楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

米韓関係

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韓国人「中韓通貨スワップ協定はTHAAD葛藤で信じられない。日韓は政治的に無理。答えは米韓通貨スワップ協定だ!」……そんな都合のいい話が通るんですかね?

韓米同盟の一軸である韓米通貨スワップ(イーデイリー・朝鮮語)
10年ぶりである。米国の通貨政策が引き締めに方向を定めた。米国の中央銀行は、基準金利を上げ仕入れた債権も売り出した。世界中に解かれたお金が米国に戻っている。これまで、新興市場国は、低金利の海外借入に慣れていた。外国人の資金が急に戻ってしまうかもしれない事態に超緊張である。国際通貨基金(IMF)も新興国に向かって資金流出警告音を高めている。

「私たちにそのようなことは起きないだろう」などと無視すれば消えるリスクではない。まさかと思っている間に、予告なしに押し寄せるのが津波だ。防御壁(グローバル金融安全網)が頑丈か点検しなければならない理由だ。外貨準備高、国際通貨基金(IMF)の融資、アジア地域内の金融安全網、外国為替部門マクロ健全性規制、中央銀行間通貨スワップなどが危機に対して立ち向かうことのできる防御である。外貨準備高(3838億ドル)は、不動の第1線安全弁である。それでもあまりに外貨を積めば他の国が誤解する。外貨準備高の増加を金融安定防御を補強する努力とは見てくれない。韓国銀行が外国為替市場に人為的に介入した(ドル買い入れ/ウォン売り)の結果として疑う。経常収支黒字のためにもたらされたウォン高を防ぐためと言って韓銀が為替市場に介入したのではないかという見方である。米国財務省の為替報告書が提出される常連である理由だ。 (中略)

中央銀行間の通貨スワップがよりよい代替手段であることができる。ウォンを対価として相手国通貨を使うことができるという契約である。一種のマイナスローン通帳である。韓国は5つの国と1222億ドルの通貨スワップ契約を結んだ。560億ドル規模の中国とのスワップが最も大きい。10月10日に契約満期だ。再延長するかどうかを置いて、金融市場での疑問が高い。THAAD配置から前後して、中国が見せた圧力行動である。再延長されても不安が残る。外交葛藤が生じたときに契約を振るの雰囲気が演出されれば困り果てるのは韓国である。慰安婦少女像の設置を口実に交渉を全面中断した日本が例だ。セーフティネットと固く信じていた通貨スワップ契約が危機触発のきっかけになることがありえる。相互信頼がない場合だ。

6月28日に訪米中だったムン・ジェイン大統領のチャンジホ戦闘記念碑演説に米国朝野が感動した。両国間の信頼のもとである韓米同盟の核心価値を力説した。1953年の韓米同盟が順調に結ばれたわけではない。別の必要性を感じていた米国を粘り強く説得した結果だ。通貨スワップ契約も同じだ。私たちが望んで米国が快く受け入れるのではない。難しくても執拗に説得しなければならない。韓国銀行のみ任せることではない。外交・安保ラインも取り組まなければならない。

2008年6月頃外貨準備高は2600億ドルであった。その年の9月に世界的な危機が発生すると、わずか数ヶ月で2000億ドルまで減少した。市場は削減率に驚愕した。ある瞬間から2000億ドルが心理的マジノ線になった。2000億ドルを目前にして触ることのできない状況になった。市場が安定を取り戻したきっかけは、2008年10月の米韓通貨スワップ(300億ドル)を締結したことである。300億ドルのマイナス通帳が外貨準備高2000億ドルを上回る安全弁であることを示した。中国との通貨スワップ契約継続が不安に見える今は米韓通話スワップの正当性を主張する機会だ。韓米同盟を経済面で強固にすることが重要軸こそが米韓通貨スワップである。この価値を米国に強調しなければならない。
(引用ここまで)

 おや、中韓通貨スワップ協定がたとえ延長されても、本当に困ったときに実行できないのではないかと見る人物が韓国にもいましたね。
 楽韓Webで「結んでおいて、かつ本当に必要になったら使わせないなんて手も中国は使いかねない」なんてことをちらと書きましたが。
 実際にホットラインをつないでおいたのに、北朝鮮が核実験をしたときには中国側が出ようとしないなんてこともあったのですから。そうすることが必要なときには信義なんて軽く打ち棄てるのが中国、中国人というものです。

 そもそも通貨スワップ協定は純粋に政治の産物なのですよね。政治マター、というヤツです。
 韓国ではいまだに「政経分離の原則ガー」と叫び続けているのですが。
 そんなバカな話はない。
 民主主義国家であれば国民の意向を無視してまで税金を使ったフォローはできないというのが常識。
 政治にはそれを覆す力はありますが、それこそ外交関係が上手くいけばこそそういうこともできる。
 現状の日韓関係はすでに詰みなのですよ。一丁目一番地の慰安婦合意を覆そうとしている相手にそんなことができるわけがない。

 この記事でもそんな話が書かれていますが。
 中韓通貨スワップ協定は再締結できたとしても信頼できない。
 日韓通貨スワップ協定は政治的に無理。
 じゃあ、残りは米韓通貨スワップ協定である、というような方向性になっているのですが。
 FTAであれだけもめている米韓関係でなんで通貨スワップ協定が結べると思うのかな。
 不思議でしょうがないですけどね。
 いまだに「血盟」意識があるとでも思ってるのかなぁ……。

 まあ、なんでも米韓通貨スワップ協定が結ばれると、日本の鼻がぺしゃんこになるらしいので?
 是非ともその方向性でがんばってみてくださいな。

通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円 (中公新書)
小林正宏 / 中林伸一
中央公論新社
2010/7/25

トランプ大統領の「韓国は物乞いのようだ」という発言はあったのか、なかったのか

トランプ氏、韓国を批判「物乞いのようだ」(FNN)
「韓国は物乞いのよう」フジテレビ報道に韓国大統領府が警告(朝鮮日報)
青瓦台、日本メディア報道に遺憾…「国際社会の共助を損ねる」(中央日報)
北朝鮮の中距離弾道ミサイルが日本の上空を通過した8月29日の日米電話会談で、トランプ大統領は、北朝鮮との対話にこだわる韓国について、「物乞いのようだ」と痛烈に批判した。
そのうえでトランプ大統領は、軍事的圧力の必要性について、「誰かが伝えなければならない」と語り、安倍首相は、いわば、その意を受けた形で日韓電話会談に臨み、その後に再び日米電話会談が行われている。
1日に2度と立て続けに行われた日米会談の裏に、軍事的圧力に及び腰の韓国と、それにいら立つアメリカの2国の間を、日本が取りもっていた内幕が垣間見える。
(引用ここまで)
 これに対して韓国大統領府は「安倍首相が軍事的圧力の必要性を(その後の韓日電話会談で)文在寅(ムン・ジェイン)大統領に伝えたというのは完全に誤報だ」「トランプ大統領との対話内容も事実でないことを、外交チャンネルを通じて日本政府から確認した」と述べた。また、韓国大統領府関係者は異例なことに、「関連報道に強い遺憾の意を表する。厳重な安保状況に対応する国際協調を棄損することだと警告する」とも述べた。この関係者は「北朝鮮が核を放棄するまで制裁と圧力を続けなければならないというのが文大統領と韓国政府の一貫した見解だ」ともしている。
(引用ここまで)
この関係者は駐日韓国大使館広報館に該当報道の事実関係の確認を要求し、大使館側が日本外務省と接触した結果、事実ではないという内容を確認したと伝えた。続けて、菅義偉官房長官が定例記者会見でこれについて答える予定だと付け加えた。
(引用ここまで)

 うーん、分からない。
 まあ、トランプは「物乞いのようだ」くらいのことは言いそうですけどね。ここまでFTAにしても北朝鮮核問題にしても韓国に対して相当に業を煮やしているのは間違いないところ。
 9月3日にあった核実験後に、Twitterで「これで韓国も思い知っただろう。これまで彼らに話してきたように、北朝鮮に宥和なんてものは通用しない」という書きこみがありました。


 1対1での首脳会談であれば、さらに過激な言葉を使っても不思議ではない。
 だけども、「言いそうなセリフ」を実際に言ったかどうかはまた異なってくるのです。

 ただまぁ、「物乞いのようだ」ばかりに目が行ってますが。
 この報道、アメリカが日本を(トランプ大統領が安倍総理を)、その意向を知らせるために韓国に向かわせたというものであって「米韓でのパシりなんだぜ」くらいに扱われているほうを見たほうがいいのかなーと。
 スネ夫的な位置に安倍総理を置くということでありますから。

 あと菅官房長官が定例の記者会見で「そのような事実はない」と話すとのことでしたが、とりあえず8日の午前、午後の会見のどちらにおいてもそのような発言はありませんでしたね。



 月曜日以降にあるのかもしれませんが。
 韓国の「こんな発言はなかった。日本の外務省もなかったと確認している。菅官房長官がそのように会見する」というのもなんというか失礼な話ではありますね。
 これ、言及がなかったらなかったで面白いことになるのですが……。まあ、火曜日くらいまで待ってみましょうか。

ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語
小野寺 優
KADOKAWA / エンターブレイン
2017/7/12

韓国政府、共同演習で「対北朝鮮の切り札」である戦術爆撃機B-1Bの派遣を拒絶していた。アメリカからは不信感を残す結果に……

米爆撃機「死の白鳥」派遣、韓国が拒否 8月の演習(朝日新聞)
 8月下旬に韓国各地で展開された米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」で、韓国側が、米国が提案した戦略爆撃機の派遣を断っていたことがわかった。北朝鮮の軍事挑発を受けて韓国は方針を変更したが、米国側には不信感が残ったという。

 複数の米韓関係筋によれば、米側は8月21日から同31日までの演習期間中、グアムの米軍基地からB1B戦略爆撃機を韓国上空に派遣することを提案した。北朝鮮の軍事挑発を強く牽制(けんせい)する狙いがあったという。

 B1B戦略爆撃機は、核攻撃などで大きな影響を与えられる戦略兵器の一つ。グアムの米軍基地から約2時間で朝鮮半島に飛来できる。搭載した爆弾の破壊力から「死の白鳥」とも呼ばれる。北朝鮮の官営メディアはB1Bの飛来をたびたび報道するなど、敏感な反応を示している。

 だが、韓国政府は当時、北朝鮮が言及した弾道ミサイルによるグアム周辺への包囲射撃を巡る緊張状態を考慮し、北朝鮮の強い反発が予想される戦略兵器の演習参加を拒んだという。

 北朝鮮は8月26日、短距離弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射。同29日には中距離弾道ミサイル「火星12」(射程4500〜5千キロ)を襟裳岬東方の太平洋上に向けて発射した。米韓は対応を協議し、同31日、米国は2機のB1Bと在日米軍のF35Bステルス戦闘機4機を韓国上空に派遣し、韓国空軍のF15K4機と演習を行った。

 この演習についての米軍の31日付報道資料によれば、ブルックス在韓米軍司令官は「米国は北朝鮮と地域国家に肯定的なメッセージを送るために爆撃機を派遣しなかった」と説明。「北朝鮮は、日本上空を越える弾道ミサイル発射などで応えた。結果的に爆撃機が出撃しなくても変化はなかった」と語り、間接的に韓国の対応を批判した。

 韓国側は8月30日の米韓国防相会談で、米戦術核の韓国再配備に言及したほか、米軍戦略兵器の配備増強も求めた。米韓関係筋の一人は韓国の迷走する対応について「南北対話など、自分たちの希望と現実を混同している」と語った。
(引用ここまで)

 どうも朝日新聞のソウル支局は韓国大統領府に情報提供者がいるっぽいなぁ……。ちらっと前に「シャノン国務次官からTHAADミサイルのフル配備を完了すべき」と韓国政府が言われたという記事の時に、そんなことを書きましたが。
 その際に大統領府から「日本のマスコミが虚偽を書いている」って糾弾されていましたし。その後の経緯を見ても、おそらく本当のことを書いているということなのでしょう。
 しっかりとした情報提供者、それもかなりの深奥部にいる提供者っぽい感じです。

 さて、今回のB-1Bの爆撃訓練を当初拒絶していたというのは「北朝鮮を刺激したくない」ということからでしょうね。
 精密爆撃が可能な1トンクラスのJDAM(Mk.84)を24発、バンカーバスターのGBU-28もサイズ的には搭載可能。
 超音速、かつ低空飛行で北朝鮮に侵入し、平壌を爆撃可能な最適の戦術爆撃機です。
 であるからこそ、米軍としてはB-1Bを使って訓練していることを見せつけたいし、韓国……というかムン・ジェインとしてはそれをやめてほしかった、ということでしょう。

 その拒絶に対して「アメリカ側が不信感を残している」というのがこの記事の目玉。
 ICBMの発射試験を行っているからこそ、北朝鮮に対して最適解であるB-1Bを誇示して圧力をかけたかったのに、それを韓国政府が拒絶するとはどういうことなのか、と。
 まあ、中立宣言をしてしまったムン・ジェインであればなんの不思議もないのですが。
 けっきょくは30日のIRBM発射に対して、最終日にグアムから2機のB-1B、在日米軍からF-35Bを派遣して、韓国空軍のF-15Kとともに共同演習を行ったということですが。
 そもそも拒絶したということが少なからぬ不信感を残したはずです。
 こういった不信感はひとつひとつは大きなものでなくとも、積み重なっていくことでしょうよ。
 米韓関係がどうなっていくか、ひとつのポイントだったかもしれませんね。

 ちなみにB-1Bに「死の白鳥」という愛称はありません。これは勝手に韓国メディアが言っているものなので注意(とJSF氏が書いてました)。

B-1Bランサー (イカロス・ムック 世界の名機シリーズ)
Jウイング編集部 / 青木謙知
イカロス出版
2016/3/5

速報:北朝鮮が核実験か? 中立宣言をしたムン・ジェインと距離を置くトランプ政権の対応は?

韓米首脳が電話会談 「北核問題の平和的解決が重要」…ミサイル指針改定も原則合意(中央日報)
文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領とトランプ米大統領が1日、電話会談を行い、北朝鮮の相次ぐミサイル発射への対応について協議した。両首脳間の電話会談は文大統領の就任後3回目で、先月7日以来25日ぶり。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)側は、両国首脳が北朝鮮のミサイル発射への対応策をめぐり40分間ほど対話し、最近の北朝鮮の相次ぐミサイル挑発など韓半島(朝鮮半島)安保状況と対応について協議したと、伝えた。さらに韓米首脳はこの日、韓米ミサイル指針の改定について原則的に合意をした。

文大統領は「今回の北のミサイル発射は国連安保理決議違反であり、域内の緊張を高める深刻な挑発」とし「我々の空軍が大量報復能力を誇示する強力な対応措置を取った」と説明した。これに対しトランプ大統領は「北朝鮮の相次ぐ挑発に断固対応し、強力かつ明確なメッセージを伝えることが重要だ」と述べた。 (中略)

この日の電話会談では両国首脳の会談にも言及した。青瓦台側は「今年下半期の多者首脳会議を含め、頻繁な会談と協議を通じて韓半島問題をはじめとする韓米同盟全般について緊密な戦略的協調と協議を続けていくことにした」と説明した。

一方、北朝鮮の相次ぐ挑発に対し、トランプ大統領は安倍晋三首相と先月29日、30日、2日連続で電話会談し、緊密な連携を見せた。韓半島の安保問題をめぐり韓国の首脳ではなく日本の首脳と相次いで電話会談したことで、また「コリアパッシング」を懸念する声が出ていた。これに関し青瓦台の関係者は「米軍戦略資産の展開にまで合意したので直接対話の必要性は感じない」と釈明していた。
(引用ここまで)

 北朝鮮の火星12は29日の早朝に発射。
 日米首脳は当日の29日、翌日の30日と電話会談。
 米韓首脳間での電話会談は3日が経過してからの翌月1日。
 明白に差をつけられているって感じですね。

 日経ビジネスオンラインで鈴置氏がいうところの「ムン・ジェインの中立宣言」となった「戦争は許さない」という光復節演説からこっち、あからさまに距離を置かれています。

ついに「中立」を宣言した文在寅(日経ビジネスオンライン)

 楽韓Webではこの演説の対日本の部分だけをピックアップしましたが、こっちの中立宣言もなかなかにすごい話で。

・韓国の許しなしに誰も朝鮮半島で戦争をはじめることはできない。
・戦争だけはなにがあっても止める。

 と宣言してしまったのですよ。
 アメリカがいうところの「すべての選択肢はテーブルの上にある」という話を否定しているのですね。
 同盟国であるはずなのに。
   まあ、ムン・ジェインの中立宣言が実効力としてなにかあるかといったらそんなことはなく、在韓米軍が使えなくても在日米軍やグアム基地を使えばいいだけの話なのですが。
 こうやって「中立宣言」をしてしまった以上、排除されてもやむを得ないところですね。

 おっと、このエントリを書いているうちに「北朝鮮が核実験か?」との速報が。

North Korea shaken by strong tremors, with South's officials reportedly saying it could be a nuclear test(CNBC・英語)


 さて、これで「レッドライン」とされていたもの、すなわちICBMの発射実験と核実験はすべて飛び越えてしまったわけですが。
 トランプ政権の対応と、ムン・ジェイン(個人)の対応が見ものです。

サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう (角川スニーカー文庫)
秀章
KADOKAWA / 角川書店
2016/11/1

韓国のTHAAD追加配備、今週中にも完了? 道路封鎖をしている反対派には国防部長官から「お願いのお手紙」が……

THAAD追加配備、今週中に完了か…陸路ふさがればヘリコプターで運搬も(中央日報)
文在寅(ムン・ジェイン)大統領にとって今週は大きな懸案が相次ぐ「安保週間」だ。安保週間の最初の日程として文大統領は28日、国防部から業務報告を受け、対北朝鮮関連メッセージを出す予定という。政府の対話提案にもかかわらず、北朝鮮は26日未明、東海(トンヘ、日本名・日本海)上に短距離飛翔体3発を発射するなど挑発の動きを続けている。北朝鮮の労働新聞は27日、「身の程知らずのおかしな対話条件たわごと」という個人の筆名(イ・ヒョクチョル)の論評を通じて文大統領を冷やかしながら激しく非難した。「運転席などと身の程知らずのたわごとを言うよりも、自分に合った椅子に座って口を閉じている方がはるかに賢明」としながらだ。 (中略)

北朝鮮の脅威に対抗して高高度防衛ミサイル(THAAD)発射台4基を追加配備する案は今週中に結論が出る可能性が高い。青瓦台の関係者は記者らに対し「現在、小規模環境影響評価が進行中で、月曜日(28日)ごろ結果が出るだろう」と述べた。青瓦台はTHAAD追加配備は文大統領の指示事項(7月29日、NSC)であるため、小規模環境影響評価の結果が出れば早期に臨時配備するという立場だ。

これに関連し、政府内では一部の星州(ソンジュ)郡民と市民団体の会員が進入路を防いでいる状況を避けるため、THAAD発射台を分解してヘリコプターで運ぶことも検討している。匿名を求めた政府関係者は「奇襲配備の負担を減らしながら臨時配備を完了するためにヘリコプターで空輸する案も挙がっている」と伝えた。しかし国防部が「少なくとも一日前にはメディアと地域住民に知らせる」と述べただけに、警察力など物理力を動員して正面突破する可能性もある。
(引用ここまで)

 ほう、ヘリコプターで部品単位にしてまで運びこむ状況かぁ。
 痺れを切らせたというか、これ以上の放置は無理だとムン・ジェインも悟ったということですかね。 
 これ以上、使える「防衛兵器」を配備せずに在庫として抱えているなんて無駄は容認できないという要望が国民からも上がっているのを感じたのでしょう。
 さすがポピュリストの極みにある存在。

 そもそも「臨時配備」という話で4基のランチャーを配備するということだったのですが、それでも認識としては「年内までに臨時配備」というのんびりしたものだったのですね。
 それが24日前後にはアメリカから「緊急に完全配備せよ」という話があった模様です。

THAAD:30日までに配備完了、米軍が韓国政府に要求か(朝鮮日報)
 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の未配備ランチャー4基について「米軍が韓国政府に30日までに配備を完了させるよう要求している」との発言が24日に出た。

 国会情報委員長を務める保守系最大野党「自由韓国党」のイ・チョルウ議員はこの日夜、同党の議員集会で記者団に対し「李洛淵(イ・ナクヨン)首相から先日直接聞いた話だ」と前置きした上でこれを伝え「この問題で李首相は頭を痛めている」とも述べた。
(引用ここまで)

 ついで韓国の国家安保室長からも「THAAD配備は早まるだろう」という発言が出てきまして。

韓国国家安保室長「THAAD4基の臨時配備は早まるだろう」
チョン・ウイヨン青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長が24日「高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の発射台4基の臨時配備が近いうちに完了すると期待する」と話した。

チョン安保室長はこの日、国会予算決算委員会に出席して「今年中にTHAAD4基の追加配備が行われるか」との質問に「それよりはるかに早まるだろう」と明らかにした。

チョン安保室長が「期待」という表現を使ったものの、最近北朝鮮の核とミサイル脅威、米軍高位将軍などの訪韓直後の発言なので近いうちにTHAADの配備を完了するという意味と見られる。
(引用ここまで)

 さらには26日に短距離弾道弾3発の発射があり、おまけに昨日のIRBM
 そりゃまあ、在韓米軍としてはTHAADを配備しようという認識になるでしょうね。

 ですが、配備地の星州の元ゴルフ場への道は反対派が違法にふさいでいる状況。
 なので、ヘリで納入する……か。

 思えば4月頭にトランプ大統領が「中国が北朝鮮核問題に手をこまねくなら独自にあたる」と宣言し、その月末にTHAADの強行配備
 そして今度はヘリを使ってまでTHAADの完全配備。
 アメリカの認識としては「THAADが必要になる事態」が迫っているということなのかもしれませんね。

 おっと、国防部長官から反対派住民に「配備を理解してほしい」という手紙が届いたそうですよ。
 追い込まれてますねぇ……。

「追加配置理解してほしい」... 国防長官サード反対住民代表に手紙(聯合ニュース・朝鮮語)

 なお、NAVERニュースのコメントは「配備は当然だろう」という声ばかりとなっています。

戦争にチャンスを与えよ (文春新書)
エドワード・ルトワック
文藝春秋
2017/4/20

ムン・ジェイン「朝鮮半島事態で主導権を握るのは韓国」→「あの、アメリカは威嚇発言を自粛してもらえませんか?」……それが「主導的役割」か……

北朝鮮危機:「主導権握る」と豪語の文在寅大統領、北に言及せず(朝鮮日報)
韓国、米に自制要求か 両国高官が電話会談(産経新聞)
 北朝鮮の核問題で主導権を握りながら「運転席に座る」と言っていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の北朝鮮核問題対処構想が、米朝間の緊張の高まりで委縮している。大統領府は10日も「平和管理」と「対話促進」の見解を口にするだけだった。(中略)

朴洙賢(パク・スヒョン)大統領府報道官は記者会見で、「北朝鮮が緊張を高める行為を中止するよう求めた。韓米間の連合態勢を土台に、米国など主要国との協力の下、平和管理のためあらゆる措置を講じることにした」と語った。そして、「韓半島(朝鮮半島)問題の核心的当事者である韓国政府は、北朝鮮に対して対話の扉を開き、緊迫した状況の解消と外交的努力を展開することにした」とした。(中略)

 文大統領は同日行われた首席秘書官・補佐官会議でも、北朝鮮問題に言及しなかった。(中略)

文大統領は大統領選挙時だった4月、「北朝鮮の核問題を米中など隣国にだけ任せておくことはできない。韓国が主導しなければならない」と言った。先月の訪米時は「南北関係で周辺国に頼らず、韓国が運転席に座って主導していく」と言っていた。

 しかし、北朝鮮が先月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことから、文大統領の「運転席論」は現実味を失っている。7日の電話会談でトランプ大統領が南北対話を試みたのかどうか尋ねると、文大統領は「私の対話提案は北朝鮮のミサイル挑発に関連したものではない」と、南北対話の主題が北朝鮮の核問題でないことを明らかにした。
(引用ここまで)
 韓国大統領府は11日、鄭義溶国家安保室長と米国のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が同日、電話会談したと発表した。グアム沖への弾道ミサイル発射計画を発表した北朝鮮への対処を協議する中で、トランプ米大統領が北朝鮮を威嚇する発言を続けていることについて、鄭氏は自制を求めた可能性がある。
(引用ここまで)

 「朝鮮半島の問題で主導権をとるのは我々韓国である」「運転席に乗っているのは韓国であって、隣国ではない」と堂々の宣言をしていたムン・ジェインですが。
 いわゆる「グアム事態」になってですら、なんの主導的役割を果たそうとしない。
 7月の北朝鮮によるICBM試験発射以降、やったことといえばTHAADミサイルの追加配備命令くらいなものですか?
 それも「臨時配備」とかいうわけの分からない話。いつまでが臨時なのやら。

 その「臨時配備」以外なにをやったのか……。
 夏休みに入って延期していた電話での米韓首脳会談はようやくやりましたっけ。
 ろくな中身もありませんでしたけどね。
 要するに「北朝鮮核問題」に対して韓国が先陣を切って解決に向かうなんてことをやるつもりはないのですよ。
 とりあえず口でだけ対話対話とうわごとのように言っていれば、そのうちなんらかの形で対話できたときに「我々の対話路線が結実したのだ!」って胸を張って言うことができますからね。

 ですが、事態は完全に逆方向に向かっています。
 韓国が……というか、ムン・ジェインが主導的立場を主張したいのであれば、いまこそがその立場を強化できる事態だと思うのですが。
 これだけ世界中が北朝鮮核問題を注視している状況なのですから。
 まあ、なにをどうしても自分の望むような結末は得られそうにないので、アメリカに「事態のエスカレートをさせる行為を自粛してもらえないか」とか言い出しているのでしょうが。
 やっぱり大統領に向いていなかったんじゃ……。

日米中露が北朝鮮核問題で騒然とする中、韓国大統領は夏休みを満喫→韓国大統領府は「コリアパッシングなどありえない」と叫ぶものの、存在感はゼロ

青瓦台「韓米首脳が電話会談していないから“コリアパッシング”? 適当ではない」(中央日報)
他国の要人とは会ってもトランプ氏と電話会談しない文大統領(朝鮮日報)
青瓦台(チョンワデ、大統領府)は2日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮のミサイル挑発にも夏休みを取ったとする野党の批判を「適当ではない」として一蹴した。

青瓦台高位関係者はこの日、春秋館(記者室)で、「野党から大統領の休暇についての批判の水位が高まっている」という言葉に、「大統領が休暇を取ったからコリアパッシング(韓国排除)だ、電話をしないからコリアパッシングだなどと言うのは適当ではないという考え」と明らかにした。

関係者は続いて「すでに韓米間ではほぼ毎日対話が行われている」とし「すでにミサイル発射に対する後続措置の部分で(韓米は)事前に十分に話し合い、合意した。その後の状況に対しては注視していて、今後の戦略を考えているところ」と強調した。
(引用ここまで)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日午後、夏季休暇の滞在先である慶尚南道鎮海の海軍基地で、インドネシアのリャミザルド国防相と40分にわたり会談した。大統領が米国・中国以外の国の閣僚級要人と、夏休み中に滞在先で会うのは極めて異例のことだ。韓国大統領府(青瓦台)はこれについて「インドネシアは武器輸出において極めて重要なパートナー」と説明した。しかしこの会談を実施したことで、文大統領が米国のトランプ大統領との電話会談を休暇明けに先送りしたことに再び注目が集まっている。「他の仕事は休暇中にこなしているのに、最も急がれる韓米首脳間の意思疎通を先延ばしにするのは理解できない」というわけだ。
(引用ここまで)

 電話会談しないだの、休暇を取っているなんていう個別事例で「コリアパッシングだ」なんて言っているわけじゃないのですよね。
 北朝鮮による2回のICBM発射試験で明らかに世界情勢は変動しつつある。トランプ大統領は「戦争」という言葉を口にしはじめ、ティラーソン国務長官は「核廃棄であれば対話をしてもいい」と最後通牒を突きつける。
 日米首脳は1時間近い電話会談を行う。

 そして中国もロシアも「これは北朝鮮とアメリカの問題であって、セカンダリーボイコットをこっちに押しつけるな」と抗議する。

北朝鮮問題「責任転嫁すべきでない」、中ロが米国に反論(ロイター)

 アメリカのゲーツ元国防長官は「中国と在韓米軍を縮小、撤退することで交渉すべきでは」と語り、キッシンジャー元国務長官は「北の政権崩壊後の在韓米軍撤収を中国に約束すべき」と提案する。
 この事態の中、アメリカ、日本、中国、ロシアがさまざまな立場、意見を表明しているにもかかわらず、そこに韓国のかの字すら語られていない。

 その韓国の国家元首は公約破りのTHAADの追加配備を行う宣言をしただけで、あとは野となれ山となれとばかりに夏休みを満喫している。
 ただし、214型潜水艦やKF-Xの取引相手であるインドネシアの国防相とは面会する。

 いや、「北朝鮮情勢についてアメリカは韓国の主導権を認めた」だの「対話路線のベルリン構想」が云々とか言っているんだったら、いまこの時前面に出なくてどうするんだっていう。
 そういう総体の中における存在感のなさこそが「コリアパッシング」なのですよ。
 トランプ大統領と電話会談して「トラストミー」とか名セリフのひとつでも吐いてみろって話なのですが。
 ここで夏休みを満喫していることこそが、その能力の証明ともいえますかね。
 楽韓Webはムン・ジェイン政権を応援しています! 1週間と言わず、もっと休んでいてもいいんだよ(はぁと)。

無能の人・日の戯れ(新潮文庫)
つげ義春
新潮社
1998/2/26

在韓米軍がソウル南方80キロへ移転完了 → いつでも北爆OK!

「北爆」準備は着々と進む(日経ビジネスオンライン)

 楽韓Webでは久々になる鈴置氏の「早読み 深読み 朝鮮半島」の紹介。
 鈴置氏の視点からも戦争の準備はすでに終了していて、あとはいつかという状況に見えているというところですかね。
 ふたつ、これまで楽韓Webでは取り上げていなかった部分があったのでピックアップしましょう。

 戦争準備と言えば、7月11日には在韓米軍の主力である陸軍第8軍の司令部の移転が終わっています。ソウルから、その南方80キロの平沢(ピョンテク)に移りました。

 これに伴い、各地に分散して駐屯していた米軍部隊も平沢に集結、ソウルよりも北に残るのは砲兵1個旅団だけになりました。もちろん在韓米軍の家族も一緒に平沢に移り住みます。

 これらの大移動は予定されていたことですが、北朝鮮の長距離砲や多連装ロケット砲の射程圏内から、多くの米軍兵士と家族が脱したことを意味します。米国は戦争を始めやすくなりました。

 なお「最近、横田基地に大量のバラックが建てられた。朝鮮有事の際、韓国から退避した米軍関係者を収容するためだろう」と語る日本の専門家もいます。
(引用ここまで)

 横田基地に〜という部分に関しては確認しようがないのでなんともいえませんが、ピョンテクへの移転について。
 7月のピョンテク移転についてはかなり以前から予定されていたことで、あまり注目していなかったのですが。
 どちらかというと、移転元の議政府(地名)がお別れのイベントをしようとしてコンサートを開催しようとしたのですが、反米左派組織に脅迫されて叩き潰された……ということが印象に残っているくらいです。

米第2師団コンサートを妨害した左派団体、またも反米扇動か(東亞日報)

 この議政府はソウル北部の街で、ノ・ムヒョンを大統領にさせた米軍の装甲車による女子中学生轢死事故があった場所ですね。先のコンサート開催がこの事故の時期に近いということを理由にした脅迫メールが相次いで主催者や出演者に届いたそうです。
 地図を見ても国境から近い場所です。



 で、在韓米軍が集結移転したピョンテク基地がこちら。



 なるほどなぁ……。
 先日あったトランプ大統領の「数千人の死者が出るとしてもアメリカでではなく、朝鮮半島で起きることだ」という発言はここにもつながっているのかもしれませんね。thousandsは「多数」かもしれませんが。

 もうひとつはアメリカ政府による北朝鮮観光旅行の禁止。
 これは7月の終わり頃に施行された措置で、新たな人間の盾となる犠牲者が生まれることを防いでいると。
 ピョンテクへの移転、および北朝鮮渡航の禁止の両方が7月に行われたことは偶然ではない、ということですね。

 ちなみに日本の共謀罪、安保関連法も対北朝鮮を見据えてとのことですが、これは当然のことなのでとりあえずピックアップなし。
 6月には大規模な避難訓練も行われています。中国に与えた100日の猶予期間は先月中頃に終わりました。  実際に開戦するかどうかはさておき、準備は充分にできた。

 トランプ大統領の口からも「戦争」という単語が漏れるようになってきており、かつティラーソン国務長官からも北朝鮮に対して最後通牒ともいうべき「対話してもいい、ただし核廃棄を行うのであれば」=「核廃棄以外で対話はしない」という宣言が行われた。
 いわばハルノートが提示された状況ですね。
 なお、ハルノート提示から10日ちょっとで日米開戦は行われました。

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