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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

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韓国のヒュンダイ・キア自動車に車体炎上で大規模な集団訴訟へ、「1日1台が衝突もなしに炎上している計算」とのこと……

アメリカでヒュンダイ・キア自動車に対して集団訴訟... 「エンジンの欠陥で車火災の危険性」(聯合ニュース・朝鮮語)
米国でヒュンダイ・キア自動車のオーナーが複数車種のエンジン故障で深刻な火災の危険にさらされたと集団訴訟を出した。dpa通信が14日(現地時間)法律事務所ヘイガンズバーマンを引用して報道した。

これらの訴状の中で「現代と起亜は、カスタマーに対してエンジンの欠陥を積極的に知らせなかっただけではなく、その欠陥が重大な安全上のリスクを持っているという点を明らかにしなかった」と主張した。

ヒュンダイ自動車の広報担当者は、コメントの前にまずこのような疑惑を調べてみると述べており、キア自動車側は dpaのコメント要求にすぐに応答しなかった。

去る10月、米国の非営利消費者団体である自動車安全センター( CAS・ Center for Auto Safety)は、過去4ヶ月間に渡ってほぼ一日一件の割合でヒュンダイ・キア自動車が衝突していない状態からの火災報告があったとし、車両290万台への即時リコールが必要であると促していた。

これに関連車種は2011〜2014年式起亜ソレントとオプティマ、現代自動車のソナタとサンタフェ、2010〜2015年式起亜ソウルだ。
(引用ここまで)

 今年の10月にヒュンダイ・キア自動車のアメリカ支社におけるCEOが上院委員会の査問に召喚されている、というニュースがありました。
 なぜかこれはキャンセルになっています。
 予定は11月14日だったのですが、行われた形跡がないのでキャンセルになったのでしょう。
 車体炎上の件について上院で問い詰められると思っていたのですが拍子抜け。
 なにしろ確認されているだけで車体炎上は220件、電装系から煙が出る事故が200件以上起きているとのことでしたからね。

 その後、先月後半には連邦地検が「適切なリコールが行われたか否かの調査中である」というニュースがちらっと出ました。

米連邦地検、現代・起亜のリコールを調査=関係筋(ロイター)

 それ以降、まったく動きはありませんでした。
 で、昨日になっていきなり「じゃあ、集団訴訟な」ということで訴えられたとのこと。
 そもそも、上院の査問調査も記事中にある消費者団体からの訴えがあったために行われるというものでした。
 それをキャンセルしたので一足飛びに集団訴訟ということになったのでしょう。
 290万台規模のリコール+続出する車両火災、か。
 日本にはヒュンダイ自動車はほとんど入っていないので状況は把握できませんが、ちょっとアメリカ「hyundai catch fire」というくらいのフレーズで検索するとけっこうな量のニュース等を見ることができます。
 とりあえずABCニュースでもどうぞ。英語が聞き取れなくても映像だけでどうなっているのかが分かると思います。



 毎日1台がこうして燃えているとのこと。
 ……まあ、集団訴訟出るわな。

炎上上等 (扶桑社BOOKS新書)
高須克弥
扶桑社
2018/2/28

韓国自治体「賃金を半分の自動車工場を建てよう」→ヒュンダイ自動車「それならOK」→労働組合「そんな計画は徹底阻止してやる!」→結果……

消えていく「光州型雇用」... リブートかかるか(MBC・朝鮮語)
当初、今日に予定されていた光州型雇用調印式が無期限延期された。

車両35万台を生産するまでの賃金団体交渉を猶予するという条項について労働界は削除を、現代車は原案固守を要求しつつ、光州型雇用交渉全体が揺れています。
立場の差を確認した後も、光州市と現代車は、それぞれの会話を続けていくことができるという余地は残しました。
光州市は12月に交渉を終えることを希望するとし、現代車と労働界を説得すると強調しました。
(引用ここまで)

 「工場労働者の賃金を半分以下にするから、工場を作ってください」という光州市が進めていた「光州型雇用」がヒュンダイ自動車との調印寸前まで行ったのですが。
 案の定、団体交渉で最後の最後に揉めてちゃぶ台返しで終了。
 光州市役所のロビーには調印式のサイン台まで用意されていた段階だったそうですよ(笑)。

 で、その原因が「団体交渉は当該工場で35万台を生産するまで保留」という条件をつけるかどうか、というもの。
 この工場の年間生産台数は10万台ていどと予想されていました。人気車種の生産補完をするために使えれば……みたいな期待があったようですね。
 韓国国内の工場ではラインで生産する車種を変更するために労使交渉が必要となるので、そうではない工場を作りたかったとのこと。
 ヒュンダイ自動車側としては35万台、つまり3年半ごとに団体交渉をして賃金上昇の機会を抑えたかった。
 「5年間は保留」にしたかったという話も出ているほど。
 一方で労組側としては通常と同じように1年ごとの交渉をして、その他の工場と同じレベルに早急に引き上げたかったのでしょう。

 なにしろ、韓国国内の自動車工場における韓国人の労働効率というのは53.5%
 つまり、53.5人がいれば充分なラインに100人が投入されていて、かつその100人がとんでもない高給をとっているという状況なのです。

 現在、ヒュンダイ・キアの工場労働者は年俸1億ウォンクラス。破綻寸前の韓国GMですら8700万ウォンとかでした。
 それを「光州型雇用」では3500万ウォンていどにするというのですから、本来であれば工場労働者の賃金はこのていどのものだと規定されているようなもの。
 まあ、反発があって当然かな。
 そもそも工場労働者をそこまで高給取りにしてしまったこと自体が間違いなんですが……。

 ちなみにヒュンダイ・キアの労組はこうして光州型雇用が破綻した中、「光州型雇用に反対!」っていう時限ストを行ったそうですよ。それも届け出なしの違法ストを。
 いやぁ……性根が腐ってるわ。

GM本社が大規模リストラを発表、海外工場閉鎖を示唆 → 同日、韓国GM労組は「勝手にデザイン変更するな!」と新車発表会に乱入してデモ……ああ、なるほど

工場7カ所閉鎖、1万4000人の人員削減……GM、自律・電気自動車に勝負(中央日報・朝鮮語)
GMが工場閉鎖する中…新車発表を妨害する韓国の労働組合(中央日報)
米国最大の自動車企業ゼネラル・モーターズ(GM)を内燃機関車中心から電気自動車や自律走行車の中心の新技術企業に変貌するための構造調整が開始された。バトンはメアリー・バーラ(57)最高経営責任者(CEO)兼会長がした。今回の構造調整は、2008年の世界金融危機でGMが破産の危機に置かれた後、最大規模だ。

GMは26日(現地時間)、米国とカナダの工場閉鎖と人員削減を骨子とした構造調整計画を発表した。2019年末までに北米生産工場5ヶ所と海外工場2カ所の稼動を停止し、1万4000人を削減する計画だとブルームバーグ通信などが伝えた。 (中略)

GMは閉鎖予定の海外工場2がどこなのかは、今回発表しなかった。
(引用ここまで)
米経済放送CNNは「GMは2019年末までに北米以外の地域で3カ所の工場を閉鎖するが、このうち韓国GM群山(クンサン)工場はすでに閉鎖した」とし「残りの2カ所は明示しなかった」と報じた。

GMは韓国で群山工場を閉鎖したが、富平(プピョン)・昌原(チャンウォン)・保寧(ボリョン)工場が追加の閉鎖候補群から完全に除かれたわけではない。GMが世界的なリストラを推進しながら根拠として前に出した「GMビジネスポートフォリオ」によると、閉鎖する工場を選定する核心の根拠は「潜在収益率」と「事業掌握力」の2つだ。今回GMが北米5カ所の工場を閉鎖したのは、北米乗用車事業部門がこの2つの基準ですべて水準以下(low)の評価を受けたからだ。

問題は韓国GMの潜在収益率・事業掌握力がともに北米乗用車事業部門よりさらに低い評価を受けている点だ。韓国より潜在収益率が低いと評価した事業(ボクスホールブランドなど)や事業掌握力が低いと評価した事業(ロシア工場など)はすでに整理している。 (中略)

しかし韓国GMは依然として労使問題が足かせになっている。韓国GMの命運がかかる中型セダン「マリブ」が26日に発表されたが、全国民主労働組合総連盟(民主労総)金属労働組合の韓国GM支部(韓国GM労働組合)はカードを掲げて新車発表会場に姿を現した。組合員らは「労働組合と協議せずにマリブのバンパーデザインを変更した」としてデモを行った。

GMが追加の工場閉鎖場所を物色する状況で自縄自縛となる可能性が高い。マリブが韓国GM富平第2工場の命運を左右する核心モデルであるからだ。中型SUVのキャプティバが生産中断となり、富平第2工場は稼働率が下落(30%)し、勤務制(2交代→1交代)も変わった。この工場で唯一生産している車がマリブだ。結局、マリブがよく売れれば富平第2工場は回復するが、マリブが売れなければGMが富平第2工場の閉鎖まで検討する可能性がある。
(引用ここまで)
 GMが過去最大規模のリストラを発表。
 北米で5つの工場を閉鎖。1万4000人をリストラ。
 さらに海外工場をふたつを閉鎖予定。
 まあ、現状のGMにとっては執らざるを得ない方策ですね。

 で、その海外工場なのですが。
 現在、GM本体は中国の工場については経営決定権を持っていません。中国では現地企業との合弁企業のみです。
 リストラ可能な工場はブラジルと韓国にそれぞれ3ヶ所。
 韓国には富平(第1、第2)、昌原、保寧の3ヶ所(正確には4工場)があります。

 さて、その韓国GMが新車発表会を行ったのですが。
 その場に労働組合員が乱入して「労働組合と協議せずにバンパーのデザインを変更した!」とデモ。
 韓国では労使協定で「企業側が勝手に製造車種変更をしない」「デザインを変更する場合は労働組合と協議する」という規定があるのですよ。
 労働者が無理な労働を強いられないために(笑)。

 ヒュンダイ自動車の例ですが、北米で発表した新型SUVがヒットの兆しがあったということで中国工場だけでは製造が間に合わなくなりそうになったことがありました。
 そこで韓国の工場でも件のSUVを製造しようとしたのですよ。
 ラインでの製造車種変更を口実にストライキを起こされました

 稼働率がどれほど落ちても製造車種変更は不可能。
 強行すればストライキ。
 デザインを変更したマイナーモデルチェンジをすれば「勝手にデザイン変更するな!」と新車発表会でデモ。
 このマリブは富平第2工場で製造されているのですが、記事によれば現在の稼働率は30%。
 閉鎖された群山工場は稼働率が20%だったとのこと。
 さて、閉鎖される2工場は韓国なのか、ブラジルなのか。興味は尽きませんね。

韓国メディア「GMが韓国から撤退準備を進めている……憎しみを感じる」……その憎しみってGMが受けるべきもの?

【時視各角】GMは憎いが…=韓国(中央日報)
「答えがない」。研究開発法人の分割でまた騒がしくなった韓国GM問題に対する専門家らの反応は同じだった。年初の韓国GM資金支援交渉に直接的または間接的に関与したある国策研究所の研究員の声には力がなかった。

「GMは結局、離れていくだろう。法人分割はそのための『減量』であることを否定できない。GMは離れるまで構造調整という名目で人員を減らし、政府には支援を要求する可能性が高い。雇用を担保にした駆け引きは選挙のたびに浮上するだろう」。

行き過ぎた不信感と見ることはできない。10年前の金融危機で死んで復活したGMの第1目標は過去のような規模ではなく生存と収益だ。投資会議でメアリー・バーラGM最高経営責任者(CEO)の質問はいつも同じだ。「私たちが収益を出せるか。ここがこの資本を投資する最高の場所か」。GMが株主の76%を占めるウォール街機関投資家の収益追求圧力に耐える手段はない。

現在の韓国GMを見ると、まだ研究開発能力を高く評価されるているだけ幸いという気がする。生産はますます減り、赤字は1年に1兆ウォン(約1000億円)近く増える。クォン・スンウォン淑明女子大経営学部教授は「それでもGMが韓国を離れないのは政府の支援金のためだけではない」と話す。韓国の安くて良い部品供給能力と研究開発能力のためということだ。まだ、こうした長所が強硬な労働組合と低い自動車生産性という短所を相殺している。 (中略)

GMの法人分割は実際、防ぐ方法がない。産業銀行があいまいな立場を見せるのもそのためだ。むしろ発想の転換が必要となる。韓国GMの研究開発能力をさらに最大化し、これを韓国内の生産と結びつけるようGMに圧力を加えるのが現実的かもしれない。 (中略)

韓国政府と地域社会、労働組合のような利害関係者が眼中にないGMの経営には憎しみを感じる。しかし感情だけで問題を解決することはできない。税金を投入して雇用を要請するようなことをやめるには、状況を冷静に把握して方法を探さなければいけない。その方法が今の国民感情とは合わなくてもだ。政府や政治家にそのような勇気があるかは分からない。
(引用ここまで)

 研究開発部門と生産部門を分社化しようとしている韓国GMについての記事。
 半年前に8000億ウォンを資本注入して正常化させた韓国政府、および大株主であるはずの産業銀行も合法である分社化になんら文句が言えない状態。
 労組もストライキで対抗しようとしたのだけども「抗議すべき問題ではない」と中労委から言われてストライキ不許可。
 なんの問題もなく分社化が進んでしまっている状況。

 生産部門から撤退へのステップであるのは間違いないでしょう。
 そうするつもりがなければ、そもそも分社化なんて必要ないわけですし。いつでも切り捨てられるようにしているわけです。
 資本注入した際に「今後10年は撤退しない」という契約になったとのことですが、分社化した生産部門は撤退しても契約は違えていないとはいえるわけですよ。
 ちなみに群山工場は閉鎖されましたが、韓国GMは他に韓国内に3つの工場を持っていまして、1万1700人ほどを生産職として雇用しています
 うまいことこれらの工場を使って韓国政府からさらなる援助を引き出そうとするのでしょう。
 2000人規模の群山工場が閉められただけで周囲は火が消えたような状況になっているそうですからね。
 5月から6月にかけて雇用が低迷したのは群山工場の閉鎖で周辺地域の雇用が脅かされたから、という分析もあったほどです。

 で、そういった経営方針を掲げているGMに対して中央日報が「地域社会、労組のような利害関係者が眼中にないGMの経営には憎しみを感じる」ですって。
 その憎しみを向ける対象って本当にGMが適当なんでしょうかね?
 雇用を人質にして政府支援を引き出しているというのは批判としてありでしょうが、そこまで韓国GMを追いこんだのは労組でしょうに。
 アメリカの工場よりも賃金が高いくせに、生産性は世界最悪レベル。
 それを是認してきた韓国社会の問題であり、韓国GMがやっているのは自衛に過ぎないとしか思えませんわ。自分が経営者ならとっととアメリカに逃げ帰ってます。
 むしろよくやってくれてるレベル。

ヒュンダイ自動車、第3四半期の営業利益76%減。なお、車体炎上の件でアメリカ上院でCEOが査問を受ける模様

現代自の7〜9月営業益 前年比76%減=10年以降で最低(聯合ニュース)
 韓国の現代自動車が25日に発表した7〜9月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比76.0%減の2889億ウォン(約284億円)にとどまった。

 四半期ベースでは国際会計基準(IFRS)の適用が義務付けられた2010年以降で最低となった。

 売上高は24兆4337億ウォンで同1.0%増加した。

 現代は「サッカーワールドカップ(W杯)マーケティング活動の拡大、エアバッグ制御装置のリコール(無料の回収・修理)、米国でのエンジン診断新技術KSDSの適用などで一時的にコスト要因が発生し、営業部門のコストが増えたことで減益となった」と説明した。
(引用ここまで)

 ヒュンダイ自動車の第3四半期営業利益は76%減の2889億ウォン。
 1-6月の1Hは37%減の1兆6321億ウォンでした。ということは1〜3Qの営業利益は1兆9210億ウォン。
 去年の営業利益は4兆5750億ウォン。5年連続の減益で、6年連続の減益は確定的。

 なるほど。
 それでも労組は「ヒュンダイ自動車にアウトソーシングなど一切許さない」として、出向社員だけでなく警備員、掃除人、料理人その他もろもろまで直接雇用し、さらに正規職として扱うべき年数だった分の賃金を一括で支払えと言っているわけですね。
 すごいな……。

 で、その一方でアメリカでは上院委員会によってヒュンダイ・キア自動車のCEOが審問に召喚されています。

Lawmakers summon Kia and Hyundai CEOs over car fires(WCJB・英語)

 車体炎上では220件以上、電装系が溶けて煙が出ることについては200件以上のクレームがきているとのこと。
 消費者団体がヒュンダイ・キア自動車に290万台規模のリコールを要求しており、この査問が来月14日に上院で行われると。
 この審問によってはさらに窮地に追い込まれるわけですね。

 ところでヒュンダイ自動車は全世界で900万台規模の生産能力を持っているにもかかわらず、販売台数は800万台前後となっています。
 これ、韓国の生産工場をひとつくらいだったら潰しても問題ない差が生じているってことですね。
 ……いや、それは考えすぎかな。

韓国GM、生産部門と開発部門を分離→労組「撤退準備だ、ストしてやる!」……そういうとこが撤退要因じゃないの?

韓経:スト権確保不発でも韓国GM労組「闘争継続」…「労組が撤退の口実与える可能性も」(韓国経済新聞)
韓国GMの労働組合が青瓦台(チョンワデ、大統領府)の前での野宿闘争などを通じて研究開発法人分離作業に対する反対闘争を継続することにした。中央労働委員会が22日に韓国GM労組の争議調停申請に対し行政指導決定を下しスト権を確保できなかったのに無理に闘争を継続するという指摘が出ている。 (中略)

韓国GM労組は韓国GMの研究開発法人分離計画を闘争の名分として掲げている。会社側が推進している研究開発別途法人新設が韓国市場から撤退するための事前布石という主張だ。自動車業界関係者は「労組が闘争を継続すれば韓国GMの競争力に対するGM本社の疑念がさらに大きくなるほかない。労組がむしろGMが韓国から撤退する口実を与えることになりかねない」と指摘した。
(引用ここまで)

 2月 韓国GM、韓国国内では最新の工場であった群山工場の閉鎖を発表。場合によっては全面撤退も辞さないとの方針
   ↓
 最大50万人の失業にびびった韓国政府が8000億ウォンを供出して正常化(4月〜5月にかけて)
   ↓
 にも関わらず、韓国GMは生産と開発の法人分離を画策
   ↓
 韓国産業銀行、事前に情報入手も「どのように動くかを見なければ対応できない」とスルー
   ↓
 労組は「生産事業を韓国から撤退させるつもり」と大反発でスト建議
   ↓
 中労委からスト権行使に反対されてストはできないものの労組は闘争継続を表明

 という感じがここまでの経緯ですかね。

 韓国GMは開発研究部門を別法人として生産部門から分離しようとしています。
 韓国政府からの供出時に「10年は撤退しない」との契約であったとのことですが。それを「開発研究部門としては撤退しない」と見れば約束を違えていないわけですね。

 もちろん、韓国政府の目論見としては生産部門の雇用継続があるものとしての資本注入だったのでしょうが。
 その後、7月になって合法と判定されていた非正規雇用を違法とされて、韓国政府から「おまえらもきっちり正規雇用しろよ」とかやられていたのですよ。
 ヒュンダイのように韓国に根付いている企業であればともかく、韓国GMは外様。

 そもそもGMが既存の工場を買い取ってGMコリアだったものが大宇財閥の資本参加で大宇自動車になり、大宇の経営破綻後にふたたび韓国GMになっていた完全な外資企業なのです。
 直近の4年間で3兆ウォンも赤字を出していたのですから撤退しても当然の状況。
 そんな企業に政府からは「正社員雇用しろ」って圧力をかけられて、従業員は「新社長が気に入らないから挨拶代わりにストする」みたいな連中ばっかり。労組は正規職の売買とかもしてましたね。
 ここで雇用している意味ってなんだろって考えられて当然でしょ。

 資本注入された時から生産部門と研究開発部門の分離は既定路線だったのでしょうね。
 そうされて当然のことしかしていないと思いますよ。

「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく。
西脇 俊二
PHP研究所
2016/6/9

韓国経済:韓国の自動車部品メーカーが青息吐息「連鎖倒産も目の前だ……」

韓経:「赤字の泥沼」に28兆ウォン銀行貸付償還圧力まで…韓国の自動車部品メーカー「連鎖倒産直前」(韓国経済)
韓国の自動車産業を支える部品メーカーが枯死直前だ。昨年の中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復に続き、今年に入り韓国GMの群山(クンサン)工場閉鎖まで重なり1年以上にわたり苦戦してきた自動車業界の後遺症が本格化したためだ。工場稼動率は半分になり、赤字を出した企業が続出している。運営資金も尽きて久しい。倒産する企業も相次いでいる。現代自動車の1次協力会社であるリハンが企業改善プログラムのワークアウトを申請したのに続き中堅部品メーカーのダナメック、クンムン産業などが相次いで法定管理(会社更生法に相当)に入った。2016年基準で韓国の製造業の雇用の12%、輸出額の13%を占める自動車産業が崩壊しかねないという警告は止まらない。

韓国の自動車産業を支える部品メーカーが枯死直前だ。昨年の中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復に続き、今年に入り韓国GMの群山(クンサン)工場閉鎖まで重なり1年以上にわたり苦戦してきた自動車業界の後遺症が本格化したためだ。工場稼動率は半分になり、赤字を出した企業が続出している。運営資金も尽きて久しい。倒産する企業も相次いでいる。現代自動車の1次協力会社であるリハンが企業改善プログラムのワークアウトを申請したのに続き中堅部品メーカーのダナメック、クンムン産業などが相次いで法定管理(会社更生法に相当)に入った。2016年基準で韓国の製造業の雇用の12%、輸出額の13%を占める自動車産業が崩壊しかねないという警告は止まらない。 (中略)

部品メーカーが新規の貸付を受けるのは「考えることすらできないこと」というのが業界の話だ。いくつかの都市銀行は自動車部品メーカーを最初から「重点管理対象」に分類し取引自体を大幅に縮小している。ある部品メーカー代表は「最高経営責任者(CEO)が直接銀行を訪ね回っても資金を借りるのは容易でない」と打ち明けた。 (中略)

ある都市銀行関係者は「過去に造船メーカーに対する与信を速やかに回収できず大規模な貸倒引当金を積んだ記憶のため銀行が自動車部品メーカーを無計画に助けるのは困る」と吐露した。
(引用ここまで)

 ある産業がダメになっていく過程として、周辺会社から根腐れていくというのは実に教科書的な動き。
 韓国の造船会社が構造調整を繰り返していることは知られていますが、今回はそれが自動車産業に訪れようとしているということですね。

 特に部品産業の斜陽が加速しているのには理由がありまして。
 ちょっと前まで中国国内の自動車企業が山ほど韓国製の部品を買っていたのですよ。それが去年からぱったりと購入がなくなっている。
 記事では「THAAD報復で減少した」とありますが、まあ確かにその側面はあるでしょうね。
 自動車部品に関しては去年3月(THAADが配備された時期)には3億2000万ドルの輸出があったものが7月には1億500万ドルと1/3規模に減少しています。

 ただ、その一方で中国企業による部品の内製は侮れないレベルになっているのも確かなのですよ。
 中国国内に建てられた工場でノウハウを吸いまくっていますからね。
 韓国の自動車部品はいくらでも替えが効くものだったということもあるでしょう。

 おまけに韓国国内での自動車生産は右肩下がり。生産数で世界5位だったものが去年は6位。そして今年は7位に陥落することが確実視されています。
 造船と同様、韓国での生産規模を小さくするしか手はないのですよ。
 なにしろトップ企業のヒュンダイ自動車は敷地内での一切のアウトソーシングを禁じられて、全員を正社員として雇用しなければならないという枷をはめられているほど。
 ムン・ジェインは大企業の息の根を止めたくってしかたがない。でも、大企業が死んだらその影響下にある無数の中小企業も死ぬのですよね。
 ちょっと想像すればそのくらいのことは分かりそうなもんですけどねー。

ヒュンダイ自動車労組「ムン・ジェインの通商政策のせいで自動車業界が危機になっている!」……いや、おまえらのせいだろ

韓国の自動車輸出、世界8位に落ちたが…最後まで争う労使(中央日報)
「文在寅政権の通商政策は失敗」 現代自労組が批判(朝鮮日報)
韓国国内の自動車製造現場がまた労使の対立で疲弊している。秋夕(チュソク、中秋)連休をきっかけに小康状態に入る可能性もあるという一部の予想も外れた。韓国自動車産業の競争力が落ちている状況で労使葛藤が火に油を注ぐという指摘が出る理由だ。 群山(クンサン)工場閉鎖問題で上半期中ずっと深刻な対立が見られた韓国GMの労使は、新設法人設立問題でまた衝突した。全国民主労働組合総連盟(民主労総)韓国GM支部(韓国GM労組)は8日、代議員選挙・幹部合同会議を開き、使用者側との「全面闘争」を宣言した。 (中略)

労使間の不信は現代車グループも同じだ。民主労総の現代・起亜車非正規職支会(非正規職支会)は先月20日から7日までソウル地方雇用労働庁を占拠して断食した。現代車が正規職労働組合でなく非正規職支会と直接交渉するよう政府が圧力を加えてほしいと要求しながらだ。 (中略)

ルノーサムスン車の労使も対立している。6月から16回も賃金団体交渉テーブルに座ったが隔たりがあまりにも大きく、先月14日から1カ月近く交渉を中断している。労働組合は4日、4年ぶりとなるストライキをするほど強硬姿勢だが、使用者側は修正案を用意していない。

世界自動車市場で韓国産自動車のシェアは減少している。韓国貿易協会国際貿易研究院によると、今年1−7月の韓国の自動車輸出額(234億2800万ドル、約2兆6550億円)は前年同期比で6.8%減少した。これを受け5位(5.6%、2013年)だった世界自動車輸出市場の順位も8位(4.6%)に落ちた。
(引用ここまで)
「米国の自動車関税爆弾が現実化すれば、韓国の自動車産業は危機を迎えることになる。文在寅(ムン・ジェイン)政権の通商交渉失敗と無責任に憤りを感じる」

現代自動車労組は4日、論評を通じ、自動車産業の危機を強調し、文在寅政権を批判した。同社労組はこれまで賃金闘争とオーナー批判に集中してきたが、今年に入ってからは自動車産業の危機を懸念し、政府を批判する論評をしばしば発表している。 (中略)

 過度な賃金要求と強硬な闘争で自ら危機を招いてきた現代自労組を巡っては、今になって危機意識を感じつつも、既得権を守ろうとしてばかりだとの批判がある。産業研究院のイ・ハング博士は「平均9000万ウォンを超える現代自の賃金は米GMよりも高い。高い生産コスト、雇用の硬直性など自動車産業の危機の主因となった労組はまず反省すべきだ」と指摘した。
(引用ここまで)

 韓国国内で生産される自動車台数というのは、ここ10年以上世界5位の座をキープし続けてきたのですよ。
 それが去年、インド(478万台)に抜かれて韓国(411万台)は6位に陥落。
 去年、5万台差しかなかったメキシコ(406万台)に抜かれて7位になるであろうというのは想定されていました。
 GMの群山工場が閉鎖されたこともあって、まあそこまではしょうがないかなと。

 ですが、去年の生産台数が284万台だったスペインにも輸出台数では追い抜かれているっていうね。
 韓国人労働者の異常なまでの高賃金がこういう状況を作り出した、というのはここ何年も専門家から指摘されています。
 ヒュンダイ自動車労組内部からも「こんなことになるのであれば労働運動なんてやるんじゃなかった」とか「もう海外工場になにひとつ敵わない」とまで自己批判のプラカードをぶら下げるような人物が出てきましたね。

 でも、ヒュンダイ自動車労組はムン・ジェインの通商政策に噛みつくようになったと。
 自らは無謬の存在であるのだから、悪は外部にいる。
 それがこれまで経営陣だったりしてきたのですが、輸出環境の悪化を見て「ムン・ジェインのせいだ!」と言い出すようになった……と。
 まあ、こうやって噛みつく相手がいる間はよいですが、それすらいなくなったらどうするんでしょうかねー。

こうしてみても豊田先生は先見の明があったってことだよなぁ……まだ擁韓側だったときの著作
韓国の挑戦 (ノン・ブック)
豊田有恒
祥伝社
1978/2/5

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