北朝鮮内部の「肉声」を聞く――制裁は特権層を直撃 揺れる金正恩政権(Yahoo! ニュース)

 米朝首脳会談直前、果たして現状の北朝鮮はどうなっているのかというドキュメント記事。
 部分引用は難しいので元記事をチェックしてみてください。

 国連が北朝鮮に(というかアメリカが中国に)課している制裁が確実に効いている、ということがよく分かると思います。
 そして制裁解除のために、ほとんど鎖国状態であった北朝鮮が前に出てこざるを得なくなったということも理解できると思います。
 「北朝鮮は外交交渉の達人でアメリカを手玉に取るだろう」というような予測が少なからずありましたが、現状はそうなっていない。
 というか、6月の米朝首脳会談から事態はなにひとつ進んでいない。
 この状態が続けば続くほど北朝鮮は窮地に追いつめられ、キム・ジョンウンは周囲の特権階級に与える恩顧の品がなくなり孤立していく。
 記事中にもあるように特権階級がキム・ジョンウンに背を向けたとき、北朝鮮は混沌の中に陥れられることになるでしょうね。

 ただ、その混沌を周辺国は望んでいないのです。
 2017年初頭の北朝鮮危機時、ロシアは国境に軍を配置したとされています。中国も同様でしたね。難民の流入を恐れてのことでしょう。どちらも自国民を統制できていないのに、そこに2000万人を超える北朝鮮国民が加わるなんて悪夢以外のなにものでもない。
 韓国の……というかムン・ジェインの「段階的非核化に対しての見返り」での経済制裁緩和について中国とロシアが少なくとも表だって反対していないのはこの面が大きく作用していると思われます。

 アメリカとしてはただ時間をかければいいというだけ。
 中間選挙も終了しているので、今年後半から本格化する大統領選挙に対してレガシーをどう積むのかという部分はありますが。ただ、少なくともトランプの再選に向けての猶予はまだあるわけです。
 北朝鮮がそれにつきあえるのか。
 え、韓国ですか? ……韓国が米朝首脳会談に際してなんらかの変数になり得ることなんてありますかね?
 運転席にはいるらしいですけど、ムン・ジェインはシンガポールに続いてベトナムにも向かわないようですし。