文大統領「長期間のこう着望まず」 米朝首脳会談の早期再開に期待(聯合ニュース)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、青瓦台(大統領府)で国家安全保障会議(NSC)を開き、「朝米(米朝)会談が結局は(非核化で)妥結することを信じているが、長期間の対話こう着は決して望ましくない」として、「両首脳が近いうちに会い、見送りとなった妥結を実現することを期待する」と述べた。また、「そのプロセスでわれわれの役割も再び重要になった」との認識を示した。

先月末の2回目の米朝首脳会談は物別れに終わったが、早期の対話再開を促すとともに、韓国の仲介役としての役割が重要になったことを改めて強調した発言とみられる。 (中略)

文大統領は「2回目の会談は結果としては非常に残念だが、これまで朝米両国が対話を通じて成し遂げた非常に重要な成果を確認できた」と評価するとともに、「寧辺の核施設の完全な廃棄が議論された」として、「北の核施設の根幹である寧辺の核施設が米国の参観(立ち会い)と検証の下で永久に廃棄されることが視野に入った」との見解を示した。

 また「プルトニウムの再処理施設やウラン濃縮施設を含む寧辺の核施設が全面的かつ完全に廃棄されれば、北の非核化は逆戻りできない段階に入ると評価できる」と述べた。
(引用ここまで)

 ハノイでの米朝首脳会談が決裂したからこそ、韓国の役割がなおのこと重要になったんですって。
 どの口でそんな話ができるのやら……。

 今回の米朝首脳会談に際して、韓国はもうこれ以上ないほどに「仲介役」としてのアピールをしてきたのですよね。
 で、「制裁は緩和されるから期待しておいて欲しい」みたいなことをさんざっぱら言っておいて、期待を集めるだけ集めておいてアメリカがちゃぶ台返しして終了。
 翌日に予告していた「朝鮮半島の新レジーム」とやらも発表できずに、保守派を牽制するだけの物言いに終わったわけです。
 米朝首脳会談において仲介者を担っているかのような振りをしてきただけで、実際にはなんの情報もアメリカから与えられていなかったということが丸わかりになってしまったのですよ。

 さらに国連安保理の議長国であるドイツ、フランスからは「完全で検証可能かつ不可逆な非核化が必要(現状はほど遠い)」「制裁解除は時期尚早」と言い切られてしまう。

対北朝鮮制裁見直し「全く必要ない」 安保理共同議長(日経新聞)

 ムン・ジェインの欧州歴訪のときに、フランスのマクロン大統領、およびドイツのメルケル首相、イギリスのメイ首相、EUから「CVIDは世界の共通認識」と言われていましたっけね。
 挙げ句の果てに「ムン・ジェインは少しおかしい人」と言われてしまうっていうオチでした。
 世界が北朝鮮に対峙する姿勢はひとつも揺らいでいない。
 「最強の制裁」の継続を望んでいる。
 特にフランスは安易な核拡散があれば、自らがターゲットになりかねないことを理解しているのでしょう。エッフェル塔の展望台で核爆発することすらあり得ます。

 そんな中でムン・ジェインだけが北朝鮮に寄り添おうとしている。
 でも、もう次は誰も「仲介者」だなんて思ってくれやしませんわ。片腹痛いってのは、まさにこのことです。

北朝鮮がつくった韓国大統領 文在寅政権実録
李相哲
産経新聞出版
2018/10/7