楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

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LGの液晶テレビに白いドットが出る謎の現象……思っていたよりもひどいオチだった

「TV画面に白いドット増え...」被害消費者の抗議があふれる(SBS・朝鮮語)
購入してから3年足らずのLED TVです。画面の中にまるで電球をつけたように、複数の点が見えます。

ジョ・チョルヨウン/京畿道始興:「びっくりしました。後ろから誰かが照らしたのかと思いました。最初は1つでしたが、2個、3個、4個、5個... ひとつずつ点が増えたのです」

LG電子が2014年と2015年に作成されたLED TVで最近、このような現象が相次いでおり、インターネットコミュニティに上がってきた被害事例だけ数百件にのぼります。 (中略)

LEDの光を拡散するプラスチックレンズがついているが、このレンズがなんらかの理由で分離され、ランプの明るい光が画面にそのまま表示されているようです。
LG電子は、パネル無償修理期間である2年が過ぎたとして修理費で数十万ウォンを要求しています。

サービスセンターのスタッフ:「30万2000ウォンていどとなります。(LG電子で内部文書で出てきたものはありません?)はい、ありません。」

取材が始まると、LG電子は、その製品の欠陥を認めて無償修理期間を1年延長すると発表しました。
(引用ここまで)

 「テレビに白いドットが増える」って書いてあったので、てっきりドット落ちが一定時期から増えるなんてことがあるんだなぁ…… とか思っていたのですが。
 まったく違ってた(笑)。

lg_lcdtv

 これは記事中にもありますが、LEDバックライトの光を拡散させるためのプラスティックレンズが脱落しているのですね。
 2014年から2015年にかけて製造されたロットが相当しているとのこと。
 こんなのことがあり得るのかっていうレベルでひどい工作精度なのですが……まあ、韓国だったらありえるのかな。
 接着剤の熱劣化あたりが原因としてありそうですが。

 ……そういえばLGのテレビは細々ながらも日本で売られているのですが、当該モデルは日本に入ってきていたりはしないんでしょうかね。

天野先生の「青色LEDの世界」 光る原理から最先端応用技術まで (ブルーバックス)
天野浩 / 福田大展
講談社
2015/9/20

韓国大統領府「携帯電話基本料撤廃はムン・ジェイン様の公約である、撤廃せよ」→担当省庁「そんな権限うちにないです」→大統領府「なんとしてでも用意せよ」

【社説】意思疎通を図ると言いつつ、反対意見を怒号で退ける文政権(朝鮮日報)
 文在寅(ムン・ジェイン)政権で事実上の大統領職引き継ぎ委員会の役割を果たす「国政企画諮問委員会」が6日、未来創造科学部(省に相当)の業務報告受け入れを拒否した。 「(通信費引き下げについて)同部が誠意ある態度を見せていない」として報告を受け入れないことを表明したのだ。「基本料1万1000ウォン(約1000円)廃止」など個人通信費の引き下げは大統領選挙での公約だった。このため、「何としてでも基本料廃止案を用意して持って来い」と同部に圧力を加えているのだ。このけんまくに押された同部は、今週末までに通信料引き下げ案を報告することに決めた。

 政府部処(省庁)の公務員で、消費者が望む値下げを嫌がる人はいないだろう。しかし、通信業界では「基本料が一括廃止されれば、通信3社の年間収益が7兆−8兆ウォン(約6830億−7800億円)減る」と主張している。基本料廃止が低料金でサービスを提供する格安携帯業界に打撃を与えるという見方もある。すべての政策はもろ刃の剣だ。それを片一方だけ見て、ものすごいけんまくで押し通せば、結局はどこかにしわ寄せが来る。

 国政企画諮問委員会の金振杓(キム・ジンピョ)委員長は先月22日、発足後初の会議で、「腕章を付けた占領軍のように見えてはならない」と言った。しかし、その言葉と実際の行動はあまりにもかけ離れている。同委員会では、まず「前政権の推進政策評価と新政権基調による改善案」を提出することにした。部処側では、「前政権の政策に対する『反省文』を出せ、ということだ」と言った。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインの公約のひとつとして、携帯電話の基本使用料撤廃というものがあったのですね。
 原則としてムン・ジェインの公約は「弱者を守る」という方向性で、この基本使用料撤廃も「低所得者層にとって負担になる」という理由で掲げられたものなのです。

 ですが、まず基本使用料を選択しているユーザーは全体の3.5%にしかならず、ほとんどが定額料金制度を使用しているのです。
 じゃあ、定額使用料のうちの基本使用料相当分を計算して、それを割り引けという話になっているのですが、どこまでを基本料金相当とするのか根拠が不明。
 ついでに大統領府からは「LTEはもう開発投資が終了したから基本料なんて取らなくてもいいだろ」とか言ってるレベル。メンテナンスはしなくてもいいんかい。
 かつ、韓国政府の担当省庁である未来創造科学部には値下げを命令する権限がない。
 おまけに、基本料撤廃をやってしまうとようやく立ち上がってきた韓国版「格安SIM」業者が確実に死ぬ。

 つまり、「おまえらは悪事で金を儲けている」「その悪事を自分で規定して自分でキレイにしろ」「ただし、法的権限はないからお願いするだけだ」と、言っているわけで。またぞろ自己批判しろ、ですよ。
 その矛盾のすべてを「大統領様のありがたい公約であるぞ」という上意下達で片付けようとしている風景がなかなかのサヨク風味で面白いところ。

 そしてこれに関してのNAVERでのユーザーコメントは「未来創造科学部撤廃しちゃえ!」みたいなものが大半。まあ、月々で1000円も違うとなればけっこうな額ですからね。そこは理解できなくもないですが。
 ……しかし、ムン・ジェインは本当に大企業が嫌いなんだなぁ。

携帯電話事業者の砦 SIMの秘密10(日経BP Next ICT選書) 日経コミュニケーション専門記者Report
堀越功
日経BP社
2015/4/1

サムスン電子「Galaxy S8に音声対応アプリと専用ボタンを搭載!」 → ユーザー「なんでこんなものを搭載した!」とクレーム続出、その理由とは?

サムスンスマホ「S8」、音切れと画面破損で不満続出(朝鮮日報)
 22日現在、インターネットの各種コミュニティーの掲示板には「再生ボタンを押しても音が出ない」「(動画共有サイト)ユーチューブや音楽が、1−2秒で聞こえなくなる」「音楽を聞いていると突然音が聞こえなくなり、電源のオフ・オンをするとまた聞こえるようになる」など、音響に関する問題を指摘するS8ユーザーの声が次々と寄せられている。「イヤホンを差すと聞こえる」「スピーカー側を強く押すとまた聞こえるようになる」など解決策も書き込まれている。音響の問題は海外でも指摘されている。英国のIT専門メディア「トラスティ―ド・レビュー」は11日(現地時間)、ユーザーが投稿した動画と共に「オーディオの欠陥はハードウエアの問題という可能性がある」と報じた。

 「ギャラクシーS6エッジ」のときから指摘されていた曲面スクリーンの耐久性についても、問題視する声が相次いでいる。S8は全てが曲面スクリーンの機種として発売されているため、スクリーンの角が割れるケースが頻発しているのだ。あるユーザーは「リビングのソファーに落としたが、スクリーンの角が割れてしまった」と話した。
(引用ここまで)

 朝鮮日報では音切れとedgeディスプレイに起因する画面破損だけが問題であるかのように書いています。
 それにしても音切れの問題はしょぼい。700ドル以上するスマートフォンにおいてはありえないしょぼさ。
 これ以外にもGalaxy S8は海外マスコミではけっこう叩かれていまして。
 なぜかForbesがよく「Galaxy S8、けっこうしょもないぞ」みたいな記事を書いています。

4 Problems With The Galaxy S8 That Samsung Can Fix With The Galaxy S9(フォーブス・英語)

 「もはやGalaxy S9に期待したほうがいい」みたいな感じの記事ですね。

 その最たるものがBixbyボタン。Galaxy S8の画面左側に物理ボタンが備えられていまして、これはBixbyという音声対応ソフトウェアが起動するものなのですが。
 現在のところ、韓国語にしか対応していません。
 さらに韓国語ユーザーに言わせるとろくに使えない機能だとのこと。なんでGoogleアプリにかぶせてきたのか理解できない、とのことです。

 つまり、韓国人ユーザー以外にはなんの恩恵もない、そして韓国人ですらまともに使えないソフトに専用の物理ボタンを搭載してコストを上昇させてしまっているのですね。
 しかも、このボタンを他の用途に転用することはできません(笑)。
 英語対応は「春の遅く」とされていたのですが、遅れに遅れていて「今年上半期には……」とされています。ちなみに英語以外の言語にも対応予定なのだそうですが、いつになるかは分かりません。
 ちなみに本体の発売は4月21日でした。

 あと指紋認証が最悪とのこと。
 認識速度が遅いだけでなく、カメラの横に備えたせいでどうしてもレンズに触れてしまって汚れるという、現在のスマートフォンの使用用途として根本的な問題を抱えている。
 デザイン性を優先したようですね。

gs8p_camera
画像はドコモのサイトから。……これはひどいな。

 他にも搭載しているAPUのSnapdragon835はQC4.0に対応しているのに、なぜかいまだにQC2.0にしか対応していない。
 爆発騒ぎを起こしていたGalaxy Note7でもQC2.0にこだわっていました。チップセット自体はQC3.0に対応していたはずなのですが。
 画面が異常に赤い個体がある。
 虹彩認証をハックされた、等のレポートが上がっています。

 まあ、もっとも売れているスマートフォンのひとつであることは間違いないからこそ、こういったレポートが上がってくるのでしょうけどね。
 ま、どちらにしても曲面ディスプレイは個人的に使いづらいので買いません。

日本市場で振るわないサムスンのスマホ。シェアの低下理由は日本人の対韓感情にあり?

日本のスマホ市場シェア、サムスンは3.8%で5位…1位は?(中央日報)
サムスンのスマートフォン、日本でなぜ力を発揮できないのか(中央日報)
日本のソニーは1−3月期にスマートフォン110万台を出荷して13.5%のシェアを記録した。ソニーは出荷量で2位だが1位のアップルとの格差は大きい。富士通が5.9%、シャープが4.1%と続いた。

サムスン電子の1−3月期の日本のスマートフォン市場シェアは3.8%で5位にランクされた。サムスン電子の日本のスマートフォンシェアは2012年の14.8%から2013年に10.7%、2014年に5.6%、2015年に4.3%、2016年に3.4%と下落傾向を見せている。
(引用ここまで)
市場調査会社のストラテジーアナリティクス(SA)が22日に明らかにしたところによると、1−3月期に日本市場でサムスン電子のスマートフォンのシェアは3.8%で5位にとどまった。サムスンの墜落の裏にはアップルの善戦がある。iPhoneの1−3月期の日本市場でのシェアは51.3%に達した。アップルはiPhone7シリーズを発売した昨年4−6月期に初めて四半期シェア50%を突破した。

日本だけではない。SAによるとサムスン電子は中国のスマートフォン市場でも1−3月期に3.1%のシェアを記録し8位に落ちた。昨年1−3月期のシェア6.7%が1年で半減した。ファーウェイ、OPPO、vivo、シャオミのような現地企業だけでなく、アップルのシェア7.7%にも大きく及ばなかった。

中国と日本でサムスン電子のスマートフォンが売れない理由は何か。微妙な競争心理が原因のひとつとみられる。電子業界関係者は「韓日中の国民は競争的に『われわれの技術の方が優れている』という自負心があり、お互いの製品を排斥したりする。米国製品にはこうした拒否感がないものとみられる」と話す。
(引用ここまで)

 サムスン電子の日本におけるスマートフォン市場で最大のシェアを取っていたのが2012年。
 2012年の頃であれば、ギャラクシーS2〜S3くらいまでの頃。
 当時はまだまだAndroidは洗練されていなくて、比較的パワフルなプロセッサを搭載していたギャラクシーSシリーズの動作が他のAndroidよりもよかったのですよね。
 この頃はまだドコモがiPhoneの取り扱いをしていなかったので、そのシェアを取ることができていた……ともいえますが。

 実はサムスン電子がもっともドコモに推されたのは、その次のギャラクシーS4の頃なのですよ。
 ラインナップにiPhoneのないドコモはXperia AとギャラクシーS4の2機種を前面に押し出すことで、「うちもスマートフォンありますからね」という広告戦略をとらざるを得なかったのです。
 これが2013年の春モデルだったかな。
 ですが、その推しに推された年からシェアの下落がはじまっている。

 2012〜13年になにがあったかといえば、イ・ミョンバクの天皇謝罪要求です。
 あれは本当に日本人の表情が変わった事件でした。
 外務省の外交に関する世論調査でも完全に数字が入れ替わったものでしたね。

 広告戦略では推されていたにも関わらず、大きくシェアを落としたのは日本人の対韓感情があったからではないか、と思われるのです。
 ま、2013年9月からはドコモもiPhoneを扱いはじめているので、それが大きな原因でもあるのですが。
 それでもソニーはなんだかんだで2位のシェアをキープしている。
 一方でサムスン電子は3.8%で5位。
 そこにはドコモによるiPhone取り扱い開始以外の理由があるはずなのですよね。

 最終的には「サムスン」のロゴを外すところまで追いこまれたのですが、シェアは復活せず。
 どうにか5〜6位くらいに食いこめるかどうかといった存在感のままでしょう。
 ちなみに韓国のスマートフォン市場シェアは50〜60%くらいがサムスン電子、15〜20%くらいがLG、アップルが10%強くらいでその次につける……という構造まま、この数年間は推移しています。
 日本のiPhoneどころの騒ぎではないレベルでサムスンばっかりでしたね。

韓国メディア「北朝鮮監視のために、民間情報や外国からの借り物ではなく独自の偵察衛星を確保しなければ!」……月探査とかよりもそっちの優先順位のほうが上じゃない?

【社説】北の核を監視する韓国独自の偵察衛星確保を急ぐ時(中央日報)
北朝鮮の6回目の核実験が秒読み段階に入った。米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は衛星写真を分析して「豊渓里(プンゲリ)核実験場が『装填、据銃』状態」と伝えた。金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が命令さえ出せばいつでも核実験ができる準備を終えた状態だ。 (中略)

しかし問題は、現在のところ北朝鮮の核実験に関する主な情報を韓国政府ではなく米国の民間団体「38ノース」を通じて入手しているのが現実だ。この団体は民間衛星情報を活用しているという。もちろん韓国の軍と情報当局はこれよりはるかに高解像度の米軍事衛星の映像・信号情報を受けている。昨年11月に軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を締結した日本とも衛星情報などを共有している。日本は韓半島(朝鮮半島)周辺に4基の静止衛星を運用し、北朝鮮を見つめている。衛星情報収集能力で韓国より一段階上と評価される。宇宙研究に着実に投資してきた結果だ。韓国当局も対北朝鮮映像・信号情報などを独自で収集するが、衛星情報は解像度が落ち、情報収集能力も制限的だ。

情報衛星を利用した情報収集能力はキルチェーンを通じた対北朝鮮核抑止力の核心であり、海上・空中作戦と国防体系・通信セキュリティー分野でも重要だ。偵察衛星・通信衛星・GPS衛星と空中早期警戒管制機などを利用して、北朝鮮のミサイル標的を探知するのは、探知−識別−決定−打撃とつながるキルチェーンの中枢神経でもある。したがって政府は昨日国会に報告した2018−2022年国防中期計画で、独自に北朝鮮地域を偵察する「偵察衛星映像情報体系」を構築することにし、そのためにドイツ・フランス・イスラエルなど外国の偵察衛星を借りることを打診しているという。かなり遅くなったが、衛星情報収集能力を一時的に増やす良い機会だ。

政府はこれをきっかけに国産衛星を確保する「4・25事業」の速度も高める必要がある。防衛事業庁は昨年、1兆ウォン(約950億円)を投入して2020−2022年に解像度0.3−0.5メートルの偵察衛星5基を戦力化する予定だと明らかにした。この日程は国防部情報本部が人工衛星戦力化事業を初めて要求してから3年近く遅延してきた。国家情報院が衛星管制権限を要求し、部処間の隔たりが整理されずに生じたことだ。

政府は部処間の隔たりを迅速に調整し、国産衛星開発・打ち上げ事業を積極的に進める責任がある。北核事態という厳しい状況で我々の生存のために、これ以上は外国の情報に依存するべきではない。情報戦の優位に立ってこそ、国際社会で誰も我々を無視できなくなる。情報こそが自主国防の核心だ。
(引用ここまで)

 北朝鮮を監視するのに、やっていることは民間の分析サイトから情報を買うこと。
 近い将来にやろうとしていることは外国の偵察衛星の一時借用。
 2020年以降にやろうとしているのが、自国所有の高精細偵察衛星の打ち上げ。

 現在はイスラエル製の光学機器を搭載したアリラン2号と、EADSから技術供与を受けたアリラン3号3A号、合成開口レーダーを搭載したアリラン5号が観測衛星としてしようされています。
 どれも地球観測がメインの役割で、専門の偵察衛星というわけではないのですね。

 で、イスラエル製の偵察衛星を借りて当座をまかなってから、2020年以降の国産衛星を開発・打ち上げしていく予定だと。
 2020年以降というのは、KSLV-2の打ち上げスケジュールが順調に行けばということなのかな。もうすでに試験打ち上げですら10ヶ月遅れがアナウンスされていますが。
 まあ、独自ロケットで他国のスケジュールによって左右されずに打ち上げたいのでしょうね。
 アリラン5号打ち上げのときはロシアに邪魔されたという経緯があるのですよ。
 逆にアリラン3号のときは開発が遅れてH-IIAの打ち上げを遅延させてくれましたけど。

 むしろKSLV-2への予算、もしくは月探査予算をこっちに持ってくるべきではないかって思うのですが。
 優先順位を間違えてないですかね。
 北朝鮮の核開発監視なんて韓国にとっては最優先に行うべきもので、20年前からやっててもおかしくない事業ですわ。
 いまさらKSLV-2のあとから偵察衛星打ち上げって。

人工衛星をつくる ―設計から打ち上げまで―
宮崎 康行
オーム社
2011/11/30

サムスン電子「ギャラクシーノート7の爆発原因はバッテリーだけでした!」→専門家「追加調査も必要だ」と厳しい指摘

スマホ爆発:サムスンの発火原因発表に専門家が問題点を指摘(朝鮮日報)
サムスン電子は23日、昨年発生したスマートフォン「ギャラクシーノート7」の発火事故の原因について、バッテリーの欠陥だったと発表した。ノート7向けにバッテリーを供給したサムスンSDIと中国の新能源科技(アンペレックス・テクノロジー、ATL)のバッテリー製造工程に問題があり、サムスンも組み立て過程で不良バッテリーを除去できなかったとの説明だ。(中略)しかし、一部のバッテリー専門家は、調査過程がバッテリーの欠陥を明らかにする点にばかり集中したのではないかと懸念している。 (中略)

サムスンはこれまで3カ月にわたり、700人余りの研究員がノート7の完成品20万台、バッテリー3万個を使って原因究明試験を行い、バッテリーの欠陥を突き止めたという。

 サムスンはまず、サムスンSDIのバッテリーについて、右上段が変形していたほか、陰極材料と陽極材料を分離する膜(分離膜)が薄過ぎたことが原因とした。リチウムイオンバッテリーの中央にある分離膜が破損し、陰極材料と陽極材料が接触したことで発火が生じたとの説明だ。ATLのバッテリーでは、絶縁テープが貼られていなかったか、バッテリーの接触不良で発火が起きたと結論付けた。高社長は「完成品とバッテリーの試験で40回発火を再現した」と説明した。二次電池の場合、平均で100万台に1−2個程度バッテリーの欠陥が発生するが、ノート7向けのバッテリーではそれより100倍以上高い確率で不良が発生していた。

 今回の調査には世界的な安全認証・検査業者の米UL、エクスポーネント、ドイツのテュフ・ラインランドの3社が参加し、サムスンと同様の結論を下した。エクスポーネントのケビン・ホワイト首席研究員は「2種類のバッテリーにそれぞれ異なる問題点が発見された」と指摘した。

 一部のバッテリー専門家は今回の調査結果について、「不良バッテリーが全て発火したわけではない。バッテリーの欠陥が発火につながった条件と環境については明確な調査が行われなかった」と指摘した。ULのサジブ・ジェスダス社長(コンシューマービジネス担当)は「バッテリーの変形など根本的な原因を解明するためには追加的な調査が必要だ」との意見だ。

 バッテリー専門家である蔚山科学技術院(UNIST)エネルギー・化学工学部のチョ・ジェピル教授は「アップルのiPhoneなど高容量のバッテリーを使用するスマートフォンが増えたが、ノート7のような大規模な発火事故はこれまでなかった」とした上で、「大半のスマートフォンメーカーが不良バッテリーを自社の調査で特定し除去している上、たとえ搭載されても発火を防ぐシステムが整っている」と指摘した。サムスンがバッテリーだけでなく、ハードウエア、ソフトウエアなどあらゆる分野で安全性を強化する措置を取ったことも潜在的な不安要素を取り除く狙いがある。韓国電子部品研究員次世代電子センターの朴哲完(パク・チョルワン)元センター長は「電子機器のバッテリーの発火はさまざまな原因が複合的に作用した結果だ。バッテリーの欠陥以外に他の要因がないかどうか精密な調査が必要だ」と呼びかけた。
(引用ここまで)

 以前からバッテリーに関する設計ミスではないかという話は出ていたのです。
 それもサムスン電子側のミスとして。
 それがこの記事の記者会見ではまるで「バッテリーの設計ミスは我々のミスではないが、最終製品製造者として我々の監督責任もある」みたいな話になってるのが謎。
 バッテリーメーカーとしては、サムスン電子から製造を依頼されてその通りの品物を納入しただけという認識だと思いますけどね。

 サムスンSDIが「今回の調査内容を受け入れる」というコメントを出している(引用部分外)のは、サムスン電子の関連会社であることが大きな要因でしょう。
 その一方でATLが「話すことはない」としているのは「こちらは先方から依頼があったものを製造して納入しただけだ」という気分があるからでしょうね。

 実際に調査を担当した会社からも「追加調査が必要」というコメントが出ています。
 まだまだ問題は収束したとは言いがたい、というのが本当なのでしょう。
 サムスン電子が爆発事故の影響からどれだけ逃れられるのか、というのはギャラクシーS8が発売になってみないと分からない部分ではないかと思います。

超合金 太陽の塔のロボ
バンダイ

ギャラクシーノート7の爆発原因が発売から半年でようやく解明される……注目されるのは原因そのものよりも……

ギャラクシーノート7の爆発原因見つけた…「単純バッテリー欠陥ではない」(中央日報)
サムスン電子が今月中旬にギャラクシーノート7の爆発原因を発表する。サムスン電子関係者は1日、「爆発原因を探す作業が最近終わった。その結果を今月中に公開するために関連部署が準備作業を始めた」と明らかにした。同関係者は具体的な爆発原因に対しては「高度な機密事項でグループ内でも極めて少数だけが共有している。発表時まで機密を維持することになるだろう」と話した。

業界では今回究明した爆発原因は昨年9月2日の発表時のように単純に「バッテリー欠陥」の次元を超えるものと予想している。業界関係者は「昨年の発表がバッテリーだけの欠陥により発熱と火花が発生したと明らかにしたのにとどまったが、今回の発表は結果的にバッテリーに負担を与えたさまざまな原因を総合的に明らかにすることになるだろう」と話した。実際にサムスン電子は1次原因として指摘されたサムスンSDIのバッテリーの代わりに爆発問題がなかった中国ATLのバッテリーを装着した新しい製品でも問題が発生すると原因把握の範囲を大幅に拡大した。そして原因究明チームにサムスンSDI側の関係者は含まなかった。バッテリー分析だけではさまざまな爆発を総合的に明らかにすることができないと考えたのだ。業界では今回の発表にバッテリー充電中や過負荷で使用中に一部部品が膨らむ問題、狭いスペースに多くの性能を搭載した部品を使い発生した問題、ハードウェア設計ミスで熱を正常に放出できない問題など幅広く盛り込まれると予想している。
(引用ここまで)

 9月から延々と原因究明をしてきて、年明けにようやく発表できる。
 ギャラクシーノート7の発売自体は8月半ばだったので、半年かけて。
 複合要因であることは最初のリコールが失敗した時点で間違いなかったのでしょうが、その究明に時間がかかったということなのでしょう。

 まあ、問題はリコールを起こしたことでも原因究明が遅れたことでもなく、ユーザーがそれに対してどんなリアクションをするのかということなのですが。
 去年の第4四半期が前年比でどうなったのか。
 そして発売が予想されているギャラクシーS8の売れ行きが以前に対してどうなるのか。
 企業としてのサムスン電子の命運がそこから見えてくると思います。

 調査だと「それほどの余波はない(購入動機として今回のリコールを気にしない)」というものと、「2割以上のユーザーがサムスン電子の製品購入を控えると回答した」というものの両方があって、なんとも見えてこない。
 中国市場ではすでに「その他メーカー」に呑みこまれている状態なのでそれほどの影響はないかもしれませんが、トップシェアを誇っている北米でどうなるか。
 スマートフォンとしては北米ではじめて消費者製品安全委員会から命じられる公式リコールを受けた製品となったわけで、アメリカのユーザーがそのあたりをどう受け止めたか。
 ちょっと注目すべき数字ですね。

またまた「韓国の独自技術で作られた」巨大ロボットが登場……なんでこんなパチモノを発表したの?

韓国の巨大有人ロボ「METHOD-1」は本当に完成間近?『不審な点が多い』との指摘も(engadget)
韓国の中小企業が造った有人ロボットの動画が、ソーシャルメディアなどで、本当に完成したのかを巡って議論になっている。

「アバター」などのSF映画に登場しそうな出来栄えに称賛する声も多いが、メーカーの技術力に対する疑問も少なくない。(中略)

「メソッド-1」は動画で、搭乗者の操作で2歩歩いて腕を動かし、かなりの完成度に到達したとみられる。

「韓国未来技術」は、京畿道・群浦(グンポ)に研究所がある産業機械の製作会社というくらいしか知られておらず、会社のウェブサイトも見つからない。

ブルガロフ氏は「メソッド-1」を近い将来、企業の生産現場に投入するとともに、両足を車輪に交換した新しいモデルを開発して、日本の福島第一原発の災害復興に使う計画だと、自分のFacebookで明らかにしている。

「いちばんよく質問されるのは動力源のことです。この会社の短期的な目標は、ロボットが投入されないような産業分野にロボットのプラットフォームを開発することです。もう一つの現実世界での適用可能性は、車輪を取り付けて、平らでない地形に十分な動力源と活動可能な場所を作り出すことです。改良型は既に開発中であり、福島の原発事故の復興現場に投入することを計画しています」

しかし、ロボットが本当に商用化に近い段階のかはまだ不明で、海外メディアは「不審な点が多い」と指摘している。

SF映画やゲームに登場するロボットや機械のデザイナーが、ほとんど知られていない中小企業と組んで、最先端のロボットを開発した背景が判然としないことや、「メソッド-1」の技術力を証明する証拠も、ブルガロフ氏がネットにアップした動画や写真しかないという点だ。

アメリカの科学技術メディア「ライブサイエンス」は、記者が会ったことのある主要なロボット研究者が「韓国未来技術」を聞いたことがなく、ブルガロフ氏も「メソッド-1」の開発に参加している研究者の実名や所属機関を明かすことを拒否したと、22日に報じた。

ライブサイエンスは「メソッド-1」の動画でも、ロボットの脚の関節が物理の法則に反するほどスムーズに動作し、製品のデモンストレーションがあった韓国未来技術の実験室が、あまりにも整然としているなど、不審な点が少なくないと伝えた。
(引用ここまで)

 このMethod-1なるロボット、動画によると腕部のマスタスレイブシステムを実現しており、操縦者の腕の動きに追随した動きを見せています。



 ロボット自体は実際に存在すると思います。
 そしてあるていどは動くものではあるのでしょう。

 ただし、二足歩行はクレーンで吊って自重を限りなくゼロにした状態で、二足歩行風のものを撮影したものです。
 マスタスレイブで動くように見せているものと、二足歩行で全身像が写っている動画はCGです。

 問題はなんでそんなパチモンを作っているのか、その理由がさっぱり分からないのですが……。
 動画がバイラルマーケティングではないかという話も出ているですが、売るものもなければ当該の会社は上場すらしていないようなので意味がない。
 投資詐欺が、あるいは資金を出している上層部をだまそうとしているのか。
 以前、韓国では「世界のどこも完成させていない電気自動車を韓国の中小企業が独自技術で作り上げた!」というテレビ番組を作って、それが全部嘘だったというオチを見せたことがあります。あれを思い出しましたね。

 実際のところはイ・ミョンバクの魚ロボットくらいの完成度であるのは間違いないです。
 ものすごくくっだらないオチに終わるんじゃないかなぁ……と予想します。
 現状で一番あり得るのはYouTuberだったというオチかな。なんで企業の製品紹介ビデオに広告ついてんだよっていうね。

先行者たち (鶴見俊輔集)
鶴見 俊輔
筑摩書房
1991/10

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