楽韓Web

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カプチル

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韓国人「大韓航空の社名を『水かけ姫』『ナッツ姫』の恥ずかしい一族に任せられない返上しろ!」と大騒ぎ

韓経:大韓航空「国籍機剥奪」は可能か… 「大韓」「太極マーク」、使えないようにはできる?(中央日報)
「大韓航空の国籍機地位を取り消してください」「大韓航空から『大韓』という言葉と太極マークを外してください」−−。

同社チョ・ヒョンミン専務のパワハラ問題が日を追うごとに大きくなり、17日の青瓦台(チョンワデ、大統領府)ホームページにはこのような国民請願が相次いで書き込まれている。青瓦台ホームページに書き込まれた要求が実現可能なものなのか確認してみた。

まず、国籍機資格を剥奪してほしいという要求について。航空政策主務部署である国土交通部によると、これは不可能だ。国籍機は「国籍航空機」の略語であって、特別な資格ではない。したがって、法律・行政的に拘束力のある義務や恩恵もない。ただ韓国航空会社の航空機を外国のものと区別して呼びぶために、便宜上、使っている言葉にすぎない。
(引用ここまで)

 あまり……というか、ほとんどテレビを見ないのですが、今日たまたまランチに入ったお店でワイドショーをやっていまして、この「水かけ姫」の話をやっていました。
 金切り声で叫び上げていましたね。いや、ひどいのなんの。どちらかというと「心の病気」であるように見えたほどでした。

 さて、大韓航空を傘下に持つ韓進財閥は創業者の長男であるチョ・ヤンホが会長として仕切っています。一昨年くらいまで平昌冬季オリンピックの組織委員長だった人ですね。この人が二代目。
 ナッツリターン騒動を起こしたナッツ姫ことチョ・ヒョナが長女。
 そして今回の「水かけ姫」であるチョ・ヒョンミンが次女。
 さらにふたりの上にチョ・ウォンテという長男がいて、2005年に交通事故を起こして70代の老婆に暴力を振るったことで立件されています。ついでにいうと彼の母親はアメリカに遠征出産に出かけているので、本人の国籍はアメリカだったはずですね。
 ナッツ姫も双子の男児を産むときにハワイに「転勤」して遠征出産していたので、兵役回避のためではないかと言われていました。
 財閥の子供が兵役なんて行くわけありませんが。

 とまあ、「売り家と唐様で書く三代目」を地で行く三代目三人衆なのですが。
 残念なことに、水かけ姫は「名誉毀損だ!」と騒いだときにハングルで「名誉毀損」を書けずに笑いものになったという恥ずかしい経歴の持ち主であったりもします(笑)。
 唐様がおろか、ハングルも書けなかったようで。

 こんな恥ずかしい一族にフラッグキャリアである「大韓航空」の名前を任せておくことはできないということで、度々「韓進航空に名前を変えろ」とされていたりもします。
 今回は水かけ姫騒動で韓国大統領府のホームページ(スピードスケートで起きたいじめで「国家代表を取り消せ」ってなったあのシステム)へ請願が行われた、ということですが。
 さすがに現実的ではない、というのが記事の主旨。
 でもまあ、この会社がフラッグキャリアである……というのは韓国人にぴったりではないかとも思いますけどね。


韓国の財閥3世から相次ぐ暴力騒動、会社のリスク要因にまでなっていた

金のスプーンくわえて生まれきた財閥3世、相次ぐカプチルにオーナーリスク拡大(イーデイリー・朝鮮語)
チェ・ヒョンミン大韓航空統合コミュニケーション室専務の「水の洗礼」ガプジルに世論が沸き立っている。チョ・ウォンテ大韓航空社長の70代のおばあさん暴行、チョ・ヒョナカールホテルネットワーク社長の「ピーナッツ回航」に続き、浮上した韓進グループ3世の相次ぐガプチルの非難が激しい。

問題は、これらのカプチルが韓進グループに限った話ではない点である。ヒュンダイ3世のチョン・イルソン現代ビエンジスチール社長、大林グループ3世イ・ヘウク大林産業副会長、ハンファグループ3世キム・ドンソン氏などは、ここ数年の間に起こったガプジル論議の立役者である。

財閥家のカプチルは有毒3世によって議論がされている場合が多い。創業者が事業を耕し、2世のグループを育てたのに対し、生まれながらの「金のスプーン」だった3世は歪曲された「選民意識」に浸っている場合が多い。

特に財閥3世の高速昇進も、これらの「傍若無人」性格を煽ることができる。過去2015年の企業の経営評価機関CEOスコアの調査結果によると、30大グループのオーナー3・4世の役員32人が参加した後、役員昇進までにかかった期間は平均3.5年にすぎなかった。

ホン・ソンチュ韓国財閥政策研究院院長は、2016年に出版した著書「財閥3世」で「(財閥3世)いろいろな種類の特恵を享受するだけで、企業経営とは距離を置いたまま留学などの時間を経て韓国の社会・経済全般に慣れていない」とし「財閥3世は企業で持っている権力は絶対的であり、入社後すぐに役員になる。今後のオーナーになる人に正しいことを言ってくれる人はいない」と指摘した。

彼は「財閥3世享受する特恵は『王冠の重量』以下でなければならない」とし「(財閥3世)無賃乗車の態度や甲の姿勢を捨て、国民の目線で危機に対処する態度、ノブレス・オブリージュを実践しようとする意志が必要だ」と訴えた。

財閥一家のカプチル議論は道徳的非難で終わる問題ではない。企業価値を落として、企業経営に負担を与え、オーナーリスク」を育てる。

チョ・ヒョンミン専務のガプジルが明らかになった12日、大韓航空株価は前日より6.55%低下し取引を終えた。13日には1.19%反発したが、前日の下げ幅を補うことはできなかった。3年前のチョ・ヒョナ社長によるナッツリターン当時も大韓航空会社の株価は原油価格の下落に伴う恩恵を享受できず、下落を見せたことがある。

昨年、イ・ジャンハン鍾根堂会長が運転手に暴言した事実が録音ファイルを介して公開された時も、鍾根堂株価は連日下落した。これに先立ち、販売代理店店主への悪口と牛乳買い取りの押しつけで国民的公憤を買ったホンウォンシク南陽乳業会長のカプチル議論は株価下落に終わらなかった。

南陽乳業営業利益は、2012年637億ウォンに達した、ガプジル議論が発生した2013年には175億ウォンの営業損失を記録した。翌年には261億ウォンの損失を記録し、赤字を育てた。以後、2015年の黒字転換に成功したが、現在の株価は、67万ウォン(13日終値基準)で、事態直前に記録した高値である117万5000ウォンの半分水準だ。

チョ・ヒョンミン専務は先月16日、大韓航空の広告代行を務めたH社の会議の中で広告チーム長に水をまいたことが12日に伝えられカプチル論議が起こった。14日にはチョ専務と推定される人物が従業員をひどく非難し声を荒げる音声ファイルが公開され、再度物議を起こした。

去る12日、ベトナムダナンでの休暇を離れたチョ・ヒョンミン専務は議論が広がると、15日午前、仁川空港を通じて帰国した。彼女は議論発生当日「愚かで軽率だった行動について頭を下げて謝罪申し上げる」としたのに続いて、この日の空港で待っていた取材陣に「私が愚かだった」と重ねて謝罪した。

チョ専務が近いうちに記者会見を開き、今回の論争について公式に謝罪するという観測が出ている。過去2014年チョ・ヒョナ前大韓航空副社長の「ナッツリターン」事態のようにチョ専務が経営の一線から退きたいと明らかにしてしばらく自粛するという予想もある。

今回の事態は3年余りの間、経営の一線から退いたが先月カールホテルネットワークに復帰したチョ・ヒョナ社長も少なくない負担を与える見通しだ。また、チョ・ウォンテ社長の過去カプチルが再度スポットライトを受け、企業のイメージも大きな影響を与えるものと思われる。

大韓航空の関係者は、「現在の収拾策を多角的に議論し、今後の対策を検討している」と述べた。
(引用ここまで)

 大韓航空専務であり、韓進財閥創業者の孫であるチョ・ヒョンミンによるカプチルが報道されてからこっち、そこそこの話題になっています。
 ナッツリターンのチョ・ヒョナの妹でもあるということから、なおのこと注目されてしまうのはしょうがないでしょうね。
 さらにいえばチョ・ヒョナがKALホテル社長として業務に復帰した直後であるというタイミングの悪さも影響しているでしょう。

 財閥なり一定規模の会社の社長によるこういった暴行事件は韓国ではかなりの頻度で起きています。
 年に10件は起きないかなぁ……というイメージですが、これは表面化して報道されたものだけであって実際には「水をかけた」ていどのことは山ほど起きているのでしょう。
 なにしろ財閥の役員といえば李氏朝鮮時代の貴族階級であった両班も同然。
 中央日報の記者もミスターピザの会長によるビル警備員への暴行事件があったときに「自社ビルでもなければ、自社所属の警備員でもない人間に暴力を振るうとは驚きだ」って書いちゃうくらい。
 つまり、逆を返せば「自社ビルだったり、自社の警備員であれば暴力を振るっても当然。日常茶飯事」という認識が韓国人には普遍的にあるというということなのです。

 そんな両班的立場である彼らには28歳くらいで入社して3年、31歳で役員登用という道が開けている。
 あの社会で目上だろうと年上だろうとどんな状況でも跪いて対応されるということが、どれだけの万能感につながるのか。ちょっと想像の範疇外ですね。
 そんな生活をしていりゃ、こんな性格にもなりますわな。
 そんなカプチルが株価引き下げにつながっている、というのもなかなか面白いところ。
 株価にはどこか人気投票的な部分もあるのは確かですからね。
 それにしてもこの大韓航空の3人兄妹はひどすぎるだろって話ですが。

ナッツリターンを起こしたナッツ姫の妹が「広告代理店のチーム長に水をかけた」とパワハラ疑惑……え、そのくらいは韓国では普通のことじゃないの?

韓進グループ次女チョ・ヒョンミン大韓航空専務、広告代理店チーム長に「水かけ」ガプチル疑惑(毎日経済・朝鮮語)
チョ・ヤンホ韓進グループ会長次女チョ・ヒョンミンの航空旅客マーケティング専務(35)が、広告代理店の従業員のガプチル疑惑で非難された。2014年ナッツリターン事件で社会的な波紋を起こした韓進グループのオーナー一家が再びガプチル疑惑で俎上に乗せられたのだ。

12日の広告業界によると、チョ専務は先月の航空の広告代行を務めているA会社との会議の席で広告チーム長である従業員に水をかけたことが分かった。チョ専務は、会議に参加した広告代理店チーム長が大韓航空のイギリス便広告キャンペーンと関連し、自分の質問に正しく答えられないと激怒して顔に水をかけ、会議場から追い出したと伝えられた。このような被害事実はA会社の匿名掲示板にしばらく掲載されたがすぐに削除されたと広告業界は伝えた。当時の掲示板には「(チョ専務が)飲料水が含まれている容器を投げたが避けられた。さらに気が済まずに水をかけた」という文が上がってきた。このような疑惑は、広告業界全体に広がっている状況である。

より大きな問題は、ガプジル被害を受けたA社がチョ専務に謝罪をしたということである。関係者によると、A業者の社長が大韓航空側に謝罪の意を伝えたという。

Aメーカーは公式の立場としてはこの事件について言葉を濁している。A会社の関係者は「私たちが大韓航空の広告代理店であることは間違いない」と言いながらも「担当チームに確認したが、この件について(正しいとも間違っているとも)言葉をくれない。広告業の特性上、広告主に関連するビジネスの話はしないことが不文律だ理解してくれ」と明らかにした。

一方、大韓航空の関係者は、「当時、A店に英国の広告のために複数の場所を撮ってこいと注文しましたが撮ってこなかった、これ満足していないチョ専務が腹を立てた」とし「チョ専務が会議途中の従業員に声を上げたのみで、水や飲料水をかけたりはしてはいない」と否定した。

顔に水をかける行為は暴行罪に分類され、刑事処罰の対象となる。これに先立ち、2015年、ソウル中央地裁は不動産業者との口論で紙コップの水をかけた疑い(暴行)で起訴された主婦Aさんに罰金70万ウォンを宣告しています。
(引用ここまで)

 ナッツリターンのチョ・ヒョナが長女。
 先日、めでたく大韓航空傘下のホテル事業社長に返り咲きました。まだ執行猶予の身ではあったのですが。
 で、今回のチョ・ヒョンミンはナッツリターンが大きく報道された際に「あのパーサーに必ず復讐する」と宣言していた人物です。
 実際、件のナッツリターンで置いていかれたパーサーは会社で「存在しない人物」であるかのように扱われ、ストレスからか脳に腫瘍ができたそうです。

 ただまあ……今回の「広告代理店のチーム長が水をかけられた」なんていうのは普通のことじゃないですかね。
 少なくとも韓国では。
 大韓航空の専務といえば、凡百の企業にとっては神も同然。
 水をかけるくらいのことであれば普通。
 ボクシングが趣味の財閥3世が運転手に「赤信号で止まるなといったろう」と言って暴行したり、トラック運転手に対して金属バットで暴行して「暴行代」として200万円渡した……っていうくらいならまあニュースになるでしょうが。
 「気に入らない人間に水をかけた」なんて、彼らにとっては呼吸するのと同じことですよ。

水は答えを知っている
江本 勝
サンマーク出版
2001/11/25

平昌五輪:韓国女子パシュート選手「後ろの選手が遅れたから負けた」と笑いながらインタビューで大炎上……その姿から見える「韓国社会」の構図とは?

<平昌五輪>チームワークを欠いた韓国女子スケート団体追い抜き(中央日報)
19日に行われた2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)スピードスケート女子団体追い抜き準々決勝にはキム・ボルム(25、江原道庁)、パク・ジウ(19、韓国体育大)、ノ・ソンヨン(28、コルピング)が出場した。競技の終盤、ノ・ソンヨンは2人の選手に大きく遅れを取って決勝ラインを通過し、韓国の準決勝進出はならなかった。

団体追い抜き競技は決勝ラインを最後に通過した選手のタイムが記録となる。スピードを競いながらもチームメートが遅れないよう励まし合いながら競技をする一種の「チーム競技」だ。ノ・ソンヨンは競技前半は先頭に出たが、競技後半には遅れを取り、「チームワークがなかった」という評価を受けた。

問題は競技直後に行われた選手へのインタビューだった。キム・ボルムは「途中までは良かったが、後ろで(ノ・ソンヨン選手が)私たちと差が開き、少し残念な記録が出たようだ」と語った。ノ・ソンヨンの実力が敗因というような発言だ。

続いてパク・ジウは「競技場が騒がしくてコミュニケーションがうまくいかなかった」としながらも「実際、ソンヨン先輩がこのようになるという考えがなかったわけではなかったが、私たちも記録に欲があったので」と話し、論議を呼んだ。「チーム競技」より個人の記録を優先して滑走したという趣旨だ。

インタビュー後に非難が殺到すると、キム・ボルムは自分のSNSを閉鎖した。ノ・ソンヨンが過去に「団体追い抜き競技の練習がまともに行われていない」と話したインタビューとともに、ノ・ソンヨンがのけ者にされるような写真も注目を集めている。
(引用ここまで)

 遅れた選手というのは、スケート協会のミスで出場資格が取り消されたノ・ソンヨン
 けっきょく、ロシアの選手が出場資格剥奪になったことで繰り上げで出場できるようになったのですが。
 その時点から「私がメダル候補であればこのような扱いを受けただろうか」とスケート協会の扱いに不信感を明らかにしていました。

 で、日本代表への興味もあってパシュートの試合を見ていたのですが。
 韓国代表は前を行くふたりだけがいきなり最後にスパートをはじめて、明らかに3人目がついていけてなかった。
 パシュートは3人目のゴールタイムがチームでのゴールタイムになるので、遅れが出たら意味がないのですが。明らかにそんなことをお構いなしのスパートでした。
 で、滑走後にキム・ボルムとパク・ジウはさっさと競技場を後にして、ノ・ソンヨンだけが涙に暮れているという異常な状況だったとのこと。

 さらにインタビューではキム・ボルムは「最後に彼女の体力が落ちて、差が広がってしまった」と笑いながら答えたことで大炎上。
 このキム・ボルムは昨シーズン、マススタートの世界選手権で優勝しており、メダルが期待されている選手だという話。メダルが期待される選手ということで、増長する部分があったのでしょう。パシュートは捨て試合くらいの認識だったのでしょうね。
 この一連の言動に一気に「韓国におけるパブリックエネミー」と化してしまったのでした。

 あまりの反響の大きさに今日、謝罪会見を開いたのですよ。

涙流したキム・ボルム「後の選手を見なかった私の責任...傷ついた方々に申し訳ありません」(スポーツ朝鮮・朝鮮語)

 謝罪したのはノ・ソンヨンに対してではなく、「わたしのインタビューで傷ついたかたがいた。謝罪します」とかいうわけの分からないもので。
 それに対するNAVERスポーツのコメント数は4万オーバー。
 コメントも「ノ・ソンヨンに謝れよ!」って突っこみまくり。

 さらに監督が「パシュートのメンバーは和気藹々とやっていた」と発言したことに関して、ノ・ソンヨンが「氷上練習も別々の場所でパシュートのチーム練習なんかやったことがない。会話すらなかった」と暴露してしまってさらに炎上状況。

ノ・ソンヨン、記者会見の内容に反論... 「チームの雰囲気良くなかった」(SBS・朝鮮語)

 でもまあ、キム・ボルムの姿こそが韓国の上にいる人間の実際の姿ですよ。
 甲質=カプチルこそが本質なのです。
 昼のKOC会長がIOC役員用の席に座って動かなかったという話も同様ですし、いつぞや「民衆は豚か犬」と本音をこぼして大騒ぎになった公務員とかもいましたね。

 パシュートは前を滑る選手が風よけになって、後ろの選手の体力を温存させるというような戦略が必要となる競技。女子日本代表チームが強いのは時間をかけて練習しており、風よけの効率を高めているからという話です。
 と、いうところから韓国代表チームの弱さというものが見えてきますね。
 なお、キム・ボルムの個人スポンサーだったナパ(ソ・ギョンドクに寄付した服を売られたメーカーですね)は平昌五輪終了後にスポンサー契約を打ち切ることを発表しました。

<平昌五輪>“女子パシュート”キム・ボルムのスポンサー側「契約延長の計画はない」(Wow! Korea)

 ちなみに前述の公務員も舌禍で年金が半分になったそうです。2級公務員っていう韓国における王のような存在だったのにね。

“超”格差社会・韓国 (扶桑社新書)
九鬼 太郎
扶桑社
2009/8/28

またまた韓国財閥会長の息子が暴力事件……被害者は財閥の威光を怖れて被害届も出せなかった模様。弁護士が被害者なのに

韓国財閥オーナー家の3男、泥酔状態で弁護士暴行に謝罪(中央日報)
泥酔状態で弁護士に悪口や暴行を振るったことが分かったハンファグループの金升淵(キム・スンヨン)会長の3男、キム・ドンソン氏(28)が21日「被害者の方々にうつ伏せになって謝罪する」と明らかにした。

これに先立ち、この日ソウル地方警察庁広域捜査隊は関連事件の内密調査に入ったと伝えられた。現行法上、暴行罪は親告罪でなく告訴するかどうかとは関係なく、告発・申告・認知によっても捜査が始まることができるが、反意思不罰罪で被害者が望まない限り処罰できない。警察は被害者の処罰への意思を再び確認する予定だ。 (中略)

キム氏は9月、大型法律事務所の新入弁護士約10人が集まる集いに参加して酔っぱらった状態で弁護士に「君たちの父は何をするのか」「今からちゃんと座っていろ」「私を株主様だと呼べ」と話したことが分かった。

また、体を支えることができないほど酔っぱらったキム氏は助ける弁護士の頬を打ったり、髪を鷲掴みしたりするなど暴行をしたと伝えられた。キム氏は飲み会の翌日、該当法律事務所を訪ねて弁護士に謝罪したことが分かった。

キム氏は1月にもソウル江南区清潭洞(カンナムグ・チョンダムドン)の居酒屋で従業員に向かって暴行を振り回して逮捕された。拘束された後、裁判所で懲役8月に執行猶予2年を言い渡されて釈放された。
(引用ここまで)

 いわゆるカプチル(甲質)ですね。財閥2世、3世らのバカ息子によって財閥がより白い目で見られるようになるっていうアレ。
 ナッツリターンなんかと同列の事件ですね。
 財閥会長の子女は31歳で役員になるっていう統計もあったほどで、どんなに人物的にアレでも即重役です。

 もっともハンファの場合は会長のキム・スンヨン自体がそもそもアレな人物でして。
 息子がクラブだかパブだかで殴られたと聞いて、ボディーガード15人を引き連れて仕返しにいって逮捕されてます
 一審では実刑判決を受けていたので、親が親なら子も子というオチだったりしますが。
 ただし二審では執行猶予を受けて、その後に政府特赦で罪そのものがなくなっています。なお、楽韓Webでは一審の時点で「大統領令で恩赦出るのは間違いない」って予言してました。

 なお、ハンファ会長はその後、別件の背任等の罪で起訴されてこちらも実刑判決。裁判所命令で即時収監、大法院(最高裁相当)は高裁に差戻判決を出して、差戻審では執行猶予が出て釈放されました。それでも数年は収監されていたのかな。
 ちなみに記事の「弁護士に暴行した」というハンファ会長の三男は、復讐に行った息子とはまた別人(次男)です。

 さて、この三男の話。
 記事中には「法律事務所を訪れて謝罪した」とありますが、弁護士数人には謝罪を受け入れてもらえなかったというのが実際のところだったりします。
 ついでに書くと、事件が起きたのは9月。
 でも、ハンファの威光が怖くてこの法律事務所は被害届すら出すことができなかったそうですわ。

 まあ、韓国で法律と財閥、どっちの力が強いかと言ったらそりゃ財閥です。
 だからこそムン・ジェイン政権では財閥絶対殺すマンが公取委員長に就任しているわけで。
 ちょうどいいスケープゴートが手に入ったと小躍りしているんじゃないでしょうかね。

 この事件を最初に報じた韓国版中央日報の記事には3937コメントついてます。

[単独]財閥3世、またガプジル... 大手法律事務所の弁護士暴行・暴言(中央日報・朝鮮語)

 世間から充分に注目されている事件となっているわけですね。
 この「ろうそく革命」の時期にこういった事件を犯したキム・ドンソンなる人物、どんな処遇になるのか。フォロー記事も書かないとダメでしょうね。

“超”格差社会・韓国 (扶桑社新書)
九鬼太郎
扶桑社
2009/8/28

韓国でまたまたまた財閥会長つきの運転手への暴言 → 謝罪会見……いつになったら学習するのやら

韓国の製薬会社会長、運転手への暴言を謝罪(朝鮮日報)
韓国企業幹部、運転手に「頭悪すぎ」 音声公開され謝罪(朝日新聞)
 運転手に暴言を浴びせたとして物議を醸している大手製薬メーカー「鍾根堂」の李章漢(イ・ジャンハン)会長(65)が14日午前10時20分、ソウル・忠正路の同社本社で記者会見を開き、「私の行動により傷付いた方に許しを請いたい」と謝罪した。李会長は「厳しいご叱責(しっせき)・ご批判とも謙虚に受け入れ、深い省察をもって自粛期間を設けたい。傷付いた方を癒す最善の方法も探していきたい」と述べた。

 李会長はこれまで会長用の車の運転手たちに常習的に暴言を浴びせてきたという。13日にインターネット上で公開された音声ファイルは、李会長が運転手に「その××頭えらく悪いな。なんでこんな××ばかり選んだんだよ」「お前にカネを払ってやっているんだ。お前のオヤジがろくでもないから、まともな教育も受けられないんだよ」などの暴言を浴びせる声が録音されている。この1年間で李会長の車を運転する同社所属の運転手が3人辞めていることが分かっている。

 李会長は謝罪文を読み上げた後、記者からの質問は受けずにその場を去った。鍾根堂関係者は「当事者に直接謝罪するために家に行ったり電話をしたりしたが、連絡がついていない。記者会見を通じてでも謝罪しなければならないと思い、こうした場を設けた」と述べた。李会長は鍾根堂創業者・李鍾根(イ・ジョングン)会長=故人=の長男。鍾根堂は昨年8300億ウォン(約830億円)の売上を記録している業界4位の製薬メーカーだ。
(引用ここまで)

 韓国では日常茶飯事。
 朝日新聞のほうには「15年末には中堅食品メーカーの名誉会長が運転手に暴行や暴言を働き〜」という一文がありますが、これはモンゴル醤油の件ですね。リンク先の記事にはイ・ヘウク大林産業副会長の暴力についても記述があります。
 ヒュンダイ財閥創設者の孫が「赤信号を守るとは!」って運転手を殴る蹴るの暴行をしていたなんて事件もありましたね。ちなみにこのチョン・イルソンの趣味はボクシングだそうです。

 ナッツリターンも記憶に新しいです。宅配ピザシェア2位のミスターピザの創業者が、自社ビルでも自社店舗でもないビルを施錠した警備員に「わたしがいるのに施錠するとはどういうつもりだ!」と暴行。もう社員でも運転手でもなく一定以上の規模となる企業の会長レベルは気に入らないことがあれば、相手を殴るものなのです。 

 これまではカプチル(甲質=甲乙葛藤)として当然のように蔓延してきたことなのですが、こうしてドライブレコーダーやらスマートフォンで録音等することによって乙の逆襲がはじまりつつあるのです。
 こうやって国民の前に引きずり出されて、謝罪会見をしなければならないようになったというわけですね。
 ま、正直なところ知りたいのは運転手がこの後にどうなったか、なのですが。
 消されたりしていなければよいのですがね。
 李朝の両班であれば、目をくり抜いて片腕を切り落とすくらいの復讐はやっていたところなのですが。

世界ランキング1位の韓国人女子プロゴルファーの父親、滞納していた税金納付後に「出勤するときには車に気をつけろよ」と暴言

女子ゴルフ世界一ユ・ソヨン選手の実父、16年滞納地方税を納付後に公務員に暴言(朝鮮日報)
ゴルフ選手柳簫然の父が滞納税金を納めながら公務員に送った文字メッセージの悪口(中央日報)
4日、ソウル市によると、柳氏は先月30日、2001〜2006年課された地方税と加算税の計3億1600万ウォンを16年ぶりに納めた。その過程で柳氏が担当公務員に「卑劣な徴収」「調査官様、出勤する時気を付けろ」などの悪口が入った脅迫のメッセージを送り、税金完納後「これまでご苦労様でした。これからもご健勝をお祈り致します」という公務員の挨拶にも悪口が入った文字メッセージを送ったと、韓国メディアの国民日報が報じた。

また、柳氏は税金納付直後、国民権益委員会に「時効満了でなくなった税金をソウル市が受け取った」という内容の苦情も受け付けるなど、税金納付に対する不満を吐露したことが分かった。

一方、柳氏は、ソウル市が数回にわたって地方税納付を要求したにもかかわらず、毎回納付する能力がないという理由で納税を回避してきた。だが、地方税の滞納事実がメディアに報じられ、柳氏は滞納額を一気に整理した。ソウル市の4月豪華生活者住宅調査によると、柳氏は高価の大型住宅に住みながらも税金を納めず、子供の名義で事業場を運営して相当な収入を上げていた。さらに、数十億ウォンのマンション2軒も子供の名義で保有していた。また、妻と数回にわたって海外旅行に行ってきたことが分かった。
(引用ここまで)

 こうして税金の支払いを逃れようとするのは古今東西でよくあることですが。
 なにしろメッシ、ロナウドクラスでもあることですし。
 支払った後に「おまえにも家族がいるのだよな」とか「出勤の時に車に注意しろ」なんて話をSMSでするのはなかなかない話。
 さすがIT大国です(笑)。

 ちなみにこの地方税滞納はメディアで大々的に報じられたあと、ユ・ソヨンはインスタグラムのアカウントを抹消して雲隠れしかかったそうですが、その後に「父親が大変なことをしてしまいました」と事務所を通じて謝罪。
 「税金滞納は知らなかった」という設定を語ったそうです。
 で、ついで父親も謝罪して、苦情申し立ても取り下げたとのこと。

 韓国の女子ゴルファーの例に漏れず、このユ・ソヨンという選手も「幼い頃は豊かとはいえない環境で育った」とのことですが、27歳でデビューが2008年。
 それでいて2001年頃の税金滞納を云々されているところから、韓国での金匙論でいうところの金のスプーンにあたる人物だったのでしょうね。
 数十億ウォンのマンションを2戸とありますが、これおそらく2棟でしょう。
 それなりにあたっている実業家だったということなのでしょう。つまり、周囲からは甲として抵抗する人間などいなかったはず。
 であれば、徴税官に対するこういった暴言も頷けるというものです。

崩韓論
室谷克実
飛鳥新社
2017/2/7

甲の横暴:後輩を自殺に追いこんだ部長検事が解任へ。韓国も横暴が拡散されると罰せられる時代に……?

「後輩検事自殺」部長検事電撃解任... 17回もの不正確認(聯合ニュース/朝鮮語)
検察が、故キム・ホンヨウン(33)前ソウル南部地検検事に暴言・暴行をして死に至らしめた上級者キム・デヒョン(48・​​司法研修院27期)部長検事について解任という最高レベルの懲戒を下すことに決めた。

最高検察庁監察本部(本部長ジョン・ビョンハ検事長)は26日、監察委員会の会議を開き、キム・スナム検察総長にキム部長検事の解任請求を勧告することを決定したと27日、明らかにした。
監察委員会の勧告に基づいてキム総長は、法務部にキム部長検事の解任を請求する予定である。法務部は検査懲戒委員会を開き、解任するかどうかを最終決定する。

最高検察庁はキム部長検事が法務部とソウル南部地検に勤務していた2014年1月から今年6月までに最近2年5ヶ月を対象に監察した。
この査察でキム検事から他の検事、検察職員、公益法務官などへの暴言・暴行など17件の不正を確認した。
監察の結果、キム部長検事は結婚式場で個室を設けていなかったか、予約したレストランのメニューが気に入らないとし、キム検事に不快感を与える言動をしたことが明らかになった。飲み会や会議中に仕事の処理を問題視して、手で肩・背中を数回平手打ちした。
法務部勤務当時法務官が酒の席に来ないか、一度の休暇決裁を上げたという理由で悪口をしたり、検査や弁護士を呼んで立ててレポートが気に入らないとくしゃくしゃに丸めて床に投げたりしたことが分かった。

チョン監察本部長は「マスコミなどで提起されたすべての疑いを確認し、そのほとんどが事実であると明らかになった」とし「所属検事と従業員などを指導・監督する過程で、人格冒涜的言動をしている点、被害者がひどく苦しんでいたことなどを考慮して彼の品性や行為にはこれ以上の検事職を実行するには不適切と判断した」と述べた。
後輩検事への暴言と暴行不正で解任された事例は、金部長検事がはじめてであると判明した。検事は検察庁法第37条の規定により国会で弾劾されたり、禁固以上の刑を受けないかぎりは罷免されないために解任は、最も重い懲戒だ。

解任が確定されると、キム部長検事は弁護士法に基づいて、弁護士開業が3年間禁止されており、年金も25%削減される。
監査本部はまた、直上級者であるキム・ジンモソウル南部地検長は指揮責任を問い、検事総長の警告措置を勧告した。

キム・ホンヨウン検事は5月19日、自宅で死亡して発見された。彼は遺書に仕事のストレスと検事の職務の圧迫感を吐露した。キム検事の親は、息子が直属の上司であるキム部長検事の暴言と侮辱に自殺に追い込まれたとの事実を明らかにしてもらいたいと検察に嘆願書を提出した。
最高検察庁は南部地検に真相の把握を指示し、キム部長検事は先月10日、ソウル高等検察庁に連行された。キム検事が友人に送った「上司が酒に酔って暴力を振るう」、「死にたい」などのメッセージがメディアに公開されて疑惑が増し、最高検察庁は今月1日監査に着手した。
チョン監察本部長は「遺族と国民に心から謝罪」と「今回の事件をきっかけに、検察内に望ましい組織文化を作っていき、キム検事の死が無駄にならないように事後措置に最善を尽くしたい」と述べた。
遺族は加害者の処罰を要求して告訴することを検討している。キム検事の父キム・ジンテ(62)氏は、聯合ニュースとの通話で「解任だけでは息子の名誉を取り戻せない」と息子の司法研修院41期同期と相談して刑事告訴を検討すると述べた。
(引用ここまで)

 韓国では究極の甲であると思われている法務関係者である検事にもそれぞれに甲乙が存在して、上からの命令や理不尽な扱いがある。
 一部の中に全体の構造が含まれているというホロンの状態ですな。

 かつてあれば握りつぶせていた告発だったのでしょう。
 ですが、「民衆のほとんどは犬か豚」発言と同様にSNSやスマートフォンが普及したいま、こういった甲の横暴はすぐに拡散されるようになった、という時代であると。

 韓国の甲にとってもやりにくい時代になっているということなのでしょう。
 同じことがロッテ創業者の長女の逮捕、起訴にもいえるのかなぁ……と。かつてであれば(韓国の上位層にとっては)たかだか2億円ぽっちの裏金工作で逮捕なんて考えられなかったことですが。
 新興財閥であればともかく、ロッテのような政権にべったりで利益供与もしてきたであろう大財閥をつつけばどんな蛇が出るかも分からないのです。
 これまで旧大宇財閥会長だった金宇中が数兆円単位の追徴金を科せられていても払いもせずに悠々自適の生活を送れてきたのはそれが原因なのですが。

 あまりにもカプチル=甲の横暴がひどいと世論が沸いているので、ガス抜きとして中枢部以外はランダムに摘発するようになったのかもしれませんね。
 たとえばサムスン電子のイ・ゴンヒに買春疑惑がかかっていますが、そこに捜査の手が伸びるようであれば「もはや中枢ではない」というように判断された、という状況なのでしょうね。
 もっとも、「リハビリ中」のイ・ゴンヒが中枢であるわけがないのですが。

図解 韓国四大財閥早わかり (中経出版)
金美徳
KADOKAWA / 中経出版
2015/3/20

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