【社説】経済失政で国民生活破たんさせたのに「衝撃和らげた」と自慢する韓国政府(朝鮮日報)
「過去最悪の所得格差、解釈に誤り」 韓国与党が所得主導成長策を擁護(朝鮮日報)
 低所得層の所得が衝撃的なほど急減し、所得格差が統計作成開始以降で最悪の水準に拡大したことについて、金尚祖(キム・サンジョ)公正取引委員長は「政府の努力が一部で緩衝作用となった」と言った。何もせずに放置していたらさらに深刻になっていたはずだが、政府が支援してやったおかげで所得の減少幅がこの程度だったという意味だ。所得統計が発表された日に経済副首相主宰の緊急長官会議が開かれたが、政策の間違いを認める言葉は一言もなかった。政府が間違った政策に固執し、低所得層の勤労所得が37%も減少しているのに、謝るどころか「我々政府が頑張ったから少し減る程度で済んだ」と恩着せがましく言ったのだ。 (中略)

 現政権発足以降、急に低所得層の雇用がなくなり、貧困層の所得が減り、所得格差は過去最悪となった。その原因のほとんどは所得主導成長という実験が失敗したためだということは、もはや言うまでもない。最低賃金の影響を最も大きく受ける卸売・小売・飲食業の雇用が急減し、臨時職・日雇いの仕事が減った。自営業者の廃業が急増し、小規模商工業者の負債が急増した。あらゆる統計情報や現場の声、韓国経済学会をはじめとするすべての専門家が「所得主導という実験は失敗した」と言っているのに、政府だけは「違う」と言い張っている。
(引用ここまで)
 家計所得動向統計が21日に発表され、所得格差が過去最悪になったことが分かったのにもかかわらず、韓国政府・与党は所得主導成長政策を擁護した。しかし、与党内でも「修正が必要だ」という指摘が出始めている。

 与党・共に民主党の朴洸温(パク・クァンオン)最高委員は22日の党最高委員会議で、「(21日に発表された統計は)揺らぐことなく(所得主導成長)政策を推し進めていかなければならないという確かな傍証で、『また以前に戻ろう』というような指標ではない」と述べた。そして、「全体的に家計所得や名目所得、実質所得もすべて増加傾向にある」として、昨年第4四半期(10−12月期)の所得下位20%の人々の所得が前年同期比で17.7%減少したことについては、「指標解釈に非常に大きな誤りがある」と言った。また、低所得世帯主の42%が70歳以上だということについては、「今年、高齢者雇用61万件、基礎年金引き上げ、障害者年金引き上げなどの政策が反映されれば、相当部分の指標が好転するだろう」と言及した。 (中略)

 しかし、与党・共に民主党議員らが同日、金秀顕(キム・スヒョン)大統領府政策室長を国会に招いて開催した講演会では、「所得主導成長政策が逆効果となっている」という指摘があった。金秀顕室長が所得下位20%の人々の所得減少について、「ほとんどが高齢者であり、そういう人々は非就業者だから」と言うと、呉済世(オ・ジェセ)議員は「所得下位20%の人々の人口構成は重要でない。最低賃金は上がったが、所得下位20%の人々の所得は減って、所得上位20%の人々の所得が増えたため、かえって最低賃金を下げなければならない局面になのではないか」と反論した。
(引用ここまで)

 いやぁ……。経済的に最下層である20%の人々の勤労所得は37%減少し、福祉で補正された結果でも17%減。
 それでも韓国政府も与党も「所得主導成長は失敗していない」と強弁。むしろ強力に進めるべきという確かな傍証が得られたのだそうですよ……。
 ムン・ジェイン大統領自身はなにも語っていませんが、大統領府政策室長からも「所得が減少した層はほとんどが高齢者だから」というような話が出ている。この政策をやめるつもりはない、ということですね。
 高齢者だから所得が減少してもいいなんてこたないだろうに。

 あと所得主導成長と一緒に福祉もいろいろとやっているのですよ?
 去年までの1年半、雇用助成のために54兆ウォンを費やしてきましたし、雇用人数が30人未満の中小企業には3兆ウォンもの雇用安定資金が出されています。
 35人雇用している事業所が「6人解雇して安定資金をもらおうか悩んでいる」なんて話もありましたね。
 ムン・ジェイン政権でも一気に最低賃金を引き上げるにはセイフティーネットが必要になることは理解していたのです。一応。
 ですが、まったく足りていないのが去年の実情でした。

 去年は16.4%引き上げてあの惨事でした。
 さらに今年は10.9%引き上げて、2017年基準から見るとこれで約30%の引き上げ。
 これが失敗だと分かったところで、最低賃金を引き下げるわけにもいかない。
 もう前進するしか残された道はないのです。
 ま、韓国で国会議員なんてやってりゃいくらでも収入源はあるはずですし。問題ないのでしょう。
 がんばって、ムン・ジェイン!