米国、妥協許さない対北朝鮮戦略は奏功せず=韓国大統領補佐官(ロイター)
韓国大統領府の文正仁(ムン・ジョンイン)統一外交安保特別補佐官は12日、妥協を許さない「オール・オア・ナッシング」の戦略は米朝交渉の行き詰まりの打開にはつながらないとし、米国は北朝鮮の段階的な非核化を模索すべきだとの考えを示した。 (中略)

文氏は、米朝首脳会談が合意見送りとなった責任は双方にあると指摘。その上で、米国が北朝鮮の非核化を巡り、以前は段階的なアプローチで合意する可能性を示唆していたものの、急に姿勢を硬化させ完全な非核化を求めたと述べた。

「米国は北朝鮮に過度な要求をした一方、金委員長は寧辺の核施設閉鎖の見返りとして自身が望むものを得るため、トランプ大統領を説得できると過信していた」と述べた。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインの外交方針はそのメンターであるムン・ジョンインの言葉を聞けばすぐに分かります。
 これまでもたとえば「アメリカは段階的非核化に対して、恩恵を与えるべき。終戦宣言も同様だ。間違いだったらすぐに撤回すればいい」という無責任な言説をそのままムン・ジェインが復唱していたことがありますね。
 朝鮮日報も「ムン・ジョンインが問題発言すると大統領府は『個人的発言だ』とするものの、けっきょくは外交的な立場がその言葉の通りになる」と同様のことを書いています。

 つまり、韓国政府の第2回米朝首脳会談に対するスタンスも「オールオアナッシングではいけない」というものである、ということなのですね。
 ですが、アメリカは一度「ビッグディール」を選択した以上、それ以下の「非核化」で見返りを渡すわけにはいかなくなりました。
 そもそも、寧辺の核施設の一部(決裂後は全部)で制裁のほとんどを解除してくれっていうのは「段階的」じゃないっていう。

 会談決裂から2週間ほど経過して、アメリカ、北朝鮮、韓国、日本のそれぞれのスタンスが見えてきましたね。
 一昨日に「明日書く」と言っていた日米と南北の間に決定的な分断が生まれつつあるというような話を今日書くつもりです(笑)。