楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

KF-X事業

 相互RSS募集中です

インドネシアが出資していた韓国戦闘機KF-X事業への支払いを保留、その背後にはムン・ジェインによる防衛産業叩きがある模様

インドネシア、韓国型戦闘機、今年の下半期分担金1389億ウォン、最終的に未納(イーデイリー)
国会国防委員会所属のキム・ジョンデ議員と防衛事業庁、インドネシア政府の韓国型戦闘機(KF -X)分担金の支払い問題をめぐり交錯主張を出したのと関連して、期限が過ぎた11月1日現在までに、インドネシアの分担金この納付されていないことが分かった。

韓国型戦闘機(KF -X)研究開発事業の共同投資・開発国であるインドネシア政府が2017年度下期分担費用1389億ウォンを11月1日現在までに納付しなかったことが確認された。

去る9月27日、金議員は「インドネシア政府が韓国政府に「KF -X分担費用の支払いが難しい」という意思を伝えた」とし「政府レベルの特段の対策が必要だ」と指摘した。これ防衛事業庁は当時△4月分担金支払いが計画通りに履行されて事業が正常進行中△インドネシア政府からの分担金納付が難しい公式通知を受けてない△10月まで分担金が計画通りに実施されるように、インドネシア政府と協力中と反論した。

KF -X共同投資・開発事業は、2008年8月、韓国政府が11カ国に非公式に投資の意思を打診して、インドネシアが唯一の答えを送ってきて始まった。投資額はKF -X総事業費8兆8000億ウォンのうちに引っ越し(AESA)レーダーの研究開発費と事業進行費などを除いた7兆5000億ウォンの韓国政府60%、インドネシア政府20%、韓国航空宇宙(047810)(以下KAI)20%で分担する構造で構成されている。

しかし、実の契約は、両国政府ではなく、インドネシアの公企業であるPTDi(PT Dirgantara Indonesia)と韓国側システム開発企業であるKAIの間で締結された。だから、インドネシア分担金が期限内に納付されない場合、開発費の40%にもなる費用をそのままKAIが抱え込むされる仕組みだ。現在KAIはスリオンヘリコプター監査をはじめと前経営陣の不正疑惑などで資金流動性不足に苦しんでいることが知られている。分担金納付遅延の事態が長期化する場合、KF -X事業に深刻な支障が予想されるというのが金議員の指摘だ。
(引用ここまで)

 9月の時点で明らかにされていたのですが、やはりインドネシアがKF-Xの開発資金支払いを保留していることが確認されました。
 当時、「インドネシアからの支払いになにも問題はない」という声が韓国の国防部周辺からは聞こえていたのですが、案の定嘘でしたね。
 インドネシア側はこれに対して公式にも非公式にもコメントは発していないので、詳細は不明です。

 ただ、記事中にあるように、インドネシアとの契約主体は韓国政府ではなくKF-Xを開発しているKAI。
 インドネシアとしては、現状のKAIにまつわる厳しい「積弊勢力認定」による捜査……というか、ムン・ジェイン政権による介入が気になるところなのでしょう。 CEOは逮捕、副社長は自殺……ですからね。 

 そもそもインドネシアに渡るであろうIF-Xはモンキーモデルになるという話もありました。
 さらにいまだにアメリカからの技術移転もうまくいっていないという話もありました。
 BLOCK1は一切、地上攻撃ができないという話まで出ています。

 ただ、ムン・ジェイン政権がパク・クネに賄賂を送ることで軍事企業として隆盛してきたのではないかという疑惑のあるKAIを許すとも思えません。
 そのムン・ジェインによる怒りのゲージは、そのままインドネシアにとっては不安のゲージそのものになるわけです。
 というわけでKAIの処遇がどうなるか判明するまで分担金留保というのは当然ともいえる施策ではないでしょうか。

これ以上やさしく書けない 戦闘機「超」入門
関賢太郎
パンダ・パブリッシング
2017/10/13

韓国の独自技術で製造されるKF-X、初期生産型の40機には対地攻撃能力ゼロ?

キム・ジョンデ 「KF-X事業、戦闘機を作ろうというのに主要な戦闘機能を除いて、量産計画」(京郷新聞)
2026年から量産されている韓国型戦闘機(KF -X)の初期生産分40機については、北朝鮮の長射程砲や指揮通信設備を精密打撃する空対地と空対艦機能を備えていないことが分かった。敵航空機を取捨選択できる主な機能の搭載するかどうかも不透明で空対空作戦にも投入することもできない「缶戦闘機」になることがあるという憂慮も提起された。

正義党キム・ジョンデ議員(写真)は12日、「防衛事業庁と国防科学研究所(ADD)などが報告された「KF -Xシステムの開発と量産計画」を見ると、2026〜2028年に生産されているKF -X初期生産分(40機・BLOCK 1)のアクティブ位相配列(AESA)レーダーは空対空モードのみ搭載された」とし「戦争勃発後3日間韓米連合航空機運用計画は、ミッションのほとんどを地上打撃に集中するが、現行計画では、戦闘機40機が空軍作戦計画ほとんどを行うことができないという話になる」と述べた。

金議員は「特に相手の航空機が敵なのか味方なのかを区別する非協力的標的識別(NCTR)機能は、『研究開発(R&D)に成功すると、初回の量産に適用する』という但し書きがついている」とし「これでは研究開発が失敗したり、遅延した場合にはKF -X戦闘機40台の空中戦戦闘力が大幅に低下することがあるという懸念が出ている」と指摘した。

KF -X事業は空軍老朽戦闘機(F-4・F-5)を代替する韓国型戦闘機(120機)を、私たちの技術で開発する事業である。この事業は、初期量産と後続量産に分け、それぞれ2026〜28年までに40台、2028〜32年までに80機の戦闘機を戦力化する計画である。ところが初期量産分40機のAESAレーダーは、地上と海上施設を検出・打撃することができる機能が除外されており、空中戦闘のみ可能である。

さらに初期生産分はドイツ製短距離ミサイル(IRIS -T)、イギリス系の防衛産業企業の中距離ミサイル(MEteor)が搭載される予定である。これは当初、米国の武器を装備しようとしたが、米国政府の承認が遅れた結果だ。

金議員は「KF -X事業は7回行われた先行研究の中、6回で国内独自開発が難しいという結論が出たものの青瓦台次元で強行された」と語った。

防衛事業庁は「米国などの先進国も戦闘機などを開発する際に機能を追加し続けるし、段階的に開発する」とし「最終的に適用される超高難度の技術まで一度に確保して量産に入るには、有事の際、韓半島の戦力運用に支障が生じる可能性もある」と述べた。また、「初期量産分も敵味方識別装置があるので、北朝鮮軍の軍用機は当然区別こなすことができる」と述べた。技術の蓄積に基づいて2029年から後期量産が予定されている戦闘機(80機・BLOCK 供砲篭対空、空対地、空対艦機能が適用されることができるというものである。
(引用ここまで)

 開発元のKAIのCEOが逮捕され、副社長は自殺する、アメリカからの技術移転は一向に進まないなど行く末が案じられているKF-Xの続報。
 BLOCK1は対空戦闘しかできないのではないかとの話があります。
 これも国政査察でのお話。

 で、それに対して軍側は「初期生産型は欧米でもそんなもんだ」というコメントをしています。
 まあ、確かにユーロファイターなんかでもトランシェ1の初期には対地攻撃ができないバージョンとかもありましたが。
 それは600機中の100機ほどでした。
 120機生産予定中の40機がBLOCK1で対地攻撃できないっていうのはどうなんでしょうかね。
 のちのちに近代化改修とかするんでしょうが。

 ちなみに当初予定ではBLOCK1ですでにマルチロール機として成立しているはずでした。
 BLOCK2では「内蔵型ウェポンベイとステルス性能の向上」、BLOCK3では「先進的センサーと最新鋭エンジン搭載」とのことでしたが。
 なので予定としてはすでに破綻しているというか。

 インドネシアに引き渡すIF-Xはモンキーモデルにするかもしれないという話もあるので、このあたりの計画も獲得性能に影響してる気がします。
 KAIが積弊勢力としてムン・ジェイン政権から攻撃を受けていることもあって、開発継続に黄信号が灯っている状態なのですが。
 なんとかして開発継続をお願いしたいところです。

戦闘機「超」入門: これ以上やさしく書けない
関賢太郎
パンダ・パブリッシング
2017/10/13

お笑い韓国軍:韓国型次世代戦闘機KF-X、アメリカからの技術移転が進まずに戦力化遅延へ……ほら、案の定

言葉だけの「技術移転」……揺れる韓国型次世代戦闘機「KF-X」(MBC)
[ニュースデスク]◀アンカー▶
韓国型次世代戦闘機KF -X事業が2020年から120台の量産を目標に進められています。
ところが、事業の中核的な技術移転の過程に雑音が絶えずにいます。
ヒョン・ジェグン記者が取材しました。

◀レポート▶ 2013年当時の防衛事業推進委員会は、韓国軍の次世代戦闘機として米国ロッキード・マーティン社のF-35Aを選定しました。

オ・ムヒョシク/合同参謀本部公報室長(2013年11月)
「公衆戦力の空白を最小限に抑えるために韓国型戦闘機などを適時に確保するように最善を尽くします。」

ところが3年近く経った昨年から行われた技術移転の状況を見てみたところ、総体的に目標値に満たないことが明らかになった。
技術伝授のための人材は毎年360人をサポート受けるはずが、現在までに派遣された人材は40人に過ぎず、技術情報分野は50万ページにのぼる資料中16万ページのみ、32%だけの移転です。

より深刻なのは教育資料の技術報告書。
3万ページにのぼるものが200ページのみ提供され、1%にも満たない状況です。
21個の技術移転に関して、すべてがこのように目標値にはるかに足りないです。
防衛事業庁はKF -Xのような大型事業は計画通りに行われるかどうかは限界があるとして、今年8月に米国に2次補完要求を提出した状態だと明らかにした。

キム・ハクヨン/自由韓国党議員「(KF -Xビジネス成功は)21個のコア技術移転が不可欠である。米国との速やかな交渉を通じて戦力化が遅れていることを取り戻さなければなりません」

交渉段階から戦闘機の目に対応するにAESAレーダー核心技術移転が拒否されたのに続いて、その上に受けることにした21個のアイテムも不十分なことが明らかになりながら、韓国軍武器導入事業の中で最大規模となる18兆ウォンのKF -X事業の信頼性が揺らいでいます。
(引用ここまで)

 韓国の独自技術で製造される次世代戦闘機、KF-Xの現況が届きました。

 当初、51件の技術移転をアメリカに要請していたのだけども、許可されたのは18件。そこから韓国軍高官や大使まで出張って21件に戻した大騒ぎがありましたっけ。
 最初の記事で移転要請している技術に双発エンジンの同期技術とかあって「じゃあ、最初から双発にすんなよ」って思ったものでしたが。
 2015年の年末には「大枠で21件の技術移転に合意」という報道が出てました。
 あくまでも大枠。

 当時から「細かい部分では移転拒否とかあるんだろうなぁ」と予想していたのですが、案の定でした。
 そもそもAESAレーダーをはじめとした「核心技術」の技術移転を拒否されていた時点で、アメリカ側のやる気のなさというのは見えていましたしね。
 もっともこれは当初、「約束していたのにアメリカが裏切った」という話だったのですが、実際にはそんな約束なんかされていなかったというオチでしたが。

 こんな風に詳細を知れば知るほど不安しかないので、インドネシアが分担金の支払い拒否をしているというニュースを聞いてもなんの不思議もないわけですが。
 このKF-Xを自国空軍だけで120機、輸出は500機を想定しているそうですよ。
 想定スペックはF-16 Block52よりも上なのだそうです。
 すごい戦闘機になりそうですね(棒読み)。

 なお、製造元のKAIは前CEOが逮捕、そのCEO一派だった副社長は自殺してますが。
 まあ、きっと大丈夫。


韓国独自技術で生産されるKF-X、インドネシアが分担金支払いを拒否。原因はムン・ジェイン政権のKAIへの圧力?

インドネシア、KF-X分担金期限内納付難色... 支障の懸念(JTBC・朝鮮語)
[アンカー]
韓国軍は8兆ウォンを超えるお金を投入してKF -X、すなわち韓国型戦闘機開発事業を進めています。協力国であるインドネシアは開発コストの20%を負担することになっていますが、最近になって今年の分担金を期限内に納めるのは難しい立場を伝えてきたことが確認された。開発に支障が生じたり、我々の予算が投入されることがあるという懸念が出てきています。
ユン・セノの記者の単独報道です。

[記者]
KF -X事業は空軍の老朽機種を代替する戦闘機を独自開発する事業です。
8兆ウォン以上を投入して2026年までに120台を生産する計画です。
この事業を受注した韓国航空宇宙、つまりKAIはインドネシアとのビジネスを進行しています。
インドネシアが総事業費の約20%を順次出して完成された試作戦闘機1台を受けていく条件です。

ところが、インドネシアは最近になって「今年10月末までに納付予定の1380億ウォンが予算案に反映されなかった」という立場を送信しました。
期限内納付が難しいでしょう。

軍は年末までも受けるという立場だが、KAIは一刻を争う状況となっています。
最近不正疑惑のために経営難に陥っているうえ、年末までに企業手形2900億ウォンを返済しなければなりません。
最先端の技術開発にはタイムリーな資金調達が重要であり、KAIの現状を考慮すると分担金滞納はビジネスに致命的な打撃になりかねません。

キム・ジョンデ/正義党議員:「きめ細かな管理がされていないからシステム開発を始めてから2年で国際協力協調体制が瓦解の危機に瀕しているのです」

このような内容は、最近、大統領府にも報告されたし、政府は対策を検討していることが知らなりました。
(引用ここまで)

 韓国の純粋な独自技術(アメリカからの技術移転は山盛り)で製造される予定のKF-Xが危機に瀕しています。

 インドネシア側が今年の分担金を出さないとしている理由が明確ではないのですが、おそらくはここ最近の開発主体であるKAIに対するムン・ジェイン政権からの圧力が尋常ではないために態度を保留しているというところでしょうか。

 なにしろ、前代表が逮捕されて、副社長は自殺に追い込まれているという状況。

防衛産業不正疑惑で韓国航空宇宙産業前代表を逮捕(中央日報)
韓国航空宇宙産業前社長の逮捕状請求の日、副社長が遺書残して死亡(中央日報)

 KAIに対してはT-50やスリオンなどの部品を実際よりも高価な値付けで軍に納入し、その差額をパク・クネ政権に対してのロビー費用として使ったのではないかという疑惑が出ています。
 防衛産業不正+パク・クネ政権への賄賂ということでムン・ジェイン政権から蛇蝎のように嫌われ、叩かれまくっているのです。
 韓国与党は「防産不正+チェ・スンシル関連予算を正せば年6000億円の福祉予算なんか軽くカバーできる」というように認識してますからね。
 KAI自体はそこそこ黒字も出しているのですが、場合によっては黒字倒産もあり得る状況。
 韓国軍としてはそれはやばいということでTA-50を追加発注するともされていますが……。

 そんな状況でインドネシアが「一度、見(ケン)にまわる!」と言い出しても不自然ではないでしょう。
 KAIの事業についての健全性と、倒産した場合の保障がどうなるのかといった政府間交渉があってしかるべきですからねぇ……。
 ちなみに予定ではCGでの設計が終わるのが来年、2021年にはフルスケールの試作機が完成、翌年には飛行試験ができて2023-24年頃には量産契約ができるとのスケジュールになっております。

さほど関係はないけど、昨日から今日に書けて一気に読んだ本。これは少なくとも一読の価値はある。
中東複合危機から第三次世界大戦へ イスラームの悲劇 PHP新書
山内昌之
PHP研究所
2016/2/15

KF-Xやスリオンの開発担当KAI(韓国航空宇宙産業)が不正摘発でフルボッコ……理由はムン・ジェインによる前政権への報復?

防産不正KAI、採用にも特恵疑い... ハソンヨン側近幹部3人の子供勤務(中央日報・朝鮮語)
防衛事業不正疑惑で検察の捜査を受けている韓国航空宇宙産業(KAI)の中核部門にハ・ソンヨン(66)前社長の側近たちの子供たちが採用されて働いていることが確認された。25日KAI関係者によると、同社のオ某(62)・キム某(57)専務とキョン某(56)常務らの子供は、2013年を前後して新入社員の公開採用を通じて採用された。これら韓国型戦闘機(KF -X)関連部門と購買本部などで働いている。 (中略)

匿名を要求したKAI関係者は「役員の子供らが入社願書を出す時から知る人はすでに分かっていた採用で特恵の噂も回った」と主張した。検察は、家族が採用された経緯も調べる計画だ。

これに対してKAI側は「該当役員の子供たちはすべて公開採用で入社した。1、2次面接では「ブラインド」処理され、役員子供であることを知ることができなかった」と釈明した。 (中略)

検察はハ前社長の側近と関連した疑惑で、親しいパートナーに近道で仕事量を運転与えた疑惑も調査中だ。KAIパートナーの関係者は「競争入札をしたかのように書類を企てたが、事実上は随意契約で特定の業者に仕事を与えた」と主張した。
(引用ここまで)

 スリオン、T-50(F/A-50)を開発し、次期韓国空軍の主力戦闘機となるであろうKF-Xを製造主体となるKAI(韓国航空宇宙産業)がぐっだぐだです。
 日本にはそれほど伝わってきていませんが、すでにハ・ソンヨン社長は引責辞任済み。
 スリオンは欠陥だらけで納入中止
 T-50については経費を水増ししている疑惑。
 で、今回は側近の子供をコネ入社させた件と、社長に近しい企業に優先的に仕事が廻るように便宜を図っていたのではないかという疑惑が持たれている……と。

 KAIは韓国政府がIMF管理下に置かれていた当時、ほぼ死にかけていた韓国の複数の民間航空関連企業を税金投入して再編成させた公企業なのですね。
 その公企業の従業員が自分の子供を入社させるとは何事か、というような話なのですが。
 ちなみにT-50の水増し疑惑はその差額でパク・クネ政権に対してロビー工作が行われていたのではないかというものでして。
 ええ、もちろん前政権に対する攻撃材料のひとつとして取り上げられているだけです。

 というか、このていどの不正は韓国のどの公企業でもやっているようなことですからね。
 これまで楽韓Webではこういったコネ入社とかの話題をほとんど取り上げていないのですよ。
 韓国ではあまりにも普遍的でありすぎて、取り上げる価値を見いだすことができなかったというべきか。
 これまで取り上げたのはソウル市響の指揮者が関係者をコネで就職させたり、息子のピアノ教師を楽団に勤務させたり……というニュースくらいですかね。
 これも指揮者と楽団代表がバトルした結果として暴露された話、ということが面白かったのでピックアップしたものでした。

 サムスン電子副会長のイ・ジェヨンの逮捕状請求を棄却した裁判官に対して「息子がサムスン電子に就職しているらしい」なんてデマが拡散したことがありました。
 「権力者に利益が供与されたことに対しての報酬はコネ入社」というのは韓国では一般的であるということがこんなところからも理解できるわけです。
 ちなみに件の裁判官には息子はいないのですけどね。

 ま、そんなこともあってコネ入社云々の話をひとつ取り上げたいなということがあったのでピックアップしてみました。
 あと、この余波でKF-X計画が座礁するのではないかという危険性があるので……。
 KF-X計画は本来であればほとんど意味がないものです。
 金大中政権の頃に提唱されたものが細々と命脈をつなぎ続けてきたもので、なぜかパク・クネ政権下の2013年頃から本格的にプロジェクトがスタートしたもの、ですからね。
 それもKAIがコンセプトとしてKFX-Eを提唱してからですから。

 ムン・ジェインは前政権への報復を激しく行っているために、KF-X計画そのものにもメスが入るのではないかなぁ……と思われるのですよ。
 その一方でムン・ジェイン政権の提唱する自主国防にKF-Xはハマるので、形を変えてなんとかなるのではないかなとも思うのですが。
 まあ、前政権への報復としてKF-X計画が潰れたとしたら、それはそれでおいしいのですがネタの賞味期限が短くなるなぁ……という危惧は持っています。
 なんとか実現させてほしいものですが。

半額はおそらく今日まで。
知られざるステルスの技術 現代の航空戦で勝敗の鍵を握る不可視化テクノロジーの秘密 (サイエンス・アイ新書)
青木 謙知
SBクリエイティブ
2016/12/15

韓国独自技術で製造される戦闘機KF-X、プロモ映像はエースコンバットからのパクりだった

KF-X project stole game footage for demo video(THE KOREA TIMES・英語)
韓国最大の戦闘機開発プロジェクトとなるKF-Xのプロモーション映像にテレビゲームの映像が盗用されていた。
10秒ほどの空戦と爆撃戦の映像はバトルフィールド3とエースコンバットアサルト3から許可なく盗用されたものであり、著作権侵害となっている。
一瞬ではあるが、オリジナルの英語字幕が映り込んでいるのが分かる。

この「ADDによるKF-Xプロモーション」とされる映像は1年前にリリースされ、1万2000回以上YouTube等で再生されているKF-Xの宣伝動画であり、KF-Xには2028年まで30兆ウォン規模のコストがかかるとされている。
この動画作成には4000万ウォンが投入されている。

にもかかわらず、関連したすべての部署が著作権侵害の責任を認めようとはしていない。
KF-X計画を推進するADD(国防科学研究所)は「まったく著作権侵害には気づかなかった」と映像製作下請けのNabixに責任を押しつけた。
「コリアタイムスの指摘によってNabixとともに当該映像をチェックしてみたところ、著作権を侵害する映像が挿入されていることを確認した」とADD広報のシン・ファンギュは語った。「我々はまったく気がついていませんでした」。
彼は当該シーンを削除すると語った。

NabixはKF-X計画を推進するKAIこそがこの問題の責任者であると述べた。
「KAIから派遣されてきた調査員がすべてに渡って、言葉や文章といった細かい部分まで含めて指示を行ってきた」とNabixのCEOであるキム・ユンガクが語った。「KAIはF-35のプロモーション映像のようなものを作れといってきた。挿入すべきさまざまな情報や映像クリップも提供されたんだ」

彼は「ゲームの画面が提供されたかどうかは覚えていない」とも語り、同時に「これは政府のプロジェクトなんだ。なにも自由にできるような余地なんてない」とも語った。

KAIも同様に無罪を主張した。
「ゲーム映像は我々が提供した素材には含まれていない」とKAI広報のキム・スンピルは語る。「どのようにしてそのゲーム映像が混入したのかはまったく不明だ」

バトルフィールド3の映像はシングルプレイミッションの一部であると確認された。エースコンバット:アサルトホライズンのものはトレイラー映像のものであった。

ADDはコリアタイムズに対して映像を削除し、関係者に代わり映像盗用について謝罪すると語った。
コリアタイムズはEA、およびバンダイナムコに接触したものの、回答はなかった。

KF-Xは韓国独自のジェット戦闘機として、老朽化の激しいF-4/F-5を代替する目的で開始されている。ロッキードは韓国政府によるF-35購入の見返りとして、その技術供与を行うとしている。
(引用ここまで)

 そのADD謹製の映像がこちら。


 見ていて、なんか既視感があるなぁ……と思っていたのですが、この記事でピックアップした動画でしたね。
 さすがにゲームから盗用したモノであるとは気づかなかったなぁ。

 ま、韓国ではよくあること。
 「独島は韓国独自の領土である」という韓国政府の広報動画にNHKの坂の上の雲からの映像を盗用していたなんてこともありました。
 なんかの歌手がPVでFF7ACをまんまパクったなんてこともありました。

 「韓国独自技術で製造される初のジェット戦闘機」のプロモーション映像がこうなんですから、「韓国の独自技術」がどのていどであるかよく分かるのではないでしょうかね。

18歳の著作権入門 (ちくまプリマー新書)
福井健策
筑摩書房
2015/1/10

 

韓国人「韓国が空母を保有し、艦載型KF-Xを搭載すれば中国もアメリカも一目置くはず! そして日本は国富を受け渡すはずだ!」……妄想乙

トランプの時代、韓国型空母建設に国益を最大化する必要がある(アジア経済)
次に、韓国はどのような準備をすべきか? 4万t級の韓国型空母の建造を介して、米国の対中国包囲網に積極的に加担する必要がある。韓国型空母の建設を介して低迷期に入った造船業を生かしながら、海上作戦ヘリコプターとKF-X(韓国型戦闘機)を変形した艦載機を国内開発することで、造船業と航空産業を同時に発展させる必要がある。新型艦艇建造技術を蓄積して軍事技術と艦載機を輸出することで、防衛産業を国の新成長動力として育成する必要もある。

空母が建設できたのであれば、我々の目前の海を通って太平洋に進出しようとする中国海軍の計画を牽制することができる。中国は韓国の顔色を見ることになるだろうし、米国と日本は韓国にもっと頼るようになるだろう。北朝鮮と中国の挑発を最先鋒で受け止めているので、日本に安全保障借款を提供するために、米国を介して圧迫すれば日本から多くの部分で譲歩を受けることもできるだろう。

米国は第2次世界大戦当時、真珠湾を空襲した日本をまだ信じていない。したがって、韓国がアジアで警察の役割を米国と一緒に実行することを望んでいるので、米国をよく説得すれば日本の国富を一部韓国に持ってくることもあるだろう。米国も根本的には日本が大きくなることを望まないのだからなおさらだ。トランプの当選が韓国にはむしろよい機会なのである。

チェ・オソク韓国防衛産業学会会長
(引用ここまで)

 またおまえか。
 以前にも「艦載型KF-Xを搭載した4万トンの韓国型空母を建造しよう」というネタがあったのですが。
 まったく同じチェ・オソクなる人物によるものでした。というところに言及できるのが楽韓Webの積み重ねというわけですかね。

 今回の記事は「トランプが次期大統領として当選したから、こういう流れになる。それに対して韓国はどう動くべきなのか」という体裁になっているのですが。
 言っていることが1ミリも変わっていないという。
 いわく「中国への牽制になり、アメリカからは感謝され、日本を島国の中に押し込めることができる」と。
 韓国軍出身の保守派の論客っぽいのですが、韓国の国力の見極めができていないというか。

 ソ・ギョンドクが安倍総理のアメリカ議院演説を阻止しようとしていたときにも「真珠湾を思い出せ!」みたいな広告を出していましたが。
 「真珠湾攻撃をした日本をアメリカは信用していない」という考えは、濃度の差こそあれども韓国人の多くが共有しているっぽいのですよ。
 アメリカは韓国と共に朝鮮半島を守るために戦ってくれた血盟国家であり、アメリカにとって韓国の重要度は日本よりもはるかに上なのだ、というように。

 朝鮮半島は「韓国を守るため」ではなく、純粋に地政学的な問題だったのですがね。
 ついでにいえば日韓併合も。
 なので「韓国は重要な国だ」という前提が間違っているので、結論も間違っている。

 そもそも空母を1隻持ったからってそんなにプレゼンスが上がるわけないだろうに……。
 まあ、「空母保有国」という言葉が魔力を持っているのは確かなのでしょうけどねー。

艦隊これくしょん -艦これ- ねんどろいど 空母ヲ級 (ノンスケール ABS&ATBC-PVC 塗装済み可動フィギュア)
グッドスマイルカンパニー
2014/6/22

お笑い韓国軍:KF-X、F-35Aどちらも遅延、KF-16の近代化改修も遅延。戦力空白待ったなし

[国政監査] "空軍戦力強化事業相次いで遅延、戦力空白もたらす恐れ"(イーデイリー/朝鮮語)
11日鶏竜台で開かれた国会国防委員会の空軍本部国政監査で、空軍の戦力強化のための重要な事業が次々と遅延されて深刻な戦力空白を招く懸念が提起された。特に北朝鮮の核・ミサイルに対応するためのキルチェーン(先制攻撃システム)と韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)の戦力化時期を早めなければならないという指摘も続いた。

キム・ドンチョル国民の党議員などの国防委員会は、領空の防衛力を強化するために大々的に推進してきたKF-16の性能改良事業、F-X事業、KF-X事業などが次々と遅延され、空軍戦力の空白が懸念されていると指摘した。
昨年、韓国国防研究院(KIDA)は、韓国空軍の適正な戦闘機保有台数を430台と評価したが、今年8月の基準ですでに20台が不足している状況である。それだけでなく、来年からF-4とF-5が、毎年10台ずつ減数していく状況を考慮すれば、それぞれの戦闘機事業が追加遅延する場合には空軍戦力の空白はさらに深刻なレベルに達することになる。特に2000年以降に発生した全26回の戦闘機墜落事故のうち、現在運用中の老朽F-4とF-5は全体の54%(14回)を占めており、これらの戦闘機の機体補強寿命の延長では戦力空白を補えたとしても安全性を担保できないのが事実である。

F-4とF-5など150機もの老朽戦闘機を交換するための韓国型戦闘機(KF-X)開発事業は、当初より事業決定がなんと8年も遅れた。これにより導入完了時期も2032年へと7年遅れている。 2026年までに開発に成功して正常に量産に入ったとしても空軍戦力の空白をやっと防ぐことができる状況である。
さらに、韓国空軍は2008年の決定以来、2021年までに空軍の精密打撃能力を確保するためにKF-16 130台全体を対象に性能改良事業を推進している。ミッションコンピュータのアップグレード、AESAレーダー、多機能表示機、戦術データリンク、衛星航法装置、精密誘導兵器などを装着することである。
当初、2011年の購入計画が議決されたが、防衛事業庁の拙速交渉と業者の選定手続きの混乱などで、長年の事業遅延(事業着手4年遅れ、事業完了2年遅れ)と1000億ウォンの予算損失までもたらした。このため、当初2021年に完了する予定であった事業が2023年終了予定となった。私たち空軍の主力機であるKF-16の戦力支障が避けられない状況である。 F-X事業はまた、機種変更などで3年が遅れた。開発費だけで4000億ドル(450兆ウォン)が投入され、「歴史の中で最も高価な武器」と呼ばれるF-35Aの導入を決定以来、数多くの性能の欠陥が提起され、当初の計画より導入時期が3年遅れていることはもちろん、単価の上昇も懸念される状況である。

これらの両方のビジネスのための国防中期財源は不足しているのが実情である。 KF-16の事業とF-35A事業に対する米国のLOA年賦額(米政府が要求する金額)に比べ、私たちの国防中期財源は大きな差がある。 KF-16の事業の場合、来年から4300億ウォンが不足しているのをはじめ、2021年までにおよそ1兆251億ウォンが不足している状況である。
また、2017〜2021中期計画の5年の間に6329億ウォンを配分した国防部が事業が完了予定の2022年以降、2年間で1兆819億ウォンを編成し、事業を完了するという意味だ。現実性がないという指摘が出てくる理由だ。

F-35A事業も同じだ。来年2622億ウォンの予算であり、2019年までに8538億ウォンの予算が不足している状況である。現在、米国ではLOA年賦額調整を拒否しているため、再びこれらの事業が遅れる場合キルチェーン空軍核心戦力構築事業は、漂流するしかない状況である。
来年予算不足が7000億ウォンになる防衛事業庁は、国防部不用額を活用するとしたが、今年の不用額がいくらになるかわからない状況で、どんぶり勘定式で重要な戦力事業を推進することは問題があるという指摘だ。

キム・ドンチョル議員は「戦闘機を直接運用して領空の防衛に責任を負う主体は空軍であるために、防衛事業庁のみに任せておいてはならないだろう」としながら 「空軍は米国との交渉状況、国防部中期財源計画の変更等を継続的に管理二事業が支障をきたさないように徹底的に管理しなければならない」と強調した。
これに対してジョン・ギョンヅ空軍参謀総長は「戦力の空白を最小限に抑えることができるように努力しており、老朽化の戦闘機の安定性を確保して安全事故が発生しないようにしたい」とし「キルチェーンとKAMDシステム構築のための事業が正常に行われるように管理する」と述べた。
(引用ここまで)

 KF-Xはすでに遅れ気味。
 AESAレーダー等の4大核心技術の移転をアメリカに望んでいたのは、このあたりにも理由があるのかもしれません。
 主たる先進技術を技術移転によって開発しない。そうして開発期間を短くしたいという考えもあったでしょうね。
 そもそもの構想は金大中政権時代に遡るほどで、このときすでにF-4/F-5の代替機として想定されていたのですよ。
 遅延の結果、F-4は2024年まで、F-5は2030年まで退役延長になっている状況です。

 KF-Xは2年後の2018年には試作機製作をスタートして、2022年には初飛行の予定
 スケジュールはどこもぎっちぎちで、まともに考えれば無理。そもそも遅延のない戦闘機開発なんてありません。
 KSLV-2をパク・クネの任期中である来年12月に飛ばそうというスケジュールと同じくらいに無理。こちらはギブアップしてしまいましたが。

 そして個人的にはもっとも注目しているKF-16の近代化改修も停滞中。
 BAEに預けた2機はどうなっているのかも不明ですし、BAEの見積もりが高額になったからとしてロッキード・マーチンに鞍替えして、逆に増大してしまった予算もどうなるか不明。
 当初予定から4年遅れることは決定済みなのですが、さらに遅延するかもしれないという話。

 F-35Aはねぇ……。日本向けの1号機は今月に納入されて、当初のアメリカ生産分の4機は年内に揃うというような話ですが、韓国向けのものは2018年以降に納入予定だそうです。
 ただ、こちらは遅れたほうが価格がこなれた上に、バージョンの上がるからよいかもしれませんよ?
 それよりもなによりも戦力空白が問題なんでしょうが。
 だったら当初の入札結果のまま、F-15SEにしておきゃよかったのにね……。対北だったら充分な戦力でしょうに。
 まあ、日本がF-35Aで韓国がF-15SEということに我慢できなかったんでしょうけど。

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2016/7/15

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