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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

北朝鮮関連

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ムン・ジェイン「北朝鮮と共同で安重根義士の遺骨発掘を行うことになった」……これまでの経緯もちらっと見てみよう

「安重根遺骨発掘、南北共同で出れば中国も協力するだろう」(文化日報・朝鮮語)
「安重根義士の遺体発掘は資料を通じた信頼性の高い位置をまだ特定できていないが、南北が共同で資料を出して現場調査を行えば、中国側の十分な協力を得て進展を見ることができるでしょう」

南北首脳が4・27板門店会談で安重根医師の有害を一緒に発掘しようということ共感を達成しながら、過去10年間停滞していた安義士の遺体に弾みがつくと思われる。過去の南北共同で安義士の遺体発掘に乗り出したことがあるが成果がなく、中国は安義士の故郷が黄海てあることを聞いて南北が共同で遺体発掘の申請をしてくれることを主張してきた。

過去10年間安義士の遺体発掘作業に関与してきたキム・ウォルベ(写真)ハルビン(哈爾濱)理工教授との電話インタビューを通じて条件が変化した中での遺骨発掘の可能性について考えてみた。

-南北共同作業になることで、遺骨発掘作業のいくつかの進展が期待されるか

「中国も南北が共同で安義士の遺体発掘を申請しなければならないとしてきた。そのような次元での南北首脳の共同発掘共感は重要なステップを一度超えたものである。2006年、中国の丹東地域であったアメリカ人パイロットのトロイ・クーパーの遺骨発掘事例は参照するに値する。当時、米国は中国外交部だけでなく、国防部、国家档案館、赤十字などの機関と関連会談をした。遺骨発掘のために中国外交部と旅順監獄地域当局も重要ですが、中央レベルの国防部、国家文物局、国家档案館、大連地方政府、大連档案館など関連機関との継続的な協力が必要である。例えば旅順地域は軍事地域で、中国当局は、指標透過調査(GRP)に敏感である。また、資料調査のための国家档案館の協力と文物保護地域に指定された旅順監獄墓地発掘のためには国家文物局の協力が不可欠である。南北が一緒にすると、この点で有利である。」

-2005年の南北閣僚級会談で安義士の遺体発掘事業を共同で推進することにしたが、共同発掘はできなかった。

「2006年6月の南北共同調査団23人(韓国15人、北朝鮮8人)が旅順の4カ所を訪問調査し、旅順監獄裏側を遺体発掘地域で特定して発掘することに合意した。しかし、2008年に北朝鮮が共同発掘に参加していなかったし、北朝鮮の了解の下に、南側が発掘作業を行った」

「- 2008年の発掘作業が事実上失敗したが、それでも成果を探すとすれば?」

「2006年6月に第1次南北共同有害調査団が旅順監獄北西野山を遺骸埋葬地域として特定し、2008年3〜4月に韓国と中国が29日間の発掘作業を行った。調査地域は、旅順監獄の裏山海抜90mの円形宝山尾根の南東斜面下部に該当する地域である。調査当時すでにアパートを建てる敷地平坦工事がほぼ完了した状態であった。遺体を見つけられず残念であり、大規模調査発掘に旅順監獄裏側が気がかりであったことをそれなりに解消した調査であった。すぐ隣の軍部隊の中の調査は未到であったし、また旅順監獄墓地の発掘作業をできなかった悔しさを残した」

-総体的に今安義士の遺体発掘はどこ詰まっている。

「現在の遺骨発掘は、正確な資料がないために位置と現場を特定できていない。安義士殉国後関東裁判所の嘱託人である園木末嘉が書いた「安重根死刑執行状況」によると、関東都督府監獄(当時の旅順監獄の正式名称)墓地に埋葬したと出てくる。しかし、旅順監獄墓地がどこであるかについての具体的な資料がない。また、旅順監獄周辺のマンションや生活近隣施設が入ってかなりの障害がある。正確な場所が資料的に特定されていない状態で、その上に旅順監獄墓地の発掘と調査をしなければならない。難関ばかりではあるが、中国側の積極的協力があれば進展可能だ。このため中国で遺体発掘の正当性とプロセスを知らせる本の発刊が重要である」キム教授は、このような本の出版を準備している。

-黒龍江省大連市の档案館資料の閲覧が重要であるとしたが。

「中国内の黒龍江省档案館は義士のいたハルビン市に位置している。当時、義挙現場の具体的な資料と義士が過ごしたハルビンでの11日間の行跡を確認するために非常に重要である。また、安義士の家族の遺骨発掘資料も見つけなければならない。大連市档案館は安義士殉国地域で、関東都督府当時の憲兵資料、1910年旅順地域の地図、1910年とその後の気象資料、これまで大連市档案館で収集した1909年と1910年の時期旅順地域資料などがあることを確認しなければならない。中国では1980年代後半、中国党内法を改正して1945年以前のデータは閲覧を制限している。南北が遺骨発掘だけでなく資料の調査も中国に要請しなければならない。」
(引用ここまで)

 4月27日の板門店で行われた南北首脳会談で安重根の遺骨発掘についてムン・ジェインが提案して、キム・ジョンウンが受け入れたという話があったのですね。
 ムン・ジェインが3・1運動100周年が来年になるので、そういった「共同事業」を推進していこうという話の一環だったそうですが。
 というような話を先週くらいにムン・ジェインが明らかにしていたのです。

南北、1919年独立運動100周年共同行事推進へ(中央日報)

 北朝鮮では安重根の扱い自体がどうなっているのかいまひとつ見えてこないので、本当に乗ってきているのかどうか不明なのですけども。
 北朝鮮では安重根は「暗殺によって日本による併合を決定づけた愚か者」くらいの扱いだという話もまことしやかに語られています。
 キム・ジョンウンとしても断って援助手段が絶たれるよりは受け入れておこうくらいのものだったかもしれませんね。

 なぜか安重根の遺骨発掘というのが韓国では「民族の悲願」のような扱いを受けています。
 青山里の戦闘で大勝利を遂げたという神話の主役、金佐鎮の孫を自称している国会議員が、伊藤博文のひ孫にあたる松本剛明元外相に「安重根の遺骨発掘を手伝え」なんて言ってきたこともあったほどです。
 ちなみにこの国会議員、前回の総選挙で共に民主党からの候補に敗れて落選しているので「元国会議員」ですね。
 韓国の国家報勲処長から「日本政府は安重根の埋葬地を資料にしているはずなのでそれを寄こせ」「寄こさないなら天皇訪韓には反対だ」なんて話も飛び出たことがありましたね。
 それで資料を渡したとして、日本の得には一切ならないのになんで渡すと思うのやらと唖然とした覚えがあります。むしろ渡さないほうが得だらけっていう。

 さて、この記事のキム教授が主体になってこれまで何度かハルピン駅周辺を発掘しているのですが。
 見事なまでに「ここにないことは判明した」ということばかり。
 ハルピン駅周辺は高度成長期を迎えているとのことで、マンションが建ったりなんだりで発掘作業も制限されているのだそうです。
 ……まあ見つからないほうがいいと思いますけどね。
 見つかったら見つかったらまた「ニホンガー」ってがなり立てるのですから……って、別になにも日韓関係のシチュエーションとしては変わらないってことか。
 まあ、「資料を渡さないなら天皇訪韓反対」って言われているのであれば、渡さないほうがいいのは間違いないでしょうね。
 そんなものを本当に日本が秘匿しているのかどうかという前提が怪しいと思いますが。

ムン・ジェイン、米朝関係の不調具合に「両国が約束を守らなければ、国際社会から厳しい審判を受けるだろう」と発言……おまえが言うか?

文大統領「朝米首脳、約束守らなければ国際社会の厳しい審判」 (聯合ニュース)
シンガポールを国賓として訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、6月の朝米(米朝)首脳会談を念頭に、「万が一、(朝米)首脳が国際社会の前でした約束を守らなければ、国際社会から厳しい審判を受けるだろう」と述べた。講演会「シンガポール・レクチャー」で演説した後、出席者からの質問に答えた。
(引用ここまで)

 「……おまえはなにを言っているんだ」
 と、iPhoneでこのニュースを見た際に、つい真顔でつぶやいてしまって電車の横にいた人に「なにこの人」って目で見られたわけですが。
 無意識って怖い。
 慰安婦合意を一方的に棚上げにして、ツートラック外交がどうこうとか言っている輩のセリフとは思えませんね。
 米朝首脳会談も言ってみれば慰安婦合意と同じ構造です。
 一方が一方を縛りつけるだけの約束。
 で、現状は韓国は慰安婦合意を棚上げにし、北朝鮮は約束を無視しようとしている。
 米韓首脳会談で唯一具体性のある成果であった朝鮮戦争での米兵遺骨返還についても、北朝鮮が協議をドタキャン。

北朝鮮、遺骸送還会談で米国に待ちぼうけを食わせる(中央日報)

 北朝鮮当局がアメリカの非核化に向けた本気度を過小評価していたといったところですかね。
 ゆさぶりをかけようとしているのでしょうけども。
 しかし、よりによって遺骨返還協議をドタキャン……か。
 アメリカ人の軍人に対する敬意の持ちようというものを勘違いしているなぁ。

 まあ、これを続けて「国際社会から厳しい審判を受ける」のはどっちだ、という話なのですが。
 ムン・ジェインの言うように米朝の両方が審判を受けるような事態になるんでしょうかね?

日米韓外相会談でも「非核化ではCVIDを求める」「制裁は非核化実現まで解除しない」「拉致問題へも言及した」との3点セットを表明……ポンペオ長官にそつがなさすぎる件

北朝鮮のCVID再確認 非核化まで制裁維持へ=韓米日外相(聯合ニュース)
韓国と米国、日本の外相会談が8日、東京で開催された。河野太郎外相は会談後に開かれた共同記者会見で、北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を求める方針を再確認したと明らかにした。

 また、ポンペオ米国務長官が6〜7日に平壌を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の側近の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と会談した際、日本人拉致問題を取り上げたことに謝意を表明した。

 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は韓米合同軍事演習を中止したことについて言及し、「演習の中止は北が迅速に非核化を進めるようにするためのもの」とした上で、「韓米軍事同盟に変化があったわけではなく、3カ国は今後も連携していくことにした」と説明した。

 また、「完全な非核化は完全な核物質の廃棄だ。これは明確に定められている目標」と強調。「北はこうした決議を完全に履行しなければならない」としながら、北朝鮮が完全な非核化をするまで国連安全保障理事会の制裁を維持しなければならないとの認識で3カ国が一致したと述べた。
(引用ここまで)

 いまきた3行。

 ・あくまでも北朝鮮の非核化に際してCVIDを求める。
 ・高位者会談で日本人拉致問題を議題に取り上げた。
 ・非核化まで国連安保理の制裁は維持しなければならない。

 ポンペオ国務長官は原則を譲る気はまったくないようですね。
 米朝首脳会談は開催してキム・ジョンウンを引きずり出し、実務者会談や高位者会談ではCVIDを譲らない。
 日米関係を堅持する意味でも拉致問題への言及も忘れない。
 さらに韓国、中国を牽制するために制裁維持を言明する。
 ふむ、なるほど。
 まったくもってそつがない。

 韓国は南北首脳会談、および板門店宣言に基づいて制裁解除する気満々ですけどね。
 南北鉄道接続やら開城工業団地の再開をいつでもやりかねないくらいの勢い。
 特に開城工業団地についてはできるのであれば明日にでもやりたいって感じの話になっています。

 統一部長官は「制裁解除が前提だが」としながらも「可能であれば早期再開が望ましい」と発言していますし、先週には入居企業が北朝鮮への入国を政府に求めていたほどでした。
 北朝鮮に資金を入れたくてうずうずしているっていうのが本音でしょうね。

 でも、それに釘を刺す形で「制裁は維持する」と日米韓外相会談で述べられてしまった。
 まあ、なんらかの形で援助をしていくのだろうなとは思いますが。果たしてアメリカの監視をかいくぐれますかね?
 とりあえず今回は日米韓外相会談の声明として「日米韓の三ヵ国は緊密に連携していく」という文言を入れていますけどね。

北朝鮮外務省「アメリカは軟化すると思っていたのにポンペオはCVIDをまた言い出してきた! 実に残念だ」と表明

北外務省「ポンペイオ訪朝高官会談で美姿勢実に残念」(聯合ニュース・朝鮮語)
北朝鮮外務省は7日、北米高位級会談で見せてくれた米国側の態度が残念であると表明した。

外務省はこの日、スポークスマン談話を通じてマイクポンペイオ米国務長官の二日間訪朝会談の結果について、このような立場を表明した。

外務省は「私たちは、米国側が北米首脳による対面と会談の精神に沿って信頼醸成に役立つ建設的な案を持って来ると期待しながら、それに相応したなんらかの行動をしてくれると考えもしていた」とし「しかし、6日と7日に行われた最初の朝米高位級会談で示された、米国側の態度と立場は実に残念で極まりないものだった」と強調した。

続いて「北米間の根深い不信を解消し、信頼を造成し、これに失敗だけ記録した過去の方式で大胆に抜け出し既成にこだわりをもたず、まったく新しい方法で解決していくこと、信頼醸成を先に行い、段階的に同時行動原則で解くことができる問題からひとつずつ解決していくことが、朝鮮半島の非核化を実現可能とする一番の近道だ」と主張した。

それでも「米国側は、シンガポール首脳対面と会談の精神に反するようにCVIDあり、申告であり、検証ありながら、一方的で強度的な非核化要求だけ持って出てきた」と非難した。
(引用ここまで)

 他のネタを書いていたのですが、なかなか面白そうなネタが飛びこんできたのでこちらを速報的に。
 ポンペオ国務長官が米朝首脳会談の共同声明にあったように事後の高位級会談のために北朝鮮を訪れていました。
 その場でポンペオ長官は非核化についてかなりきつい言葉で「完全な非核化」を要求したとのことです。

 さて、ポンペオ国務長官の訪朝直前にロイターが「アメリカ政府が態度を軟化させつつある」「北朝鮮を実質的な核保有国として認めることになるのではないか」という記事を出したのですが。

米政府、北朝鮮の非核化巡り態度軟化の兆し 国務長官の訪朝控え(ロイター)

 北朝鮮外務省がこれだけ「残念だ」「一方的にCVIDを持ち出すな」とか言い出しているということは、まあそういうことなのでしょう。
 おそらく、それなりに北朝鮮にとって利のある話であれば沈黙していたくらいなのでしょうが。
 ここまでがなり立てているということは、ポンペオ長官の言葉はかなりゴリ押しの強い言い回しだったということなのでしょうね。
 明日、ポンペオ長官は韓国を跨ぐようにして来日し、カン・ギョンファ外交部長官もそれに合わせて来日します。
 ポンペオ長官の報告会というような形で日米韓外相会談が行われるとのことですが。
 どんなことが語られるのか、ちょっと楽しみになってきましたね。

マティス国防長官「中国は周辺国に明のような朝貢外交を要求している」と発言。この発言の意味するところは……

中国は周辺国に朝貢要求、米国防長官が指摘(朝鮮日報)
 マティス国防長官は15日、海軍大学の卒業式で演説し、「中国は現在、国際秩序を変更するための長期計画を持っている。明が彼らのモデルであるようだ」と述べた。その上で、「やや筋肉に頼る方式ではあるが、他国には朝貢をささげる属国になり、北京に頭を下げることを求めている」と指摘した。ワシントン・ポストは20日、「習近平国家主席の野心について、識見を通じて警告したものだ」と評した。

 中国が過去の明の時代の栄華を再現しようとしており、周辺国に朝貢外交を強要しているというマティス国防長官の批判は今回が初めてではない。昨年3月、米議会での聴聞会では、「中国は南中国海(南シナ海)で周辺国が強大国(中国)に朝貢したり、黙って従わせたりする一種の朝貢国家方式を取り、信頼を破壊している」と述べた。

 昨年2月に日本では、「今中国は明代の冊封政策を復活させ、周辺を全て自国の勢力圏に置こうとしているのかもしれない」と述べた。生涯軍人として生きてきたマティス国防長官の口から中国の王朝史や「朝貢外交」「冊封政策」といった専門的な歴史概念が飛び出した。
(引用ここまで)

 さらっと「現在の中国が朝貢外交を求めているのだ」と言えるあたり、「おまえらのやろうとしていることは知っている」という宣言ですね。
 戦略研究家という顔も持っているマティス国防長官ですから、当然のこと中国の古典等にも通じているのでしょう。六韜なんかは最古の兵法書のひとつでもありますし。
 当然、周辺国の事情も多少なりとも理解していると考えたほうがよいでしょうね。
 李氏朝鮮が冊封国のひとつであるということも。
 国防長官自らが東アジアの歴史に詳しいというだけでもタフネゴシエイターになることができるはずですね。

 北朝鮮や台湾といった問題に対して自分だけであるていどの考察ができるというのは、かなりのアドバンテージでしょう。
 こうしてみると「トランプ政権には人材がいない」とされていますが、対中国・対北朝鮮に関してはそれなりの陣容と言える感じがしますね。
 このエントリは半分くらいは自分用のメモでもあったりします。

 さて、アメリカが非核化交渉のための実務者会談を行うために4人の当局者を北朝鮮に送ったそうですよ。

米国非核化交渉チーム4人、訪朝中(中央日報)

 共同声明文にあった「ポンペオ国務長官と北朝鮮高官による会談」のための露払いということだそうですが。
 まだまだ交渉は継続中、ということです。

明代海禁=朝貢システムと華夷秩序 (東洋史研究叢刊)
檀上 寛
京都大学学術出版会
2013/12/19

韓国人「南北鉄道連結が実現すればとてつもない経済効果が!」→メディア「20兆ウォンほどかかるけど費用はどうするの?」

【コラム】単なる希望しか語られない南北鉄道連結(朝鮮日報)
 18日にソウル市中心部・光化門のプレスセンターで行われた北方経済協力委員会の第2回会合で「韓半島鉄道と大陸鉄道との連結」が課題の一つとして提示された。しかしこれには「北朝鮮における非核化の進展および対北朝鮮制裁が緩和された場合」という前提条件が付いている。この条件をいつ満たせるかは誰にも分からない。しかも韓半島鉄道と大陸鉄道を連結するには、莫大(ばくだい)な費用をかけて北朝鮮の鉄道を建設あるいは改修しなければならないが、この点に対する詳しい分析結果などもどこにも見当たらない。(中略)

経済性に対する綿密な分析や技術面での検討はなく、単に「列車でヨーロッパに行ける」という期待だけが膨らんでいるようだ。

 北朝鮮の開城から新義州まではおよそ420キロだが、この区間に韓国国内と同じく最高時速300キロの高速鉄道が走行できる路線を建設するには、韓国で同じ鉄道を建設するのに必要な費用に基づいて単純計算すると20兆ウォン(約2兆円)以上はかかると鉄道関係者は予想している。これは首都圏住民が強く希望する3路線のGTX(首都圏広域急行鉄道)を全て完成させるのに必要な15兆ウォン(約1兆5000億円)をも上回る額だ。ところが会合ではこれほど巨額の費用を一体どこから調達するのか、あるいは旅客や物流においてどのような経済効果があるかなどの調査結果は一切語られなかった。
(引用ここまで)

 以前から「夢のような話」しかしていないと思いますけどね?
 朝鮮半島をH型に連結する鉄道網ができればロシアからは天然ガスを引き放題。燃料費はかつての1/4に!
 そしてヨーロッパまで物流が伸びれば、日本のEU圏への輸出はすべて韓国経由に。
 といった感じまさに朝鮮半島にはバラ色の未来が開けれているんだそうですよ。
 アジア横断鉄道が開通した暁には。

 費用負担も、工事主体も不明。
 そもそも、韓国企業がやるとしたときに北朝鮮の領内に立ち入ることを許してもらえるのかどうか。
 それ以前に北朝鮮が許可を出すのかどうか。
 実質的な鎖国状態は当分続くんじゃないですかね。
 元駐英北朝鮮公使のテ・ヨンホは「北朝鮮は核を手放さずに時間を稼ぐだけ稼いで、開城工業団地のようなものを10ヶ所ほど作るのではないか」としていましたが。
 南北鉄道もはその物流に使うていどに限定されるのではないかと。

 韓国ではムン・ジェインの振りまく「南北統一したらすべての問題が解決する」という冗談にすべての国民が酔っている状況です。
 万一にも統一することができたら、いまの韓国の問題なんて「なんでアレを苦しいと思っていたんだろう」くらいの矮小なものになるんじゃないでしょうかね。
 すべての問題が解決するのであれば、いますぐにでも統一すればいいと思いますが。

赤化統一で消滅する韓国 連鎖制裁で瓦解する中国
宮崎正弘 / 室谷克実
徳間書店
2017/7/26

北朝鮮「会談をしたいなら米韓合同軍事演習を中止しろ」→アメリカ「OK、中止した。で、会談は?」→北朝鮮「……」

米国防総省、米韓軍事演習中止を発表(CNN)
ボルトン氏「非核化長引かせる会談はしない」 金正恩氏の時間稼ぎに警告(中央日報)
米国防総省は22日、今後3カ月に予定されている複数の米韓合同軍事演習を中止すると発表した。北朝鮮との交渉が続く中での措置となっている。

国防総省は声明で、マティス国防長官が「特定の演習を無期限で中止」する決定を下したと説明。中止となる演習には8月の「フリーダムガーディアン」や、米韓両国の海兵隊による2つの訓練演習が含まれていると明らかにした。

国防総省は19日に既に、フリーダムガーディアンに向けた「全ての計画作業」を停止したと発表していた。 (中略)

ただ、国防総省のホワイト報道官は今回の声明で、さらなる中止の措置を取るかは、北朝鮮が米国と「真摯(しんし)に生産的な交渉を続けるかどうか次第」としている。
(引用ここまで)
米国のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が20日(現地時間)、シンガポール首脳会談に続く米朝間の後続交渉を模索している状況で「長く引っ張る会談は未来には起きない」としながら「我々ははやく動きたい」と述べた。ボルトン補佐官はこの日、FOX(フォックス)ニュースの朝のニューストーク番組『Fox and Friends』でのインタビューで「北朝鮮も真剣ならば同じようにはやく動くことを望むべきだ」と明らかにした。米朝首脳会談以降、北朝鮮タカ派のボルトン氏が北朝鮮の非核化に関して公開的に言及するのは初めてだ。
(引用ここまで)

 米朝首脳会談の共同声明に「ポンペオ国務長官と北朝鮮の高官の間で後続会談が行われる」とありましたが。
 米朝首脳会談の当日の記者会見の時点でトランプ大統領から「後続会談はボルトン補佐官とポンペオ国務長官によって行われる」との言葉がありました。
 あの北朝鮮から「ボルトンを外さないと会談中止にするぞ!」と言われた人物である、ということはつまりその存在が具合が悪い、ということなのですよ。
 「日本は圧力一辺倒を続けることを深く考えろ」と言っているのと同じことですね。

 そのボルトン補佐官から「交渉を早くしろ」との急かしが入ってます。
 そして、その会談は時間稼ぎには使われない、と。
 なかなか面白い事態になるのではないかな、と注視しているのですがなかなかはじまりませんね。
 はじまらないならはじまらないで、制裁解除が遠のくだけなのですが。
 さてはて。

 その一方で北朝鮮側から「こうして対話をしたのだから、米韓合同軍事演習を取りやめてほしい」との申し入れがあったそうなのですが。
 アメリカ側は誠意をもってその言葉に対応している。
 乙支フリーダムガーディアンを中止し、さらに続く海兵隊の合同演習もキャンセル。
 「我々は誠実に事に当たっている」という宣言です。そして「北朝鮮の要求を受け入れ、演習を中止にした。さて、北朝鮮はどんな対応をする?」と問われている、ということでもあるのですが。

 もうすでに複数隻の空母を用いた軍事演習を日本海で散々やっているのですから、今回の演習中止については象徴的な意味しかありませんね。
 これに対して北朝鮮はどう対応するのか、というところですか。
 またキム・ジョンウンが3度目の訪中をしたくらいしか動きがないのでなんともいえないところです。
 アメリカがこうして矢継ぎ早に動きを見せるとは思っていなかった……という感じですかね。

北朝鮮が「圧力一辺倒の日本は深く考えてみるべきだ」とか言い出した理由

「日本は深く考えてみるべきだ」北朝鮮がお説教を始めた(デイリーNKジャパン)
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、「日本は深く考えてみるべきだ」と題した論評を配信。日本が北朝鮮に対する国際的圧力の維持を訴えていることを非難した。北朝鮮メディアは最近、米韓に対する非難を控えながら、日本に対しては従来通りの論調で攻撃を続けている。

「日本が相変わらず『国際的な対朝鮮圧力』を唱えている」との言葉で始まる論評はまず、「年頭からわれわれの主動的かつ平和愛好的な措置によって和解と緊張緩和の局面に入った地域情勢の流れを一番快く思わず、ブレーキをかけようと振る舞った日本の醜態は口にすることさえ鼻持ちならないほどである」などとして、日本の「安倍外交」を非難。

続けて、「わずか数カ月前までだけでも軍事的衝突の危険が極に達していた朝鮮半島と地域に平和と安定の雰囲気が到来し、はては数十年間持続してきた敵対的な朝米関係が時代発展の要請に即して画期的に転換される大きな出来事が起こった」としながら、「これは、対話と協商を通じて現実的な方法で問題を解決するのが大勢になっているということを示している」と指摘した。

さらに、「日本の行為はむしろ、自ら自分らを孤立させる結果だけをもたらした」「なぜ、日本だけが地理的に近い朝鮮と『遠い国』になっているのか」などと主張している。 (中略)

この論評からはひとつのメッセージを読み取ることができる。日本は、「国際的な対朝鮮圧力」といった主張をするな、ということだ。
(引用ここまで)
 いままでのパターンなのですが、北朝鮮は苦しい時であればあること他の国を非難するという傾向にあります。
 あるいは図星を指されている時も同様ですね。
 まだ拉致問題が日本においてそれほど大きいイシューでない時から、報道が出るたびに「産経新聞らの日本の偏向勢力が我が国を「貶めようとしている」というような朝鮮中央通信の論評が出ていました。
 出ていましたって当時の話を見知っているように書いていますが、最近読んだ「メディアは死んでいた 検証 北朝鮮拉致報道」からの受け売りです。

 最近になっても「日本は(圧力を継続すると言い続けるなら)1億年たっても神聖な地に足を踏み入れることはできない」とか言っているのを見ても分かってもらえるのではないでしょうか。
 パク・クネの1000年被害者宣言よりもすごいというか、韓国人(朝鮮人)にとっては数字は大きければ大きいほど(あるいは小さいことが評価されるシーンでは小さいほど)いいのだという常日頃、楽韓Webで語っている話が実証できてご満悦だったのですが。
 ピだとかペだとかいう人が体脂肪0%の肉体美だとか言ってましたね。あれと同じことです。

 圧力維持、制裁維持は日本だけでなく、アメリカの基本姿勢でもあります。
 日本を懐柔したい、という意向があるからこそこうやって吠えざるを得ない。
 北朝鮮(そして韓国)のこういったやりかたはもう飽き飽きだってところです。


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