「いまだ体育館暮らし」…避難所で2度目の旧正月迎える浦項地震被災者(中央日報)
1年前までも体育館は被災者と公務員、取材陣、ボランティアなどが集まり騒がしかった。これに対しいまでは表から見ると一般の体育館と変わらない。しかし中を覗いて見るとマグニチュード5.4の地震が起きた当時の風景そのままだ。1階と2階に設置された220個のテントが撤去されていないためだ。ここにはまだ自宅へ帰ることができない被災者40人ほどがとどまっている。 (中略)

体育館に残った被災者はここからで500メートルほど離れたマンションに暮らしていた。このマンションの住民らは浦項市が建物点検で一部損壊判定を下した後に帰宅させようとしたが従わずに避難所生活をしている。人が生活するのが困難なほど建物が壊れ帰宅できないという。

浦項市は地震発生後に専門業者に依頼してこの建物を精密点検した。その結果、全4棟(240戸)全体がC等級(一部損壊)判定を受けた。住民らはこれに反発し独自に選定した専門業者に点検を任せた。ここでは2棟がE等級、2棟がD等級判定を受けた。E等級は全壊、D等級は半壊に当たる。

2つの点検にこれほど大きな違いが生じたのは、互いに適用した設計基準が異なるためだ。浦項市が依頼した専門業者は建物新築当時である1988年の設計基準を適用し、住民らが依頼した専門業者は2016年に改正された構造安全性基準を適用した。行政安全部は「設計当時の基準を適用するのが正しい」という意見を出し、マンション住民らは結局移住支援対象から除外された。

浦項市関係者は「被災者の法的救護期間である6カ月をはるかに過ぎたが住民らは帰宅できない状況で、避難所の運営を終了するのも難しい。関連行政訴訟が進行中で3月14日に初めての弁論がなされるだけにその結果を待ちたい」と話している。
(引用ここまで)

 北海道で震度6弱の地震があったので、ピックアップしようとして忘れていたこの記事を思い出しました(不謹慎)。
 2017年11月にあった浦項地震で被害を受けた住人が1年3ヶ月、足かけ3年にもなった現在もまだ帰還しようとせずに体育館に居座っているとの話。
 行政側は「一部損壊なので住もうと思えば住める」として、帰還を促している。
 住民側は「あんなところに住めるか」と行政訴訟中なので帰宅しようとしない。
 ごね得狙いもあるのでしょうが、余震で崩壊する可能性も充分だからなぁ……。

 ちなみにあの地震の最大震度は気象庁震度であればおそらく4の下のほう。
 メルカリ震度がVIとされているので、加速度は21-44gal。気象庁震度で4の目安となる加速度は25-80gal。
 それでマンションが帰宅できないほどに壊れる。
 さらにあれだけ建築物がぼっこぼこに壊れるのだから「韓国の耐震設計」というものがどれほどなのかが分かるというものです。

 日本で安心な建造物といえば公共の建物。学校や駅なんか。
 幕張メッセだったか東京ドームだったかでは余震が続いていた頃に「耐震設計となっていますので、地震が収まってから行動してください」というアナウンスをしていましたっけ。
 でも、浦項地震では浦項駅の天井がばんばん落ちてきた、という話です。
 なお、この浦項駅の営業開始は2015年。KTXの停車駅だったりします。
 韓国では2009年に建築基準法に相当する法律が改正され、3階建て1000平方メートル以上の建物には耐震設計になっているはずなのですが。
 もしかしたら駅が1000平方メートル以下なのかもしれませんね。