韓国18年出生率、初めて1.0割れ 世界最低水準に(日経新聞)
出生児1人につき6700万ウォンの血税投入も... 出生率0.98人世界最低(毎日経済・朝鮮語)
韓国統計庁は27日、2018年に同国で生まれた子どもの数(出生数)は前年より3万人あまり少ない約32万7千人で、過去最少だったと発表した。一人の女性が生涯に産む子どもの数にあたる合計特殊出生率は0.98と、データがある1970年以来初めて1を割り込んだ。少子化が進む日本よりも急速に出生率が低下しており、世界でも最低水準となった。 (中略)

背景には若者の経済不安がある。韓国では10年ごろから「恋愛、結婚、出産」をあきらめる「3放世代」という言葉が使われ始めた。財閥系の大企業と中小企業の待遇差や、不安定な労働市場に不安が広がったためだ。経済的事情から子供を持つことに慎重な家庭が多いとみられる。

加えて、韓国統計庁の担当者は「未婚女性の増加」を理由に挙げる。30〜34歳の女性の未婚比率は、00年の10.7%から15年は37.5%に上昇した。優秀な成績で大企業に入社した女性の中に、結婚よりキャリアアップを優先する意識が強まった。産休をとると昇進が遅れる企業文化が背景にあるとの指摘もある。
(引用ここまで)
合計特殊出生率が1.0人未満であるのは経済協力開発機構(OECD)加盟国35のうち、韓国が唯一であるのはもちろんのこと、全世界でも現在は事例がない。「2017世界人口現況報告書」によると全世界の198カ国のうち、合計特殊出生率が1人未満の国はない。

特に昨年第4四半期合計特殊出生率は0.88人まで下落して0.9人すら守れなかった。人口減少という視点でも当初の予想時点である2028年よりもはるかに早まるとの観測が出ている。キム・ジン統計庁人口動向課長は「人口を維持するために必要な合計特殊出生率の半分にも満たず、人口減少の速度が速くなることができる」と述べた。

一部で、早ければ来年から人口減少が始まると見られている背景だ。 (中略)

韓国の超低出産現象は、外国と比較すると深刻性が最大化される。韓国は2004年に合計特殊出生率が1.16人にとどまり、初めてOECD加盟国のうち最下位を記録した後、二年(2007年スロバキア・2012年、ポルトガル)を除いて、毎年最も低い出生率を記録している。キム・ジン課長は「OECD諸国の中で合計特殊出生率が1.0人未満に落ちた国はなかった」とし「過去台湾、シンガポール、香港などが0代の出生率を記録したことがあるが、すべて比較的人口が少ない国である上に現在ではこれらすべてが出生率1.2 〜1.3人の水準を維持している」と述べた。
(引用ここまで・太字引用者)

 正式な統計として去年の韓国の合計特殊出生率が1を切ったことが確認されました。
 日経に書かれている「経済的不安、将来への不安」と「女性がキャリアアップの妨げになるので出産をしない」というのは別の原因であるかのように描かれていますが。
 これ、どちらも同一の話です。

 子供がいると家庭経済が問題になる。特に教育費でどれだけかければいいのか分からないレベルで塾や家庭教師などのいわゆる「私教育費」が必要とされます。
 韓国でいうところの「スペック」を積むために必要になるのですね。
 成功者であるはずのソウル大生ですら「この国で必要なのは親の財産だ」といって自殺してしまうレベル。
 あるていどの成功者ですら、自分と同じような人生を歩ませることを躊躇するでしょう。
 なにしろ新卒の正規職への内定率が10%ですからね……。

 日本の人口ボーナスが終了したのが2005年。人口減少に転じたのが2011年でした。本来だったら何年か先であったものが東日本大震災で早められた感がありますが、まあそれでも人口減少までは6年かかりました。
 韓国の人口ボーナス終了は2015年。資料によっては2016年
 もし、来年の2020年に人口減少がはじまるのであれば、大震災があった日本を超えるようなペースで人口減少がはじまるわけですよ。
 朝鮮日報の記事によると去年の第4四半期にはすでに人口減少がはじまっているとかいう話ですので。

韓国の合計特殊出生率0.98人=初の「1」割れ(朝鮮日報)
特に第4四半期(10−12月)は新生児数7万4300人、死亡者数7万5800人で、死亡者の方が1500人多く、四半期ベースでは初めて人口が減少した。
(引用ここまで)

 2番目の記事でも去年の第4四半期の合計特殊出生率は0.88だったとありますね。増える要因がない以上、この傾向は続くのでしょう。
 こういった国力の維持という面を鑑みてムン・ジェインは北朝鮮との統一を急いでいるのかなぁと考えたこともあるのですが。
 まあ、おそらくそんなことは考えていない。
 ただ単に北朝鮮のことしか考えていないだけですね。

人口論についてはこの本が分かりやすく思います。
老いてゆくアジア 繁栄の構図が変わるとき (中公新書)
大泉啓一郎
中央公論新社
2007/9/1