剰余金は新たな財団に移される予定だ。
(引用ここまで)

 どちらの記事も「東京オリンピックは平昌を他山の石にしなければならない」という感じで書かれている部分があるのですが。
 まあ、両方の五輪の目的が完全に異なっているし、形式も異なっているのでそのあたりを心配する必要はないと思うのですけどね。
 ロンドン、東京、ロス、パリと夏季五輪が都市型開催が続いているのは、レガシーを活用できるのは大都市しかないという認識が行き渡っているからなのですね。なにか忘れている気がしないでもないけど気のせいか。
 オリンピックアジェンダ2020の既存施設活用なんかも同じですね。
 大会が肥大しすぎて大国、大都市でしか開催できない状況を追認したというべきか。

 平昌冬季オリンピックの開催理念というものはまったく別。
 楽韓Webで「平昌……それは最後のフロンティア」っていうくらいに韓国の開発から取り残された土地だったものを、オリンピックをテコにしてインフラを通そうという理念で行われたものですから。
 あわよくば土地を高騰させてバブルをいっちょ起こしてやろうというくらいのもの。
 競技会場がどうなるかなんて、言ってみればどうでもいいことだったのです。
 ウィンタースポーツの振興とかももちろんどうでもいい。なので外国人選手を二重国籍を認めて特別帰化させて出場させればいいか、ていどの扱いになるわけです。光画部の学園祭展示みたいなものですね。

 かつ、ムン・ジェイン政権になってからは、平昌冬季五輪は南北融和の道具としてだけ使えればいいというものになったわけです。ま、そういう面では成功したといえるかもしれません。
 どちらにせよ、競技会場がどうなるかなんてどうでもいいことだったのです。

 アルペン会場(滑降/スーパー大回転で使用)を残したいと地元住人は言っているようですが、あの競技場は「オリンピックで使われるのであれば問題ない」=「ISUワールドカップでは使えない」というていどの難易度しかありませんからねぇ……。
 競技場として残すのは難しい。かといって観光の目玉にするにはゴンドラしかない。
 無理なんじゃないかねぇ。

 東京の場合はなんだかんだいって国立競技場なんてこれから数十年、かなりの頻度で使われるのは間違いないですし。他の競技会場ももれなく使われることでしょうよ。
 それだけの人口を東京は抱えていますからね。