楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

大統領選挙2017

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韓国人若者の「ムン・ジェイン当選が当選すれば韓国はすべてうまく行く!」という叫びに見るデジャ・ヴュ感

ダージリンで出会った韓国若者から見えてきた奇怪な思考方法(Wedge)
 4月17日に安倍首相が北朝鮮有事に備えて関係閣僚に対応策を指示したことに韓国政府が「北朝鮮を徒に刺激して朝鮮半島情勢を悪化させる無思慮な態度」と非難したことがニュースとなった。日本のメディアでは北朝鮮問題に鈍感な韓国国民に疑問を呈するコメントがなされていた。

 数日後夕食のあとで韓国若者男女3人と雑談中に「アベはなぜ軽率な発言ばかりするのか理解できません」とチェリ君が小生に疑問を投げてきた。チェリ君はキャンドル革命での集会に5回参加したという政治意識が高い青年だ。他の2人も全く同感と小生の反応に興味津々。

 「北朝鮮が戦争を挑発する危険な行動に出ていることに韓国民は危機感を抱いていないの」と逆に尋ねると「北朝鮮危機はクレージーなトランプとアメリカ軍部が煽っているのが原因。韓国次期大統領候補は太陽政策を掲げて北朝鮮との話し合いを表明しているのでアメリカが静観していれば平和的に事態は収拾します。日本はいつも米国に追従して事態を混乱させる行動を採るので韓国国民は不愉快に感じています」と逆に米国と日本を批判。

 話し合いで解決できると妄信しているようだ。 (中略)

「米ソ冷戦のなかでソ連が画策して中国が後押しして朝鮮戦争となった。米国は絶好の機会とばかりに参戦。日本も米国に追従した。すなわち韓国国民も朝鮮国民も関係ない大国の利害が原因だ」とキューちゃんは強調。

 「韓国人は被害者なので積極的に北朝鮮危機に関与する必要も義務も一切ないわ」とプリアは顔を紅潮させた。キューちゃんは「そもそも日本が朝鮮半島を不法軍事占領して収奪して国力を疲弊したことが原因で独立後も十分な国家体制を確立できなかったことが朝鮮戦争の本当の原因ですよ。」と止まらない。 (中略)

 3人が口を揃えたのがキャンドル革命への称賛である。チェリ君は朴槿恵大統領の弾劾(impeachment)が決定したときに感激のあまり泣いたと感情を高揚させる。チェリ君とキューちゃんによると「歴史上最高の指導者は金大中と廬武鉉です。彼らは北朝鮮との関係を改善して国民に民主主義を与えた。朴正熙・全斗煥は国民を弾圧した独裁政治家であり韓国民にとっては暗黒の歴史時代。そして李明博・朴槿恵の二人は全くの無能力者で国家を大混乱に陥れた。」と滔滔と語る。そして2人の見解は10代、20代の若者の意見を代表していると胸を張った。 (中略)

 3人とも現在支持率トップの文在寅氏を支持するという。理由を聞くと単純で「すべて朴槿恵と反対の政策を掲げているからです。彼は弁護士で廬武鉉政権でも活躍した政治家なので信頼できます。朴槿恵を支持していたような保守系候補だけは絶対にダメです」とのこと。具体的政策論ではなく感情論・善悪論で判断するのが韓国民主主義らしい。
(引用ここまで)
 選挙当日ですが、なかなか面白いレポートだったのでピックアップしてみました。
 定年バックパッカーを自称する筆者がインドのダージリンに赴いたときに出会った3人の韓国人バックパッカーとの話で気づいたこと、ですかね。
 20歳前後の男性ふたりと30歳の女性ひとり。彼らいわく……

 ・「朝鮮戦争では韓国は被害者」
 ・「悪いのは日本、アメリカ、そしてパク・クネをはじめとする保守派勢力」
 ・「だから北朝鮮危機に対して直接関与する必要はない」
 ・「キャンドル革命は素晴らしい。歴代最高の指導者は金大中とノ・ムヒョン」
 ・「高齢者は保守的で、日本の教育に影響を受けてきたからダメ」

 これらの話は多かれ少なかれ、現在の韓国の若者層が持つ考えを代表していると感じます。
 北朝鮮の核問題に対しても自分たちは当事者ではないので直接関与しない。もちろん、責任は毫ほどもない。
 アメリカと日本が騒いでいるだけで、実際には大したことのない話だっていう認識。

 そしてムン・ジェインが大統領に選ばれて、間違いなく本来の素晴らしい韓国となることができるだろうと。
 ま、ざっくりとそんな感じですかね。NAVERのニュースにおけるコメントを見ていても、ざっくりとですがこれらと同じ意見を目にします。
 稀に「韓国はとんでもない立場に追い込まれているのではないか」とする考えもありますが、まるっきり相手にされていませんね。

 ムン・ジェインが大統領になればすべて解決。
 北朝鮮とも対話の回路が通じて、すべて話し合いで解決できる。
 アメリカも日本も強大な力を持った韓国に対してものが言えなくなる。
 ……くらいの妄想で国が動いている感じです。

 さらに進むと「北朝鮮と通じ合える政権ができるだろうから、これで統一への道筋はついた。人口7000万の大国として世界にデビューできる」くらいまでの大妄想が出てきますが、ここまで言っている韓国人は少ないですね。ただ、どうも腹の中にはそういう妄想を抱えている数というのは少なくないようですけども。

 ま、その夢のムン・ジェイン当選まであと数時間。
 夢から現実に覚めるまでは数週間から数ヶ月ってところですかね。ノ・ムヒョンの当選時も「見たか日本人、これが民主主義だ!」と大騒ぎだったのをよーく覚えていますよ。

私は韓国を変える
盧 武鉉
朝日新聞社
2003/03

韓国大統領選で誰が勝っても少数与党 → 韓国メディア「今度こそ統合が見られるはずだ」……そんなわけないわな……

韓国大統領選:誰が勝っても少数与党、国政のカギは「協治」(朝鮮日報)
 誰が当選しても、少数与党・多数野党の国会という状況を抱えて発足することになる韓国の次期政権。この特性のため、各候補が掲げる「統合政府」「共同政府」などといった「協治」構想が注目を集めている。専門家らは、「統合」「協治」を選挙用のスローガンとして活用するだけで、当選後は「コード」「敵味方の弁別」に陥る場合、弾劾による政治的対立に再び火が付いて混乱に陥りかねないと指摘した。 (中略)

 全ての候補が統合・協治を強調しているのは、中道・浮動層の票を吸収するための戦略という側面がある。しかし今回は、国会の議席の構成上、国政運営のためには避けられないというだけでなく、むしろうまく活用しさえすれば、「巨大単一野党」と対峙しなければならなかったかつての政権とは異なり政権発足当初から能率的な国政運営を期待できる。 (中略)

 韓国の次期政権は、民主党が120議席、自由韓国党が94議席、国民の党が40議席、正しい政党が20議席、正義党が6議席という状況で国政をスタートさせる。単独では過半数にすらならない。しかし、100議席以上を占める野党第一党が反対しても、ほかの政党との協治さえうまく引き出せば180議席を作り出せる構造だ。韓国外大の李政熙(イ・ジョンヒ)教授は「弾劾による社会対立が最高潮に達している状況で発足する新政権は、国会運営の首位に統合を掲げなければならない。最初の試金石は、首相など内閣の人選になるだろう」と語った。
(引用ここまで)
 どの勢力も法案成立に必要な180議席には遠い状況。
 この状況の中でどのようにしてムン・ジェインは国政を行っていくのか、という話なのですが。
 朝鮮日報では「首相指名等の内閣人選がどのようなものになるか、そこでムン・ジェインの国政運営の方向性が決まってくるだろう」とあります。

 同意ですね。
 ただし、朝鮮日報の記事が望んでいるような、あるいは選挙戦中にムン・ジェインや他の陣営が言っていたような「国民統合」が行われる可能性はゼロです。
 内閣に共に民主党以外から登用されることはないでしょう。もともと同じ政党だった国民の党から……というような話もちらほら見えていますが、むしろ党を割ったという怨念のほうが強いでしょう。

 共に民主党の国会議員ではない民間人が首相指名される可能性もあるでしょうが、その場合でもパク・クネ政権でさんざん共に民主党側がやってきた嫌がらせの意趣返しをされることでしょう。
 あいつの父親は親日派だの、本人や息子の兵役忌避だのが出てきてもめにもめて、けっきょくは清廉なれども無能みたいな人物になるというこれまでのパターンを踏襲します。間違いなく。

 けっきょくこれまで通りの国会運営が続けられる。いや、むしろ悪化するでしょうね。
 韓国社会をそのまま反映するかたちで分断が続けられて、本当に必要な法律も通らなくなる。ぐだぐだの国会運営を見せつけられることになりますよ。
 ちなみに次の国会の総選挙は2020年。

 ちなみに最初に180議席と書きましたが、韓国の国会は一院制で300議席。まともな国会、議会であれば過半数で法案は通過するのですが、韓国では「国会先進化法」というものがありまして、これによって6割の賛成がないと法案が通らないようになっているのです。
 つまり、6割の賛成を必要とするのであれば与野党が話しあいの結果として法案を成立させるようになるだろう=法案の採決の際にチェーンソウを持ち出したり、催涙弾を使うような馬鹿がいなくなるだろう=国会が先進化するだろう=国会先進化法なんだそうですよ。
 一味違うな、ってことです(笑)。

ま、分断はいま世界のトレンドですから。
欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く (講談社+α新書)
星野眞三雄
講談社
2017/1/19

ムン・ジェイン「私は政治報復などしない」→数時間後→「圧倒的な政権交代で積弊精算を行うのだ!」……韓国メディア「大統領になったらなにをするつもりなの?」

【社説】文在寅候補は当選すれば政治報復するのか、しないのか(朝鮮日報)
 第19代韓国大統領選挙に立候補している進歩(革新)系・共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補は一昨日「文在寅の辞書に政治報復という言葉はない」「次の政府はそんな悪いことなどやらない」と述べた。(中略)

 ところが文氏は同じ日に行った街頭演説で「清算はまだ始まってもいない。圧倒的な政権交代を実現してこそ可能だ」などと述べた。ここで文氏が「清算」という言葉をどのような意味で使ったのかは分からないが、一般的に考えれば「相手との交渉や妥協なしに問答無用でなき物にする」といった意味になるはずだ。つまりこの言葉を「政治報復のような意味合いではない」といくら否定しても、どうしてもそのように聞こえてしまうのだ。(中略)

 文氏は昨年12月、自らが大統領になれば開城工業団地と金剛山観光を即時再開すると約束した。ところが最近は「核実験が行われればやらない」と微妙に変え、今ではこれらについて語ることさえなくなった。この問題だけではない。文氏が大統領になったら何をやるのか実は有権者には全く伝わっていないのだ。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインの公約をいろいろと探したというか、見てみたのですけども。
 けっきょく選挙前日である今日になってもよく分からないというのが実際のところなのでした。
 ざっくりと聞こえてくるのは──

81万人(+50万人?)の公務員増員
慰安婦合意の再交渉
・THAAD配備の次政権での決定(すでに配備されてしまいましたが
積弊精算(具体的になにを言っているのかは不明)

 とまあ、こんな感じです。
 北朝鮮関連に関しては「最初の外遊先はアメリカじゃない。北朝鮮だ」だの「開城工業団地を即座に再開する」だの言ってましたが、ここ1ヶ月ほどなにも言ってません。
 経済政策についていうと「大きな政府に仕立て直して韓国経済を牽引する」というような大まかな話はしているのですが、具体的な手法についてはまったくのだんまり。
 THAADについては「すべてを満足させる腹案があるのだ」という話はしていましたが、強硬配備されてほぼ終了。あれを撤収させたら米韓関係が終わる……終わってもいいという考えの下ならそれもありでしょうけども。

 一応、10大公約みたいなものは出しているのですが。
 読んでいても「……なんだそりゃ」みたいな感想しか出てこないものばかりだったりします。

ムン・ジェイン氏の「国民10大公約」(シンシアリーのブログ)

 最後の「地下商店街の空気質の改善、澄んだ水を作る」とか、確かに必要なことだとは思うのですが。
 韓国の地下商店街というのはシェルターも兼ねているのでそこかしこにあるのですが、とにかく古いものが多くて空気が淀んでいる。
 ついでにいえばタイルとかも古ぼけてて、日本でいうなら「昭和の香りがする」というアレなのです。
 確かに改善が必要だとは思いますが。
 でも、大統領公約じゃねえだろっていう。

 大統領公約っていったら、もうちょっと大まかに「こういう韓国にするのだ」という絵を描いて、「そのためには……」という話をするもんじゃないんですかね。
 まあ、イ・ミョンバクの747公約とか、パク・クネの創造経済とかけっきょくは意味不明だったので、適当なこと言ってりゃ大統領になれるというのは慣習なのかもしれませんが。
 まあ、あやふやにしておいたほうが得だから、ってことですかね。
 どちらにせよ明日には決定。あさってには新大統領誕生ですよ。

計画された混沌
ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス
きぬこ書店
2015/5/19

世代、地域、思想、収入で分断されきった韓国社会。もはや「反日」ですらまとめられない模様

【社説】韓国の世代間分裂は米国の人種対立並み、放置してはならない(朝鮮日報)
今回の韓国大統領選挙も、世代によって政治的傾向が極端に異なるという結果が出る見込みだ。今月1日から2日にかけて行われた本紙およびカンター・パブリックの調査によると、保守系の旧与党「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補に対する20代の支持率は2.8%にすぎず、革新系の第一党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補に対する60代以上の支持率は15%台にとどまるなど、世代間の差は鮮明だ。50代だけが、文・洪候補および「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補に対する支持率が20−30%台となり、「緩衝地帯」の役割を果たしている。ほかの全ての世論調査でも、20・30・40代は文候補、60代以上は洪候補支持という傾向が表れている。2012年の第18代大統領選挙の出口調査でも、朴槿恵(パク・クネ)候補は60代以上から72%の支持を獲得し、27%だった文候補を圧倒したが、20・30・40代では正反対だった。若者層と高齢者層が別の世に住んでいるかのような印象すら与えるほどだった。(中略)

 韓国が世界でもまれなほど、世代間で政治的傾向が極端に異なっているのは、戦争とその後の苦難の時代を経験した世代と、そんな経験が全くない世代との間で、目に見える現実・未来が根本的に違っているからだ。専門家らは、これに加えて、2002年の大統領選挙で登場した盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補に老・壮年層が拒否反応を示したことにより、世代間の分化が本格化し始めたと考えている。最近では、朴槿恵大統領の弾劾で立場の差が一層拡大したという見方もある。

 このため、青年層と高齢者層が、互いの投票行動を嫌悪するという現象まで出現している。ろうそく集会と太極旗集会でも、親の世代と子どもの世代が対立した。青年たちが就職難に苦しんでいるように、今の老・壮年層は「備えなき老後」を迎える最初の世代だ。困難な状況にあるという点は同じ。この人々が、互いに別の場所へ行こうとして押し合いへし合いし、これが社会分裂という形で表れている。世代分裂は、時が過ぎれば緩和する可能性があるが、だからといって放置すれば、かなりの期間にわたって韓国社会に及ぼすマイナスの影響は深刻なものになるだろう。
(引用ここまで)

 韓国の分断具合はアメリカの人種間対立どころの騒ぎじゃないですよね。
 まず、圧倒的なまでの地域対立が存在する。
 保守、革新の左右分断がある。
 さらに上層、下層の上下分断があり。
 その上に世代間分裂があるのです。

 今回はパク・クネを生け贄にすることで、革新側に向けて多くの層であるていどの統合を見ていますが。
 それでもムン・ジェインの支持率は、事前調査ではついに50%を越えませんでした。
 細切れに分断していて、それぞれの層にそれぞれの代表者が存在している。
 楽韓Webではムン・ジェインは極左であるというように紹介していますが、さらにそこから左の正義党という親北政党が存在しています。
 保守派も旧パク・クネ派(自由韓国党)と反パク派(正しい政党)で分裂。
 さらに中道とされるアン・チョルスの国民の党があって、選びたい放題。

 国民統合の象徴なんてどこにも存在しないのですよ。
 あえて言うのであれば、反日という意味ではまとまっています。
 つまり、放っておけば主義主張で分裂しまくる韓国人を、これまでなんとかまとめていたのが反日という箍であったのです。
 ですが、すでに反日は韓国人の精神においてベースになってしまっている。
 もはや韓国人がまとまることもなくなると思われます。

 細かく分断されていって、最終的にはどこに向かうのでしょうかね。
 もうひとつ、分断ネタがあるのですがそれが次のエントリで。

“超”格差社会・韓国 (扶桑社新書)
九鬼太郎
扶桑社
2009/8/28

ムン・ジェインの超反日ブレーン、ホサカ・ユウジ教授は政権入りへ? その際に日韓関係はどうなる?

文在寅候補の「反日ブレーン」は韓国に帰化した日本人(NEWSポストセブン)
 今年2月中旬、ある日系韓国人が文在寅陣営の政策顧問に就任したことを、韓国メディアが一斉に報じた。

 保坂祐二氏(61)。世宗大学教養学部教授で、同大学「独島総合研究所」所長を務める、韓国での竹島(独島)研究の第一人者だ。 (中略)

 1998年、世宗大学の教員となった保坂氏は竹島研究に没頭し、歴史的考察から「独島は韓国領」との主張を展開。メディアにも頻繁に登場し、祖国・日本への辛口トークが韓国で話題となり知名度を上げた。在韓歴はおよそ30年。2003年に韓国に帰化した。 (中略)

 教鞭をとる世宗大学の申求・総長からも、保坂氏は「日本出身でありながら独島が韓国領であることを国内と日本、そして全世界に知らしめる非常に重要な人物。世宗大学は保坂教授の率いる独島総合研究所を惜しみなく支援する」(2016年8月29日付『イーデイリー』)と絶賛されている。近年は竹島問題だけでなく、慰安婦問題でも日本批判を展開している。

 文在寅陣営の政策顧問に就任した直後の2月27日には、自身のフェイスブックで慰安婦問題に関する持論を披瀝。

〈1930年代から第二次世界大戦が終わるまで、慰安所を自ら設置して慰安婦を連れまわした軍隊は日本とナチス・ドイツだけ〉 〈日本は『戦場の兵士が現地の女性を強姦しないように作った素晴らしい制度だった』と主張するが、それ自体が根本的に誤り〉

〈慰安婦制度が国家の決定で、それがすなわち強制だったところに問題の本質がある〉

 と訴えた。さらに文在寅氏の公式ブログにも保坂氏は登場し、

〈当事者抜きの慰安婦合意なんてありえない。慰安所なんてものを作ったこと自体が戦争犯罪だ〉

 と、慰安婦合意の破棄・再交渉を提唱する文在寅氏を援護射撃している。 (中略)

 産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏は、「文在寅氏は、このように韓国人の“ツボ”を心得た保坂氏の“利用価値”が高いと踏み、自陣営に取り込んだのではないか」と見る。

「保坂氏が帰化していることは、実は韓国社会ではあまり知られていません。本人は隠しているわけではないのですが、今でも“日本人”としてメディアで紹介されることが多い。だから『日本人でさえも独島や慰安婦問題で日本を批判している』と国内外に印象付けることができるのです」

 保坂氏はあと2年で定年を迎える。韓国では引退した大学教授はほぼ例外なく隠居生活を強いられるため、今回の起用は彼にとっても千載一遇のチャンスなのだという。はたして保坂氏は、文在寅氏の右腕として政権入りを果たすことができるのか。

「本人だってまんざらではないはず。文在寅陣営に合流してからは、積極的に自己アピールに励んでいます。

 ただし、政権に組み込まれるかは疑わしい。日韓関係を担当するには日本での知名度、人脈がモノを言います。彼にはそれがありません」(前出・黒田氏)
(引用ここまで)
 現在のムン・ジェイン選挙陣営で反日ブレーンとして合流しているホサカ・ユウジ教授の紹介記事。
 以前から「日本は日韓友好を求めるなら大韓民国臨時政府の存在を認めなければならない」というような感じで極度にヒダリがかった言説が多い人だなとは思っていたのです。
 そもそもそこまでして日韓友好なんて求めねーよって話なのですが。
 この話は日韓基本条約のにまでかかってくる話なので、当該エントリを読んでもらうのもよいと思います。

 さて、当のホサカ教授ですがムン・ジェイン陣営することで馬脚を現したというか、割れ鍋に綴じ蓋というべきか。
 こんなのを対日政策のブレーンとして雇うという時点で、日本としては対応が事前からやりやすいということではありますね。
 さらに政権成立後に組み入れられたらもう言うことなし。 

 ムン・ジェインがなにを言ってくるのか、なにをやってくるのか。
 通常であれば想定されるパターンを複数用意してそれに対するシミュレーション等も必要になってくるものです。
 しかし、もしもホサカ教授が政策ブレーンとして対日外交を行ってくるのであれば、こんな簡単なことはありませんね。 

 ま、どっちにしても空前絶後の反日政権になることは間違いありませんが。
 その政権誕生まであと5日、ですか。

なお、ユン・ビョンセと同じ眷属である模様。
重要会議ではヅラをかぶろう 超・実践クリエイティブ経営
青井博幸
講談社
2009/10/10

 

ムン・ジェインが勝利したあとの韓国に残るものとは……?

【社説】文在寅氏は復讐するために韓国大統領の座を狙うのか(朝鮮日報)
【社説】国を分裂させて執権すれば後遺症に耐えられるだろうか=韓国(中央日報)
 進歩(革新)系政党・共に民主党から大統領選挙に立候補している文在寅(ムン・ジェイン)候補は30日にソウル市内で遊説を行い「崔順実(チェ・スンシル)などが国家権力を利用して不正に蓄財した財産は全て国家が環収する。李明博(イ・ミョンバク)政権による4大河川をめぐる不正、防衛産業をめぐる不正、資源外交における不正も全て改めて調査し、不正に蓄財された財産があれば環収する」などとした上で「大統領になれば積弊清算特別調査委員会を立ち上げる」と述べた。同党が28日に公表した公約集の中でも文氏は「李明博・朴槿恵(パク・クンヘ)両政権の9年間における積弊清算」をいわゆる「12大公約」の最初に明記し、これと関連した調査委員会の立ち上げにも直接言及している。

 選挙戦序盤で文氏は当初「積弊大掃除」という言葉を使っていたが、その後は一時「統合」に言及するなど、その主張にはどこか一貫性がみられなかったが、最近は当選を確信したのか、自らの本音を少しずつ出し始めた。さらに自らの当選を阻止する行為を「腐敗した既得権の延長でありキャンドル民心への裏切り」などと一方的に批判している。(中略)

 盧元大統領への捜査とその自殺後、韓国社会では「大統領経験者に対してここまで追及すべきか」という自省、さらには「政治的報復はもう終わりにしよう」といった声が高まった。しかしそれでも朴槿恵政権では李明博政権に対する報復が再び始まり、今も次に政権の座につきそうな勢力が再び報復をちらつかせはじめた。そうなると当然その次は彼ら自身が間違いなく報復を受けるだろう。韓国政治におけるこの報復の連鎖はやはりいつまで経っても終わらないのだろうか。

 「積弊清算特別調査委員会」の立ち上げを公言している文氏の言葉を聞いていると、2017年から大韓民国は再び過去に戻ろうとしているようだ。盧武鉉政権の「過去史委員会」のような過去への追求がまたも繰り返されるとなれば、この国は本当に前に進むのか、あるいは後ろに後退してしまうのではないか懸念ばかりが深まってしまう。 (中略)

今後どこまで激しい嵐が吹き荒れるだろうか。ただその嵐は当然、後にその強さに応じた逆風を受けるだろう。選挙によって社会が統合から分裂、協治から対決へと向かい、その結果、国全体がこれまで以上に混乱する様子が今から目に見えるようだ。
(引用ここまで)
選挙の最終段階に主要候補陣営の極端的な言動が度を越している。最近、問題になったのは文在寅(ムン・ジェイン)共に民主党候補側の李海チャン(イ・ヘチャン)議員の発言だ。彼は忠清南道公州(チュンチョンナムド・コンジュ)での演説で「極右保守勢力を完全に壊滅させなければならない。二度とこの国を壟断できないように徹底して壊滅させなければならない」と強調した。「壊滅」は軍事用語だ。敵を再起不可能に押し倒して滅ぼすことを意味する。 (中略)

普段丁寧な話し方の文候補も遊説場で「またも『理念』をめぐる論争・従北攻勢が騒々しいが、もう国民もだまされない。こいつらよ」と叫んだ。執権に自信があふれていつのまにか傍若無人になったのだろうか。 (中略)

実際に、文候補側は選挙の初期には大統合を叫んだが、最近公約パンフレットに「積弊清算特別調査委の設置」を1番公約としてこっそりと載せている。

このような形で選挙戦が流れれば、大統領になっていくら舵を切ろうとしても、怨恨や憎しみ、分裂にとらわれた国民をリードすることが難しいだろう。国を分裂させて執権すればその後遺症はそのまま新たな大統領が体験することになる。候補らは、あまり残っていない選挙過程を統合する方へ舵を切ってほしい。
(引用ここまで)

 この場合の「復讐」は弁護士事務所で共同代表であり、政治的にも盟友であったノ・ムヒョンの自殺に対してのものだけではなく、2012年の選挙戦で勝利したパク・クネに対してのことでもありますかね。
 ずーっと以前から「韓国の政権交代は易姓革命そのものであり、同じ政党からの候補であったとしても前政権は全否定される」という話をしてきました。
 たとえばパク・クネはイ・ミョンバク政権に対して選挙中からすでに「政党は同じで人物はまったく違うのです」というアピールをしてきました。
 イ・ミョンバク政権は「経済政権」とされていましたが、国民が望むような結果を出せなかったのですね。
 そこでパク・クネは「イ・ミョンバクではない我々であれば成果を出すことができる」というようにして政権についたわけです。
 薄氷の勝利ではありましたが。
 その後、イ・ミョンバク政権の資源外交4大河川事業を片っ端から精査していきましたね。魚ロボットの芸術的なまでのダメさはその中で暴かれたものでした。

 今回の選挙ではすでにパク・クネは存在そのものを全否定されています。
 というわけで易姓革命を成立させるには、さらなる贄が必要になるのです。
 それがムン・ジェインのいうところの「積弊精算特別調査委の設置」なのです。
 ノ・ムヒョンが保守派の巣窟であったチニルパ(日本統治時代に韓国で一定以上の地位にいた人物)認定を血眼になって行ったように。
 あるいはそれ以上の苛烈さで「チニルパ精算」を宣言し、行わなければ政権の正統性が疑われてしまうのですね。
 3月のエントリでは「新しい身分制度を作るくらいの勢いで〜」と書きましたが、それに近しいことをやる可能性が大です。
 ……なんだ、北朝鮮の制度に近づくだけですね。

ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ)
山田寛
講談社
2004/7/10

韓国大統領選挙:主要候補の外交公約をまとめてみた。慰安婦合意は全員破棄。GSOMIA、THAAD配備は継続へ?

韓国大統領選 洪候補とのインタビュー 発言要旨(毎日新聞)
日韓関係「安保と歴史は分離」 大統領選候補・安哲秀氏(朝日新聞)
日韓関係の悪化は避けられない?韓国大統領候補全員が「慰安婦合意の再協議」を宣言(レコードチャイナ)
大統領候補ら、初めての討論会で朝鮮半島の安保・THAADめぐり攻防(ハンギョレ)


 韓国の大統領選挙まであと2週間ちょっと。
 公約がざっくりとですが見えてきたのでチェックしてみましょう。まずは日本にとって気になる部分、すなわち「慰安婦合意」「日韓GSOMIA」「THAAD配備」といった主たる外交案件について。

ムン・ジェイン(共に民主党・64歳)
 慰安婦合意  ×
 日韓GSOMIA △
 THAAD配備   △

アン・チョルス(国民の党・55歳)
 慰安婦合意  ×
 日韓GSOMIA ○
 THAAD配備   ○

ホン・ジュンピョ(自由韓国党・62歳)
 慰安婦合意  ×
 日韓GSOMIA ○
 THAAD配備   ○

 実際には5人が候補として立っているのですが、有効な候補者というのはこの3人までではないでしょうかね。
 一応、それぞれの立ち位置を書いておきましょうか。

○ムン・ジェイン
 ノ・ムヒョンの盟友。弁護士時代から共同事務所を開くなどしていた。当然、極左と呼べるレベルの左翼。野党第1党である共に民主党前代表。今回の大統領選挙の大本命。

○アン・チョルス
 野党第2党である国民の党前代表。日本では中道とされているが、実際には「新政治民主連合」の共同代表をしていたくらいなのででリベラリスト。大統領選を見据えて新政治民主連合から離党し、国民の党を設立した。中道左派とはいえるかな。というかどちらかというと典型的な風見鶏でポピュリスト。セキュリティソフトのアンラボの創業者。保守系の支持を一部受けている。

○ホン・ジュンピョ
 与党の自由韓国党(旧セヌリ党)からの候補者。保守系候補としては最大の支持を得ているが、そもそも今回の選挙は保守を叩くための選挙なので当選の目はほぼない。
 さらにセヌリ党から離脱した正しい党からも大統領候補は出ているけど、泡沫すぎて話にならないレベル。

●慰安婦合意
 慰安婦合意については全員がなんらかの形で反対。
 ムン・ジェインは「交渉の経緯を明らかにしてから再協議」で×。
 アン・チョルスは「破棄」を主張で×。
 ホン・ジュンピョは再協議もなにもない、一方的破棄で×。

●日韓GSOMIA
 日韓軍事情報包括保護協定については意見が分かれています。
 ムン・ジェインは「軍事情報のやりとりを見て、1年毎の更新時に延長か否かを決める」で△。少しヘタれました。
 アン・チョルスはこのままの維持を主張。
 ホン・ジュンピョも同様に維持。

●THAADミサイル配備
 ムン・ジェインは延々と「次政権で決定する」という話をしてきましたが、最近になって北朝鮮によるミサイル・核問題がクローズアップされるようになって配備容認の発言をするようになりました。
 アン・チョルスは年初あたりから容認に転じています。
 ホン・ジュンピョは当初から容認を党是としている自由韓国党からの候補なので当然容認。

 今回の半島有事を受けてムン・ジェインが若干ですがヘタれはじめました。以前からの話では日本に対してはすべて否定、THAADも「次期政権に任せる」と言いながらも実質的には拒否の姿勢だったのですが、容認しつつあります。
 それ以前にアン・チョルスは保守側からの支持を受けるために、保守受けする政策にシフトしていました。パン・ギムンを外交特使として扱うなんていうのもその一環ですね。
 さすがにここからの大きな方針変更はないと思いますが、どの候補が当選しようとも慰安婦合意に関しては破棄、もしくは再交渉となっています。
 ……できたらいいですね。

 次回は経済政策について見てみるとしましょうか。これはアン・チョルス対ムン・ジェインの形にします。このふたり以外の経済公約がほぼ無視されているので。


韓国大統領選:名物のネガティブキャンペーンが開始される。「アン・チョルスは第2のパク・クネだ」「おまえらこそ〜」と切りがない様子

ムン陣営「アン候補は第2の朴槿恵」... アン陣営側「ムン候補は第2の李会昌」…神経戦加熱(聯合ニュース・朝鮮語)
大統領選挙を控え、各種世論調査で事実上の二強構図を形成した共に民主党ムン・ジェイン大統領選挙候補側と国民の党アン・チョルス候補側の神経戦がますます加熱される面を見せている。

双方はムン候補の息子の就職優遇疑惑とアン・チョルス候補の娘の財産告知拒否疑惑など、それぞれの候補周辺の人物の身元はもちろん、最近の世論調査で示された結果についても舌戦を続けた。

ムン候補選挙対策委員会のソン・ヨンギル総括本部長は10日、YTNラジオ「伸びの出発新しい朝」に出てきて「アン候補はムン候補が受けてきた検証の半分も受けてみ判断されなければならない」とし「漠然としたイメージだけを見て投票してしまえば『第2のパク・クネ』を産み出すだろう」と述べた。

ソン本部長は「弾劾に反対していた勢力が組織的にアン候補を活用してレンタルして使おうとする「借り物大統領」の動きが露骨になっている」とアン候補が保守陣営の支持を受ける候補であることを非難した。

これに対して国民の党パク・チウォン代表は、Facebookに文を載せて「イ・フェチャン前総裁が大統領になったかのように傲慢に行動して、ノ・ムヒョン候補ではなく金大中を攻撃して落選したことを覚えていないようだ」と「ムン候補は第2のイ・フェチャンとなるだろう」と攻撃した。
(引用ここまで)

 イ・フェチャンは2002年の大統領選挙でノ・ムヒョンに負けた保守派政治家ですね。
 当初は勝利確実と見られていて、敵はノ・ムヒョンではなく前大統領である金大中であるというような態度を取っていたらあれよあれよといううちに終盤でノ・ムヒョンにまくられてしまったという経歴の持ち主です。

 さて、記事はかなりはしょっているのですが、「向こうは公約で○○と言った、まるで××のようだ」みたいな攻撃ばかりをしているという状況。
 たとえば「アン・チョルスは『北京のスモッグフリータワーをベンチマークする』と言ったが、あれはただの芸術作品だ。そんなものを建てればイ・ミョンバクの魚ロボットの二の舞となるだろう」みたいな話を延々と続けているのですよ。
 公約論争というか、相手をやりこめるのが目的のネガティブキャンペーンになっています。

 まあ、韓国の大統領選というのはいつだってそういうものだったのですが。
 いかにして自分は相手よりも上にいるのか。
 あるいは(穢れた)前政権とは自分がいかに異なっているのかというアピールばかり。

 公約の中身とか、どういう政治をするとかどうでもいいのですね。
 もう、ムン陣営は「アン・チョルスは保守陣営と手を組んだ」ばっかりしか言っていないっていう状況。
 それをどう国民が判断するかとかではなくて、「保守は罪」というようなルールを作りたがっている様子。
 で、その様子が保守派層である高齢者に嫌われているのですね。

 ざっくり計算したのですが有権者の中で保守派層とされている50代以降は1500万人ちょっと。
 一方、20〜40代は2200万人ほどでした。
 全員が選挙に行って、かつ40代以下がすべて左派であるのなら、ムン・ジェインが勝利するでしょうが……。
 まあ、そういうわけでもないでしょうからね。

 アン・チョルスがパン・ギムンと手を結んだ(ように見える)ことでだいぶ混沌としてきた感じです。

情報参謀 (講談社現代新書)
小口日出彦
講談社
2016/7/20

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