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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

ノーベル賞

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ソウル市長のパク・ウォンスンが「ろうそくデモをノーベル平和賞に!」と言い出した理由とは?

ソウル市「ろうそく集会、ノーベル平和賞を推進」(中央日報)
ソウル市は19日、市レベルの「ノーベル平和賞推薦タスクフォース(TF)」を稼動し、来月「市民推薦推進団」を構成して来年1月にノーベル委員会に推薦書を提出する計画という。

朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免まで134日間、計20回にわたって開かれたろうそく集会には延べ人数1600万人の市民が参加した。

ろうそく集会に対してAFP通信は「大規模集会の雰囲気が祭りのようで、暗い夜を光の海で埋めた」と報じ、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「デモは常に平和で祭りの雰囲気」と言及した。

市はこのようなろうそく集会が平和な集会方法の例を示した点を上げ、ノーベル平和賞の理由になるとみている。▼民主主義および平和、憲政秩序の維持などの国民的世論を表した点▼平和な集会方法の先例を提示して民主主義の模範事例として機能した点▼世界的に類を見ないほど多くの人が参加した点−−などを重点的に表明する予定だ。

TFは、ろうそく集会初期から写真・映像資料などを収集し、光化門(クァンファムン)広場の芸術家テントやソウル広場の保守団体テントなども全部資料として残していると伝えられた。

市は2020年までにろうそく集会のユネスコ「世界の記録」への登録も申し込む計画だ。ユネスコ世界の記憶は、「世界的な重要性を持つか、人類歴史の特定の時点で世界を理解できるように著しく貢献した場合」などに登録される。

世界の記憶の登録は最低限3年以上の資料収集の期間が必要だとみており、2020年に申込書を提出する。

その他にも市は5月30日からソウル歴史博物館のロビーで「光化門の叫び声とろうそく」展示会を開き、8月14日に光化門広場で「ろうそく音楽会」などを計画中だ。ろうそく集会に関して米ニューヨーク・タイムズの広告も考えている。

朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「ろうそく集会の姿を見せて『平和で安全なソウルへ来てください』と広報する方針」と明らかにした。また、今月末から始まる欧州歴訪を通じてろうそく革命を積極的に紹介していきたいと述べた。
(引用ここまで)

 ちょっと前にも大統領候補だったチョン・ジョンベという人物が同じようなことを言っていました。
 もっとも第2野党の国民の党からの候補でもあり、泡沫候補もいいところだったのでさほど影響はなかったのですが。
 ついでにいうとその発言の直後に大統領選挙への不出馬宣言をしました。

 で、今回はソウル市長であるパク・ウォンスンが市長権限でタスクフォースを組んでノーベル平和賞の推薦、さらには世界の記憶(旧称・世界記憶遺産)への登録推進をしようという話を出しているのですが。
 まあ、世界の記憶のほうにはなんとかなるんじゃないかな。少なくとも登録運動に関してできないことはないと思います。登録してもらえるかどうかはともかく。

 ただ、ノーベル平和賞は無理かな。
 ノーベル平和賞を受賞できるのは人物か団体だけ。
 今回の「ろうそくデモ」というものには受賞資格がない。日本のアレな人たちがやっている「憲法9条にノーベル平和賞を」なんてのも不可能です。
 なんでもそのために団体を作ったそうなのですけどね。
 この場合であればろうそくデモの主催団体であれば受賞資格はあるのかもしれませんが。

 そしてもうひとつ、ノーベル平和賞への推薦には資格が必要なのです。

 ・各国の閣僚
 ・各国の国会議員
 ・(神学などの)大学教授
 ・過去のノーベル平和賞受賞者
 ・過去・現在のノーベル委員会委員

 つまり、ソウル市のような地方自治体やその首長は推薦者になれないのですよ。
 これもなんとかしようとすればできないこともないとは思いますけどね。
 実際に「憲法9条にノーベル平和賞を」ってやってる連中も、推薦状を送って「候補」となったとのことです。

 この「ろうそくデモにノーベル平和賞を」という記事を最初に報じた国民日報の記事には5500オーバーのコメントがついていて「素晴らしい!」だの「誇らしくて恥ずかしい」だの「これで世界最大のノーベル賞受賞者のいる国だ」といったコメントがついていて苦笑を誘ってくれるのですが。

「1600万キャンドル集会」ノーベル平和賞の推進(国民日報・朝鮮語)

 たとえノーベル平和賞が取れなくても、なんらかの形で推薦してもらうことができれば「ノーベル平和賞候補」として喧伝できるのですよ。
 Naverのニュースサイトでコメントが5000を超える記事はほとんどないのですが、このニュースが達成していることからも多くの韓国人にフックする話題なのでしょう。
 日本以上にノーベル賞に対して執念を燃やしている韓国人にとって、「候補」となっただけでも充分な効果があるのでしょうね。
 なにしろ、金大中の生地には「金大中ノーベル平和賞記念館」が存在してしまうほどですから。

 この行動によって「ろうそくデモの聖域化」を狙っているのですよ。
 「市民革命であるろうそくデモ」をアンタッチャブルとすることで、これに反抗するものはすべて悪であるという認定をしようという狙いがあるのです。
 以前から書いているようにソウル市長のパク・ウォンスンは極左です。
 聖域と化したろうそくデモの守護者となって、ムン・ジェイン後の大統領候補を狙っているのでしょうね。

 「パク・ウォンスンがろうそくデモをノーベル平和賞に」と聞いただけで、ざっくりとここまで読めるのはいいことなのか、悪いことなのか(笑)。

わたしはマララ
マララ・ユスフザイ / クリスティーナ・ラム
学研プラス
2013/12/6

韓国人名誉教授「日本のノーベル賞受賞者が増えたのは日本政府と企業の支援もあったはずだ」

韓経:日本の積極的なノーベル賞外交(中央日報)
 先月26日、東京国際フォーラムのコンベンションセンター。寒い天気にもかかわらず、休日の早朝から数百人が長い列を作っていた。カジュアルな姿の大学生からネクタイをした高齢者まで年齢層も幅広かった。この日に開かれた行事は日本学術振興会(JSPS)とスウェーデンのノーベル財団が共同主催した「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2017」。先着順で配布された行事のチケットはすぐになくなった。

 2012年にスウェーデンで初めて開催されたこの行事では、ノーベル賞受賞者5−7人を含む約30人の世界的な学者が一日中、一般の人と交わりながらグローバルイシューについて討論をする。この日の行事には昨年ノーベル化学賞を受賞したジャン=ピエール・ソヴァージュ仏ストラスブール大教授、1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進理化学研究所脳研究所長、2006年にノーベル物理学賞を受賞したジョージ・スムートUCバークレー教授など受賞者5人をはじめ、グーグル、IBM、エヌビディアなど企業の研究所長など各分野の学者36人が「知能の未来」をテーマに発表した。 (中略)

この行事が日本で開催されたのは2015年に続いて2回目となる。スウェーデン以外では日本で唯一開かれている。ノーベル財団は当初、ノーベル賞受賞者を25人も輩出した日本のほか、韓国やシンガポールにも行事の開催を提案した。しかし最初に手をあげたのが日本だった。ノーベル財団が主催する大規模な行事を日本が招致した背景には、ノーベル賞を主管するスウェーデン科学界に対する広報の目的があるというのが、専門家らの分析だ。日本学術振興会の関係者は「我々はまだ日本の科学者を知らせることがかなり不足していると感じている」と話した。

今回の行事にも、AI人工視覚技術を開発した視覚障害者の浅川智恵子IBM研究所研究員ら国内外で活動する若い日本の科学者が参加した。日本社会も一つになって行事を支援した。2015年の最初の行事開催費9000万円は匿名の篤志家が全額を出した。今年の行事は3M、富士通、SMBC、スカニアなど日本企業と日本で活動する多国籍企業が後援した。 (中略)

日本学術振興会は今回の行事とは別にこの日から1週間、日本ノーベル賞受賞者とアジア・アフリカの若い科学者が会う国際行事「HOPEミーティング」を同時に開催した。

兪ウク濬(ユ・ウクジュン)韓国科学技術翰林院総括副院長(KAIST名誉教授)は「科学界では今後5年間ノーベル賞を受ける科学者の列ができているという話がある」とし「この3年間に日本の科学者の受賞が急増したのは、科学者の業績のほかにも日本政府と学界の支援もあったはず」と述べた。
(引用ここまで)

 ま、実際問題として記事中でKAIST名誉教授が言っているように、日本人のノーベル賞受賞者が増えていることに関して、業績をアナウンスしている効果はあるでしょうね。
 だからといって、受賞に値しない人物が選ばれているというわけではなく。
 ノーベル賞クラスの研究者が順当に選ばれているというだけの話。

 そもそも、こんなイベントひとつを開いてノーベル賞を受賞できるっていうんだったら、世界中で広まってますわ。
 田中耕一さんがノーベル科学賞を受賞しているという事実ひとつをとっても、ノーベル財団等のリサーチ力は恐るべきものといえます。
 あのとき、科学担当の記者が「えーっと……誰なの?」ってなったのは語り草。
 記事にあるようなイベントがなにか力を持ち得るとしたら、そういうリサーチに手を貸すていどのことでしょうね。

 原則的にノーベル賞には取り消しや追加はありえません。それをやってしまったら覆された業績に対してもすべて評価をやり直す必要が出てくるので。
 これまで自然科学部門でもロボトミーに代表されるように受賞に疑問のあるものもありますが、それを言い出していたらきりがない。なので、昨今のノーベル賞は相当に慎重にリサーチしているのが分かります。
 その副作用として受賞に値するような人物が受賞前に死んでしまうというようなこともあるのですが。

 ま、自然科学部門のノーベル賞は韓国にとって民族の悲願とも言えるものなので、こういう見方になるのでしょう。
 韓国でもノーベル賞受賞者を招いてなんかやればいいんじゃないですかね?
 すでにソウル大学に招いて授業やらせるという方法は失敗しているので、なんか他の方法で。

ノーベル賞の100年 自然科学三賞でたどる科学史 [増補版] (中公新書)
馬場錬成
中央公論新社
2009/11/1

韓国人教授「韓国人はノーベル賞を諦めるべきだ」と無慈悲な戦力外通告

韓経:【コラム】ノーベル賞に関する虚言、自己欺まん、そして希望拷問=韓国(中央日報)
今年のノーベル賞関連の報道と論説を整理してみると、依然として2つの重要な誤りがある。まず、わが国が科学に莫大な投資をしたという主張だ。現在の韓国の研究開発費規模を国内総生産(GDP)比でみると、世界最高水準に到達したのは事実だ。しかしこの数年間に限られた話だ。さらにそのほとんどが企業の技術開発投資に該当する。ノーベル賞と関連する基礎科学の場合、政府の投資に依存するが、この比率は絶対的に小さい。

また、政府の投資のうち実際に基礎科学に投入される部分はまだ少ない。確実な統計資料は得られないが、いくつか公開された資料から推定したところ、日本の基礎科学投資に比べるとまだ3分の1から5分の1水準にすぎない。日本経済と科学技術の黄金期という1980年代後半を基準にすれば20分の1以下と推定される。我々が最近目撃している日本のノーベル賞はほとんどが1970年代末から1990年代に成し遂げられた業績であることに注目する必要がある。この時期の基礎科学に対する投資の総量を日本と比較すると、あきれるような数字が出てくるだろう。我々の経済状況に比べて基礎科学が多くの投資を受けたという考えもあるが、我々が基礎科学にすでに多くの投資をしたという話は真実でない。

もう一つの誤りは、ノーベル賞は業績ではなく、ノーベル賞受賞者の人物に対する集中から始まる。我々のノーベル賞受賞に関する議論も、我々の周囲にノーベル賞を受賞する科学者が誰であるかに集中することになる。ノーベル賞は高いレベルに到達した科学者に授与する賞ではなく、特定の科学的成果に与える賞だ。我々が関心を持って先に探すべきものは、ノーベル賞を受ける科学者でなく、ノーベル賞を受賞するほどの我々の科学の成果ということだ。しかしまだ韓国の科学界にはすでにノーベル賞を受けた科学的成果に並ぶと世界の学界が称賛する業績がほとんどないというのが科学界の全体的な意見だ。

これは上で述べた投資総額の問題とわが国の基礎科学投資が実際30年にもならない短い歴史を持つということから容易に理解できる。これという成果がないため、ノーベル賞を受ける科学者を我々の科学界でいま探すというのは不可能だ。ノーベル賞は科学者をそのレベルによって列に並べるわけではないため、「ノーベル賞に最も近い科学者」のようなものもない。したがって今までメディアで取り上げられた「最もノーベル賞に近い科学者」「受賞の可能性が高い科学者」というのはすべて虚言であり、自己欺まんであり、国民に対する「希望拷問」(相手に希望を持たせて苦痛を感じさせること)だ。

ノーベル賞受賞が可能な水準の独創的な科学成果が作られるまで今後数年から10余年かかるだろう。優れた業績が出てからノーベル賞を受賞するまで平均15年かかるという広く知られた統計に基づくと、韓国のノーベル賞受賞には平均的に20年ほどの時間が必要だ。
(引用ここまで)

 ……なんの反論もできないほどの正論。
 特に「科学の成果に対して与えられる」という部分ですね。これはけっこう勘違いしている人が少なくないんじゃないかなぁ。日本人、韓国人に限らず。
 一定の科学の成果に対して関与した人物に対して与えられる。その枠は最大で3人ってことですね。

 そういったノーベル賞の性質を垣間見せたのが田中さんの化学賞受賞でしたね。
 「成果の源流を辿るとどこなのか」というリサーチ力を見せつけたわけですが。あのときは「田中って誰……日系人?」とか思ったものでした。
 韓国人のノーベル賞に関する意識で一番わかりやすいのは、ファン・ウソク教授の「もうこの日にノーベル賞あげちゃいましょう」ってアレかなと思います。

 そういう意味で韓国人が韓国人に自然科学部門のノーベル賞を期待するのは言っちゃなんですが無駄なのですよね。少なくとも今世紀前半は無理。
 山中教授のiPS細胞のように世界を変えてしまうような屹立した(ある意味で異常な)業績を打ち立てれば別でしょうけどね。

 以前に自然科学部門のノーベル賞、世界的なアミューズメント施設、ミシュランガイドの三つ星レストランの3つが韓国人の心の底からの念願であるというような話を書きましたが、少なくともひとつは到達できたからよしとしてくれないかなぁ……。
 メディアから「日本人よりも圧倒的に優秀な韓国人」という認識が発信されている以上、無理か……。

ノーベル賞でたどる アインシュタインの贈物 NHKブックス
小山慶太
NHK出版
2011/2/26

ノーベル症:韓国人「韓国語は機械翻訳が難しい。だから外国人に知られていない……だから、だから……」

韓国語は機械翻訳が難しい…英語に訳すにはまず日本語に1次翻訳(中央日報)
韓国語は機械翻訳が難しい言語に挙げられている。語根や接頭語、接尾語によって単語の機能が決まるからだ。例えば基本文「私は学校に行く(ナヌン・ハッキョエ・カンダ)」もさまざまな形態に変わる。基本文を丁寧語に置き換えた「私は学校に行きます(ナヌン・ハッキョエ・カネヨ)」、動詞の接尾語を取ってややぞんざいな表現にした「私は学校に行く(ナヌン・ハッキョエ・カ)」、助詞を省いた「私、学校行く(ナ・ハッキョ・カンダ)」のような変化が起きるためだ。

韓国電子通信研究院(ETRI)のキム・ヨンギル室長は「語順も変化が多くて述語が省略される場合もある。韓国語は英語に比べて翻訳難易度が相当高い言語」と説明した。

単語の順序を意味する語順も機械翻訳の品質に影響を及ぼす。韓国語と日本語は主語−目的語−述語形態を有している。これに対し、英語・スペイン語・フランス語は主語−述語−目的語の語順だ。語順が同じであれば当然機械翻訳した時の正確度は高まる。反対に語順が異なれば正確度は落ちる。

その半面、韓国語を英語に翻訳したり英語を韓国語に翻訳する場合、日本語を間に入れて「韓国語→日本語→英語」、「英語→日本語→韓国語」の順で機械翻訳をすると正確度が高まる。これをピボット(飛び石言語を利用して機械翻訳をすること)という。東南アジア言語のようにコンピュータの学習データを入手するのが難しい言語も翻訳の品質が落ちる。

「私は栗を食べた(ナヌン・パムル・モゴッタ)」という韓国語の文章をグーグル翻訳機に通すと、「栗」を意味する「パム」が同音異義語の「夜」と解釈されて「I had nights」という誤った文章が出てくる。半面、韓国のソフトウエア大手ハンコムの翻訳アプリ「GenieTalk」に同じく「ナヌン・パムル・モゴッタ」という韓国語の文章を入れると「I ate a chestnut」という正確な結果が出てくる。

このように結果が異なって出てくる理由は「翻訳の中心言語」が違うためだ。ハンコムの子会社ハンコムインターフリーのシン・ソウ代表は「グーグル翻訳は英語を中心にし、GenieTalkは韓国語を中心にしているためこのような違いが生まれる」と話した。
(引用ここまで)

 でっていう。
 この時期にこの記事が出たということは、いつものエクスキューズですね。慟哭にすら聞こえますわ。
 韓国人がノーベル文学賞を受けられないという理由として、「翻訳がしづらい言語である」ということにしておきたいのですよ。

 ・韓国語は表現が豊富すぎる優秀な言語なので翻訳できない
 ・ノーベル委員が韓国語を学んでノーベル文学賞を韓国人に与えるべき
 ・ノーベル文学賞なんて白人のお遊びだ。でもくれるというならもらう
 ・韓国政府は翻訳にもっと力を入れなければならない

 もう前提に「韓国人はノーベル文学賞を受けるかそれ以上の力がある」というものがあるのです。
 問題は世界にそれを認めさせるにはどうすればいいか、なのですね。
 韓国人の認識では「どうやって優秀な民族の力を見せつけることができるのか」ということだけが問題なのです。
 なので「翻訳しづらい」「優秀すぎる言語」「5000万人と使用者が少ない」「ノーベル文学賞なんて酸っぱいに決まってる」というような話でごまかしているわけですが。
 ちなみにフィンランドやアイスランドからもノーベル文学賞受賞者は存在しますけども。

 寡聞にして韓国人の小説家や詩人といったものをコ・ウン詩人以外知らないので、その力量に関してはなんともいえないところではあります。
 世界に残された数少ない(唯一ではない)分断国家としての悲哀とかなんとか書けそうなものでしたけどね(過去形)。

去年のノーベル文学賞受賞作(と言ってしまっていいはず)。ペンの力をまざまざと見せつけてくれている。
チェルノブイリの祈り−未来の物語 (岩波現代文庫)
スベトラーナ・アレクシエービッチ
岩波書店
2011/6/16

韓国人「ノーベル文学賞がどうあっても欲しい!! 他国が『賞なんて』って言えるのは何度も取っているから!」と哀願、最終的には「翻訳に金をかけろ!」と政府批判

【コラム】ノーベル文学賞、受賞の鍵を握る翻訳に韓国政府は投資せよ(朝鮮日報)
 ノーベル文学賞への強迫観念から逃れたい人たちは「文学は楽しめばそれでいいのに、なぜノーベル賞を期待するのか」などと言う。この種の考え方は韓国よりも英国やフランスといった文学先進国でよく語られるようだ。韓江(ハン・ガン)氏の小説『ベジタリアン(原著タイトル:菜食主義者)』を英語に訳し、韓江氏と共にマン・ブッカー賞を受賞したデボラ・スミス氏も、今年6月に来韓した際「ノーベル文学賞に対する韓国人の執着は理解できない」と述べた。彼女の言葉に同意する人も多かった。しかし記者はスミス氏がこう述べた際、英国人がこれまでノーベル文学賞を9回受賞したことを思い起こした。韓国もノーベル文学賞を9回受賞すれば、このようなことを言う人が出てくるかもしれない。

 「ノーベル賞にはこだわらない」という言葉は作家たちもよく口にする。フランスのノーベル文学賞作家ル・クレジオやモディアノも「賞を取るために作品を書いたことはない」と語る。しかしフランスはノーベル文学賞を15回も受賞している。 (中略)

受賞の可能性を高める直接的な手段は、優れた作品と審査委員を引きつける翻訳だ。マン・ブッカー賞国際部門の審査委員長を務めたボイド・ダンカン氏は『ベジタリアン』について「驚くべき翻訳技法によってこの奇妙に輝く作品が英語となり、その内容は完璧に伝えられた」と述べ、受賞の鍵が翻訳にあることを強調した。われわれも優れた作家と作品を数多く持っている。それらを価値ある宝にするため、政府は優れた翻訳が行われるよう投資に力を入れなければならない。ノーベル文学賞は「酸っぱいブドウ」ではないのだ。
(引用ここまで)

 フランスはいいよな、ノーベル文学賞を15回も受賞している。
 イギリスだって9回も受賞している。
 韓国はまだ0回なんだから、こうやって渇望していてもおかしくないだろう。

 ……まあ「韓国語は優秀すぎるから文学賞が受賞できない」とか「ノーベル文学賞なんて大した賞でもない」なんて言っているよりはマシ……かなぁ。
 少なくとも自分たちの状況に真正面から向き合ってはいますよね。欲望を隠していないというべきか。

 でも、考えかたは「ノーベル委員会は韓国語を学ぶべきだ」っていうのとあまり変わらないかな。
 本来、ノーベル文学賞を取れるポテンシャルはあるのに、他になんらかの問題があるから取れないのだって言っているのと同じですからね。
 この記事の要約は「韓国がノーベル文学賞を取るために必要なのは『優れた翻訳』が行われること」ですから。

 ただ韓国政府が肝いりで翻訳事業なんかやったところで、第2のロマンティックなキノコが生まれるだけだと思いますけどね。
 それと中間搾取。

 あと、もうすでに「韓国文学翻訳院」っていう政府機関はあるのです。
 それがあった状況でこう、なのです……。 

こういう人物が韓国文学にいてくれたらいいですね。
村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由
Jay Rubin
東洋経済新報社
2016/11/11

韓国人へ、ノーベル賞よりもイグノーベル賞のすすめ

【コラム】勇敢に理系に進んだところでノーベル賞も就職も解決するのか=韓国(中央日報)
今年も科学部門のノーベル賞の主人公は韓国ではなく日本だった。オートファジー(自食作用)研究に取り組んできた大隅良典東京工業大名誉教授が3日、医学生理学賞を受賞した。韓国メディアは羨望と嘆きを繰り返した。「誰も研究しない分野を開拓するのが楽しい」。多くの記事を読みながら目についた大隅教授の言葉だ。

文系の人気が高かった韓国も雰囲気が変わっている。「文系ですみません」という言葉はすでに陳腐な表現になった。就職しやすく大学入試に有利だという理由で高校から理系の選択が急増している。ソウル江南区(カンナムグ)のある高校は全校の上位100人のうち87人が理系を選択したという。数学・科学が怖いうえ理工系は出世が難しかった雰囲気のために文系を選んだ生徒が、工学部・医学部に行くと「勇気」を出しているのだ。

この子たちが成長すれば韓国も「第2の大隅」を輩出できるのだろうか。私立大の工学部にいる親せきは最近、公務員試験を準備中だ。「周囲には5級、7級公務員試験の準備をする友人が多い。研究室に残りたくても給料が少ないうえ、教授も高圧的なので、あきらめるケースが多い」とした。企業への就職も容易でない。大学院卒が自己紹介書に最終学歴を学部卒に下げて書いたりもする。大学院卒には月給を多く出さなければいけないという会社側の負担を考慮した苦肉の策だ。

獣医学部を卒業した弟も政府部処の公務員として勤務している。動物が好きで獣医師に向かった進路は卒業が近づくと急旋回した。「免許」を受ける専門職をあきらめた理由は安定した未来だった。弟の友人も不安感のため行政考試、立法考試に向かうケースが多い。弟は「文系では厳しいと脅しながら無理に理工系に向かわせるのではなく、確実なニンジンを約束して自然に人が集まるようにするべきだ」と語った。

我々は文系を出ようと理系をを出ようと答えはほぼ決まっている。「文系→公務員」の公式が「文・理系→公務員」に少し変わっただけだ。政府も変わらない。12日には政府外郭団体の研究機関が最下等級評価を受ければ機関長の成果年俸が「0」という記事が出た。実績が出なければ上から責任を問うという一種の「警告状」だ。工学部の院卒の友人は「政府から期間内に成果を出せと言われるが、百年の計があるのか」と不平をもらした。

昨年、青年の失業に関して「中東に行こう」という大統領の発言で騒々しくなった。最近の「理系に行こう」という言葉も同じだ。文系の人が理系に行く勇気さえあればノーベル賞も就職も解決するのだろうか。文系の兄に理系の弟がカカオトークでメッセージを送ってきた。「何をしても生きていくのは同じように難しい」。
(引用ここまで)


画像は「金大中ノーベル平和賞記念館のもの。

 今年も国会議員による監査がはじまってますが、未来創造科学部長官に向かって「またノーベル賞が取れなかった。喪服を着てこい!」ってヤツはやらないんでしょうかね。
 あれすごい面白かったので、毎年やればいいと思うのですが。ちょうど監査の時期とノーベルウィークが重なるのですよね。

 ま、それはともかく。
 要するに理系であろうとなんだろうと就職のためだけなのだ、ということですね。韓国の現状として。
 研究室に残りたくても教授が独裁者のように振る舞うし、そもそも食っていけない。
 それは韓国だけでもないような……。ただ、さすがにウンコ食わせようとする教授はいないと思いますけどね。

 日本でも「いまのノーベル賞は20年前の研究結果で、今の研究環境じゃノーベル賞は無理」みたいな話もありますし、実際にそうなのかもしれませんが。まあ、それは20〜30年経過してみないと分からない話。
 ただ、日本人研究者が13年連続でイグ・ノーベル賞を受賞していることは特筆に値すると思うのですよね。
 オリジナルの研究をして、論文という結果を出すことができる人物がこれだけいる。

 で、韓国人のイグ・ノーベル賞受賞者も存在するのですが。まあ、3人なので列挙してみますか。

・1999年 環境保護賞
 自ら香りを出すビジネススーツの発明に対して
・2000年 経済学賞
 統一協会の文鮮明へ、効率と安定成長を集団結婚産業に持ちこんだことに対して
2011年 数学賞
 世界が終わると予言したことによって、世界に数学的仮定や計算を行う際には慎重になるべきであることを教えたことに対して

 要するに論文への評価ではなく、イグノーベル賞のもうひとつの側面である皮肉の部分での受賞しかない。というかこっちの分野で3件も受賞してしまっている。
 イグノーベル賞を論文で受賞できるようになれば、様相が少し変わるのかもしれませんよ。

イグノーベル賞2回受賞の教授による著作
 粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書)
中垣俊之
PHP研究所
2010/4/21

ノーベル症:韓国人が「自然科学系ノーベル賞、日本は22個で中国は9個」と数字をねじ曲げる理由

韓経:【社説】日本22 中国9 韓国0…韓国では科学と政治があまりにも近い(中央日報)
東京工業大の大隅良典名誉教授が今年のノーベル医学生理学賞の受賞者に決定した。細胞内の老廃物を細胞が自ら分解する「オートファジー(自食作用)」のメカニズムを明らかにした功労だ。大隅教授の研究はパーキンソン病など神経難病を治療するきっかけを知るのに寄与した。これで科学分野での日本のノーベル賞受賞者は計22人となった。3年連続でノーベル賞受賞者を輩出している。しかも今回は単独受賞だ。日本国内では科学分野の底力を生かして経済で花を咲かせようという雰囲気も生じている。

大隅教授は細胞内の老廃物がどのように処理されるのかを30年間にわたり研究してきた学者だ。顕微鏡の中で細胞と生命の神秘を探りながら人類に必要な知識の地平を広げるのにまい進してきた。大隅教授の研究は周囲からそれほど認めらていなかった。東京大で名誉教授になれず、51歳で国立研究機関の研究員兼教授として移ることになった。しかし大隅教授は黙々と研究を続け、研究の中に喜びを見つける研究者の道を歩んだ。東京大にいればむしろノーベル賞を受賞できなかっただろうという。日本科学界にはこのような研究者が多い。中国も昨年ノーベル医学生理学賞を受けた。台湾・米国国籍者を含めると計9人となる。文化大革命以降、科学知識が全く蓄積されなかったとしても、研究に楽しみを見つける各分野の科学者は多い。北東アジアで韓国だけノーベル賞がない。

韓国は研究開発投資が少ない国ではない。GDP比の研究開発費は世界最高水準だ。十分に産業化の歴史も持つ。ノーベル賞はない。科学界は資産の蓄積がまだないと説明する。政府の課題で科学者が自発的に提案する研究がほとんどないとし、これを増やしてほしいと政府に請願したりもした。一理あるだろう。今の韓国ほど科学と政治が近い国は探しにくい。科学者は政治に参加し、政党はそのような「ポリフェッサー」に比例代表1位を与える。研究費をめぐる大学内の政治も深刻だ。米国で研究にまい進してきた学者も韓国に来るとこうした雰囲気に巻き込まれてしまう。韓国科学界の魂はこのように抜けていく。
(引用ここまで)

 自然科学系のノーベル賞受賞者が日本が22で中国が9……?
 (いろいろと受賞者の国籍を調べ中)国籍離脱者も二重国籍者もなんもかも混ぜて、かつ中国には香港・台湾も含めての受賞者か。
 つまり、予防線ですね。

 「韓国系アメリカ人」が受賞したときでも、「韓国の受賞だ!」というようにしたいのでしょう。
 日本の場合は南部博士もナカムラさんも教育を日本で受けて大学を卒業、さらに研究も日本でやっていて、その後に渡米したっていう経緯。だからこそ「日本人の受賞」というのも個人的にはそれほど違和感がありませんが。
 アメリカ生まれであったり、いわゆる1.5世(1世が渡米した時点で生まれていた子供を韓国ではこう呼ぶ)で教育をアメリカで受けているような場合はなんか違うなぁ……という気がしますね。
 実際には日本の場合、そういう受賞者はいないのでなんともいえませんが。

 もうすでに「韓国系アメリカ人」だったり「アメリカに帰化した韓国人」が受賞した場合でも韓国人としてカウントする用意は万全というわけです。
 たしかにそっちのほうが手っ取り早いかもしれませんね。韓国人の持つパリパリ精神向きの話ですね。
 韓国国内の研究風土とかにはまったく関係ないことで、なんら継承性のないものではありますが。

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた (講談社+α文庫)
山中伸弥 / 緑慎也
講談社
2016/5/19

韓国メディア「もう今年は自然科学部門のノーベル賞は無理だ! 平和賞に期待!」

日本に3年連続ノーベル賞…韓国メディア、潘氏のノーベル平和賞の可能性提起(中央日報)
ことしのノーベル生理学・医学賞に日本人が選ばれたことを受け、韓国メディアは韓国人の受賞の可能性を集中的にうらなっている。

スウェーデン・カロリンスカ研究所のノーベル委員会は3日(現地時間)、「オートファジー(autophagy・自食作用)」現象に関与する遺伝子を発見してその機能を究明した功労で東京工業大学の大隅良典栄誉教授を受賞者に選定したと発表した。これで日本人のノーベル賞受賞は3年連続となり、これまでの受賞者は合計25人となった。

ノーベル生理学・医学賞に大隅氏が決まったことで、ことし韓国人で最も有力な候補とみられていたソウル大のキム・ピッネリ客員教授の受賞可能性は消えた。これに先立ち、聯合ニュースなど韓国メディアは、韓国研究財団が最近、基礎科学分野の核心研究者144人を対象にアンケート調査を進めた結果、キム教授が最も有力な候補に選ばれたと報じていた。

7日に発表される平和賞に潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の可能性が提起されている。韓国メディアのKBS(韓国放送公社)などは「昨年末に地球温暖化の防止を防ぐために妥結されたパリ気候協定が高く評価されている」とし「今回の交渉を支援した潘氏の受賞の可能性が提起されている」と伝えた。

一方、韓国人ノーベル賞は2000年に金大中(キム・デジュン)元大統領が平和賞を受賞したのが唯一だ。
(引用ここまで)

 大隅教授の受賞があったのでマイクロRNAによるキム・ピッネリ教授の今年の受賞はなくなった。ということで物理、化学の両賞を飛び越して「じゃあ、パン・ギムンの平和賞に期待しよう」と。
 諦め早いな。
 というか、キム教授にこれから毎年、こうやって粘着するんでしょうかね。
 「ノーベル賞 待ちの美学」という討論会で、「韓国人でもっともノーベル賞に近い人物」なんてされてしまったばっかりに。
 コ・ウン詩人のように毎年毎年居住所に押し入って、「どうですか今年のノーベル賞は?」って尋ねるようになるとしたらご愁傷様としか。

 でもって、国連事務総長であるパン・ギムンが平和賞を受賞するのでないかということなのですが。
 うーん、これまたどうでもいい……。
 もし、パン・ギムンに受賞させるようなことがあれば、それでなくても価値の軽薄化が議論されている平和賞をさらに軽くすること間違いなしですわ。
 ふたつめの平和賞受賞となったら、それはそれで面白そうですけどね。

国連の政治力学 日本はどこにいるのか (中公新書)
北岡伸一
中央公論新社
2007/5/25

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