楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

秘線国政介入事件

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保守か革新かで真っ二つに割れる韓国社会。弾劾が棄却されたらやっぱり「革命」か……

【社説】朴大統領側弁護士の野蛮発言、破局に向かう韓国の法治(朝鮮日報)
 もう一つ懸念すべきことは、今後大統領選挙が前倒しで行われた場合、政権を取る可能性の高い最大野党「共に民主党」の大統領候補者らが、誰も憲法裁判所の決定への承服を明言しないことだ。「陣営による政治を乗り越えたい」という新鮮な言葉で支持率が高まっている安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事もそうだ。安知事は報道関係者の親睦団体「寛勲クラブ」で行われた討論会で「(弾劾が棄却されたときの)国民の喪失感を考えると、たとえ憲法に基づいた決定であってもこれを尊重するとは明言しがたい」と発言した。大統領を目指す人物が法律に基づいた決定を尊重できないとはどういうことか。これではこの国は今後いったいどこに向かうのだろうか。

 安知事の発言は「憲法裁判所の決定に対する承服」を明言すれば、共に民主党の支持者が離れかねないとの懸念があるから出たものだという。共に民主党は弾劾の成立を確信しているそうだが、それでも「承服」という当然の言葉は党内で一言も口にできない雰囲気のようだ。このような政党が政権を取れば、この社会はいったいどうなるのだろうか。文在寅(ムン・ジェイン)前代表も「私は承服するが」とは言いつつ「民心と懸け離れた決定が下されれば、国民は容認できないだろう」などと述べ、承服しないことも一方でにじませている。

 朴大統領の弾劾を求める「キャンドル勢力」は堂々と「弾劾が棄却されれば革命」と主張しており、弾劾に反対する「太極旗勢力」は「弾劾が成立すればアスファルトを血が覆う」とためらいもなく口にしている。このように破局が少しずつ近づいているにもかかわらず、政治家たちは誰もリーダーシップを発揮できず、皆どちらかに迎合するばかりだ。この国の現状は本当に深刻だ。
(引用ここまで)

 アン・ヒジョンは最近になってぐっと支持率を上げてきた共に民主党の大統領候補のひとり。
 保守派にも響く政策や公約を挙げていて、パン・ギムンが大統領選を辞退したためにぽっかりと空いてしまった保守派の支持を大きく受けていることが影響しています。
 左派ではあるけども、「保守の気持ちも分かりますよ」というような話をしている人物です。

 ムン・ジェインが「不正に対して怒りを持って正義を貫くのだ」とぶち上げたときに「国家指導者の怒りは惨事をもたらす」と発言したということから、単純にろうそくデモに乗っかっている候補ではないことが分かります。
 保守派の支持もあり、一気に20%台にまで支持率を乗せてきて、あっという間にムン・ジェインの対抗馬として名乗りを上げたといったところでしょうか。

 だけども、その人物であってですら「弾劾が棄却されたらこれを尊重できるとは言い切れない」と言ってしまう。
 まあ、左派からの票を失わないためにもそういう発言も必要なんですかね。
 ちなみにムン・ジェインは「弾劾棄却時には私自身は受け入れるけど、国民がどう動くか分かりませんよー」みたいな言い方をしています。
 左に身を置いている以上、「革命」を欲してやまないというのは本音でしょうからね。
 政権を手に入れる際に、前政権を倒したという「正統性」を欲しがるのは儒教の影響だけではないのでしょう。
 左の根本的な思想として「革命無罪」があって、革命のためであれば暴力も無法も肯定されるというのが彼らの気分ですから。
 韓国人の「法治は自分には及ばない」という考えにこれが加えられると、民主労総のような暴力デモに陥るわけです。ムン・ジェインの「国民がどうするかなー」という発言は、この暴力デモが全土に広がることを期待している……と見るのは穿ちすぎですかね。

 世界における社会情勢のトレンドとして「同一国民同士の格差や思想によるデバイド(デバイドに相当する日本語が今ひとつ思い浮かばない。格差ではないのですよね、この場合)」がありますが、その最先端の形が韓国で見られると思いますよ。
 弾劾の可否を問わず。

 で、その弾劾裁判は27日に最終弁論で3月10日か13日に判決。最終弁論は24日の予定でしたが、パク・クネ陣営からの抗議で少し伸びました。
 弾劾棄却になったら韓国は際限のない混沌に叩きこまれることでしょう。
 そのあたりの事情もこみで弾劾が認められ、罷免されるとは思いますが……次のエントリに続く(予定)。

講談社現代新書がいろいろ安いような……。
文化大革命 (講談社現代新書)
矢吹晋

講談社
1989/10/20

パク・クネ「最終弁論が早すぎる! 延期を!」 → 憲法裁判所「却下」 → 弾劾の判決期日は3月頭にほぼ決定

弾劾審理 朴大統領側が最終弁論の延期要請(聯合ニュース)
   ↓
憲法裁、大統領側の引き延ばし策をすべて拒否…「3月初めの宣告」に強い意志(ハンギョレ)
 憲法裁判所が20日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が弾劾審判の弁論に出席するか否かを22日以前までに明らかにするよう、朴大統領の代理人団に要求した。また、出席の意思を明らかにしても、裁判部が指定した日付に出席しない場合は、追加の弁論日程を組まないと通告した。弾劾審判を引き延ばそうとする大統領側の意図に釘を刺すためとみられるが、これに反発した朴大統領の代理人と傍聴客は裁判官に向かって声を荒げて激しく反発した。 (中略)

18日、朴大統領の代理人団が「大統領出席に時間が必要だ」として、最終弁論の日時を今月24日から来月2~3日に延期することを要請しながらも、「大統領を直接尋問するか否かを裁判部が明らかにしてほしい」と“条件”をつき付けたことを受け、憲法裁がこれに対して明確に答えたのだ。ただし、憲法裁は最終弁論を延期するか否かは22日の16回目の弁論で知らせると述べた。
(引用ここまで)

 先日、憲法裁判所はパク・クネの弾劾裁判について24日に最終弁論を行って、結審させることを言い渡していました。
 ノ・ムヒョンの弾劾裁判は最終弁論から2週間ほどで判決の言い渡しがありました。
 基本的に裁判というものは先例主義なのでスケジュールも同様になる、ということで判決は3月頭になるのではないかとの予想が出ていたのです。

 それに対してパク・クネ側は憲法裁判所の判事が7人になる14日以降に判決が出るように時間稼ぎを画策していました。
 判事が7人になれば弾劾の成立する6人の賛成を得ることは難しくなるのではないかという考えがあるのですね。
 この「憲法裁判所の判事が少なくなって補充されない」ことについては、以前のエントリに詳しく書いてありますので参照してください。

 いわく「スケジュールが急すぎて対応できない。3月の2日か、3日に最終弁論を延期してくれ」とのことでした。
 2日から2週間であれば14日以降になるであろうという想定でしょうね。
 ま、言われてみれば22日にはすべての証人尋問を終えて、24日に最終弁論というスケジュールは確かに急だったのですが。

 さすがに今回の弾劾裁判の判決を7人で行うようなことがあれば、憲法裁判所の存在意義そのものを問われるような事態になるんじゃないでしょうか。
 なんとかして13日よりも前に判決を言い渡すことに躍起になるでしょうね。

 その場合の判決は当然、パク・クネにとって厳しいものになるのでしょうが。
 憲法裁判所もパク・クネの代わりに吊されたくはないでしょうからねぇ……。

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カプコン
2016/4/21

韓国人「サムスン電子副会長が逮捕されたぞ! ひゃっはー!!」……国民情緒法に勝てなかった模様

サムスントップ拘束 朴大統領の捜査に注力=韓国特別検察(聯合ニュース)
「贈賄」イ・ジェヨン拘束... チェ・スンシルサポート関与を認め(ニュース1・朝鮮語)
サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が17日午前、朴槿恵(パク・クネ)大統領と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件で拘束された。サムスンが設立されて以来、総帥が拘束されるのは初めて。

 韓国政府から独立して朴大統領が絡む疑惑と崔被告の国政介入事件を調べている特別検察官の捜査チームはこの日午前、ソウル中央地裁の逮捕状発付を受け、李副会長を拘束した。先月にも逮捕状を請求しているが、この時は棄却された。今後、朴大統領の捜査に力を入れる見通しだ。

 ソウル中央地裁は、「新たな犯罪事実と証拠資料などから、拘束の理由と必要が認められる」と逮捕状発付の理由を説明した。
(引用ここまで)

 ニュース1の記事は記事本体というよりも、いわゆる「韓国人の反応」を出したくてピックアップ。
 前回の逮捕状請求は判事によって棄却されて「この判事はサムスンから金をもらっている」だの「息子はサムスン電子に就職が決まったそうだ」だの流言飛語を流されたのですね。

 で、今回の判事に対しては「お金の誘惑を振り切った」だの「判事のおかげで腐った韓国に希望を見ることができた」だの評価されている。
 ベクトルが違うだけでやっていること一緒ですね。
 自分の意のままにならなかった前回の判事は嘘で潰し、自分らの意見と同じだった判事は褒めはやす。

 正直、今回のこの事例でサムスン電子副会長が逮捕されるってどうなの……と思うのですが、韓国国民にとっては喝采を送る話なのでしょう。
 大半の韓国人にとって財閥は自分たちを苦しめる悪の象徴であり、その財閥の中でも最大であるサムスン電子の副会長、つまり首魁こそがイ・ジェヨンといったところですからね。

 ただまあ、逮捕したところで送検できるのかどうか。
 送検できたとして有罪にできるのかどうか。有罪にできたとして執行猶予なしの実刑にできるのかどうか。
 だいぶハードルは高いような気がしますが。
 それでも今回のパターンを見るとそれぞれの判断を行う個人に相当の圧力がきているのは間違いない。
 国民の意にそぐわない判断をしたらどうなるかを前回の逮捕状請求の時に見せられた。
 そして、「国民情緒法」に沿った形の行動をとればどうなるかを今回は思い知らされた。
 この2パターンをまざまざと見せられて、ひるまない人間はそういないと思いますけどね。

 本当に韓国では「国民情緒法」が最上位なのだな、と思い知らされた事例でしたわ。

うーむ、まだ50%オフのままだなぁ……。
大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21)
辺 真一
KADOKAWA / 角川書店
2014/3/10

サムスン電子トップに逮捕状再請求、前回国民から総糾弾された裁判所はまた却下できるのか?

韓国特別検察   サムスントップの逮捕状を再請求 (聯合ニュース) チョン・ユラ容疑者の3億円の馬、サムスンが購入したか確認へ(中央日報)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が絡む疑惑と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を調べる特別検察官チームは14日、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長に対し、朴大統領に巨額の賄賂を提供し、会社の金を横領した容疑で逮捕状を再請求した。

 サムスングループ傘下のサムスン物産と第一毛織の合併にサムスン物産大株主で政府所管の国民年金公団が賛成したのは、サムスンの系列会社が崔被告側の法人に資金を提供したことに対する見返りだったと捜査チームはみている。

 捜査チームは李副会長の別の容疑も追加した。サムスングループ傘下のサムスン物産と第一毛織の合併後、新規のグループ会社間出資の解消に関し公正取引委員会がサムスン側に便宜を図った疑いや、馬術選手だった崔被告の娘が使う馬の購入をサムスンが支援したという疑いなどだ。
(引用ここまで)
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(49)が32日ぶりに朴英洙(パク・ヨンス)特別検察官チームに召喚された。午前9時25分ごろ車で特検チームの事務室があるソウル江南区(カンナムグ)大峙ビルに到着した李副会長は、記者らの前で「今日もすべての真実を特検で誠意をもって話す」と述べ、調査室へ向かった。「今日も」という言葉には、すでに事実を陳述していて今回も変わらないという意味を込めたと分析される。

先月19日に李副会長に対する事前拘束令状請求が裁判所で棄却された後、特検チームは「大統領の恐喝の被害者」「崔順実(チェ・スンシル)被告側に渡した433億ウォン(約43億円)は対価性がないお金」というサムスン側の主張を崩すための捜査をした。

焦点を合わせたのはチョン・ユラ容疑者が昨年10月に30億ウォンと知られる名馬「ウラジミル」と別の名馬「スタシャ」を入手することになった経緯と、2015年に公正取引委員会が「新規持ち合い禁止制度法執行ガイドライン」を導入した背景だった。

チョン容疑者は昨年2月、サムスン側が提供したビタナVなど馬3頭を保有していたが、国内で「崔順実国政壟断疑惑」が浮上した後の10月に「ウラジミル」と「スタシャ」に変えた。その過程を把握するために特検チームは大韓乗馬協会副会長の黄晟洙(ファン・ソンス)サムスン電子専務、チェ・ミョンジン・モナミ乗馬団監督らを呼んで調べ、チョン容疑者とともに2014年仁川(インチョン)アジア競技大会で金メダルを獲得した乗馬選手に会って調べた。

特検チームは同年9月27日に朴商鎮(パク・サンジン)サムスン電子社長(64)が独フランクフルトで会った崔順実被告からビタナVより良い最高レベルの馬を要求されたと把握している。特検チームの関係者は「複雑な過程を経たが、サムスンが馬3頭を処分して崔順実被告側が2頭を購入したのではなく、サムスン側が動いてデンマーク乗馬業者ヘルグストランと崔順実被告の間で馬を交換したという結論を出した。馬を処分したとすれば当然あるはずの馬を価格のやり取りが見られない」と話した。特検チームは崔順実被告の要求が「朴社長と黄専務→張忠基(チャン・チュンギ)未来戦略室次長(社長)」を経て李副会長に伝えられたとみている。これに対しサムスン側は「崔順実被告が朴社長に追加の支援を要請したが従わなかった。ウラジミル購買の過程に関与しなかった」と述べた。
(引用ここまで)

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 おっと、面白くなってまいりました。
 前回、特別検察は逮捕状請求をしておきながら裁判所から却下されたという経緯があります。
 その際に却下した裁判官は「サムスンの手先か」「サムスン電子からいくらもらったんだ」「息子がサムスン電子に就職してる」と囂々の非難を浴びていたのです。
 それこそ「拡散希望:実は〜」みたいなアレで。
 名誉毀損で訴えていったら警察も裁判官も足りなくなるんじゃないのって勢いでした。

 というわけで今回は特別検察も罪状を足してきたのです。
 イ・ジェヨンに対して15時間にも及ぶ取り調べを行って、チョン・ユラが乗る馬術用の超一流馬を購入したのはサムスンであるという、いわゆるチェ・スンシル事件への紐付きをしっかりとさせた形での逮捕状請求。
 これまで報道でさんざん言われてきましたが、この罪状は前回の逮捕状請求では採用されなかったのですよ。

 これは特別検察が「国民情緒法」を使うために加えたものなのでしょう。
 前回の裁判官が国民から糾弾されたことを背景にして、「今回はチョン・ユラ関連の容疑もつけた。これを却下したらどうなるか……分かるよな」ということを言外に表しているのではないかと思われます。

 現在の韓国でチョン・ユラ、チェ・スンシル親子は諸悪の権現のような存在。
 それをサポートしてきたサムスン電子も同じこと。
 もし、これが却下されたらろうそくデモで吊し上げられること間違いなし。
 もちろん、一度却下されたにも関わらず再請求した特別検察のメンツも潰される。

 これを却下するようであれば、相当に肝の据わった裁判官であるといえるでしょうが……。
 さすがに今回は無理だろうなぁ。慰安婦像を強硬設置された釜山東区の区長みたいな立場ですからね。

児島惟謙(こじまこれかた) 大津事件と明治ナショナリズム (中公新書)
楠精一郎
中央公論新社
2011/7/25

パク・クネの「空白の7時間」を特別検察は捜査せず……弾劾要件だったのに?

朴大統領の「空白の7時間」 捜査せず=韓国特別検察(聯合ニュース)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が絡む疑惑と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を調べている特別検察官の捜査チームが、2014年の旅客船セウォル号沈没事故当日の朴槿恵(パク・クネ)大統領の行動がはっきりしない「空白の7時間」について、本格的な捜査を行うのは「物理的、法的に不可能」と結論付けたことが12日、法曹関係者の話で分かった。

 特別検察官の捜査期間が今月28日までで、延長も不透明な状況であることから、捜査期間が足りないことを踏まえた判断だ。また、「空白の7時間」をめぐる疑惑は国民が真相究明を求めているものであり、処罰を目的とした捜査の対象にするのはそぐわないと判断したもようだ。

 事故当日の午前10時から午後5時まで朴大統領の動静がはっきりしていない「空白の7時間」をめぐっては、国会で可決された朴大統領の弾劾訴追案で弾劾理由の一つとして、朴大統領が沈没事故時に積極的な対応を取らず、生命権保護義務に違反したと明記している。
(引用ここまで)

 特別検察はチェ・スンシル関連についてのみ捜査を行うということを決定したと。
 弾劾要件にセウォル号関連が入っていたのに完全に無視。まあ、時間も人員も足りないということなのでしょうが。

 ……弾劾裁判を要求するための項目の半分が「捜査せず」で終了。
 またじわりと弾劾却下に近づいた気がします。
 万が一、弾劾が却下されるとしたらこれも原因のひとつになるでしょうね。
 野党側が張り切って「こっちも弾劾要件だ!」とばかりに国民受けを狙って入れてしまったがためにこのような判決を出さざるを得ないという言い訳を憲法裁判所は手にしたということなのですよ。

 野党側に責任をなすりつけることができるのであれば、焼き討ち等を恐れずに判決を出せると思うのですが。
 それでもまだ弱いかなー。どうかなぁ……。
 裁判官が7名になる3月14日以降の判決であれば、ちょっとは弾劾却下の芽があるというくらいのところにはきたかもしれません。

崩韓論
室谷克実
飛鳥新社
2017/2/8

韓進海運が破産手続きに突入……なぜ韓国国内最大の海運業者が事業清算に陥ったのか

韓進海運、事実上破産手続きに突入…40年の歴史に幕(中央日報)
ソウル中央地裁は2日、韓進海運に対する更生手続きを廃止することに決めた。裁判所は債権者の意見照会など2週間の抗告期間を経て、今月17日に破産宣告を下す予定だ。だが、抗告期間は事実上形式的な手続きであるため、すでに破産宣告を受けたことと変わりはない。

韓進海運は業績不振や経営不良、流動性の危機で、昨年9月に法定管理(会社更生法適用に相当)に入った。現在、韓進海運は海外のターミナルなど主要資産の売却が完了し、従業員のほとんどが現代商船やサムラマイダス(SM)などの他船社に移り、“殻”だけが残された状態だ。

1977年コンテナ船社として設立された国籍船社の韓進海運は、一時は韓国1位・世界7位に入るほどの勢いを見せたが、今回の手続きでその40年の歴史に幕を引くことになった。
(引用ここまで)

 去年の9月、いわゆる「物流大乱」が起きていたときに楽韓Webでは「海運に一時的な混乱はあっても年内に終息する」と書いていました
 他のブログでは「損害賠償3兆円!!!!」とか書いていた頃でしたね。
 で、実際に年内の事業清算決定という形で的中しました。

 とは書いていたものの、9月の時点では年末までにコンテナが散らばった事態が終わって、事業規模を小さくするかなんかして存続という路線だろうなぁ……とは思っていたのです。
 というのも外需、すなわち輸出で食っている韓国が、まさか国内最大の海運業者を事業清算させるとは想像が及ばなかったというのが実際のところ。
 最初の動向予測で「事業清算があるかもしれない」とは書きましたが、あっても現代商船との合併かなと。

 ところが現代商船もまったく余裕がなくて合併どころが自分の面倒さえ見られるかどうか分からない。
 大手アライアンスにも正式加入できないというニュースがありましたね。 

 あ、それと韓進海運はチェ・スンシルの私怨で潰されたのかなぁ……と、ちょっと考えています。
 海運業というのはどうしても世界の経済情勢に業績を左右されるものなので、一時国有化なんて手もあるかなとも思ったのですが。
 ですが、危機に陥った後にパク・クネが「韓進海運には自助努力が足りない」と叱責したのですよ。
 破産して法定管理になっていた企業であるにもかかわらず、ナッツパパやその弟嫁らの経営陣の問題であるとパク・クネ自らが指摘していたのを見て「なんかおかしいね」という話をエントリに書きました。
 その後、ナッツパパがオリンピック組織委員会長を辞任したのはチェ・スンシル事件につながっているのだという話もありました。

 財団に寄付をしなかったというチェ・スンシルの私怨から、平昌オリンピック組織委員会会長の座を追われ、かつ傘下の韓進海運が潰されたのでは……と。
 まあ、憶測に過ぎませんが。
 それくらい、最大の海運業者を事業清算させるというのはおかしなことでもあったのですよ。

 韓進海運の精算が終わるというニュースがあったので、もう一度ドヤ顔しながら書いてみました。

完全図解 海から見た世界経済
山田吉彦
ダイヤモンド社
2016/3/17

 

韓国野党「パク・クネは引き延ばし工作をやめろ!」→弾劾判決は早くても3月へずれこむ模様

朴大統領の弾劾 2月宣告は不可能に=韓国憲法裁(聯合ニュース)
朴大統領、「セウォル号7時間の行跡」の追加提出を拒否…国政壟断を否定(ハンギョレ)
 憲法裁は7日、11回目の弁論を開き、弁論に出席しなかった金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長を20日に再び出廷させることを決めた。また、朴大統領の親友で国政介入事件の中心人物、崔順実(チェ・スンシル)被告、前青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告の証人尋問を22日に行うことにした。

 憲法裁が22日を弁論の期日に指定したことで、2月末に宣告を行うのは現実的に難しくなった。ただ、3月初旬に宣告する可能性は依然残る。憲法裁所長の権限代行を務めている李貞美(イ・ジョンミ)裁判官は3月13日に退任するが、朴漢徹(パク・ハンチョル)前所長は、先月末の退任前に李裁判官の退任までに朴大統領の弾劾の可否を判断しなければならないとの意見を示している。

 憲法裁は2004年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の弾劾を審理した当時、最後の弁論を終えてから約2週間後に宣告を行っており、今回も同様の時間がかかると予想される。
(引用ここまで)
 朴槿恵(パク・クネ)大統領は、国会の弾劾訴追案の成立から57日が経った3日、憲法裁判所に弾劾訴追事由に反論した準備書面を提出した。憲法裁での様々な証人尋問にも関わらず、朴大統領はこれまでの主張を繰り返しており、引き延ばしを狙った不誠実な答弁と指摘されている。

 6日、朴大統領の代理人が憲法裁に出した「訴追事由に対する被請求人の立場」によると、朴大統領は「セウォル号7時間」の行跡の追加提出を拒否した。朴大統領側は今年1月10日、憲法裁の要請に応じてセウォル号事故当日の行動が盛り込まれた答弁書を提出したが、2014年4月16日に受けた報告書と指示が書かれているだけで、それさえもあまり根拠がないものだった。これに対し、イ・ジンソン裁判官は「被請求人の当日の行跡を明らかにするには内容が足りない」として、再び提出するよう求めたが、朴大統領は「詳細な内容の準備書面を提出したため、それに代える」と主張した。(中略)

 憲法裁は昨年12月22日、最初の準備手続きで、朴大統領側に弾劾訴追事由のうち認める部分を具体的に明らかにしてほしいと要求した。しかし、朴大統領側は「忙しい」として回答を先送りしており、従来の立場を繰り返した準備書面13ページだけを提出した。国会訴追委員団である共に民主党のパク・ジュミン議員は「朴大統領は弾劾審判を引き延ばすため、今まで、憲法裁の弾劾審判における多くの証言を無視している」と指摘した。
(引用ここまで)

 すべての弾劾訴追事由について否認し、インターネットのインタビュー番組でも「弾劾が不成立になったらマスコミと検察に復讐する」と宣言していたパク・クネに左派からは引き延ばし工作をやめろと非難の声が上がっているとのこと。

 パク・クネとしては判決が遅れれば遅れるほど有利になるのは間違いない。
 できるのであれば3月13日以降の有利と思われる状況下で判決を受けたい。
 そりゃ引き延ばし工作をやれるだけやるでしょう。
 つい最近も「7時間〜」の件で大統領府への家宅捜索を拒否してます。
 大統領府は法律で拒否できるようになっているのですよ。どんな捜査活動も大統領府の許可なしにはできない。

 国政壟断だけであればまだ審理を急がせて……なんてこともできたのでしょうが、割ける人員は変わないのにやることが増えれば時間がかかるのは当然のことで。

 まあ、弾劾案を提出した野党側の失敗ですわな。
 チェ・スンシルによる国政壟断だけを扱っていればいいものを、国民受けを狙ってセウォル号沈没後の7時間の沈黙まで弾劾理由に入れてしまった。
 審理担当の憲法裁判所もそれを扱わずには判決が出せない状況に陥ったわけですよ。

 このまま3月第1週までに最終弁論ができなければ弾劾不成立の可能性が出てきますね。
 その場合、韓国社会はろうそくデモどころでない大荒れになることでしょう。
 「反革命勢力」に対してどのような扱いになるのか、それはそれで見てみたい気がしますけどね。
 
世界一伸びるストレッチ
中野ジェームズ修一
サンマーク出版
2016/2/15

ろうそくデモVS.パク・クネ擁護デモがソウルで大激突!?

弾劾賛成派と反対派 ソウルであす大規模集会=衝突懸念も(聯合ニュース)
 約1500の団体でつくる「朴槿恵政権退陣非常国民行動」は4日午後5時から光化門広場で14回目となる集会を主催し、2月中の朴大統領の弾劾成立、朴大統領に近い黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相の辞任などを訴える。

 主催側は、弾劾を審理する憲法裁判所に朴大統領側が大量の事実照会や証人を申請したり、弁護人団全員の辞任を示唆したりして審理の引き伸ばしや中断を図っていると主張する。朴大統領が保守系メディアを選んでインタビューに応じ、自身の立場を強弁したこと、国政介入事件で起訴された朴大統領親友の崔順実(チェ・スンシル)被告が捜査に露骨に不満を見せたことなどは、朴大統領側が組織的な「反撃」に出たことを意味すると見なしている。

 一方、朴大統領支持団体も弾劾反対を訴える集会を続ける。保守団体などでつくる「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」は4日午後2時から、ソウル市庁付近で11回目となる集会を開催する。

 集会では、マスコミの捏造(ねつぞう)報道や親北朝鮮勢力による扇動が弾劾政局をつくったとし、朴大統領が弾劾される理由はないと主張する予定だ。また、朴大統領に絡む疑惑を調べる特別検察官の捜査が政治的に行われていると訴えるようだ。

 賛成派と反対派の集会場所は500メートルほどしか離れておらず、衝突も懸念されることから、警察は双方に自制を求めている。
(引用ここまで)

 第何回になるのかよく分からない、パク・クネ糾弾のろうそくデモが光化門広場で開催。
 ろうそくの光がよく見えるようにということで午後5時から。
 ですが、それよりもかなり前から三々五々集まるというのがパターンと化しているそうです。

 でもって、パク・クネ擁護のデモがソウル市庁前で午後2時から開催。
 こちらのソウル市庁前広場もデモのメッカですね。

 記事中にもありますが、かなりの近さ。歩いて5分とかそのくらいです。
 Googleマップで見ても分かる近さ。

image

 韓国のデモにおける気性の荒さはよく知られていると思います。
 「ろうそくデモでは皆が規律を守っていた」というような話になっていますが、あれは目の前に敵がいなかったから、なのですよ。少なくともうちはそう考えます。
 これまでのろうそくデモは原則として「その場にいる人間はすべてウリ」という扱いだったのです。
 デモの取り締まりをしている警察ですらウリ扱いで「平和にデモができるようにがんばってください」みたいな薄ら寒い扱いをしていました。  ウリ扱いをすることで衝突を避けていたというべきでしょうかね。

 それが実際に敵である「パク・クネ擁護派」が目の前にいて、「弾劾反対!」とかやりだしたらどうなることか。
 特にろうそくデモ側は「すごい民主主義」やら「世界4大革命」を成し遂げたという自負にまみれている状態。
 精神的な特権階級みたいなものになっているのです。
 それを頭から否定するパク・クネ弾劾反対運動に出会ったらどうなるのか……。

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