ボルトン米補佐官はなぜ釜山に韓日高官を呼んだのか(朝鮮日報)
 2回目の米朝首脳会談がベトナム・ハノイで開催されるのを前に、北朝鮮に対する姿勢でタカ派と言われるジョン・ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官=写真=が23日、訪韓するという話が伝えられた。

 これは、外交消息筋が22日、「週末に韓国を訪れる予定のボルトン補佐官は24日と25日に釜山で韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、日本の谷内正太郎国家安全保障局長に会い、北朝鮮の非核化や対北朝鮮制裁問題など2回目の米朝首脳会談の議題や交渉の進ちょく状況を協議する」と語って分かったものだ。韓米日3カ国の安全保障担当高官が会うのは昨年3月の米サンフランシスコでの会談以来、約1年ぶりだ。

 ボルトン補佐官はこれまでの対北朝鮮交渉の過程で、一歩引いた立場を取ってきた。(中略)同補佐官は今回の訪韓で、対北朝鮮制裁や南北協力事業などにおいて韓米が足並みをそろえ、声を1つにするよう要請するものと予想される。「実質的な北朝鮮の非核化を引き出すまでは制裁を維持しなければならない」と念を押すようなメッセージを韓国政府に伝える可能性があるということだ。
(引用ここまで)

 ここのところ、イラン問題についてだけ担当するかのように動いていたボルトン大統領補佐官が米朝首脳会談の直前に、日米韓の連携をとるためにぐっと前に出てくることになりました。
 タカ派として知られているボルトン補佐官ですから、当然のこと「非核化が検証、完了するまでは制裁は継続する」という方向性であるのは間違いありません。
 朝鮮日報には「ソウルではなく、より日本に近い釜山で会談が行われるのは、日本の意向である制裁継続について話すためだ」とありますが。
 ……まあ、場所についての意向はともかく、実際の中身がそうなるであろうことは確かでしょうね。

 ベトナムで米朝首脳会談が行われるという話が出るちょっと前くらいから韓国の大統領府からは異常なほどの楽観論が流れてきていたのです。
 いわく「米朝首脳会談で段階的な非核化と、それに対する見返りが認められる」だの「南北鉄道接続、開城工業団地の操業再開が認められる」だの韓国にとって……というかムン・ジェインにとって「バラ色の未来」ばかりが描かれてきていたのですよ。
 ムン・ジェインがトランプ大統領との電話会談で「アメリカが認めるのであれば費用は我々の丸抱えで鉄道接続や開城工業団地の操業再開を行うので、これを対北交渉のカードとして欲しい」と言い出したのもその流れでの発言でしょうね。

 そもそも論としてはボルトンが動くということ自体がアメリカの韓国に対するメッセージと言えます。
 前回の米朝首脳会談の行われたシンガポールにボルトンは帯同しないという報道が韓国側から出たことがありまして。まあ、嘘だったのですが。
 韓国的にはボルトンの存在を苦々しく思っているのだろうな、ということがあれで判明してしまいました。
 その時点でボルトンの存在自体が外交カードになり、こうして使われるようになった……ということでしょう。