楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

鉄道

 相互RSS募集中です

韓国人「セウォル号事故で韓国は安全に目覚めた」→ドア故障で全開のまま地下鉄運行……

ドア開けて走っ地下鉄... 情報提供映像みると(JTBC・朝鮮語)
ドアが大きく開いたまま地下鉄が走り続けています。
乗客はどうすることもできずに、立つか座ったままでいます。

subwaydoor

ホ・チャンボム:「ずっと扉は開いたままでした。がたがたとしきりに人が滑っていました。今日のような雨の日で床も滑りやすいこと。途方もない人命事故があったかもしれません」

乗客は列車が動く状態での修理スタッフがドアを固定したといいます。

ホチャンボム:「作業員は安全装置を持ったこともなくて。座ったままでドアが開いた状態で風強く吹いていたので、ちょっとでも踏み外せば落ちるくらいの距離でしたよ」

列車は8号線ボクジョン駅でドアが故障し閉まらなかったために、修理担当者を乗せてそのまま出発して終点のモランまでドアが開いたまま七駅を運行しました。
乗客によると、別途安全幕や案内放送、避難指示はありませんでした。
(引用ここまで)

 3年前のセウォル号沈没事故で「韓国人は生まれ変わらなければならない」みたいな話がよく当時出ていました。安全こそがなによりも大事なものなのだ、とかなんとか。
 朝鮮日報のキム・デジュンは「民族改造してでも安全に取り組むべきだ」とか書いていましたね。中央日報でも「これからはマニュアルを守る社会になろう」とかも言ってました。
 それに対して楽韓Webでは「1000年以上こうして過ごしてきたのだから無理」「セウォル号こそが韓国社会の映し鏡であって、矯正など無理」と書いていました。
 どちらが正しかったか。

 まあ、そもそも韓国の地下鉄はATSを常時切ったままで運行するし、エレベーターの修理も安全柵とかなしにフルオープンで行われています。

 そういう国なのですよ。もうしょうがない。

S&B おろし生しょうが(無着色) 270g
おろし生
2011/4/14

韓国高速鉄道、車内の扉が早く閉まりすぎて老人が骨折……え、センサーは?

SRT高速鉄道自動ドアに壊れた指... 何が問題だった?(SBS)
srxdoor1

82歳パク某さんは先月25日、夫と一緒に水西高速列車SRTに乗りました。
列車の客室に入る自動ドアに朴さんの右小指が挟まれてしまいました。やっと指を抜いたが、骨折の大けがを負いました。

srtdoor2

パク某さん/被害乗客:「(閉まる力が)すごく強かったのです。すごく痛みました。ここが真っ青になってすぐにあざのようになりましたよ」

取材陣が高速鉄道の客室自動ドアを試験してみました。ドアが完全に開かれた後、再び閉まるまでにかかる時間は4秒余り。高齢者が通過するにはギリギリの時間です。
srtdoor3

腕を入れてみると、センサーが2つの部分でのみ自動的に開かれ、別の場所ではほとんどそのまま閉まります。
srtdoor4

(中略)
SRTの関係者:「(厚さ)3 cmていどのものが挟まる場合だけドアが再び開くでしょう。1 cm程度であれば十分に抜けることができるていどの圧力であったと思われます」 (中略)

SRT側は朴氏の治療費を全額補償し、さらに高速鉄道自動ドアセンサーの故障はないか全数調査した明らかにした。
また、ドアが開いた閉鎖したのにかかる時間を増やす案を検討すると明らかにした。
(引用ここまで)

 韓国のもうひとつの高速鉄道であるSRT(中身はまんまKTXIIことKTX山川)の車内扉が早く閉まりすぎて、手をかざした女性が骨折したとのこと。
 正直、4秒は早すぎる……KTX(SRT)の自動扉はノブのようなものをひねると開く……というタイプなのです。
 たとえばキャリーバッグのような荷物を右手で持っている場合、荷物を置く→右手で開ける→荷物を持ち直すってやってたらもう終わるっていうレベル。
 そしてセンサーはろくに動作しない(4枚目の写真右側)。

 何度か書いているように、韓国ではこういう形で安全係数が低くとられているのですよ。韓国人も自分の住んでいる場所が安全とは思えないという話をしています。
 それが最悪の形で結実したのがセウォル号ということであって、ああいった事故自体は別に珍しいことでもなんでもないのです。

 この場合であればセンサーの数が足りないのかな。
 SRTは以前、超振動高速列車として名を馳せていましたっけ。まあ、「韓国の高速列車」であればこのくらいのことは当然起きるだろうな、といったところでしょうか。

Mpow 20 LED ソーラーライト センサーライト 外灯 人感センサー 屋外照明/軒先/壁掛け/庭先/玄関周りなどのライト 夜間自動点灯 防犯用
Mpow
2015/8/25

韓国鉄道でまたも安全軽視、発がん物資満載の枕木をリサイクルして昇降台を作っていた……いつものことですよね?

【取材日記】ガムテープに「発がん」枕木、安全は二の次の韓国鉄道公社(中央日報)
「新道林(シンドリム)駅行くたびに刺激臭が鼻についた。こんなことした者を全員拘束して原状復旧しろ」

「『安全には問題ない』というKORAIL(韓国鉄道公社)職員を新道林駅のプラットフォームに毎日数時間、立たせておくべきだ」

1級発ガン物質が含まれ、リサイクルが禁じられている廃枕木をKORAILが再利用して新道林駅などに「ITX−青春」列車用プラットフォームと昇降台を作ったという報道につけられた読者コメントだ。

記者も初めて情報提供を受けたときは「そんなはずはない」と思った。ところが取材してみると情報提供そのままだった。KORAILは、取材初期は「廃枕木はそれほど多く使っておらず、有害性も高くない」と主張していた。だが、証拠写真や発がん物質の有害性を警告した関連法条文などを記者が提示すると、「工事費用を抑えて工事を急ぐなかで廃枕木を使うことになった」と認めた。

取材が本格化すると、KORAIL側は急いで専門機関に測定を依頼し、有害性が明らかになったら廃枕木を撤去すると明らかにした。報道がなければプラットフォームに漂う刺激臭が廃枕木のためだったということを国民が知らずにいるところだった。

KORAILの安全不感症は今回だけではない。先月はKORAILが不良漏電遮断機をきちんと修理せず、ガムテープで応急処置をしたまま列車を運行させていた事実が伝えられた<中央日報4月28日付「韓国急行電車、不良漏電遮断機をガムテープで固定して運行」記事>。報道直後、ある読者は漏電遮断機で火災が起きていた当時の列車写真をメールで記者に送ってきた。「列車外部の人気のない所で火事が起こったからまだ良かったが、利用客のたくさん集まる駅だったら大きな人命事故につながるところだった」という懸念からだった。
(引用ここまで)

 別にKORAILだけの問題じゃないだろうにね。
 韓国の経済性というのは多くの場合、安全性を無視・軽視することで達成されているのですよ。
 実際に韓国に行くと、そこここで安全係数が低くなっていることが分かると思います。

 大邱の地下鉄火災、三豊デパート崩壊、聖水大橋崩壊、牙山オフィステル崩壊春の道路陥没地下駐車場換気口崩壊etc.etc...。もちろん、セウォル号沈没事故は韓国そのものの象徴です。
 サムスンの半導体工場での白血病禍なんかもそうですかね。  もっともお金のかかる安全を軽視して、人の値段を下げることで発展してきた国なのですから。
 そうすることが当然というか。
 そうしなくてどうするって話なのですよ。

 それなのに、安全軽視でなにか起こったら「こんな後進国型の事故が、OECD加盟国の韓国で起こるなんて!」とか言い出す。
 重篤な事故は起こる確率が低いだけで、起こるときは起こる。
 そういった事故をどれだけ被害を低くできるかどうか、先進国であるかどうかのハードルだと思うのですよ。
 韓国はそういう意味で先進国未満、なのですよね。

 で、大事故が起きる度に「今度こそはマニュアルを遵守しよう」とか言い出して、半年もしないうちにぐだぐだとなるっていうね。
 KORAILだって同じことです。「大事故」の規模が3桁くらいになるまではこのままですよ。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
マシュー・サイド
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016/12/23

ガムテ万能:韓国の準特急列車で装置火災が相次ぐ → ガムテ補修で運行続行 → ガムテの色が丸見えなので……

韓国急行電車、不良漏電遮断機をガムテープで固定して運行(中央日報)
ITX(急行型電動列車)の漏電遮断機の役割を担っている主回路遮断機で火災が発生して列車が停止する事故が相次いで発生したが、運営会社のKORAIL(韓国鉄道公社)は遮断器の修理をまともに行わず、遮断機をガムテープで固定するだけの応急措置で列車の運行を続けていたことが分かった。

27日、鉄道業界によると、今月17日、ITX−セマウル号が京釜(キョンブ)線梅浦(メポ)駅付近で25分間停止した。このため、該当の路線を通る他の13本の列車に最長一時間の遅れが出た。主回路遮断機に火災が発生し、列車への電力供給が止まったことが原因だった。ITXは2万5000Vの特高圧電流が流れる電車なので、安定した電力供給および異常電力遮断の役割を担う主回路遮断機が核心安全装置だ。

これ以前にも同様の事故が発生していたが、KORAIL(韓国鉄道公社)はこれについても主回路遮断機にガムテープで固定する臨時措置だけを施していたことが明らかになった。今月4日、ITX−セマウル号が京釜線永登浦(ヨンドンポ)駅付近で停止する事故が起きたが、これも主回路遮断機の問題だった。KORAILは当時、固定したガムテープが美観上、見栄えが良くないとの理由でその上にグレーのペイントまでした。このような臨時措置はKORAILで運行する23本すべてのITXで行われた。

匿名を求めたKORAIL関係者は「まだ無償メンテナンスの期間中だが、正式なアフターサービスを強く要請せず、KORAILが自主的に臨時措置だけを講じている理由が分からない」と話した。
(引用ここまで)

 ITXはKTXと同じプラットフォームを使用する準高速列車です。最大速度は時速180km。JR九州のかもめなんかと同じカテゴリですかね。



 KTXと同じプラットフォームを使うので、改札なしで出入り自由
 ITXは事前に特急券を購入する必要がある列車です……が、無賃乗車の温床となっていることが知られています。

 で、そのITXでガムテープで主回路遮断器を補修していたってありますが……たぶん真空遮断機が設置されていて、過電流を防ぐという装置のことなのでしょう。たぶん。
 ガムテープで補修できるもんなんでしょうかね。画像を見るとカバーの抑えに使っているというような感じですが……。

 ……で、「23本すべてのITXで行われた」ってさらっと書かれていますが。
 しかも、テープの地の色である緑のままだと見栄えが悪いのでグレーに塗装していたっていう。
 要するにそれはITX青春が製品として持つ固有の不具合ってヤツなんじゃないでしょうかね。
 記事中に「まだ無償メンテナンスの期間中だが、ロテムに正式なアフターサービスを依頼していない理由が分からない」という関係者のコメントがありますが。
 アフターサービスで修理するとなると、1編成の運行がどうこうのレベルではなくITXのすべてを運休させなければならないという事態になるので「ガムテープで補修」なんじゃないでしょうか。

 以前もKTXのメンテナンスカバーが開いたときに修理せずにガムテープで貼りつけただけで運行をしていましたが、あれは進行方向に向かってカバーが開くというすごい設計でエアブレーキとなっていましたね。
 あれと同じで、このITXでも設計思想が根本からダメっていう恐ろしさを感じます。

ニチバン 布テープ 50mm×25m巻 121-50 黄土
ニチバン
2008/9/26

なんとあの月尾銀河レールがまたリブート! 今度は30人乗りモノレールに挑戦!

欠点の多かった月尾レール、2019年開通へ(韓国日報・朝鮮語)
手抜き工事や民間投資事業の切り替えに失敗し、廃棄された仁川月尾銀河レールを交換する月尾軌道車両事業が2019年開通を目標に推進される。

仁川交通公社は、既存月尾銀河レール4つの駅と6.1劼猟垢気龍教咾覆匹旅渋なを活用して、30人乗りの中型モノレールとレールを新たに導入して設置する内容の月尾軌道車両事業を本格的に推進すると18日明らかにした。

17日月尾軌道車両事業と関連の基本計画の用役を発表した交通公社は、年末工事に着手して試運転を経て、2019年2月に開通するのが目標だ。モノレールの導入とレールの取り付け等には、約190億ウォンがかかるものと推算された。月尾銀河レールは建設費853億ウォンと、金融費用などですでに1,000億ウォン近く投入された。

京仁仁川駅と月尾島をつなぐ観光用モノレールに計画された月尾銀河レールは、2010年3月に竣工されたが、手抜き工事によって2015〜16年の駅と橋脚だけを残し、車両とレールは廃棄されたり撤去された。ユ・ジョンボク市長時代の2015年2月に民間資本事業に転換して推進したがこれも最近失敗に終わり、交通公社は金融ビジネスに変えて推進するという計画を出した。

交通公社は、多くの設置費と維持管理費が必要なリモート無人より観光ガイド、非常時の緊急措置などが可能なオペレーティング人材を投入する半自動方式を導入する方針だ。

交通公社は仁川地下鉄1及び2号線の輸送収益と月尾銀河レール施工者の韓信公営を相手に提起した損害賠償請求訴訟と関連した勝訴金、訴訟費用還付金、経常経費の削減などで事業費をカバーする計画だ。

交通公社イ・ジュンホ社長は「(既存事業が会社の技術・経験不足を選り分けることができなかった点を考慮して)商業運転されているモノレールの技術を保有している会社に限定入札したい」とし「新規車両の導入とシステムの改善工事、運用まで直接に我々が推進するが安定段階に達した時点で民間委託などに転換して、地域経済の活性化を図る」と述べた。
(引用ここまで)

 なんと月尾銀河レールが再度のリブートで今度は30人乗りの中型モノレールとして生まれ変わります(笑)。何度もレポートをリンクしていますが、楽韓Webでは現地リポートをしていますので、そちらもご覧ください。

楽韓さん、韓国を行く:月尾銀河レールはこうして廃墟になった

 この駅の中に放置されていた、写真ではちらっとしか見えない初代の2両編成70人乗りはアーバノート式のレールと共に撤去されて。 

 

 こちらの8人乗り小型タイプ事業破綻



 それよりも前にレールバイクとして生まれ変わらせようという構想もあったのですが、全区間で6.1kmは長すぎるということでこちらは構想のみで終了。

 で、今回は新たに30人乗りの中型モノレールとして敷設されると。
 30人乗りっていうのはちょうど上野動物園のモノレールの1両分ってところですかね。

 市としてはもう撤去したくてしょうがない感じなのですが、撤去費用もバカにならないのでなんとかして事業化したい模様です。
 こんなに固執するような事業でもないんじゃないかと思うのですがね。観光振興をすると約束した月尾島住民の怒りも怖いってところでしょうか。

 しかし、やっぱり仁川はやってくれる。転んでもただでは起きず、ネタを供給してくれる仁川。ありがたい存在です。

夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント
鈴木直道
講談社
2014/10/20

あの仁川のモノレール、今度の今度こそ事業終了……費やしてきた予算は1000億ウォン以上、ネタとしての存在……Priceless

仁川月尾モノレール事業結局失敗に終わる... 残ったのは「凶物だけ」(聯合ニュース・朝鮮語)
仁川月尾島モノレール建設事業が、最終的に失敗に終わった。

モノレール事業は、血税の無駄事業標本に選ばれる月尾銀河レールの後続の代替事業として推進されたが、着手2年ぶりに再び原点に戻った。

仁川交通公社は17日、月尾モノレール民間事業者である仁川モノレールと事業協約を解約すると発表した。

民間事業者が事業費の調達計画を明確に提示していない工程もしっかり履行できないことが条約の失効理由だ。

交通公社は、「現在まで車両20台以上を生産して軌道施設の設置、駅の改善などの分野別の改善工事を90%以上完了していなければならないはずだが、どのような工程も実施していなかった」とし「事業者は、事業費の調達確認に必要な融資確約書も提出していなかった」と指摘した。 (中略)

仁川交通公社は2年前協約締結当時、仁川モノレールの技術力と財務能力を疑う懸念を一蹴し、ビジネスの成功を自信を持った。

工事は、条約締結当時報道資料を出し、「技術力・財政力・運営力など優先交渉者の事業能力の否定的な世論との懸念事項について十分に確認した後補完した」と強調した。

しかし、2年ぶりに仁川モノレールの事業遂行能力が劣るという理由で契約を解約することにより、民間事業者のための交通公社の事前検証がずさんたことを否定することができなくなった。
(引用ここまで)

 先日、仁川の月尾銀河レールがリブートされた「月尾モノレール」事業が頓挫しそうだ、というエントリをお伝えしました。
 仁川交通公社は「月尾モノレールの事業者がどうなるかは分からないが事業自体は継続する」というようにコメントを出していたのですが。
 やっぱり終了しましたので、ご報告までに(笑)。

 聯合ニュースの記事コメントでは10年前に月尾銀河レールを計画した当時のアン・サンス市長(現在は自由韓国党(旧セヌリ党)所属の国会議員)に対して「アン・サンスを撤去作業に参加させろ」みたいなものが多いですね。
 アン・サンスは非朴派で、前回の総選挙では無所属で出馬(後にセヌリ党に合流)していたのですが、もはや保守派というか自由韓国党議員は誰であろうとも断頭台に送るべき存在なんでしょう。

 それ以前に仁川市長時代にこの月尾銀河レールだけではなく、仁川タワーや仁川エイトシティといった事業が死屍累々であることを批判されてのいるのかな。
 記憶の奥底に先進デザイン都市を標榜していた仁川ミラノシティ計画というものがあったような感じなのですが、あれもどこに行ったのやら……。


 画像は仁川を訪れたときに撮影してきたもの。これが6.1km、廃墟として続いているのですね……。

 これまで月尾銀河レールについては建設費や金融負担で100億円以上が費やされてきたのですが、できあがったものはなにもなし。
 いや、楽韓Webでネタになるという重要な仕事をやってのけましたか。
 韓国ウォッチャーにとっては本当にありがたい存在でした。
 まだ事業者の技術に問題があって云々ということが名誉毀損であるというような訴訟沙汰がいくつか残されているのですが、とりあえず事業自体はこれで棺に入ることになるようです。

Newton 古代遺跡の七不思議 3大ピラミッド
科学雑誌Newton
株式会社ニュートンプレス
2016/9/26

仁川の月尾島に観光用モノレールを作るよ! → 建造失敗 → レールバイクにしよう → 事業見通しできず → 小型モノレールにするか → また失敗……

月尾銀河レール→レールバイク→モノレール... 残ったのは凶物だけ(聯合ニュース・朝鮮語)
手抜き工事で開通できないまま撤去された仁川月尾銀河レールの後続の事業が混乱を経験し血税浪費の二の舞を演じている。

事業着手後10年間で建設費853億ウォンを含めて、金融費用まで約1千億ウォンの予算を浪費したが、責任を負う人はいない。

月尾島観光活性化のために企画された月尾銀河レール事業は、自由韓国党アン・サンス国会議員が仁川市長だった2008年7月起工式の後、本格的に推進された。 (中略)

月尾島を一周する6.1 kmに渡って橋脚とレールが設置され、4つの駅が新たに建設されるなど、工事は順調に行われているようだった。

しかし、完成目標時期が2009年7月に対して数回延期が重なった2010年6〜8月の試験運行中、車輪破裂事故が続出、到底開通することができない状況に至った。

後に検察の捜査で明らかになった事実だが、政治功績のために絶対に工期が不足している状態で工事を無理に推進したことが手抜き工事につながった。

完成後も数年間放置され、悩みの種と化していた月尾銀河レールは、2013年12月に新しい運命を迎えることになる。

当時のソン・ヨンギル市長率いる仁川市は月尾銀河レールをレールバイクに切り替えることにして、翌年5月には民間企業ガラムスペースを優先交渉対象者に選定した。

バイク型の軌道車両は、電動・手動兼用のキャップを被せる形で、気象条件が非常に良くない場合を除いては、4シーズン運行が可能なように推進された。

しかし、ユ・ジョンボク市長が2014年7月に就任した後、レールバイクの計画は全面白紙化された。

仁川市はレールバイクが天気の影響のために運行の安定性を確保しにくく自転車を漕がなければならない特性上、中高年層の利用率が低下すると見られるとして2014年11月に小型モノレールへの事業転換を定めた。

優先交渉対象者の地位を維持したガラムスペースはレールバイクを放棄し、小型モノレール事業計画を再開した。

月尾銀河レールの車両1編成における定員は70人だったが、モノレールの定員は8人で設計して重量を減らした。

モノレールは仁川駅から出発して、月尾島郊外路線を運行する47分間、窓から月尾島の景色を鑑賞したり、一部の区間ではバーチャルリアリティを楽しむことができるように設計された。

事業施行機関である仁川交通公社、ガラムスペースによる特殊目的法人仁川モノレールは2015年2月に実施協約を締結して2016年8月に完成を約束した。

月尾銀河レールの旧車両・レール撤去作業が昨年末に仕上げされモノレール事業は軌道に乗るかのように見えた

しかし、モノレール事業も現在事実上霧散したのが実情である。

仁川交通公社は、仁川モノレールの資金動員力が落ちて事業を行うことが困難実情とし、最近協約解約を議決した。

仁川モノレールは資金力は十分だと、事業継続の意志を強く示唆しているが、双方間の信頼が崩れた状況で事業推進が正常に再開されるかは非常に不透明である。

問題は、10年間も空回りし続ける月尾銀河レールに代案がないという点である。

民間資本を投入せずに仁川市の財政事業のみでモノレール事業を継続するには、市の財政状況が劣悪である。

また、仁川モノレールと協約を解約すると工事費の支払いをめぐる法的争いが避けられないので、他の民間事業者を見つけることも容易ではない。

既存の橋脚と4つの駅を全て撤去して月尾銀河レール事業を全面白紙化しようとすれ莫大な撤去費用がかかる上に、月尾島の商人からの反発も激しい。

仁川市の内外では、橋脚の上に安全柵やアクリルの透明壁を設置、観光客が桟橋の上を歩いて、海の風景を眺めることができる「スカイウォーク」で造成する案もアイディアとして取り上げられている。

追加費用の負担を最小限に抑えながら、観光資源として活用することができるという利点があるが、たかだか公衆歩道を作成しようとしただけで、1千億ウォンの費用を無駄にしたのかという非難を避けられない。

仁川交通公社が後続対策もなく、民間事業者へと責任をたらい回しする間に銀河レール構造物は、月尾島景観を真剣に損なう凶物から抜け出せずにいる。

仁川平和福祉連帯は最近の声明で、「月尾銀河レール事業が10年目の蛇行を経験しているが、誰も責任を負っていない」とし「血税と行政力を無駄にした責任をとってモノレール事業を決定した交通公社の経営陣と取締役は辞任しろ」と要求した。
(引用ここまで)

 みんな大好き月尾銀河レールの時間だよー。
 記事タイトルの凶物というのは見苦しい姿を見せている遺物……みたいな意味ですかね。

 月尾銀河レールの経緯がざっくりとですが理解できる記事になっているのがありがたいです。
 他にも試運転中の事故はかなりひどい頻度で起きていて、リアルに「ダメだこりゃ」になったのですけども。
 その後、一時期レールバイクにしようという話があったことだけは知っていたのですが、その経緯が分かったのは新たな収穫でした。

 その後、新たな小型モノレールとして生まれ変わる予定という話は既報ですね。
 2両編成定員70名だったものが、最大3両編成で1両あたりの定員を8人とすることで大胆な軽量化に成功したというものでした。
 具体的にいうと、こんな姿になったのです。



 さすがに苦笑するしかなかったですけどね。
 橋脚はそのまま生かして、レールを撤去してこのモノレール用のレールを敷設して2016年8月に「月尾モノレール」として開業予定でした。

 駅の建物なんかはけっこう立派なものなのですよ。詳しくは楽韓Webによるレポートをご覧ください。

 楽韓さん、韓国を行く:月尾銀がレールはこうして廃墟になった

 それなりに立派なものなので撤去にも相当な金額がかかるとされています。
 1月に訪韓した際に見てこようと思って下調べをしたのですが、まだ開業していないということしか分かりませんでした。
 実際には小型モノレール事業も破綻していたそうです。

 なんというか、案の定……って感じです。さすが仁川市。ありがとう仁川市。いつもネタを供給してくれて。
 そういえば仁川フューチャーシティも名称が「仁川スマートシティ」になってから以降の話をとんと耳にしないのですが、どこに行ってしまったのでしょうね。

廃墟本 THE RUINS BOOK
中田薫 / 中筋純
ミリオン出版
2016/2/22

韓国人「助けて、ソウルのすべてが老朽化して追いつかない!」……地下鉄、道路、橋、下水道、すべての補修には7兆ウォンが必要?

[老いていくソウル]20年過ぎた老朽地下鉄走って道路は陥没(聯合ニュース・朝鮮語)
[老いていくソウル]古い地下鉄変え道路・橋梁の手入れを(聯合ニュース・朝鮮語)
[老いていくソウル]O卦犹楡濱鞍に最低7兆ウォン... 市民の負担で(聯合ニュース・朝鮮語)
釜山地下鉄1号線の換気扇と電車が衝突、一部区間で運転見合わせ(中央日報)
11日午後3時22分、釜山(プサン)都市鉄道1号線沙下(サハ)駅と堂里(タンニ)駅の間の地下換気扇の一部が壁から脱落し、老圃(ノポ)駅から新平(シンピョン)駅へ向かっていた地下鉄にぶつかった。この事故で電車の一部のガラスが割れた。

釜山交通公社は、直ちに地下鉄の運転を見合わせ、乗客約150人を暗い線路に沿って堂里駅に避難させた。この中では怯えて泣き出した子供もいた。だが、人命被害はないと伝えられた。
(引用ここまで)

 最後の釜山地下鉄の事故のニュースは「仮留めしておいた換気扇が風圧に押されて脱落した」ということなのですが。
 大容量の換気扇への取り替え作業中にこんなことになったということです。
 この記事にはないのですが死者はなく、軽傷者2名という事故としてはそれほど大きなものではなかったのです。
 この事故自体は韓国でよくある安全不感症のそれなのですが、釜山地下鉄1号線は開業して32年ということもあって、じわりと老朽化がきているのかなぁ……という感じで調べはじめたところ、聯合ニュースの記事が見つかりました。
 長いので全体引用はしませんが、興味があればGoogleの機械翻訳でも読めると思います。Google翻訳で出てくる「ハスグァンロ」というのは下水道のことです。

 ソウルの地下鉄、道路、橋、下水道などが老朽化しており、補修の必要性が高まっているとのこと。
 地下鉄は当初耐久期限として15年が制定されていたということなのですが、後にその起源自体が撤廃。
 もっとも古い車両は29年が経過したものだそうで。
 たしかに地下鉄火災はあり得ない頻度で起きているのですよね。先月起きたチャムシルでの地下鉄火災も28年経過した車両から火が出たもの。ちなみにオーバーホールしたばかりだったという話です……。

 道路では埋没している下水管が老朽化して水漏れし放題。

 ソウルで道路陥没事故が5年間の年平均771件発生したが、このうち下水道が原因となるものが74%であった。

 2012年から2016年まで、ソウルの道路陥没事故は合計3857件であり、下水道による問題が2853件である。特に、2012〜2013年には下水道が原因となる割合が全体の89%に達した。
(引用ここまで)

 韓国の道路では春になる度に凍結していたものが溶けはじめて無数の陥没が生まれます。春の季語として取り入れられてもおかしくないほど。
 ちょうど2年前にカップルが道路に吸い込まれた動画はなかなかの衝撃作でしたが、ソウルのどこであろうともあれが起こる可能性があるということですね。

 さらに漢江にかかっている橋のうち、敷設から30年以上経過しているものが9つ。
 点検整備に充分な予算がない……と。

 その予算ですがソウルは1000万人が住む巨大な都市であるために、他の自治体よりも予算的には恵まれています。一方でそんな巨大都市において一気に老朽化問題が噴出しているために、さすがに予算が足りていない。
 試算では7兆ウォン、あるいはそれ以上とも。
 政府予算からは「ソウルは潤沢な予算があるのだから、他の都市に示しがつかない」という言い訳で予算が付かず、ソウル特別市単体で補修のすべてを行わなければならないとのこと。

 東京ではオリンピック開催に向けて、そのあたりの補修整備も行われようとしていますが……。
 そうだ、ソウルでも2回目のオリンピックを開けばいいんじゃないでしょうかね(猿知恵)。

インフラ事故 笹子だけではない老朽化の災禍
日経コンストラクション
日経BP社
2013/10/28

最新記事
スポンサーリンク
オススメアイテム
NEW GAME! 6巻
この世界の片隅に (Amazon.co.jpオリジナルメイキングDISC付)
君の名は。 Blu-ray3枚組
スペシャルエディション
4K同梱5枚組も。
ドラゴンクエストXI
過ぎ去りし時を求めて
3DS版もありますよ。
初音ミク ハートハンターVer.


匠の技 ステンレス爪切り
About This Weblog
楽韓WebのBlog版。今年中にはドメイン含めて移行予定。

うちはそこらにありがちなゼノフォビアライクなところとは異なっており、文化的・文明的背景をもって「なぜこのようになっているのか」を解説して、大いに韓国を楽しんでしまおうというコンセプトの元に2002年から設立されているサイトです。単純に韓国が嫌いなかたは他を見てもらったほうが満足できるんじゃないかと。

相互RSSのご連絡先等 → rakukan.net★gmail.com
★を半角@に変更してください。
なんか適当な欄w
記事検索
Twitter プロフィール
楽韓Webの更新情報なんかをお伝えしますよ
最新コメント
Monthly Archives
Categories
スポンサーリンク
QRコード
QRコード
逆アクセスランキング
Twitter
  • ライブドアブログ