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ノーベル賞

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はやくも韓国で「ムン・ジェインとキム・ジョンウンにノーベル平和賞を!」の声……米朝首脳会談もまだなのに?

「ノーベル賞受賞確率、文在寅−金正恩が1位、トランプ2位」=英ブックメーカー(中央日報)
10月に発表される今年のノーベル平和賞の受賞者は誰になるだろうか。 

  「4・27板門店(パンムンジョム)宣言」で韓半島(朝鮮半島)に急速に平和的な雰囲気が醸成され、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長、トランプ米大統領らが有力な候補に浮上している。 

  毎年ノーベル賞受賞者を予想する英ブックメーカー(賭け屋)のラドブロークスでは29日(現地時間)、文在寅大統領と金正恩委員長が「2018ノーベル平和賞」受賞者分野で4対6の賭け率で1位になっている。4対6は100ドルを賭けて当たれば166ドルを受けるという意味であり、多くの人が2人が受賞する可能性が高いとみているのだ。「トランプ大統領」はラドブロークスで1対10の賭け率で、「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)」と共に2位で並んでいる。  (中略)

ブルームバーグ通信は27日、「トランプ大統領と金正恩委員長のノーベル賞受賞は冗談でない」と題した記事で、「米朝首脳会談が南北首脳会談ほど順調に進行し、韓半島の平和が復元されれば、2人ともノーベル平和賞を受ける可能性がある」と論評した。 

  リンゼー・グラハム共和党上院議員も27日、メディアのインタビューで「非核化が実現すればトランプ大統領はノーベル平和賞を受けるべき」と話すなど、共和党の一部でも似た主張が続いている。 
(引用ここまで)

 さっそくノーベル平和賞云々の声が出てきてますね。
 まだ米朝首脳会談の場所すら決まっていない段階でこれっていうのもすごいな。
 以前の韓国旅行で木浦にある金大中のノーベル平和賞記念館に行ったことがありますが、韓国人のノーベル賞への渇望具合に哀れになったものでしたが。
 思えばあれも南北首脳会談で受賞したものでしたっけ。
 似たような受賞理由で2回受賞なんてあるんでしょうかね。

 というか、ボルトン大統領補佐官が「リビア式で検証可能な非核化を」と提唱していますからね……。

非核化の手法が焦点に米「リビア式」視野(日経新聞)

 アメリカ側の意向としては徹底的にやる、ということですね。
 しかし、実兄を暗殺した国家指導者が平和賞候補なぁ……。
 そういえばミュンヘン協定が結ばれたときは、「これでヨーロッパに平和が訪れる」ってことになって、ヒットラーがノーベル平和賞の候補になったんでしたっけ。

ムン・ジェイン陣営が「ノーベル平和賞」を求めるのには理由がある

李明博元大統領の逮捕状請求 21日にも可否審査=韓国(聯合ニュース)
文大統領ノーベル平和賞推進委員会結成へ…トランプ・金正恩の共同受賞も推進(中央日報)
巨額の収賄など李明博(イ・ミョンバク)元大統領の在職中(2008〜13年)の疑惑について捜査している韓国の検察は19日、収賄容疑などで李氏の逮捕状を請求した。大統領経験者で逮捕状を請求されたのは全斗煥(チョン・ドゥファン)氏、盧泰愚(ノ・テウ)氏、朴槿恵(パク・クネ)氏(公判中)に次ぎ4人目。逮捕状が発付されれば、大統領経験者が同時期に2人収監されることになる。 (中略)

 収賄が疑われる金額は、大統領在任中に情報機関の国家情報院(国情院)が青瓦台(大統領府)に上納した資金やサムスングループが肩代わりした自動車部品メーカー「ダース」の訴訟費用など、110億ウォン(約11億円)台に上る。

 また350億ウォンに上る裏金作りなどさまざまな疑惑が取り沙汰される「ダース」について、検察は李氏の実兄が会長だが、実質的な所有者は李氏であると判断した。

 逮捕状の請求について、検察は李氏の収賄容疑の額だけで100億ウォン台に達するなど事案が重大なことや、客観的な物証があるにもかかわらず、李氏がほとんどの疑惑を否認しているほか、関係者の取り込みなど証拠隠滅の恐れがあること、李政権時代に国情院の資金を受け取った金伯駿(キム・ベクジュン)元青瓦台総務企画官が逮捕され、その件の主犯とされる李氏の逮捕状を請求しないのは公平性に欠けることなどを考慮したという。
(引用ここまで)
大韓民国職能フォーラムは20日、職能フォーラムの会長団など30人余りが集まり「文在寅大統領ノーベル平和賞推進委員会」を結成し、初めての発起人会議を行う予定だと19日、明らかにした。彼らは5月8日、国会憲政記念館で文大統領就任1周年記念式を開催して推進委創立大会を行う。

彼らは文在寅大統領をノーベル平和賞に推薦する一方、ドナルド・トランプ米大統領、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長など3人共同受賞も共に推進すると明らかにした。

職能フォーラムのチョン・イルボン常任会長は「北朝鮮の核実験と弾道ミサイル発射で差し迫った韓半島(朝鮮半島)の戦争危機を文大統領の積極的な仲裁で対話局面に導いた」とし「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の成功的開催と女子アイスホッケー合同チームの成功で人類の普遍的価値である平和の大切さを全世界に発信した」として推進委発足の趣旨を説明した。
(引用ここまで)

 現大統領は国民(の一部)が集まって「ノーベル平和賞候補だ!」と称える。
 その一方で元大統領には逮捕状請求となる。
 コントラストが面白い。

 ムン・ジェイン支持派はなにかといっては「ムン・ジェインにノーベル平和賞を!」って話をするのですよ。ろうそくデモを主導したからとかいう話でもありましたし。
 ムン・ジェイン本人も「韓国人はノーベル平和賞に相当する」みたいな薄らぼけたコメントをしていましたっけ。
 このノーベル平和賞を希求していることには、ひとつの大きな要因があるのではないかと思われます。

 今回、イ・ミョンバクへ逮捕状請求が行われました。
 全斗煥以降の大統領で退任後に逮捕状が発行されなかった大統領は3人います。金泳三と金大中、そしてノ・ムヒョン。
 金泳三は国をIMF管理下にたたき落としたということで評価は散々。いまでも「国を売った」だのなんだの言われています。
 ノ・ムヒョンは「逮捕状の発行」こそされませんでしたが、その寸前に自死を選んだというだけ。

 唯一、まともな晩年を過ごすことができたのは金大中くらいなものですが、これはノーベル平和賞を受賞したことと無関係ではないでしょう(参考エントリ:韓国の金大中ノーベル平和賞記念館に行ってみた結果)。
 とはいえ、金大中は大統領就任以前の人生が波瀾万丈すぎて、晩年を静かに過ごせたと言ってもプラスマイナスゼロくらいの感じですけども。 

 というわけで、ムン・ジェインはいまから退任後の保険作りをしているともいえるでしょう。
 後に覆せないくらいの実績を積み上げることができれば、退任後も安泰だということです。おそらく退任後の8年は革新政権が継続するでしょうが、その後はまだ分からない。
 がんばって保守側を殲滅することで報復すらできないようにしていますが、どうなるかは分からないのが実際。
 そういう意味においてノーベル平和賞があれば、退任後も安全だと考えている……少なくともそういう側面があるのは間違いないと思います。

 候補となる理由として挙げられている「朝鮮半島を戦争危機から対話局面に導いた」っていうのは、大きく揺り戻す可能性があると思いますけどね。

韓国現代史 大統領たちの栄光と蹉跌 (中公新書)
木村幹
中央公論新社
2008/8/25

「韓国でもっともノーベル文学賞に近い男」ことコ・ウン詩人、セクハラで告発される → 慰安婦の追悼詩碑も撤去

セクハラスキャンダル渦中の高銀氏が書いた慰安婦被害女性の追悼詩、撤去へ(中央日報)
セクハラスキャンダルが取り沙汰されている韓国の著名な詩人・高銀(コ・ウン)氏(85)。その彼が過去に旧日本軍慰安婦被害女性を追慕するために書いた詩が刻まれた詩碑が先月末、撤去されていたことが確認された。#MeToo(ハッシュタグミートゥー)運動の渦中に、詩人の崔泳美(チェ・ヨンミ)氏(57)が高氏の過去の性的嫌がらせについて暴露したが、これを受けて水原地域の女性団体を中心に撤去の声が上がっていた。セクハラ問題の中心にいる詩人が、旧日本軍性奴隷被害者を追慕するのは不適切だという理由だった。

京畿道(キョンギド)水原市は勧善区勧善洞(クォンソング・クォンソンドン)オリンピック公園内にある「平和の少女像」の土台右側の石版にはめ込まれていた高氏の追慕詩を先月末に撤去したと6日、明らかにした。市はこの日、八達区長安洞(パルダルグ・チャンアンドン)韓屋(ハノク)技術展示館の裏手にある市有地(6000平方メートル)に建設を計画していた高銀文学館の撤回も決めた。 (中略)

慰安婦被害女性を支援している福祉施設「ナヌムの家」側は高氏の徹底した反省を求めた。安新権(アン・シングォン)所長は「高銀氏は勇気を振り絞って告白をした人々に真心のこもった謝罪をするべきであるのはもちろん、徹底的に反省しなければならない」と声を高めた。
(引用ここまで)

 韓国で「もっともノーベル文学賞に近い人物」とされている、コ・ウン詩人でしたが。
 MeTooの嵐の中、告発されたひとりとして挙げられています。具体的になにをしたかは検索してみてみよう。
 ま、行為も告発にも興味はないのですが。

 その結果として記事のように慰安婦女性を追悼した詩が彫られた碑が撤去されたそうです。

 パク・クネ揮毫の石碑は撤去。同様に「パク・クネ大統領がお歩きになった公園」もその看板を撤去。生家には囚人コラ画像の看板が飾られるなどしていました。
 今回のコ・ウン詩人への扱いも同じですね。
 パク・クネの業績と同様になにもなかったことにしたいのです。

 でもまあ、これで秋になる度に「コ・ウン先生、ノーベル文学賞ノミネートおめでとうございます」と市役所に垂れ幕がかかったり、ノーベル文学賞発表の日になるとマスコミが数十人集まったりするようなバカ騒ぎには終止符が打たれたのではないでしょうか。
 もっとも「実はノミネートすらされていない」というのが本当のところらしいですけどね。
 まあ、これで望んでいた安寧な生活が戻ってくるのではないでしょうか。望んでいた形ではないかも知れませんが。

 ちなみに引用部分の最後にある「ナヌムの家」は挺対協によって設立された元慰安婦を支援している施設です。
 2001年にここの当時の館長が職員にセクハラを起こしていたことが告発され、辞めさせられているという経緯があったりします。


日本の男子は「学者・研究者」が将来の夢、韓国でのそれは……公務員?

【コラム】韓日の子どもたちが描く夢の違い(朝鮮日報)
「日本人のノーベル賞受賞が相次ぎ、男の子が学者を夢見るようになった」

 日本の第一生命が今月初めに発表した「大人になったらなりたいもの」調査の結果にそんな説明があった。2003年に始まった同調査では、15年ぶりに男の子の将来の夢で 「学者・博士」がトップになった。日本列島全体が「相次ぐノーベル賞受賞で子どもたちが学者になる夢を抱くようになった」と沸き立っている。 (中略)

 日本の科学界が22人のノーベル賞受賞者を輩出した根底には、命を懸けた「匠」の精神と特定の分野に没頭する「オタク文化」がある。2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授は、受賞が決まった翌日にもビニール袋を手に土の中の微生物を集めていた。中小企業のサラリーマン研究員だった大卒の田中耕一氏は2002年にノーベル化学賞の受賞連絡を受けると、青い作業服姿で記者会見場に現れた。 (中略)

 世界的な科学雑誌ネイチャーは、韓国が科学分野でノーベル賞受賞者を出せない理由として、基礎研究に対する長期投資に消極的なことを挙げた。短期的成果を求める風土も問題だが、日本の科学者に劣らぬ研究者本人の執念や集中力がなければ、日本を追い越すことは不可能だろう。韓国の子どもたちはいつになればノーベル賞受賞者を見て、学者になりたがるだろうか。昨年韓国の子どもたちの将来の夢を尋ねたところ、男の子は公務員、女の子は歌手という回答がトップだった。
(引用ここまで)

 まあ、この結果はいろいろなサイトやTwitterでもいわれていますが、仮面ライダービルドの主人公が研究者だからですよね。
 ただ、この10年の調査のうちで1位にこそなっていませんが、7回ほど3位以内に学者・研究者は入っているのです。
 調査対象は未就学児童、および小学1〜6年生。
 将来なりたいものランキングで学者・研究者がそこそこ有力というのは悪くはない結果ではないかと思います。

 少なくとも韓国のように男子の夢でトップが「公務員」という事態にはなってはいない。
 っていうか……韓国の場合は小学生の頃から勉強漬けで午前様も珍しくないという状況なので、夢がどうこうではないのでしょうね。
 あまりにも子供が外に出ないせいで交通事故の統計に異常が出るほどですから。
 もちろん、部活とかない。いや、あるけども韓国の部活は好きで運動をするというものじゃなくてただのプロ予備軍。なので八百長も子供の頃からあり続ける。
 ショートトラックでもありましたし、テコンドーの大会でもそんな話がありましたっけ。

 ま、そこまで努力して国家代表になったところで、3週間前に政府の都合で「はーい、北朝鮮代表が12人加入します。ベンチ入りはこの中から最低でも3人ね」って言われて横入りされて終わり。
 ……まあ、現実的にもなりますわな。

韓国人「ノーベル文学賞また不発……ろうそく革命は世界で賞賛されているはずではなかったの?」

【コラム】国連で詩を朗読、文在寅大統領の平和ボケ演説(朝鮮日報)
ニューヨークで紹介されたろうそく集会のビデオ... 文大統領「ノーベル平和賞値する」(聯合ニュース・朝鮮語)
ノーベル文学賞、15年常連高銀、期待感の中、また不発(YTN・朝鮮語)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領による9月21日(現地時間)の国連基調演説は、まるで一編の詩を朗読しているかのようだった。演説は「国連は人類の知性が生み出した最高の制度的発明品」という出だしで始まり、半分を過ぎた辺りでは「北朝鮮の核とミサイル問題で北東アジアの緊張が高まりを見せれば見せるほど、戦争の記憶と心の傷は明確となり、平和を切望する心臓は苦しみを覚えつつ脈を打つ所、それが2017年9月現在の韓半島(朝鮮半島)大韓民国」と述べた。「キャンドルデモ」と「平昌五輪」に触れる部分では、詩的表現が絶頂に達する。「私は、平昌がもう一つのキャンドルとなることを願ってやみません。民主主義の危機的状況を前に、大韓民国の国民はキャンドルを手にしました。このように平和の危機的状況を前に、平昌が平和の光をともすキャンドルとなることを信じてやみません」

 文大統領は昨冬のキャンドルデモを「最も美しくて平和的な方法で民主主義を勝ち取った」ケースとしながら、「キャンドル」という単語を10回も使用した。こうして成立した政府の代表として国連の舞台に立ったという自負心も、ひしひしと感じられた。しかし、そのキャンドルを果たして世界の人々がどれくらい理解し、そのキャンドルを平昌五輪と連結させることで、どのようなメッセージを投げ掛けることができるのか、疑問だった。平昌五輪を通じて韓半島に平和をもたらすということが、韓半島の危機的状況に対応する韓国政府の戦略とでも言うのだろうか。
(引用ここまで)
米国大西洋協議会(アトランティック・カウンシル)の主催で19日(米国東部時間)、ニューヨークイントレピッド海洋・航空・宇宙博物館で開かれた「2017世界市民賞」の授賞式では、ムン・ジェイン大統領を誕生させたキャンドル集会の映像が参加者の目を引いた。

国際協力・紛争解決の分野の世界的な研究機関である大西洋協議会が主催したこの日の授賞式で、大統領府は、世界市民賞を受賞するムン・ジェイン大統領の紹介映像を候補時代の就任後100日間た主な場面で満たした。(中略)

ジャスティン・トルドーカナダ首相、中国出身のピアニストランランなど受賞者の中、ムン大統領は受賞所感で「私たち国民は、「ろうそく革命」で、世界の民主主義の歴史に希望を作った」と話した。

自分を「ろうそく革命で生まれた大統領」と表現したムン大統領は「平和の力を見せてくれて、民主主義の危機に希望を提示した「キャンドル市民」こそノーベル平和賞を受ける資格がある」と強調した。
(引用ここまで)
今年は例年より受賞の期待感も高かった。
高銀詩人が韓国の民主主義を象徴するキャンドル集会に積極的に参加して民主主義を熱望している文章を書いてきたからです。
実際、英国最大のべってぃんぐサイト「ラドブルックス」で4位に上がったし、有力候補に迫ったという報道まで出てきたこともあり、切なさがより大きかった。
(引用ここまで)

 韓国国内からノーベル文学賞をコ・ウン詩人が受賞することに対しての期待が異常なほどに高まっている、それは「ろうそく革命」を世界が賞賛していると信じ切っている韓国人にとっての念願だからだ、という話を先日書きました。
 ついでにその念願が日系人の受賞で潰えるというのは実に面白い構造だとも書きました。


 どうやら正解だったようですね。
 ムン・ジェインを先頭にして、韓国社会は「すべての世界が『ろうそく革命』を賞賛し、羨望している」というように思いこんでいるようです。
 自分たちはノーベル賞に値するほどの行動を起こし、そして世界はそれを賞賛すべきだ。
 いや、むしろ賞賛している。
 だから、高銀詩人はノーベル賞を受賞すべきだ。
 いや、受賞しなければならない。
 韓国国内の気分としてはこうだったのでしょう。

 ムン・ジェインは世界市民賞という賞を受賞して先月の国連総会での訪米時に、その授賞式に出席したのですね。
 で、「ろうそく革命を起こした韓国市民こそがノーベル平和賞を受賞する資格がある」と堂々のコメントを残したのです。
 このこともこの空気を醸成するのに一役買っている感じです。
 ニュースのコメントもたいそう盛り上がっていまして。

・「そう! キャンドル革命!」
・「世界が私たち韓国人を認めたのですね! みんなが素晴らしいし、誇りです!」
・「我々国民が誇らしい! ムン・ジェイン大統領も誇らしい!」
・「見た? アメリカもムン・ジェイン大統領を認めた!!」
・「誇らしい私たちの国の大統領ムン・ジェイン大統領!」

 とまあ、大変な盛り上がりでした。「世界が認めた『ろうそく革命』とムン・ジェイン」ってところですかね。

 なお、この大西洋評議会によって与えられる世界市民賞ですが、去年の受賞者のひとりは安倍総理となっています(笑)。


 えーっと……誇らしいですね?

話に「オチ」をつける技術
山田周平
ゴマブックス株式会社
2015/10/15

韓国人が「今年こそコ・ウン詩人がノーベル文学賞を取る!」と異常なほどに期待していた理由を考えてみた

韓国メディア、韓国詩人のノーベル文学賞受賞に期待感(中央日報)
ノーベル文学賞受賞者が5日午後8時(日本時間)に発表される。欧州現地ではグギ・ワ・ジオンゴ氏(ケニア)、村上春樹氏(日本)、マーガレット・アトウッド氏(カナダ)の3人の受賞の可能性が最も高いと見られている。韓国人詩人の高銀(コ・ウン)氏と中国人作家の閻連科氏がその後に続く。

高銀氏は当初10番人気だったが、ノーベル文学賞受賞者発表日が決定した2日に順位が上がった。順位の上昇を受け、韓国メディアも高銀氏のノーベル文学賞受賞に期待を表している。 (中略)

韓国のある出版関係者は「今年は高銀氏には最後で最高の機会になるかもしれない」とし「韓国の民主主義を代弁するろうそく集会に積極的に参加し、民主主義を取り戻すための作品を出したのが最も大きな理由」と分析した。
(引用ここまで・太字引用者)

 ノーベル文学賞はちょっと面白い結果になりましたね。
 コ・ウン詩人でもなく、村上春樹でもなく、日系イギリス人のカズオ・イシグロが受賞。これについてもあとで書きますが、今回はこちらのほうで。
 
 なんか今年は韓国国内で異常なほどにコ・ウン推しだったのですよ。ブックメーカーで10位でも「賭けの倍率はこうなっているが、受賞が期待される」とか。4位に急上昇したときは「もうこれで受賞決まった!」くらいの勢いでした。
 去年までは盛り上がるといっても、近隣の役所が「ノーベル文学賞ノミネートおめでとう!」みたいなプラカードを掲げてしまうくらい。メディアも季節の風物詩として取り上げるけど……という感じだったのです。
 今年はなんというか「コ・ウン詩人こそが取るべきだ」という韓国からの圧力を感じてました。
 去年は海外に高飛びしていたコ・ウン詩人も、今年はKTウィズで始球式をしてしまうほど。

 その盛り上がりの理由が分からなくて非常に気持ち悪かったのですが、この記事の太字部分でようやく疑問が晴れました。
 韓国人は「ろうそく革命」を世界から評価してもらいたくてたまらなかったのです。
 「ろうそく革命」に参加したコ・ウンがノーベル文学賞をもらい、韓国社会とともに評価されて大団円を迎えるべき、というような気分があったということなのでしょう。
 世界が韓国を賞賛する。それは韓国人にとっての願望そのものですからね。

2012紳士の国

 名誉革命、米独立革命、フランス革命に次ぐ世界4大革命を形成する「ろうそく革命」。偉大なる革命を世界中が賞賛し、その参加者でもあり革命を称える詩集「千万のろうそくの海」を出版したコ・ウン詩人がノーベル文学賞を獲得する。
 こんな妄想が韓国人の中にできていたのでしょう。
 まあ、その野望は見事に潰えたわけですが。それも日系人の受賞というオチで。

ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち
青月社
青月社
2015/7/1

韓国社会が今年もノーベル賞で大騒ぎ。「医学賞が取れないのは臨床に偏りすぎだから」「化学賞には候補がいるぞ!」「高銀詩人はプロ野球で始球式」

ノーベル生理学医学賞美3人... 韓国は今年もない(ニュース1・朝鮮語)
韓経:韓国人から受賞者は出るか…ノーベル化学賞の発表に期待(中央日報)
ノーベル文学賞D-1 ... ケニアのシオンオ・韓国高銀など「競合」 (世界日報)
韓国もソウル大学生命科学部キム・ビトネリ教授などの研究者がノーベル生理学医学賞受賞に近接することができる学者に挙げられているが、それでもノーベル賞無風地帯に残っている。 (中略)

韓国がノーベル生理学医学賞候補にも上がることができない理由は、基礎医学分野が弱いためとの指摘が出ている。政府は、国内の基礎医学質を高めるために、2004年の医学専門大学院を導入し、基礎医学専攻を多く排出しようとしたが、実際の医学修士・博士統合課程の志願者は、少数に過ぎない。韓国が臨床医学の分野があまりにも発展が大きくなされており、比較的基礎医学への関心が低下することがしかないというものである。
(引用ここまで)
2017年ノーベル化学賞候補に成均館(ソンギュングァン)大学化学工学・高分子工学部の朴南圭(パク・ナムギュ)教授の名前が上がり、故金大中(キム・デジュン)大統領(平和賞)に続く2人目となる韓国人ノーベル賞受賞者の登場に関心が集まっている。 (中略)

この日の発表が特に関心を集める理由は、2014年の劉龍(ユ・リョン)基礎科学研究院研究団長以降、初めて韓国人が候補に入ったためだ。

毎年、論文が引用された優れた研究者を分析し、ノーベル賞受賞が有力視されている学者を選出してきたクラリベイト・アナリティクスは、ことしのノーベル化学賞有力候補に朴教授を挙げた。

朴教授は固体型ペロブスカイト(Perovskite、灰チタン石)の研究の先駆者に挙げられている。次世代太陽電池の材料として脚光を浴びているペロブスカイトは、液体型という理由で太陽電池素材には向かないという評価をこれまで受けてきた。

だが、2012年に朴教授が固体型ペロブスカイト太陽電池を開発して関連研究が大きく増えた。
(引用ここまで)
4日、スウェーデンアカデミーによるとノーベル文学賞の発表は、韓国時間で5日午後8時行われる。昨年、米国の歌手ボブ・ディランにノーベル文学賞を受賞した波乱とは異なり、今年は第三世界の有力作家が受賞の栄光を受けるという見通しが支配的だ。 (中略)

韓国の詩人コウン(84)は、4位にランクされた。2018年には登壇60年を迎える高銀は韓国の代表的詩人として有名である。1986年から2010年までの合計30冊に発刊されたヨンジャクシ「万人譜」は、2000年代以降、有力なノーベル賞ノミネートに選ばれている。海外メディアは「万人譜」について「歴史の流れと無関係であると認識されている疎外された群像たちからこそ透徹し強靭な人生の姿勢を垣間見ることができる」は、好評を相次いで出している。
(引用ここまで)

 ノーベル医学生理学賞を獲れなかったのは、臨床ばかりで基礎研究をしてこなかったから。
 ……まあ、確かに韓国における医療の風景っていうのはそういうものなんでしょうが。
 もっと分かりやすく言えば拝金主義だから、ですよね。
 医療がどうこうとかではなくて、お金が稼げる手段だから医者になっている。
 ソウル大学に受かるよりも、少し落ちた大学の医学部に入ることが重要な国ですから。

 で、まもなく発表予定の化学賞については韓国人に候補者がいるといるということで、えらい数の報道がされています。
 たまたま中央日報の日本版であったのでこっちをピックアップしましたが、このパク・ナムギュという教授の名前で検索すると、NAVERにあるニュースだけでも10件や20件じゃ効かない騒ぎです。
 期待されている、というか韓国社会そのものが自然科学部門のノーベル賞を渇望しているのですねぇ……。
 事後になってから「韓国がノーベル文学賞を取れないのは韓国語が優美すぎるからだ」みたいな言い訳をしないことを願ってますよ。
 獲れないことで国賊みたいな扱いを受けたり、ネチズンがノーベル委員会に文句をつけるようなことがないといいですね(棒読み)。

 で、いつものコ・ウン詩人が10位前後から4位にまで急上昇したということで「今年こそ受賞できるのかも!」と期待が吹き上がっています。
 先月末には韓国プロ野球の始球式をされたそうで。

始球式で投げるコウン詩人(聯合ニュース)

 今年84歳だそうですが、かくしゃくとされていますね。マウンドのだいぶ前から投げていますが、これはしかたがない。

ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ (講談社選書メチエ)
根井雅弘 / 荒川章義 / 寺尾建 / 中村隆之 / 廣瀬弘毅
講談社
2016/10/11

韓国人「秋はノーベル賞で胸焼けの季節……日本人が取ればさらに心痛は深まる……」

ノーベル賞胸焼け(国民日報・朝鮮語)
空には入道雲が漂って野原には豊かな穀物が収穫を待っている。ノーベル賞は、秋に与えられる人類の知性への収穫だ。来月2日、ノーベル生理学賞発表から約10日間ノーベル賞まで発表が続くだろう。せっかくある長い国民の休日が再び胸焼けに包まれるようだ。昨年のように隣国の日本の収穫が豊かであれば、私たちの心痛はさらに深まるのは明らかだ。なぜ私たちはそこまでノーベル賞を、特にノーベル科学賞受賞を首を長くして待っているのか。単に経済ないし産業の発展を越えて科学自体の発展にも、私たちが明らかに寄与した根拠がどこにあるのか。根拠もない、単純に空しい期待なら、今後どうすべきか。科学界だけではなく、韓国知性の技術革新は、どこで可能か。このような問いは、必然的に全面的な省察と改革を要求する。

経済発展「速度」に関する限り、私たちはノーベル賞をもらってもいい感覚である。しかし、経済学者たちの分析によると、電子、鉄鋼、自動車、造船産業のすべてが完全に先進国追撃(catch - up)を介して行われた。率直に言って芸術、人文社会科学まで含めて韓国の知性すべてが「追撃」を通じてこれだけ先進国と肩を並べているのである。源泉知識を創出する科学者よりも真似る論文を量産する科学者、新しい音律を創作する希代の作曲家よりもモーツァルト、ベートーベンの曲を演奏する奏者、まだ2000年前の孔子とプラトンを詠んでいる人文学者より多くの理由を考えなければならない。

それでも、私たちは誇りにしていた教育熱ないし教育能力の優位性ももはや立てることができない。世界の文盲率は急激に減っており、それによる高等教育の進学は指数関数的に増加している。我が国での高校卒業者は年間50万人に過ぎないが、アメリカでは毎年350万人が、中国では1000万人が大学修学能力試験を受験している。世界のどの有数の大学や企業において中国およびインド出身の直面し、競争せざるを得ない状況である。確率的に言えば、個人の能力を何に評価してもそれに焦点を置いた優秀な人材の絶対数では米国、中国、インドに追いつくことができない。

次に、どのように追撃を超えて科学自体の発展においても先進国として秀でて、その熱望するノーベル科学賞受賞を期待できるのであろうか。最も簡単な答えは、今、政治的スローガンに転落した科学者の創造性の強化である。しかし、創造性は個人の持って生まれた能力、例えば記憶力とそれに基づいた「見習う」の学習歴とほぼ無関係である。人間の思考の構造を理解すると、新しいアイデアをいくらでも建設することができるために、創造性は本当に後天的に育成することができる能力である。何よりも、研究者集団のチームワークが個人はもちろん、集団全体の創造性を最大化に非常に効果的点に注目する必要がある。

米国科学アカデミーもチームワークの重要性を認識し、2015年のチームサイエンス(Team Science)増進案に関する報告書を発刊して目を引いた。しかし、残念ながら、全世界の行動科学界は、チームワークについて「実現への過程」における中核を逃している。このような点を把握し、韓国科学技術アカデミーは昨年大規模な調査を通じてチームワークに基づいた創意工夫改革案を発表した。効果的に統合されたチームの力量が一人一人の能力を合わせたものよりも数十、数百倍の成果を出す姿をよく組織化されたスポーツチーム、ベンチャー企業、社会組織などたまに見ることができる。その後、我々は、米国、中国、インドと競合することができる科学の発展にも研究のチームワークを実現を通じた創造性の最大化で見つけるしかないという結論に至る。

このため、科学者一人一人の業績の量的評価を果敢に避けるべきである。論文数、論文の引用頻度とジャーナル・ベースインパクトファクターを重視する科学者が創造的なアイデアを追求したり、持ち得ることはできない。創造性と効率性は反比例の関係である。パルリパルリ科学は必然的に従う科学だけ煽っている。米スタンフォード大学のジョン・ロアニディス教授の2014年の研究によると、科学論文のデータと主張ほとんどが虚偽または誇張されており、結果として研究に投入された資源の85%が無駄になっている。

今ノーベル賞胸焼けを克服する方策は明確である。チームワークの科学を通じて研究チーム全体の創造性を高め、それのために「遅い」の科学を可能にすることである。この目標に合わせて、研究者集団の自律性の確保、研究成果より、研究の過程、すなわち、チームワークを実現過程の評価制の導入が切実だ。その点で、科学者個人の量的評価に基づいて競争に追い詰めていく各種大学評価は、ノーベル賞の期待に毒である。新政府に新しいポリシーが切実な理由がここにある。
(引用ここまで)

 秋の訪れと共に韓国では国会監査とノーベル症の時期となります。
 発表の前には「自然科学部門において初の韓国人受賞者が期待されるのは〜」と期待に胸を膨らませ、発表のあとには「なぜ韓国はノーベル賞が取れないのか」「もうノーベル賞は諦めろ」等々と反省会がはじまるというのが21世紀に入ってから定着したパターンになっていますかね。
 あとはコ・ウン詩人の文学賞獲得のオッズは何位で何倍か、なんてのも鉄板です。そして村上春樹の倍率と順位も同じ記事で知ることになるというパターンもあるかな。
 肝心のコ・ウン詩人はあまりにもメディアがうるさいので国外脱出していましたっけ。

 これまでも「個を伸ばせ」とか「追従型の研究をやめろ」とか「未来科学部長官は喪服を着てこい」とか様々な提言がありましたが。
 今回は「チームワークで受賞を目指せ」だそうですよ。
 チームワークでノーベル賞なぁ……。
 それこそがもっとも韓国人が苦手とする分野じゃないですか。韓国人が3人いれば○個の派閥ができる、なんてことはエスニックジョークとしてよく言われるほど。
 それができないからこそ、韓国人はノーベル賞を取れないのだということかもしれませんが。

 チームワークよりもセレンディピティを活かして長年研究できるような環境を提供するほうがよいと思いますけどね。
 あまりにも短期で結果を求めることが多いというのが韓国の研究事情らしいので。

 それにしても、とにかく喉から手が出るほどにノーベル賞が欲しいのだ、ということはよく分かりますね。
 チームワークでノーベル賞……取れたらいいですね!

 日本でも山中教授がYahoo!寄付で研究費の寄付を求めていたりするので愕然としたりもしますが。iPSに関しては研究者数も研究範囲も大きいのでしかたのない側面もあるかもしれませんけどね。
 Tポイントを寄付できるので、よろしければ是非。

嫉妬の世界史(新潮新書)
山内 昌之
新潮社
2004/10/31

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