楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

平昌冬季オリンピック

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ムン・ジェイン「女子アイスホッケーで南北統一チームを結成しよう!」……これがとんでもないセリフである理由

「平昌五輪で南北統一チームを」 文氏提案に北の反応は(朝鮮日報)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、全羅北道茂朱で行われている世界テコンドー選手権大会の開会式で、来年の平昌冬季五輪での南北統一チーム結成を目指す意向を示した。文大統領は「初めて南北統一チームを結成して最高の成績を収めた1991年世界卓球選手権大会と世界ユースサッカー大会の栄光をもう一度見たい」「南北選手団の同時入場によって世界の拍手喝采を浴びた2000年シドニー五輪の感動をもう一度感じたい」と述べた。文大統領はまた「平昌冬季五輪に北朝鮮選手団が参加すれば、五輪の価値の実現に大きく寄与すると考える」として北朝鮮の参加を公式に提案し「北朝鮮応援団も参加し、南北和解の転機となればよいと思う」と述べた。 (中略)

 しかし張雄氏は開会式後に行われた夕食会で、平昌冬季五輪の南北分散開催や南北統一チーム結成について慎重な姿勢を示した。同氏は「(1991年に)千葉で行われた世界卓球選手権で南北統一チームを結成したときには打ち合わせを22回も実施した」と述べ、統一チーム結成が容易ではないことを示唆した。また「スポーツを政治と関連させるのは非常に難しい」として「スポーツに先立ち政治の地盤が固まらなければならない」と強調した。 (中略)

これに先立ち都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部(省に相当)長官は20日、女子アイスホッケーの南北統一チーム結成を提案した。バッハ委員長は世界テコンドー選手権の閉会式(30日)出席のため29日に来韓する予定だ。
(引用ここまで)

 一部競技の共催だけでなく、女子アイスホッケーでは南北統一チーム結成して参加しようと提唱しているのですが。
 これがけっこうとんでもない話でして。
 韓国とは縁もゆかりもない選手を7人も帰化させて、それも二重国籍を認めるというなりふり構わない方策に出ていた男子アイスホッケーと比べて、女子アイスホッケーは1人だけ。それも韓国系カナダ人。

 つまり、女子アイスホッケーは「強化の度合いが違う」ので、選手がどうなろうと構わないのですね。
 今年のIIHFランキングで22位。強化はほとんどなし。開催国枠での参加。
 捨て競技なのでどうでもいい。

 これまで努力してきた、韓国の女子アイスホッケー代表のことなんてどうでもいいんですよ。
 ムン・ジェインの聖なる言葉によって、北朝鮮(IIHFランキング25位)を参加させるほうがよっぽど大事だということです。
 捨て競技なのでスポーツの政治利用スポーツ外交に役立ってくれればそれで充分、ということなのでしょうね。

アイスタイム 鈴木貴人と日光アイスバックスの1500日
伊東武彦
講談社
2013/9/11

NHL「平昌オリンピックには選手派遣できない。あ、次の北京は市場として期待できるから参加するけどね!」→韓国人「許される話ではない!!」

NHLが平昌五輪「不参加」を決定 大会への影響不可避(聯合ニュース)
北米プロアイスホッケーのNHLが来年2月に開催される平昌冬季五輪に出場しないことを決定し、大会の盛り上がりや入場券の収益への影響が避けられなくなった。

 NHLが22日(現地時間)発表した2017−2018シーズンの日程によると、10月4日に開幕し、翌年6月中旬までレギュラーシーズンが開催され、来年1月末のオールスター戦で短い休みを挟む以外、中断なく試合が行われる。

 国際オリンピック委員会(IOC)、国際アイスホッケー連盟(IIHF)などが説得に乗り出したが、平昌五輪への不参加の決定は覆らなかった。

 アイスホッケーは冬季五輪で最も人気の高い種目に数えられ、NHLは1988年の長野五輪から2014年のソチ五輪まで冬季五輪に出場した。今回の平昌五輪のみ参加せず、20年の北京五輪には参加するとの立場だ。

 NHLのチームオーナーらは、選手が五輪出場により経済的利益を得られないだけでなく、20日近くリーグを中断しなければならず、主力選手の負傷の可能性もあるとして五輪出場に消極的な立場だった。結局NHL事務局は各チームの意見を受け入れ、平昌五輪への不参加を決めた。 (中略)

 組織委の関係者は「NHLの不参加でアイスホッケーの入場券の収入額も影響を受けるだろうが、メインスポンサーが入場券を大量に購入すれば大きな打撃はないだろう」と話した。

 また「NHL事務局が不参加を宣言したが、選手らが五輪出場を強く望めば所属チームも(考えが)揺れるしかない」として「事態の推移を見守るしかない」と述べた。

 組織委の李熙範(イ・ヒボム)委員長も慎重な立場を堅持している。李氏は聯合ニュースの取材に対し「IIHFではまだNHLの参加可能性が残っているとみている」とし、「NHLが平昌五輪には参加せず、2020北京五輪には参加するという立場だが、そのように勝手に決めることはできない」と述べた。

 李氏は「NHLの決定はまだ交渉過程だとみられる。交渉で優位を守るための過程だと考えている」とし、「29日に訪韓するIOCのバッハ会長と今回の事案を話し合う予定だ。NHLの不参加を断定的に話すにはまだ早い」と説明した。
(引用ここまで)

 平昌冬季オリンピックについてはいい話がまったくありませんね。
 ついこの間もムン・ジェイン政権がスポーツ外交に無理矢理活用しようとして南北共催を申し出たところですし。

 さて、NHLは北米の4大スポーツの中ではもっとも小さな規模のスポーツではありますが、それでもほとんどのヨーロッパのサッカーリーグより大きな市場規模を持つ競技なのです。唯一、勝てるのが英プレミアリーグかな。
 特に冬季オリンピックではフィギュアスケートと並んで最大の人気競技であるといっても過言ではないでしょうね。なによりも試合数が多いのが魅力です。

 そのNHLが平昌オリンピックへの選手派遣を禁止したとのこと。
 サッカーでもできるだけ選手をオリンピック、ワールドカップに出したくないという意向があるのですよね。
 一番の問題は負傷があるから。
 これからの若手であれば一種のデモンストレーションの場として活用でき、移籍金を上げるためにも悪くないアピールの場なのですが、すでにビッグクラブのレギュラークラスの一流選手であればその必要もない。
 クラブから見てみたら危機でしかないのです。
 野球でのWBCも同様です。

 もうひとつのリスクは通常時のシーズンに影響を及ぼすということで、今回はそれが問題になったようです。
 ただまあ、これに関してはかなり前から開催時期は分かっていたので、そもそも平昌オリンピックに派遣するつもりがなかったんじゃないのって思われても当然ではありますかね。

 記事中では「2020年の北京」となっていますが、2022年の北京冬季オリンピックには選手派遣する意向らしいのですよ。
 これを機にホッケーの中国への振興ができればいいという部分もあるのでしょう。
 つまり、NHLから「韓国は市場としておいしいと思えないから、選手派遣のバランスシートが釣り合わない」っていわれているのです(笑)。
 まあ……商業主義一本槍になった現代のオリンピックというのは残酷な部分もある、という非常に分かりやすい事例ではないでしょうか。

13日の金曜日(2009) (字幕版)
パラマウント

ムン・ジェイン政権、平昌冬季五輪の南北共催を提案。「スポーツ外交」を一気に推し進めようとする理由とは?

文在寅政権が南北共催を検討、金正恩氏肝煎りスキー場使用も…国際制裁が骨抜きに?(産経新聞)
韓国の文在寅(ムン・ジェンイン)政権が2018年の平昌五輪で、一部競技や聖火リレーの北朝鮮開催を検討していることが分かった。7月3日に文大統領と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が会談する見通しだが、北朝鮮でも競技が開かれれば、金正恩(キム・ジョンウン)政権を外貨で潤す結果となり、対北制裁を強める国際社会の足並みを乱す恐れがある。

 「平昌五輪を平和五輪として行うための核心は北朝鮮が参加するかどうかだ」

 聯合ニュースによると、平昌の施設を20日に訪れた都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光相はこう指摘し、北朝鮮の平壌や開城(ケソン)を経由させる聖火リレー構想を明らかにした。アイスホッケー女子の南北合同チームの結成計画も挙げ「IOCと協力し、実現に努力したい」と述べた。

 北朝鮮東部の馬息嶺(マシクリョン)スキー場についても言及し、「施設を直接見てみたい。可能なら活用する方向で検討する」と一部競技の北朝鮮開催に意欲を示した。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインが日中韓北4カ国でのワールドカップ共催を提案したときに語りましたね。
 ムン・ジェインはスポーツ外交に一縷の望みを託すしかないのだ、と。
 その攻勢を強く出しています。
 平昌冬季オリンピックの一部共催だけでなく、女子アイスホッケーで統一チームを作ろうと言ったり、最近では北朝鮮のテコンドー演舞団の訪韓を許可したりしています。

北朝鮮テコンドー演武団の訪韓承認 文政権初の南北スポーツ交流(聯合ニュース)

 二国間外交を行ってなんらかの利益供与を行ってしまうと、国連安保理決議による制裁に違反することになります。

 つまり、普通に外交を行うことはできない。
 貿易等ももちろん御法度。統一部長官あたりに「開城工業団地再開云々」と言わせているのは閣僚にそのあたりの発言をしてもらって、国際社会の反応を探ろうという魂胆もあるのでしょうが。

 であれば、残された手段は最低限度の人道的な援助か、スポーツ外交くらいなものです。
 リオ五輪のの女子サッカーアジア予選では、北朝鮮代表が来日することができました。
 それと同様レベルのことであれば、韓国が行っても問題ないよね……と言い訳ができるのです。
 オリンピックを一部共催してもらえるのであれば、使用料を支払わなければいけないだろう……というような形で一点突破、全面展開していく腹づもりかもしれません。
 オリンピックが「平和の祭典」という建前を堅持している以上、IOC会長であってですらも断りにくいであろうと目論んでいるのではないでしょうか。

 ただ、ワームビア氏を殺されたアメリカがどう出るか。
 日本で見ているよりもはるかにアメリカの世論は冷えてます。日本の感覚だと「え、そこまで?」ってなるくらいの冷えっぷり。
 このまま「共催でー♪」とか能天気なことを唱えていたら、「じゃあボイコットで」くらいのことを言いそうなレベルで冷えてます。
 そもそも共催となれば少なからず観光客が向かうわけで、利益供与になると思うのですけどね。

赤い韓国 危機を招く半島の真実 (産経セレクト)
櫻井よしこ / 呉善花
産経新聞出版
2017/5/9

平昌オリンピックの開会式が地獄絵図となる予感……体感温度マイナス20度で4時間じっとしていなければならない……

【時視各角】空ばかり眺める平昌オリンピック(中央日報)
「2018年2月9日。平昌冬季オリンピック開会の日だ。心配した通りだった。昨夜降った雪でアルペンシアスタジアムが凍結した。急いで軍将兵を投入して氷を割り、座席の解氷をするが、どうにもならない。3万5000席をどう処理するのか。午後8時の開会式まで12時間しか残っていない。観客は午後6時になると入場してくる。

あれほど祈ったが、空も無情だ。期待した異常高温もなかった。むしろ酷寒に大雪。夜9時の予想気温は氷点下12度、風速は時速10メートル。体感温度は風速1メートルあたり1度ずつ落ちる。観客は氷点下22度の酷寒の中で4時間ずっと座っていなければいけない。公演が目に入るはずがない。いくら良い作品を制作しても意味がない。花より団子というように、温かく腹が満たされてこそ感動や感嘆の声が出る。大統領の演説中、ついに観客が震えながら席を外す。外国の首脳も北風寒雪にそわそわする。惨事もこれほどの惨事はない」。

宋監督は「考えるだけでぞっとする」と語った。これはすべて予算のためだ。アルペンシアスタジアムには屋根がない。工事費を減らし、撤去を容易にするためだ。このため酷寒には無対策となった。座席に熱線を入れようというアイデアもあった。しかし数十億ウォンの予算がなく、あきらめるしかなかった。防寒装備でもまともに準備してくれればよいが、膝かけ1枚とカイロがすべてだ。やはり予算がなく、1人あたり1万6000ウォン(約1600円)以内で準備しなければならなかった。したがって厚くて大きいブランケットや防寒帽、防寒マスクなどは考えることもできない。

宋承桓監督は今年2月9日午後8時にアルペンシアスタジアムに行ってみた。やはり氷点下5、6度に風が強く、体感温度は氷点下20度ほどに感じられた。完璧に防寒服で身を包んだが、どうにもならなかった。同行したイ・ビョンナム・オリンピック組織委局長と職員は異口同音に「1時間ほど過ぎると凍死しそうだった」と語った。(中略)

オリンピック組織委員会はいくら切り詰めても3000億ウォンほど不足するとみている。このため急ぎでない酷寒対策は後回しにされた。(中略)

20万−150万ウォンの入場券を購入して来た観客が真冬の酷寒に震えていても5万−6万ウォンの防寒キット一つも配れない。これでは平昌が国の名誉を高めるどころか、悪名をはせることになりかねない。空ばかり眺める天水田のようになった平昌、いつまで見守らなければいけないのだろうか。
(引用ここまで)

 こう書かれててソチの開会式はどうだったかなーと思ったのですが、全席に屋根のあるサッカースタジアムでしたね。
 その前のカナダのバンクーバーはドーム競技場でした。トリノもサッカースタジアムだったと思うのですが、まあさすがにヨーロッパのスタジアムだったら屋根はあるかな。
 ソルトレーク、長野までは覚えていませんが、長野は開会式セレモニーの出来がアレすぎて……。あ、長野パラリンピックの開会式はすごくよかった。おそらくすべての冬季オリンピック・パラリンピックを通じても屈指の出来でした。久石譲氏の演出だったはずです。

 閑話休題。
 ちょっと調べたら長野の開会式は気温0度だったそうです。風がどうだったかまでは覚えていませんが、昼間にやっていました。アメリカのプライムタイムに生中継するためだったと記憶しています。
 ……なんで平昌は夜にやるんですかね。
 それも午後8時から4時間とか。
 長野(というか日本)と時差は変わらないからESTとは14時間。ニューヨークは朝の7時。ロスだと朝の4時。時差が原因ではないっぽいかな。
 電飾とか花火が目立つ演出ができるのは夜ですけどね。韓国が夜で、かつアメリカがぎりぎり起きてくる時間で……ということかなぁ。

 気温がマイナス5度。風が吹いて体感温度はマイナス20度。
 屋根もなく、風対策もない。暖房もないし、貸し出し防寒具もない。
 吹きっさらしの開会式場で体感気温マイナス20度で4時間。なんだろ……がんばれ、超がんばれ>観客

サバイバルシート(防寒・保温シート)5枚パック
防災研究プロジェクト
2014/1/14

弱小だったアイスホッケー韓国代表、トップディビジョンに昇格。登録選手の1/3が帰化組。しかも、その扱いが……

アイスホッケー:弱小・韓国、帰化選手の活躍で1部入り目前(朝鮮日報)
 男子アイスホッケーの韓国代表は、以前なら考えることすらできなかった夢に近づこうとしている。20年前の韓国は世界選手権で世界3部リーグと4部リーグの間を行き来する弱小チームだったし、この10年間は2部リーグと3部リーグの間で昇格と降格を繰り返し、挫折していた。世界最高の16チームが競い合う1部リーグ(トップディビジョン)など遠い国の話でしかなかった。だが今、その夢が現実になろうとしている。

 韓国は、ウクライナのキエフで行われた世界選手権ディビジョン1グループA(世界2部リーグクラス)で1部リーグ昇格まであと勝ち点2を残すばかりとなった。韓国は26日、ハンガリーとの第3戦に3−1で勝って大会3連勝を記録、勝ち点を9として現在首位に立っている。上位1・2位チームは来年の世界選手権から1部リーグに上がることになる。韓国は2位のオーストリア(勝ち点6)、3位のカザフスタン(勝ち点5)との差を広げ、有利になった。世界のアイスホッケー界は「韓国に何が起こったのか」と驚いている。韓国は今大会に参加した6チームの中で世界ランキングが23位と最も低いチームだ。

 韓国がこのところ見せている驚異の成長についてはさまざまな見方がある。一部には「帰化選手7人のおかげではないか」と自虐気味に話すファンもいる。韓国が平昌冬季五輪に備えて韓国国籍を取得させた北米出身選手たちが戦力の大部分を占めており、国内組は付き添い程度ではないのかという意見もある。
(引用ここまで)

 帰化選手7人……増えてた(笑)。
 アイスホッケーで氷上に出られるのは6人。以前はスタメン6人きっちりが帰化選手だったのですが、やっぱり交代要員にもそれなりのクオリティが必要だということになったのでしょうね。
 これまで韓国への帰化は二重国籍を認めないものだったのですが、スポーツ選手や科学者に対しては二重国籍も認める特別帰化が推奨されています。
 要するになりふり構っちゃいられない事態だという認識なのでしょう。

  んでもって、国家代表で戦う世界選手権でもその帰化チームが大活躍で1部リーグに手が届くかもしれないというところまできている。
 それを「韓国代表はかつての夢に届きつつある」としているのですが……。
 まあ、夢への道のショートカットを歩みたかったのだからしかたない。強化方針としては大正解でしょう。

 一昨日の29日のウクライナ戦に勝利して、上位16カ国が参加するトップディビジョン昇格が決定しました。
 ざっくりと登録選手は20人前後。帰化選手以外の韓国人選手もトップディビジョンを経験することは財産になるでしょうね。

 さてそれを報じるニュースの中でちょっと1枚、衝撃的な写真があったのでご紹介しておきましょう。

「キエフの奇跡」アイスホッケー韓国代表、故郷に錦を飾る(聯合ニュース・朝鮮語)

 韓国代表が帰国して入国ゲートで記念撮影しているというものなのですが。

icehockey_kikoku


 帰化組存在していない。
 記事の下のほうには全体写真もあるのですが、帰化選手とおぼしきプレイヤーは左隅にひとりいるだけ……。シーズンが終わったので、直接「帰国」したのかもしれませんね。

[まとめ買い] 行け!!南国アイスホッケー部(少年サンデーコミックス)
久米田康治
小学館

【知ってた】平昌オリンピックのカーリング競技場が『競技不可』の判定で作り直し。もちろん、原因はアレでした

韓国で「手抜き工事」頻発…カーリング会場の床に亀裂 「五輪不適合」で全面再施工のお粗末(ZAKZAK)
ぐちゃぐちゃに割れたオリンピックカーリングセンター……「ホームアドバンテージなくなった(朝鮮日報・朝鮮語)
 2018年平昌五輪のカーリング会場で3月22日、コンクリート床面の全面に亀の甲羅のような亀裂が複数生じているのが確認された。朝鮮日報(電子版)が報じた。手抜き工事が原因とみられており、地元自治体・江原道が床面を全面撤去して施工し直す計画。既存施設を134億ウォン(約13億4000万円)かけて整備したが、再施工にさらに3億〜4億ウォン(約3000万〜4000万円)の費用が必要で、五輪支出で苦心する江原道は施工業者に負担させる考えだ。(中略)

 朝鮮日報が報じた写真を見ると、江陵カーリングセンターの縦60メートル、横30メートルのコンクリート床面はパテが埋め込まれているような亀裂が不規則に走っている。専門家はコンクリートが氷の荷重に耐えられなかったと指摘し、「当初から不良施工をした疑いがある」と原因を推測していた。

 2月に平昌五輪のテスト大会として実施された世界ジュニア選手権で、世界トップレベルにあるカナダの製氷技術者(アイスメーカー)が、この会場が五輪に適していないという意見を平昌五輪組織委員会に伝えていたと報じられる。世界カーリング連盟(WCF)も口頭で組織委に伝えており、朝鮮日報は「事実上『五輪不適合』の判定がなされた状況」と伝えた。 (中略)

 五輪本番会場が使えないことで、スポーツ関係者の間では平昌五輪で金メダル7個を獲得し総合4位を目標とする強化計画にも狂いが生じると懸念が広がっている。他国に比べて本番会場への適応力を磨く時間が取れるはずの「開催国の利点が消えてしまった」と関係者から不満が出ているという。
(引用ここまで)

image

 画像は朝鮮日報のページから。

 江原道江陵にはいくつかの競技場が用意されています。
 アイススケートのショートトラック+フィギュアの会場であるアイスアリーナ、スピードスケート、アイスホッケー、そしてこのカーリングの会場となります。
 オリンピック開催時には準高速鉄道が通るらしいですが、現状では空港からバスで3時間かかるというレポートがありましたね。
 会場はいい出来だが、インフラに不安があるというものでした。
 アイスアリーナでは電光掲示板の落下事故なんかもありました。

 今回のカーリングセンターは氷の重さにコンクリートが耐えられずに亀裂が生じたということなので、コンクリートを惜しんだ手抜き工事である可能性が高いようですね。
 床のコンクリートをすべて引っぺがして、補修することで今年の夏くらいまでには間に合わせるとのことです。

 しかし、面白いのは「改修することで代表が本番と同じ場所で試合ができずにホームアドバンテージが消失してしまった」という文章が最初の段落にきていることです。
 そこ重要かなぁ……っていう。
 思えばボブスレーでも競技団体から「選手の命を最優先にしてくれ」なんて言われていました。
 ……戦争にでもならないかぎり、最終的にはなんだかんだで開催できるとは思います。
 選手に競技場由来の怪我がないことを祈るだけです。

偽装: 「耐震偽装事件」ともうひとつの「国家権力による偽装」
小嶋 進
金曜日
2015/4/19

平昌冬季オリンピックでもボランティアのドタキャン続出! 韓国人「対策として必要数の20%マシで募集してます」

ボランティアたちのドタキャンに頭抱える平昌五輪組織委(朝鮮日報)
 2018平昌冬季五輪組織委員会の最大の悩みは「ボランティアたちのノーショー(約束のドタキャン)防止」だ。最近韓国で開催された国際大会で、ボランティアの大多数が大会の途中に現れないケースが多かったためだ。ボランティアの離脱が多くなると、大会の運営にも支障を来してしまう。

 「ノーショー」が占める割合は、特に若者の間で高い。2015光州夏季ユニバーシアード大会のボランティア担当者は「20代のボランティアのうち当日現場にやって来なかった割合は30%に上った」と話す。このため当時の組織委は、初めから20代のボランティアを実際に必要な人員よりも20%多く選抜した。特に韓国は、他の国よりも若いボランティアたちの占める割合が高いだけに「ノーショー」がより大きな問題となる。

 この代案として、シルバーボランティアたちの積極的な参加を呼び掛ける声が高まっている。専門家たちは「現在の韓国社会の50−60代は、高学歴で強い責任感を兼ね備えている人々が多い。こういった層に呼び掛ければ平昌でも活躍してくれるはず」と期待を込める。2015光州大会で50代以上のボランティアに占めるノーショーの割合は10%にとどまった。
(引用ここまで)

 テスト大会もそれなりに行われていますが、韓国国内では驚くほどに盛り上がっていない。
 去年の春、済州島のついでにちらとソウルに行ったときに平昌オリンピック関連のものを探したのですが、見つかったのは(セウォル号遺族会に占拠されている)光化門広場の横にあるKTテレコムのこの広告だけ。



 ちなみにこの1月に行ったときには撤去されていて、ビルの裏手に貼られていました(笑)。

 その他にも公式マスコットが空港やソウル駅には展示されていましたが、目に見える範囲での展示物はそれくらいのものでしたねぇ。



 「本当に1年後にオリンピックが開催されるのかねぇ……」というイメージ。
 今回はついでではなく、けっこう意識して探していたのですけども。
 ソウルは平昌から遠く離れた場所なので盛り上がらなくても当然かな、という気もしますが。

 前に書いたように平昌は韓国最後のフロンティア。
 今回のオリンピックでようやくインフラが整うという地域。開催時は開通するとされている高速鉄道もまだ通っていない。
 四大陸フィギュアのレポートにあったように仁川から狂ったように飛ばすバスで3時間半。
 ちなみに平昌はさらにもうちょっと先。

 地元の人間にとってもアクセスが問題になるレベルですわ。
 ソウルからだったらなおのこと。
 韓国で予約を直前でキャンセルする「ノーショウ」が話題になったことがあるのですが、今回のボランティアもそうではないかという話なのです……。
 さすがにあそこに集合しろ、というのは辛い気がします。

 もうちょっとアクセスなりボランティアの待遇を考えるなりしないと厳しいんじゃないの……というのは本音でしょうね。
 四大陸フィギュアのレポートによればボランティアのクオリティもぐだぐだだったそうですし、そのあたりもなんとかして欲しいものです。

幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア (河出文庫)
田中優
河出書房新社
2017/1/10

韓国代表ボブスレーチーム、昨シーズンはW杯優勝もあったのに今年は成績低迷……その理由はいつものアレ……なのだけども

世界1位韓国ボブスレー、スタッフの内紛で成績低迷(朝鮮日報)
 昨年12月3日、カナダのウィスラー・スライディングセンター。2016−17年シーズン最初のボブスレー・ワールドカップ(W杯)の試合を前に、韓国代表チームのエースパイロット(操縦士)ウォン・ユンジョンが乗っていた4人乗りボブスレーがコース走行中に転覆した。現代自動車が独自に製作して韓国代表チームに寄贈したボブスレーだった。腰を負傷したウォン・ユンジョンはメーン種目の2人乗りでW杯出場を強行したが、けがの影響で第2走行時に小さなミスが出て結局3位に終わった。

 試合が終わったその日の夜、ボブスレーの装備担当コーチのハンシュリー・シーズ氏とファビオ・シーズ氏の親子が、走行担当コーチのエリック・ステファン・アラドゥ氏の所へ行った。シーズ親子は「走行方法の教え方が悪かったのではないか。なぜ突然ミスが出たのか」と問い詰めた。アラドゥ・コーチも激怒して、「そもそもボブスレーの整備が悪いからひっくり返ったのではないのか。ちゃんと仕事をしているのか」と反発した。双方の言い争いはしばらく続いたという。結局、装備担当のシーズ親子はチームをやめてしまった。当初は「家庭内の事情」と言っていたが、後に「アラドゥ・コーチと一緒には仕事ができない。申し訳ない」と連絡が来たそうだ。

 この出来事を境に、韓国のボブスレーは転落し始めた。この出来事の発端となったW杯第1戦3位を最後に、今季は表彰台に立っていない。今月18日にドイツで行われた世界選手権では21位にまで下がった。昨シーズン1位だった世界ランキングも今季は7位になった。感情的な争いに起因するコーチング・スタッフの内紛が順位下降を招いたのだ。

 シーズ親子は2014−15年シーズンから韓国代表チームに合流した。当時の走行コーチは英国出身のベテラン指導者マルコム・ロイド氏(当時67歳)だった。このころまでは韓国代表チームの仲には問題はなかった。しかし、ロイド・コーチが昨年1月に病気で突然他界、今シーズン開始前に後任としてアラドゥ・コーチが選ばれてから確執が起き始めた。(中略)

 装備担当技術者2人を失ったことで、チームがこれほどまでに順位を落とすことがあり得るのだろうか。ボブスレー関係者は「担当者がシーズ親子だったらそれもあり得る」と話す。ボブスレーは前後がつながっている構造だ。この接続部分をどれだけ締めるかによってカーブを抜ける時の衝撃や速度が変わる。世界各地のコースの特性を研究し、接続部分の締め付け具合を変えなければならないと言うことだ。

 ボブスレーはエッジの温度まで調節しなければならないほどデリケートな種目だ。エッジの温度が高いとボブスレーがコース氷を溶かしすぎて記録が悪くなる。こうしたあらゆる知識が装備コーチの「ノウハウ」から出てくる。

 ハンシュリー・シーズ・コーチは2006年トリノ冬季五輪の時はカナダ代表チームで、14年のソチ五輪時はスイス代表チームで働き、それぞれ銀メダルを取るのに貢献した世界トップクラスの技術者だ。このため、シーズ親子が韓国代表チームを去ると、ボブスレー関係者の間では「韓国は平昌五輪のメダルを捨てた」という話まで飛び交った。本紙はこれについてシーズ親子とメールで接触を試みたが、連絡がついていない。(中略)

 結果的には内紛が起きている中で事態を傍観していた大韓ボブスレー・スケルトン連盟の責任論が取りざたされている。平昌五輪で最もメダルが有力なボブスレー韓国代表チームの内部に亀裂が生じ、長期にわたって反目が続いていたのにもかかわらず、「外国人間の感情的な対立」と安易に対応したのだ。
(引用ここまで)

 タイトルを見たときには「ああ、はいはい。いつもの内紛ね」と思ったのですが、外国人コーチ同士の内紛でした。
 昨シーズン、いきなり韓国代表チームがワールドカップで好成績を出してきたのですよ。
 言ってしまえばボブスレーにはそれほど興味がないので、「まあ、なんか大きな変化があったんだろうなぁ」くらいにしか思っていなかったのですが、外国人コーチを招聘していたのですね。
 なるほど、世界最強クラスの装備担当技術者を招聘するとここまで変わるのか。
 代表監督はおそらく韓国人のままなのでしょうけども。

 スポーツの世界はよくも悪くも我が強い人間が多いので、こういう事態にはなりやすいのです。
 野球の話になりますが、メジャーリーグで分析担当をしているセイバーメトリシャンが一番苦労していることが自分たちの理論を監督に、そして選手にどうやって納得してもらうかという手段。
 守備シフトを敷けばアウトにできる確率が上昇する、ツーシームファストボールを投げてゴロを打たせればなおよい……といった数値は出せる。
 だけども、それをどのようにして監督、選手に理解してもらい、実践してもらえるようになるのか。
 GMやデータ分析担当がフィールドで野球をするわけではないですからね。
 人間同士のコミュニケーションをきっちりやるしかない。数字オタクのギークではどうにもならない部分なのです。

 まあ、大邱の世界陸上対策でジャマイカや日本からコーチを招聘しても「ロッカーの中身は全部捨ててくれ」と言い残して帰国させてしまう国、ですから。
 上意下達以外にコミュニケーション手段がないので、こういう結末になってしまうのでしょうね。

ピッツバーグ・パイレーツでは成績低迷でクビ寸前の監督が人徳者だったおかげ、という部分もあったとのこと。
ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法 (角川書店単行本)
トラヴィス・ソーチック
KADOKAWA / 角川書店
2016/3/17

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