楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

平昌冬季オリンピック

 相互RSS募集中です

あの平昌PR動画のダンスコンテストがひどい終わりかたをしている件

 えーっと、あの平昌オリンピックの公式PR動画とされていたダンスコンテストの募集動画を覚えていますでしょうか。
 それを見た日本人はいうに及ばず、韓国人の表情すらをも微妙なものへとさせたあの怪作です。

 画像はその動画から引用。

 優勝作品には3万ドル、2位(2組)には1万ドル、3位(2組)には5000ドルが賞金として渡されるという、この手のコンテストとしてはかなりの大盤振る舞い。総額6万ドルですからね。
 YouTubeでもけっこうな応募作があったようです。
 ダンスコンテストの動画募集は去年の年末で締め切られ、今年の1月に優勝作品が発表される予定だったのです。
 ですが、なぜか発表は延期されて今日、ようやく発表されました。

 それでは優勝者を発表しましょう!
 ダラララララララララ(ドラムロール)──

 優勝者なしです!

 楽韓Webでは珍しくフォント芸を使ってしまいましたが、いやひどい(笑)。
 2位、3位は出てますが、

 そして、発表と同時に例の動画を削除。
 さらに文化体育観光部のYouTubeチャンネルも削除
 Facebookでは世界中(主としてインドネシア)から22万もいいねをもらったあの動画を削除するなんて信じられませんね。
 平昌オリンピックをダンスでPRって話なのに、開催の1年前に削除って。

 まあ、文体部=文化体育観光部としては忘れたい過去なのでしょう。
 今回、発表が遅れたのはチェ・スンシルゲートに伴って、パク・クネの文化人ブラックリスト ── 政権に批判的な文化人のリストを作って決して政府からの支援をしないように画策していた ── 問題が明らかになったために、文体部長官(大臣に相当)が逮捕されるという騒ぎになったためだと思われます。

 優勝賞金とされていた3万ドルの行方も知りたいところ。
 いや、それにしてもすごいオチになりましたね。「まさに韓国」って感じ。
 楽韓Webはこういうアフターフォローも忘れないのがいいところだと自認しています。 
 ハフィントンあたりがあたかも自分が見つけたようにしてこのネタ書いたりするんでしょうね。

 詳細はこちらの公式サイトでどうぞ。

ディス・イズ・コリア 韓国船沈没考 (産経セレクト)
室谷克実
産経新聞出版 
2014/7/18

平昌プレ大会:四大陸フィギュアは最低の周辺環境、最低の交通、最低のボランティアであふれていた。でも、会場はなかなかの出来……らしい

平昌五輪会場で行われる四大陸選手権。課題山積みの大会周辺を現地レポート。(NumberWeb)
 五輪用に仁川空港から平昌まで高速鉄道が建設中とされているがまだ完成しておらず、今回関係者は空港からバスでの移動となった。

 著者も金浦空港から小型バスに乗り込んだが、運転手はできたばかりの高速道路を怖いほどのスピードですっ飛ばした。それでも3時間半たっぷりかかり、とにかく遠いというのが第一印象であった。 (中略)

 メディアホテルのある周辺には、小型のリゾートホテルらしき建物と、一目でそれとわかる派手なデザインのラブホテルが混在していて、かなり微妙な雰囲気だ。だがそれでも、会場から車で10分というこのホテルを確保できたのはラッキーだった。 (中略)

 平昌五輪ではこれまで何度も、開催時のホテル不足の懸念が報道されてきたが、実際に現地に入ってみるとそれが誇張でも何でもないことがわかった。(中略)

 平昌の山のほうにはいくつかホテルが建設中だというが、江陵で目に入るのは、日本でいうならホテルというよりは「〇〇旅館」と呼んだ方がふさわしいようなこぢんまりしたホテルばかりである。

 収容人数の多い高層の近代的ホテルは見当たらず、たとえそのような施設が建てられても、この土地ではその後の維持は困難だろう。

 五輪には選手とコーチ、オフィシャルなど関係者だけでおよそ6500人、報道関係者がさらに2000人ほど集まることが見込まれている。選手は選手村に滞在するとしても、関係者と観客たちすべてに対応できるような施設が、あと1年で整うのだろうか。

 今の江陵の様子を見ると、とても五輪を開催できるような場所には見えないのである。

 さて肝心の運営のほうはどうか。

 筆者が最初に不安を感じたのは、金浦空港に到着したときである。

 どの国際大会でも、その玄関口となる最も会場に近い空港の到着ロビーには、当然大会のインフォメーションデスクが設置されている。だが金浦空港には、四大陸選手権の歓迎デスクは影も形もなかった(仁川空港のほうにはあったと後に関係者に聞いたが)。

 送られてきた資料には、本数はわずかとはいえ、ホテルから会場までのシャトルバスの時刻表が入っていた。

 到着したメディアホテルでフロント嬢にシャトルバスの乗り場を聞くと、「そんなものがあるとは聞いてないです」と片言の日本語を話してくる。他のジャーナリストに聞いてみると、もう一軒のメディアホテルでもまったく同じ対応だったという。(中略)

 早目に現地に入って公式練習から取材をしていた記者たちは、当然ながら会場までタクシーで往復をしていた。

 だが、2日目にはプレスルームのヘルプデスクの前に、「タクシーを呼ぶのは私たちの仕事ではありません」と英語で書いた紙が貼られていた。

 世界中どこの国に行っても、記者用のタクシーの手配をボランティアがやってくれるのは普通のことだ。まして英語を解さない江陵のタクシーを、韓国語のわからない海外メディア関係者はいったいどうやって呼べというのか。

 欧州からやってきた記者たちも、ヘルプデスクの「ヘルプ」は、いったい何の意味なのかと、前代未聞の対応に呆れかえった。
(引用ここまで)

 なんかどこかで見たテイストだな……と思ったら、今宮純さんの韓国GPレポートでした。
 まあ、韓国でなんらかのイベントを地方でやるとなるとこうならざるを得ないのでしょう。
 多少無理してでも世界陸上には行くべきだったなー。

 インフラがないのは当然なのですよ。
 そもそも韓国ではイベントを開催する理由といえば、地方が国に対してインフラ整備を求めるためのものなのですから。
 以前にも書きましたが、平昌はいわば韓国最後のフロンティアというくらいになにもないところ。

 平昌でオリンピックを開催すれば交通インフラが開通して、ホテルもばんばん建設されてコンドミニアムも建っちゃってすごいことになる……というような話で開催が決定されたのです。
 でも、もはや韓国政府にも江原道にもそんな予算はない。
 経済成長は終わってしまいましたからね。
 かつてF1が開催された霊岩サーキットがアレなように、平昌で開かれるオリンピックもそうなるのです。

 あ、それでもなんかアイスアリーナの評判自体はよいようです。まあ、それだけは選手にとって救いかな……。
 例の電光掲示板も再度設置されたようですけどね。

 ボランティアが英語ができないのも、働かないのも当然のことで。地方にそんな力はないのです。
 実際、ソウルであれば英語を貫き通すこともできなくはない相談。たとえば駅でも駅員が話せなくても、通りがかりの学生がなんとか話せたりする。
 でも、ソウルを一歩出てしまうと終了。これは実感です。

 そしてウィンタースポーツに興味がないので、プレスになにが必要になるのかも分からないのです。
 ちょうどF1韓国GPでベッテルがスクーターに自ら乗ってきてピットに帰ってきたように。車両火災があっても放置されていたように。
 ゼロからやらないとダメなんでしょうが……最後までダメなんだろうなぁ……。
 ソウルのコンサートであってですら、運営はあのていたらくでしたからね。

廃墟の歩き方 探索編
栗原亨
イースト・プレス
2002/5/10

平昌プレ大会:スピードスケートW杯、いくつもの課題が出たものの……

スタート後に選手紹介⁉ 未熟な運営、平昌五輪に課題浮き彫り=スピードスケート世界選手権(朝鮮日報)
 9日から行われていた2017国際スケート連盟(ISU)スピードスケート種目別世界選手権(江陵スピードスケート競技場)が12日、幕を下ろした。各国の選手やコーチング・スタッフたちは大会施設や氷質にはほぼ満足している様子だった。ISUのヤン・ダイケマ会長(72)=オランダ=も12日、韓国人記者との懇談会で、「小さな電光掲示板が2つしかなかったのが残念だが、大会は非常に順調かつ無事に行われた」と評価した。

 しかし、平昌冬季五輪1年前の「リハーサル」的に行われた大会としては運営が未熟だったとの指摘も少なくなかった。各国選手やコーチング・スタッフが最も不便さを訴えたのは輸送に関する問題だった。車で1時間の距離にある公式宿泊施設(襄陽)と競技場(江陵)を行き来するシャトルバスが5台しかなく、運行間隔が30分・1時間・1時間15分などと不規則だったためだ。カナダ代表チームの関係者は「翌日のシャトルバス運行時間が前日夜になってやっと決まるなど、練習予定を立てるのに支障があった」と語った。基本中の基本である意思疎通ができず、運営に不便さを感じる事態もあったという。あるISU関係者は「選手の宿泊施設や輸送に関する問題を担当する組織委員会担当職員が英語ができず、別の担当者の助けを借りていた」と述べた。道案内するボランティアが観客席の位置を正確に知らずに迷う姿もしばしば見受けられた。

 全世界に生中継される五輪だったら恥をかきそうな一幕もあった。大会初日の9日、女子3000メートルの試合で、「レディ(用意)」という号令があった後に一足遅れで場内アナウンサーが選手を紹介したことだ。
(引用ここまで)

 まあ、誰にもコースや設備による負傷がなくてよかった。
 「課題浮き彫り」とありますが、実際に開催してみないと分からないことというのはいくらでもあるもので。
 というか、課題を出すためにプレ大会はやるわけです。
 見通しや予測が違っていたなんてことは普通にあることです。
 ……まあ、シャトルバスの運行間隔は最初から分かっているべきだと思いますけどね。
 さらにいえば英語のできるスタッフが少ないっていうのも事前に分かっていそうなものですが。

 「小さい電光掲示板しかなかった」というのはおそらく、工事を見直していてどちらにもつけてないってことなのかな。
 それともつけるつもりがないのか。
 この競技場は当初オリンピックでのみ使用して、閉会後は取り壊す予定だったものが事後活用もされることに決まったというもの。
 どうやらチェ・スンシル一族の横やりで、ということなのですけどね。

 電光掲示板が落ちてきたのは江陵スピードスケート競技場ではなくて、隣にあるアイスアリーナです。ついでにいうと、カーリングとアイスホッケーの会場もこの近くにあるようです。
 あの落下事故はなかなかの衝撃映像でしたからね……。

 あ、それと送風機問題をISU会長から指摘されて、使用を中止したそうです。
 本番でもちゃんとやってくれるんですかねー。

金メダリストが考えた 世界一の腰痛メソッド
清水宏保
マガジンハウス
2012/7/26

平昌五輪のジャンプ台に非難続出→選手「助走路が歪んでる……」「FISで問題提起するかも」

強風、助走路整備に懸念=平昌五輪のジャンプ台(時事通信)
 来年2月開催の平昌冬季五輪で使われるスキージャンプの会場で、ノルディックスキー複合のワールドカップ(W杯)が1年前のテスト大会として開催されている。夏はサッカー場として使用し、1万人以上を収容できるスタジアム型の施設に、ラージヒルとノーマルヒルのジャンプ台を備える景観が目を引く。
 ジャンプ台はスタジアム内の正面左手に設置され、選手は着地後にグラウンドに向けて滑り降りてくる。3日に行われたW杯の予備飛躍では、ラージヒルの助走路について「癖がなく、シンプルな台」と受け止めた日本選手が多かった。
 だが、助走路の一部に左右にゆがんでいる部分があるという。加藤大平(サッポロク)は「気にして、いいジャンプができなかった。(左右に)振られるというか」と苦笑いし、渡部暁斗(北野建設)も「(ゆがみは)少しではない」と指摘。W杯ではあまり見られない整備状態のジャンプ台の改善に向け、全日本スキー連盟の関係者は国際スキー連盟の会議で問題提起する可能性を示した。
 さらに、標高800メートル以上の高地にある会場の近くには風力発電の施設が並ぶほど風が強い。大会組織委員会の資料によると、平均秒速3.2メートルもの風が吹くとされ、試合運営に影響を与える懸念がある。今回のW杯では風の影響を軽減する防風ネットを踏み切り台の周囲に張った。渡部暁は「間違いなく吹くと思う。向かい風だったら、ネットを付けても防ぎ切れないのでは」と心配した。
(引用ここまで)

 先週の土日、ノルディックスキー複合のワールドカップが来年の平昌オリンピックのプレ大会として行われました。
 選手から「助走路が左右に歪んでいる」という指摘が相次いでいます。
 さもありなん。

 細部の作りが本当にダメな国なのですよ。
 道路ががたがたなのは何度かレポートしていますし、コーヒーのふたの作りが甘いなんていう話も書きましたね(実は今回も同じものを見つけてました)。
 もうひとつ、面白いものをお見せしましょう。
 釜山のKTXチケットカウンターで順番を待っているときに、パーティションポールがあったのですよ。
 KORAIL(韓国鉄道公社)のロゴがついているものだったのですが。

image

 まあ、一事が万事こんな感じ。
 どこか間が抜けている。
 大枠では作れているのですが、細部に魂がこもっていない。

 どんな場所でもアスリートは全力を出そうとするでしょうが、サッカー日本代表が東南アジアのでこぼこなピッチに苦労するのと同じように、歪んでいる助走路では日本代表は苦労するんじゃないでしょうかね。
 来週、スキージャンプのワールドカップがプレ大会としてこの会場で開催されます。男子・女子の両方行われます。
 日本製の防風ネットが張られているのが写真でも見えますが、うまく風を抑えてくれることを願うだけ。
 とにかく誰も怪我がないようにしてくれたらもうそれだけでいいですわ……。

【追記】当初タイトルを「ISUに問題提起するかも」としていました。もちろん、FIS(国際スキー連盟)の間違いです。

謎の1セント硬貨 真実は細部に宿る in USA (講談社文庫)
向井万起男
講談社
2012/2/15

韓国人「韓国の抗議でアパホテルが極右書籍を撤去した」 → 嘘でした

大韓体育会の抗議でアパホテルの極右書籍を撤去へ=冬季アジア大会(朝鮮日報)
重ねて配慮求める=アパホテル問題で−アジア大会組織委(時事通信)
利用者の要望には応える=「問題視」での撤去否定−アパホテル(時事通信)
 選手団の宿泊施設に極右傾向の書籍が置いてあるとして物議を醸していた件で、札幌冬季アジア大会組織委員会がこの書籍を撤去することを正式に通知した。大韓体育会のイ・ギフン会長は25日の代議員総会終了後、「札幌冬季アジア大会組織委員会から極右傾向の書籍を韓国選手団の宿泊施設から撤去するとの回答を受けた」と明らかにした。これは、大韓体育会が同日午前、日本オリンピック委員会(JOC)と大会組織委員会に正式に抗議の書簡を送ったことに対する措置だ。(中略)

 大韓体育会は20日、これに対して組織委員会に是正を求めたが問題が解決しなかったため、25日にあらためて抗議の書簡を発送していた。大韓体育会は「アジア・オリンピック評議会(OCA)憲章には『いかなる政治的・宗教的・人種的宣伝もOCA大会の関連場所で許可されない』と定められている」と述べた。
(引用ここまで)
 札幌市内の同ホテルも大会の選手宿舎になる予定で、組織委は2015年春、該当書籍だけでなく客室内すべての「情報物」を撤去するよう要請。この問題を受けて再度、宿舎となる全ホテルに通知した。
(引用ここまで・太字引用者)
 冬季アジア大会の選手団が宿泊する札幌市のアパホテルに、旧日本軍による南京事件などを否定する書籍が置かれていることに関し、アパグループは26日、同ホテルの利用は「『選手村』として全館貸し切りでの予約であり、一連の報道とは関係なく、利用者の要望に応える必要はあると考えている」との見解を明らかにした。
 一方で「あくまでも『書籍設置を問題視されての撤去』は考えていない」と強調した。
(引用ここまで・太字引用者)

 なるほど。
 最初に朝鮮日報の記事を見たときに「あそこがそんな抗議ごときで撤去するかなぁ?」って疑問だったのですよ。
 アパホテルの会長は筋金入りの確信犯(正しい使用例)なので、抗議によって撤去するというパターンが想像できなかったのです。
 というわけで、ちょっと調べただけでもこんな話が出てきました。

 そもそも冬季アジア大会の選手宿舎として一棟借り上げるという話が出た2015年の時点で「情報物の撤去」が要請としてあったわけですね。
 で、アパホテルはその要請には従っただけ、というわけです。
 朝鮮日報の記事では「KOCの抗議でやってやったんだ!」みたいになっていますが。
 選手宿舎としては、そもそも設置する意図すらなかったというオチでしたとさ。

 つまり、朝鮮日報の最後にある「アジア・オリンピック評議会憲章には『いかなる政治的・宗教的・人種的宣伝もOCA大会の関連場所で許可されない』と定められている」というKOCのコメントは、そのままブーメランとして平昌冬季オリンピックの公式サイトにぶっささるわけですが。
 さて、どういう対応になりますかね。

アパ社長カレー
2016/3/22

日本政府に続いてJOCも「平昌五輪HPから独島表記を外せ」と要求へ

JOCが修正求める=平昌五輪HPの「独島」表記(時事通信)
 2018年平昌冬季五輪・パラリンピックの大会組織委員会ホームページ(HP)で島根県の竹島が「独島」と表記されていることについて、日本オリンピック委員会(JOC)が国際オリンピック委員会(IOC)と韓国オリンピック委員会(KOC)に対してHPの修正を求めていたことが21日、分かった。

 五輪憲章では五輪会場での政治的な宣伝活動を禁じている。JOCは19日にIOCとKOCに対し、「HPでの不必要な政治的文言の記載は憲章に抵触する恐れがある」との内容の文書を提出した。

 この問題では、岸田文雄外相が20日の記者会見で韓国政府に抗議したことを明らかにした。
(引用ここまで)

 日本政府に続いてJOCからも正式に抗議。
 韓国の大会組織委員長が「対応の価値がない」とか言っている場合じゃないのですけどね。
 これを放置するとなるとオリンピック憲章が有名無実となってしまう。
 逆に言えば、これが許されるのであればどんな政治的アピールでも、領土紛争でも許されることとなる。

 それを避けるためにも、ここで日本が声を上げる義務があるのです。
 IOCは腐敗してますし、オリンピック憲章なんてものは建前にしか過ぎません。
 それでもこれはやるべきことだと思いますね。
 日韓関係がどうこうとか、領土紛争がどうとかいう以前の問題として。

 というか、そんな「それ以前の問題」をいちいち指摘してあげなくちゃいけない国ってどういうことなのって話なのですけどね。
 あれはダメ、これはダメってやっちゃいけないことをいちいち指摘しないと理解できないていどの国が、わざわざ立候補して2回落選してまで開催するってどういうことなの。
 これでIOCから削除命令がきたら「国力ガー」だのなんだの言い出すのでしょうね。
 いちいち指摘しなくちゃいけないことも含めて、本当にうざったいことですわ。

1964年の開催物語。
TOKYOオリンピック物語
野地秩嘉
小学館
2013/10/13

日本政府「平昌冬季五輪のHPに独島表記は政治宣伝だ」 → 平昌冬季五輪組織委「対応の価値もない」 → 韓国政府「まず事実確認をしてみます……」

平昌五輪組織委 HP独島記載への日本反発に「対応価値なし」(聯合ニュース)
2018年に韓国で開催される平昌冬季五輪・パラリンピックのホームページが独島を紹介していることに対し日本政府が韓国政府に問題提起したとされることについて、平昌冬季五輪組織委員会の李熙範(イ・ヒボム)委員長は20日、「対応する価値もない」と切り捨てた。

 李氏は聯合ニュースの取材に対し、「独島は韓国の領土だ。(日本の)そうした主張は一顧の価値もなく、対応する考えもない」と答えた。また、日本政府から組織委員会に公式文書は届いていないとした(中略)

 平昌五輪の主務官庁である文化体育観光部は状況の把握に乗り出した。同部関係者は、外交部に日本からの立場表明があったかをまず確認し、組織委員会と協議しながら対応が必要か判断する予定だとした。
(引用ここまで)

 覚えていないんですかね、ロンドンオリンピックで「独島は我が領土」ってやってメダル剥奪寸前まで行ったことを。
 ……覚えていないのか。

 政治的主張にオリンピックを利用するのは御法度なのですよ。
 一見、正しい主張に見える公民権運動のブラックパワーサリュートですら排斥された。
 なぜなら、それを「正しいから」と認めてしまうとオリンピックは政治的主張だけで汚染されてしまうから。
 正しかろうと誤っていようと、政治的アピールは一切禁止。

 いわば、韓国の「国民情緒法」とは真逆のスタンスにあるのがオリンピック憲章なのですよ。
 なので、これが政治的主張と認められたらどうなるか、ちょっと想像の埒外です。
 それでなくても、ロンドンオリンピックの独島プラカードですでにイエローカードをもらっている状態

 外務省の指摘もいい仕事してますね。
 日本海呼称問題にしろ、ちゃんと問題意識を持てている人間がいるのは間違いないのでしょう。

 で、平昌冬季五輪の組織委員長が「対応する価値もない」と言っているのに比べ、KOCを管轄する行政機関である文体部が「対応が必要か判断する予定」としているのは、IOCからイエローカードをもらっているという事情を承知しているからでしょうかね。
 組織委員会とKOCは別組織なので、認識が異なっていても不思議はないのです。
 さーて、どうなることやら。

IOC―オリンピックを動かす巨大組織―
猪谷千春
新潮社
2013/2/28

韓国メディア「平昌オリンピックがこのままでは災害になる!」……いまだにチケット販売企業すら決まっていなかった

【社説】盛り上がらない平昌、このままでは五輪開催が大災害に(朝鮮日報)
 開幕まで1年2カ月となった平昌冬季オリンピックへの不安が膨らむ一方だ。崔順実(チェ・スンシル)被告に近い人物らがオリンピック関連の利権をむさぼっていた実態が明らかになり、国民の関心や支援の声が急速にしぼんでいるからだ。そのためか開幕までわずか1年となった割にはほとんど話題にも上らなくない。つい先日にはマイナー競技種目のテストイベントが開催されたが、そのチケット売り上げは全体の20%にも満たなかったという。

 政府や企業も今ではもうほとんど関心を向けていない。前の組織委員長が大統領の機嫌を損ねて突然更迭され、大会を所管する文化体育観光部(省に相当)は崔順実事件に巻き込まれて身動きが取れず、また事件に関与したとされる複数の企業はスポンサー契約を先延ばししている。運営に必要な2兆8000億ウォン(約2700億円)のうち4000億ウォン(約390億円)は調達計画さえ立てられていない。しかも運営費の管理やチケット販売を担当するメインバンクもまだ決まっていないのだ。

 開会式の計画書もこれから数カ月以内には国際オリンピック委員会(IOC)に提出しなければならないが、全体を総括する総責任者も決まっていない。文化と環境がオリンピックのスローガンとして掲げられているが、それに見合ったコンテンツは何ひとつない。このままでは史上最悪のオリンピックとなり、国際社会で国のメンツが丸つぶれとなってしまいかねない。

 オリンピック後の競技会場活用計画も迷走している。例えば江陵スピードスケート場は建設費が1264億ウォン(約123億円)、江陵ホッケーセンターは1064億ウォン(約104億円)といずれも巨額の費用がかかるが、どちらも将来的には活用が見込めず、大会後は撤去される計画だった。ところが今年に入って突然、崔被告のめいのチャン・シホ被告が影響力を行使し、大会後も存続する方針へと計画が見直された。しかしこれも今ではどうなるか誰も分からない。これらの競技施設がオリンピック後も残された場合、毎年数十億ウォン(約数億円)の赤字がどんどん積み上がっていく。平昌オリンピックの開催自体ははもう引き返すことはできない。しかしこのままではオリンピックそのものが国にとって大災害となってしまうかもしれない。
(引用ここまで)

 「つい先日行われたマイナー競技のテストイベント」って種目はなんなんでしょうね。
 20%もチケット売上が行かなかった。韓国ではチケットを買っても行かないみたいなこともあるので、実際の集客はどうであったかちょっと恐ろしいところです。
 ビッグエアで78%がこなかったっていうからこれですかね。

 今年春の時点で、ソウルで見かけた平昌オリンピック関連の掲示物はこれだけでした。


 ろうそくデモをやっている、光化門広場横のKTテレコムに掲げられていたビルボード。

 とにかく金が集まらない、社会的関心が集まらない。
 注目されるのはチェ・スンシル関連の話題だけという事態が続いています。
 いわゆる「チェ・スンシルゲート」が公表される前までは「なんだかんだ言っても平昌オリンピックもなんとか開催はされるんじゃないかな」と思っていたのですが。
 なにしろ北京やリオですらなんとかなったのですから。
 リオにいたっては大統領が弾劾されて不在ではあったのですが、成功裏に終わらせることができました。
 ただまあ、あれは弾劾が開催の直前だったということもあるので、平昌とは比べられないかなぁ……。

 それがチェ・スンシル事件後はかなり怪しくなってきましたね。
 チェ・スンシル一族がスポーツ事業にからんでいたこと、さらにはナッツパパがチェ・スンシルの逆鱗に触れて組織委員長を辞任させられていたことあたりから、「もういいや」という雰囲気が漂ってきているのです。
 正直、開催自体はされるにしろ、近年のオリンピックでもっとも白けたものになるのではないか、という危惧は出てきました。
 チケット販売の担当企業すら決まってないってどういうことよ……。

1964年の開催秘話
TOKYOオリンピック物語
野地秩嘉
小学館
2013/10/13

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