青瓦台出身で使い回す文在寅式の「身内リサイクル人事」…なぜ?(中央日報)
前青瓦台(チョンワデ、大統領府)政策室長だった張夏成(チャン・ハソン)氏が駐中大使として戻ってくる。

昨年11月9日に政策室長職から退いてから115日(4日基準)で新しい公職に座ることになる。任鍾皙(イム・ジョンソク)前大統領秘書室長と韓秉道(ハン・ビョンド)前政務首席は、退任(1月8日)13日後の1月21日にそれぞれアラブ首長国連邦とイラク特任特別補佐官に任命された。タク・ヒョンミン前儀典秘書官室先任行政官も辞表受理から23日後に大統領行事企画諮問委員に委嘱された。青瓦台出身要人の相次ぐ復帰に野党からは「側近人事リサイクル」という批判が出ている。

実際、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は青瓦台や政府部署で一緒に仕事をした要人をしばしば重用している。昨年11月から今年3月までの主要人物を見てもそのようなパターンであることが分かる。

4日に発表された公館長人事で張夏成氏が駐中大使に、南官杓(ナム・グァンピョ)前青瓦台国家安保室第2次長が駐日大使に内定した。張氏は米国で経済学科経営学の修・博士学位を受けた経済学者だ。外交懸案を扱った経験がほとんどない。特に、先月27日に母校であり教授生活を送った高麗(コリョ)大学を定年退任して、自身を「理想主義者」「無邪気に虹を追う少年として生きたい」と話して公職と距離をおくだろうとの解釈まであったのに文大統領の選択を再び受けた。新任駐日大使である南氏も1990年代に日本大使館に勤めたこと以外に日本とのつながりはない。 (中略)

青瓦台の回転ドア人事に対する批判は過去政府にもあった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代の2005年8月の新青瓦台秘書室長として李炳浣(イ・ビョンワン)元広報首席を内定して「使い回し」の指摘が起きたが、当時青瓦台は「ジョブローテーションほど良い人事方式がどこにあるか」と反論した。文在寅大統領も当時2回の民情首席、市民社会首席、秘書室長などを歴任しながら盧元大統領の全面的な信任を受けた。

李明博(イ・ミョンバク)政府時代の2010年には「MBの男」と呼ばれた朴亨ジュン(パク・ヒョンジュン)元政務首席と李東官(イ・ドングァン)元広報首席がそれぞれ常勤職大統領社会特別補佐官と言論特別補佐官に復帰すると、民主党(現・共に民主党)や民主労働党(現・正義党)などの野党圏は「政府が使い回し以外の人事代案がないのか、情けないことこの上ない」と酷評した。朴槿恵(パク・クネ)政府時代は李丙ギ(イ・ビョンギ)元大統領秘書室長、趙允旋(チョ・ユンソン)元政務首席らがさまざまな要職に就き、野党から「手帳人事に底がついた」という批判を受けた。
(引用ここまで)

 まあ……「なぜ?」もクソもないでしょ。っていうか、最後のほうで自分で答を書いているっていうね。
 ノ・ムヒョン政権でも、イ・ミョンバク政権でも、パク・クネ政権でも「ポストのたらい回し」が行われてきているのですよ。
 そして「ろうそく革命」とやらを経て生まれた、平等を掲げてきたはずのムン・ジェイン政権でも同じように身内で閣僚や重要国大使の座を使い回している。
 初回の組閣でも「お友達内閣」であるとしてあげつらわれていました。

 ウリとナムのウリが支援してくれた場合、厚遇が必要だからですよ。
 厚遇せずに裏切ると、それ以上の裏切りを仕掛けてくる。あるいは自分が恩恵を受ける側に廻った際に、その恩恵の規模が小さくなるかまったく消滅してしまう。

 「世界最悪の労組」として悪名高い民主労総がムン・ジェイン政権をここのところ叩きに回っているのは「労働者の支援が足りない」とかではないのです。
 自分のところに充分な恩恵が廻ってきていないからに過ぎません。
 ろうそくデモを主催し、ムン・ジェイン政権誕生に向けてさまざまな用意を行ったのにも関わらず、分け前が足りないと叫んでいるのですね。
 民主労総の立場では労働争議で相手会社の役員をぼこぼこにしても無罪放免ではまだ足りない、というわけです。

 この構造、北朝鮮のキム・ジョンウンと特権階級との関係とまったくもって同じなのです。
 引きこもっていれば安泰であったはずのキム・ジョンウンが前に出てきたのは、制裁が効いているからに間違いありません。
 ですが、その奥にあるのは「特権階級に分け前を差し出せなくなったから」という部分なのですね。だからこそ、貿易を以前の段階に戻したい。
 キム・ジョンウンは経済成長そのものには魅力を感じていないので「すべての核廃棄をすれば経済成長に手を貸す」というトランプ大統領の申し出は意味がないのです。
 必要なのは制裁解除だけ。あとはできたら開城工業団地のような特別区がいくつかあればいいというていど。
 ウリに施しを与えられるくらいの潤いだけが必要なのですね。

 米朝首脳会談は最初から欲しいものと与えたいものが噛みあっていなかったのです。決裂も当然だった、ということがウリとナムから読み取れるということです。
 南北共に「国の元首」ではなく、ウリの頂点としてだけ振る舞っているのだということですわ。

電子書籍にしてもらえないかなー。参照したい時にすぐ取り出したい。
朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの (ちくま学芸文庫)
古田博司
筑摩書房
2005/3/1