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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

ろうそくデモ

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韓国保守系メディア「慰安婦合意もTHAAD配備も覆すつもりじゃないよね?」 → それではムン・ジェイン陣営の発言を見てみましょう

【時視各角】ろうそく革命の副作用が心配だ(中央日報)
我々が注目するべきことは革命後の状況だ。フランス大革命がそうであったようにロシア革命勢力も正義と民主主義を前面に出した。しかし巨悪打倒に成功した革命の主体は自らの成就に陶酔し、自分たちは無条件に正しいという独善に陥りやすい。ロシア革命もレーニン主導のボルシェビキ独裁につながった。

激変を経て執権した勢力は過去の政権の作品なら無条件に否定するのが常だ。こうした弊害は民主主義の花が咲いた米国でも頻繁に起こる。今でもトランプ大統領は前任者のオバマ前大統領が推進した事案ならすべて覆そうとする。メディアで「ABO」(Anything but Obama=オバマでなければよい)という言葉がよく登場するほどだ。

このような過去否定の風潮は構造的に韓国がはるかに激しくなるしかない。5年単任制という短い任期内に印象的な政治功績を残すために、新政権は以前の政権との差別性を強調しようとする。この場合、例外なく過去の政権の政策を低く評価したり、黙ってつぶしてしまう。特に朴前大統領は弾劾されただけに、新政権では「朴槿恵」という札がついた政策はすべて手を加えられる可能性が高い。

世の中に絶対善はない。絶対に変えてはいけない政策も存在しない。ただ心配されるのは、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備、韓日慰安婦合意など敏感な懸案が合理的な検討ではなく朴槿恵前大統領の作品という理由ですべてゴミ箱に押し込まれる状況だ。特別な理由がない限り新政権は以前の政権が外国と結んだ約束を守るのが原則だ。そうしてこそ外国政府も「政権が交代すればなくなるかもしれない」という心配なく韓国を信じて対応するだろう。
(引用ここまで)

 すでに「ろうそく革命」が正式名称なのですね(笑)。
 制度の変更があったわけでもないのに。
 実際に韓国の大統領は「皇帝」とされるほどに権力が集中している状態なので「革命」という部分がなきにしもあらず、ではあるのですが。

 ま、すでに野党側は革命を成し遂げた新たな権力者として振る舞っていますよね。
 野党の国会議員が官僚に対して報復人事を宣言し、次期大統領の政策ブレーンは現行政府に「もうなにもするな」と脅しをかける。
 駐日韓国大使の政府見解を肯定するという当たり前の行為に対して、たかが一政党のスポークスマンが激昂して「おまえは日本に帰化でもしたのか!」だの「軽々しい発言を慎め」とか批判する。
 セヌリ党(当時)の非パク派議員は現在の大統領代行(首相)に対して、「ろうそくに燃やされて死にたいのか」って言い放っていましたっけ。

 もはや彼らは自らが絶対の正義であり、ろうそく革命によって選ばれた権力者なのですよ。
 昨日の駐日韓国大使への発言に対するエントリでも書きましたが、パク・クネ政権で行われた政策はすべて穢れているのです。
 なので祓わなければならない。
 それが易姓革命を行う韓国の習いであり、今回はそれがより重度に出るのであるという話をしています。

 このコラムでは慰安婦合意とTHAAD配備について覆されるのではないかと憂慮していますが。
 慰安婦合意については対日外交政策ブレインはホサカ・ユウジ教授で「慰安婦合意はいくらでも再協議可能」と発言済み。
 THAADミサイル配備に関してはムン・ジェイン自らが「私にはTHAAD配備を外交的に解決し、安保と国益を独自に守る腹案がある」とか言い出しちゃう。
「  もはや政権交代したら両方とも覆すこと前提。

 これ以降の政権が変わった際にはすべての約束事が再協議になるという認識が広まれば、国際的に疎まれる存在にしかなりませんね。
 でもまあ、それこそが「ろうそく革命を成就させた韓国人の民心」というものなのですから、しかたないですよねー(棒読み)。

世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史
スティーブン・ジョンソン
朝日新聞出版
2016/8/5

韓国人「韓国は生まれ変わった。一部のエリートが国を導く時代は終わり、世界最高の民度を持つ偉大な国民が率いるのだ!」……うわぁ……

【コラム】韓国、エリート時代の終焉(中央日報)
「憲法は大統領を含めたすべての国家機関の存立根拠であり、国民はそのような憲法を作り出す力の源です」

憲法裁判所はこのように宣言することで「大韓民国の主権は、国民に存し、すべての権力は、国民から由来する」という憲法1条2項の尊厳を確認した。大統領弾劾を導き出した市民革命は大韓民国が国民主権主義・法治主義・民主主義に基づいている民主共和国であることを全世界に知らせた偉大な革命だった。

いよいよ「王の法」である君主時代が終焉を告げ、「法が王」である共和時代が開かれた。「大韓民国は、民主共和国である」という憲法第1条1項に初めて命が吹き込まれた歴史的瞬間だ。1987年に大統領を直接選ぶ権利を勝ち取った国民は、2017年大統領を罷免する権利も有することを見せることで、自らの力で民でなく市民になった。

国民は(国民が委任した)公的権力を私有化した責任を追及して大統領の罷免を要求した。国会は234人の圧倒的賛成で要求に応じ、憲法裁判所も全員一致で国民の意思を支持した。 (中略)

韓国の民主主義は2つの敵と戦っている。一つは共和政を否定して依然として君主時代を生きる人々との戦線だ。この戦いでは今回、歴史的勝利を収めた。

それよりはるかに厳しい戦いがわれわれを待っている。エリート意識で一丸となった寡頭既得権勢力との戦線だ。権力・会社・法・メディア・学校・政治を私有化した彼らは「不当な取り引き」を通じて金で買えないものも金で買っている。その0.1%の既得権エリートが問題の核心だ。朴槿恵氏・崔順実被告ゲートは彼らの素顔をそのまま表している。最高の権力・資金・知識を持つエリートがみんな監獄に入っている。

それにもかかわらず、依然としてエリートはホテルでワインを飲みながら自身らが引っ張っていかなければこの国がまもなく滅びるだろうと心配をしているが、実際に彼らは国を導く深い洞察や戦略を持っていない。大統領弾劾政局で明るみに出た事実は、この国が少数のエリートが導く国でなく、普通の人々の高い市民意識によって導かれている国ということだ。

一部のエリートが世の中を導いていた時代は終わった。もう残された課題は国を導く能力や責任のある市民の集団知性で大韓民国を引っ張っていく方法を見出すことだ。

エリート時代の終焉をあまりにも心配する必要はない。われわれには世界で平均民度が最も高い偉大な国民、偉大な市民がいるためだ。
(引用ここまで・太字引用者)

 引用するためにざっくり削っていますが、本文おすすめ。
 簡単に要約すれば「韓国を一部のエリートが牛耳る時代は過ぎ、韓国が我々の手の中に収まったのだ」という話で、その根拠が「ろうそくデモで追いこまれたパク・クネ」だとのことです。
 これによって「法こそが王」が確立されたのだと。

 セウォル号のときとはちょっと違うのは「我々は変わらなければならない」だの「正しいマニュアルを作り、それを守ろう」といったかけ声ではないのですね。
 国民によるろうそくデモ→国会での弾劾→憲法裁判所での罷免決定。
 この経路を経て「韓国はすでに法治国家になった」のだそうですよ。

 「大衆は犬か豚」みたいな話をする上級公務員や、政治と癒着した財閥といった「一部のエリート」によって導かれるような国ではすでにない。
 過去形なのですね。
 これ、呪いの言葉です。
 コンビニのトイレで「毎度きれいに使っていただきまして、ありがとうございます」という貼り紙を見たことがありませんかね。
 あれは「いつもきれいに使うのが当然のことだよね」と語りかけている呪いの言葉なのです。
 実質的には「汚すな」という言葉なのですが、「トイレを汚すな」と書かれるよりも100倍効きます。
 そんな貼り紙と同じで、こういう話をすることで韓国人に呪いをかけているのですよ。
 「すごい民主主義」を達成した韓国人は法を尊ぶ一流の国民であるはずだ、とね。

 セウォル号の際の「変わらなければならない」というかけ声は、3年後に「やっぱり無理だった」というオチに終わりました。
 果たして韓国が「法こそが王」という国になることができたのかどうか。
 まあ、今年の終わりくらいには分かると思いますよ。下手したら夏くらいには結論が出ちゃったりするかな−。

キリング・フィールド [HDニューマスター版] Blu-ray
TCエンタテインメント
2013/02/27

パク・クネの罷免で完結したはずのろうそくデモがリブート、「首相辞めろ!」「パク・クネを逮捕しろ!」「時給を1万ウォンにしろ」←え?

ろうそくに再び灯がともる…「セウォル号の真相究明・朴槿恵拘束」(ハンギョレ)
 朴槿恵(パク・クネ)政権退陣のための非常国民行動(退陣行動)は25日、ソウル光化門(クァンファムン)広場で第21回汎国民行動の日行事を開き、セウォル号惨事の真相究明と責任者処罰をはじめ、THAAD配備の撤回など、朴槿恵)政権政策の撤回と積弊清算を要求することにした。また、朴槿恵前大統領拘束と黄教安(ファン・ギョアン)首相の退陣、ウ・ビョンウ元民政首席や財閥トップなどの処罰も要求する予定だ。

 午後5時、市民の発言台を皮切りに6時に本集会が開かれ、夕方7時30分から首相公館や鐘路(チョンノ)・明洞(ミョンドン)など2つの方面で街頭行進が行われる。それに先立ち、午後2時から光化門広場一帯では民主労総の「最低賃金1万ウォン(約990円)、非正規雇用のない世の中」の行事をはじめ、低成果者退出制度の廃止を要求する公務員労組の集会、双龍自動車労組などの「労働3権保障、損害賠償仮差押の中断、”黄色の封筒法”の立法請願に向けた街頭署名戦」が開かれる。

 朴槿恵退陣光州市民運動本部は同日午後6時、光州(クァンジュ)5・18民主広場(旧全羅南道道庁前)で第20回ろうそく集会を開く。光州市民運動本部は「朴槿恵前大統領の拘束と黄教安権限代行の退陣と共に、セウォル号が完全に引き揚げられことを祈る気持ちを込めて集会を開く予定」だと明らかにした。
(引用ここまで)

 パク・クネの罷免を受けて先々週で終了とされていたろうそくデモが、わずか1週間の休みを経てリブート。
 パク・クネの逮捕、ファン・ギョアンの退陣、最低賃金1万ウォンなんかを要求するそうですよ。
 もはやパク・クネの弾劾運動となんの関係もない。
 単純にデモしたいだけ。

 現状でファン・ギョアンを退陣させたら、おそらく副首相兼企画財政部長官が大統領代行になるはずですが。
 いまでも死ぬほど外交・安保で停滞しているのに、まだ足りないんですかね。
 そういえば野党もファン・ギョアンも弾劾するって言っていました。
 もはや目の前にいるものはすべて斬るみたいな感じですわ。

 「世界に冠たる4大革命」に酔って、万能感に浸っているってところかな。
 絶対の正義と化したろうそくデモによって要求されるものは、すなわち正義。
 正義である自分たちが要求はすべて通す……ああ、それが「ムン・ジェインに政治を任せれば大丈夫」ということか。
 借金してまでデモしてないで、とっとと日常に戻れって話なんですがね。

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ソウル市長のパク・ウォンスンが「ろうそくデモをノーベル平和賞に!」と言い出した理由とは?

ソウル市「ろうそく集会、ノーベル平和賞を推進」(中央日報)
ソウル市は19日、市レベルの「ノーベル平和賞推薦タスクフォース(TF)」を稼動し、来月「市民推薦推進団」を構成して来年1月にノーベル委員会に推薦書を提出する計画という。

朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免まで134日間、計20回にわたって開かれたろうそく集会には延べ人数1600万人の市民が参加した。

ろうそく集会に対してAFP通信は「大規模集会の雰囲気が祭りのようで、暗い夜を光の海で埋めた」と報じ、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「デモは常に平和で祭りの雰囲気」と言及した。

市はこのようなろうそく集会が平和な集会方法の例を示した点を上げ、ノーベル平和賞の理由になるとみている。▼民主主義および平和、憲政秩序の維持などの国民的世論を表した点▼平和な集会方法の先例を提示して民主主義の模範事例として機能した点▼世界的に類を見ないほど多くの人が参加した点−−などを重点的に表明する予定だ。

TFは、ろうそく集会初期から写真・映像資料などを収集し、光化門(クァンファムン)広場の芸術家テントやソウル広場の保守団体テントなども全部資料として残していると伝えられた。

市は2020年までにろうそく集会のユネスコ「世界の記録」への登録も申し込む計画だ。ユネスコ世界の記憶は、「世界的な重要性を持つか、人類歴史の特定の時点で世界を理解できるように著しく貢献した場合」などに登録される。

世界の記憶の登録は最低限3年以上の資料収集の期間が必要だとみており、2020年に申込書を提出する。

その他にも市は5月30日からソウル歴史博物館のロビーで「光化門の叫び声とろうそく」展示会を開き、8月14日に光化門広場で「ろうそく音楽会」などを計画中だ。ろうそく集会に関して米ニューヨーク・タイムズの広告も考えている。

朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「ろうそく集会の姿を見せて『平和で安全なソウルへ来てください』と広報する方針」と明らかにした。また、今月末から始まる欧州歴訪を通じてろうそく革命を積極的に紹介していきたいと述べた。
(引用ここまで)

 ちょっと前にも大統領候補だったチョン・ジョンベという人物が同じようなことを言っていました。
 もっとも第2野党の国民の党からの候補でもあり、泡沫候補もいいところだったのでさほど影響はなかったのですが。
 ついでにいうとその発言の直後に大統領選挙への不出馬宣言をしました。

 で、今回はソウル市長であるパク・ウォンスンが市長権限でタスクフォースを組んでノーベル平和賞の推薦、さらには世界の記憶(旧称・世界記憶遺産)への登録推進をしようという話を出しているのですが。
 まあ、世界の記憶のほうにはなんとかなるんじゃないかな。少なくとも登録運動に関してできないことはないと思います。登録してもらえるかどうかはともかく。

 ただ、ノーベル平和賞は無理かな。
 ノーベル平和賞を受賞できるのは人物か団体だけ。
 今回の「ろうそくデモ」というものには受賞資格がない。日本のアレな人たちがやっている「憲法9条にノーベル平和賞を」なんてのも不可能です。
 なんでもそのために団体を作ったそうなのですけどね。
 この場合であればろうそくデモの主催団体であれば受賞資格はあるのかもしれませんが。

 そしてもうひとつ、ノーベル平和賞への推薦には資格が必要なのです。

 ・各国の閣僚
 ・各国の国会議員
 ・(神学などの)大学教授
 ・過去のノーベル平和賞受賞者
 ・過去・現在のノーベル委員会委員

 つまり、ソウル市のような地方自治体やその首長は推薦者になれないのですよ。
 これもなんとかしようとすればできないこともないとは思いますけどね。
 実際に「憲法9条にノーベル平和賞を」ってやってる連中も、推薦状を送って「候補」となったとのことです。

 この「ろうそくデモにノーベル平和賞を」という記事を最初に報じた国民日報の記事には5500オーバーのコメントがついていて「素晴らしい!」だの「誇らしくて恥ずかしい」だの「これで世界最大のノーベル賞受賞者のいる国だ」といったコメントがついていて苦笑を誘ってくれるのですが。

「1600万キャンドル集会」ノーベル平和賞の推進(国民日報・朝鮮語)

 たとえノーベル平和賞が取れなくても、なんらかの形で推薦してもらうことができれば「ノーベル平和賞候補」として喧伝できるのですよ。
 Naverのニュースサイトでコメントが5000を超える記事はほとんどないのですが、このニュースが達成していることからも多くの韓国人にフックする話題なのでしょう。
 日本以上にノーベル賞に対して執念を燃やしている韓国人にとって、「候補」となっただけでも充分な効果があるのでしょうね。
 なにしろ、金大中の生地には「金大中ノーベル平和賞記念館」が存在してしまうほどですから。

 この行動によって「ろうそくデモの聖域化」を狙っているのですよ。
 「市民革命であるろうそくデモ」をアンタッチャブルとすることで、これに反抗するものはすべて悪であるという認定をしようという狙いがあるのです。
 以前から書いているようにソウル市長のパク・ウォンスンは極左です。
 聖域と化したろうそくデモの守護者となって、ムン・ジェイン後の大統領候補を狙っているのでしょうね。

 「パク・ウォンスンがろうそくデモをノーベル平和賞に」と聞いただけで、ざっくりとここまで読めるのはいいことなのか、悪いことなのか(笑)。

わたしはマララ
マララ・ユスフザイ / クリスティーナ・ラム
学研プラス
2013/12/6

韓国ろうそくデモ主催者「デモをやりすぎて借金1000万円できました」 → 支援者から寄付殺到であっという間に……

ろうそく集会の1千万円の借金に市民たちが8千万円寄付(ハンギョレ)
 ろうそく集会を主催する朴槿恵(パク・クネ)政権退陣のための非常国民行動(退陣行動)が、1億ウォン(約1千万円)の借金を抱えた事実が伝わり、市民たちが「ろうそく(集会)後援運動」を行い、8億8千万ウォン(約8800万円)を集めた。退陣行動は17日午後、ホームページ(bisang2016.net/b/notice/2178)に「1億ウォンの借金に対する市民後援への感謝メッセージ」を掲載し、このような結果を知らせた。

 退陣行動は「借金を抱えながらも、後援をお願いするのをためらっていた。お願いすれば集まると信じてはいたものの、お金に関する敏感な問題であるため、心配した」と切り出した。さらに、「借金を返せなければ、業者が負担を抱えることになるのが目に見えており、恐る恐る勇気を出してみたが、瞬く間に奇跡が起きた」と明らかにした。(中略)

 退陣行動によると、集会を1回開催するたびに、装備レンタル・設置などの費用で1億ウォンほどがかかるが、最近相次いだ集会で2億ウォン(約2千万円)を超える借金を背負うことになった。舞台設置会社8社で構成されたろうそく集会の舞台チームが、1億ウォンの舞台設置費用を後援する意向を示したが、それでも退陣行動には1億ウォンの借金が残る。

 このような事情は、退陣行動のパク・ジン共同状況室長が14日、「退陣行動の口座が赤字に転じた」という書き込みをフェイスブックに掲載したことで、外部に知られた。パク室長は「広場でなければ、集会の費用を用意できない状況だ。苦労した舞台チームに未収金を残すわけにはいかないが、赤字幅は1億ウォンを上回る。それも1億ウォン近い費用を舞台チームが後援してくれたにもかかわらずだ」とし、「再び市民の皆様にお願いするしかない」と書いた。このニュースが伝わると、市民が自発的に後援に参加し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に(振り込みの)スクリーンショットを掲載した。
(引用ここまで)

 こんなのあと何ヶ月か待ってれば、ムン・ジェインが帳消しにしてくれたでしょうに。

 どう考えても次期政権とはずぶずぶの関係。共に民主党から依頼されてデモをやっていてもなんの驚きもない。
 次期政権で予算が組まれたって不思議がないくらいの団体ですからね。
 木村幹教授が「総連のスパイか!」とされて警察に突き出されたのだって、まったく故のない話ではないのですよ。
 木村教授が総連の回し者であるということではなく。
 太極旗デモ=保守派が「自分たちに敵対行動を取るのは北朝鮮からの工作員」であると考えるのは自然なことなのです。
 それが「日本から来た」と言い出せば、「総連のスパイ」と考えるのもいわば当然のことです。

 前回のろうそくデモであった2008年の牛肉デモも発生はともかく、北朝鮮が支援していたのは事実。
 パク・チェフンなる朝鮮大学の元副学部長は工作機関である225局の責任者であり、北朝鮮からの指令を受けて韓国の協力者に伝えていたことが判明しています。
 当時のイ・ミョンバク政権を打倒するために、北朝鮮は水面下で工作活動をしていたのです。

北朝鮮が日本国内から韓国内の工作員を操っていた! 明かされた情報機関「225局」活動の一端とは(産経新聞)

 前回がそうであれば、今回もそうであると考えるのは至極自然なことでしょう。
 ましてや、パク・政権を打倒することで最大の利益を得るのは共に民主党とムン・ジェイン。
 その政治傾向を考えれば……ね?

 あ、いや。
 ろうそくデモの主催者=北朝鮮の狗とは言っていませんよ。言っていませんからね。

工作員の話で抜群に面白かったのはこれでした。
「北朝鮮帰還」を阻止せよ―日本に潜入した韓国秘密工作隊―
城内康伸
新潮社
2013/1/18

もはや韓国は内戦、クーデター勃発寸前? 弾劾賛成派・反対派を引き離すために警察バス610台が投入される……

「市街戦が始まる」と悲鳴をあげた韓国紙(日経ビジネスオンライン)

 いつもの鈴置氏のコラム。
 いま、そして今後数ヶ月の韓国でもっとも恐れられているのは、左派と右派の本格的な激突。
 一応、警察の努力もあって31節の光化門広場でも大きな衝突はなかったとのこと。小競り合いはあったようですけどね。

国政介入:弾劾賛成派・反対派が入り乱れ大混乱のソウル(朝鮮日報)
 1919年3月1日に起こった日本からの独立運動「三・一運動」98周年を迎えた1日午後2時、ソウル・光化門広場に車両で巨大な「コ」の字型の壁が築かれた。警察はバス610台を動員、ソウルを象徴する光化門広場を取り囲んだ。この車の壁の外側では朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾に反対する団体の「太極旗デモ」が同時多発的に行われた。その一方で、車の壁の内側にある光化門広場では朴大統領弾劾・逮捕を求める「ろうそくデモ」が開催された。

 警察車両の壁を挟んで双方は真っ向から対立した。壁の外側の弾劾反対派が「特別検察官を逮捕しろ」と叫ぶと、壁の内側の弾劾賛成派側は「朴大統領をまず逮捕しろ」と反論した。 (中略)

 同日、「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」(以下、国民総決起運動本部)が主催した第15回太極旗デモには、過去最大の人数が参加した。国民総決起運動本部は「500万人来た」と主張した。このデモが行われた世宗大路交差点だけでなく、世宗文化会館前、ソウル市庁前のソウル広場・清渓川広場・世宗路公園など光化門一帯に合計62基の大型スクリーンが設置された。「朴槿恵政権退陣非常国民行動」(以下、退陣行動)が光化門広場で開いた第18回ろうそくデモには30万人が参加したと主催者側では主張している。
(引用ここまで)

 下の画像は韓国版朝鮮日報サイトから。

demo_vs

 今回用いられた警察バスは610台。もう、そこまでしないと左右激突を防止できないのですね。
 31節だからこそここまで盛り上がり(太極旗デモ側いわく「500万人が参加」だそうです)、これが最高潮で終わるのか。
 10日、もしくは13日に言い渡される憲法裁判所からの判決で弾劾が成立したらどうなるのか。
 あるいはそこから60日以内に行われると規定されている大統領選挙でムン・ジェインが勝利したらどうなるのか。
 予断を許さない状況になっているのですよ。

 そして、「内戦」には至らなかったとしても、遅くとも大統領選挙の結果が出た時点で韓国社会は完全に分断されます。
 勝者であるムン・ジェインとろうそくデモの左派、そして敗者である保守派政治家と太極旗デモの右派。
 韓国社会で上下関係が形作られると、それは当分の間継続して覆しがたいものとなるのです。
 
 韓国で勝者は勝者としての蜜を啜り、敗者を虐げるものなのです。
 そうでなくては勝者のアイデンティティーが保てないのです。でも、今回の「ろうそくデモの側」は本当に勝者になれるのか、という疑問もありますけどね。土の匙をくわえて生まれてきた側に人生の転機は生まれるのか、という話なのですが。……まあ、これはあとで語りましょうか。

 ですが、保守派が敗者となるのは間違いありません。
 前述したように上下関係は決定し、少なくとも5年間は継続する。もはや残された手段は「上下関係そのものを破壊する」しかないのですよ。
 鈴置氏がコラムで語っている「クーデター」はそういう情勢の中であれば否定できない選択肢なのですね。

 保守革新の両者が融和して新たな韓国社会を作り上げる可能性?
 まあ……可能性としてはゼロではないですが……。
 いますぐ核融合炉が実用化されて全世界にエネルギー供給がはじまるのと同じくらいの可能性はありますかね(わかりにくい表現)。 

 もうひとつ、この話題でエントリを続けましょうか。

21世紀の不平等
アンソニー・B・アトキンソン
東洋経済新報社
2015/12/11

 

韓国でパク・クネ擁護デモと弾劾要求デモが警察によって大分断、大統領選後を象徴するかのような光景が……

「キャンドル」と「太極旗」の間を割った450m「非武装地帯」(イーデイリー)
「ここは『非武装地帯』のような場所ですね」

仁川延寿区で妻と一緒に25日に行われた'17回国民行動の日」キャンドル集会に参加したナム(42)さんが、ソウル鍾路区光化門広場と市中区ソウル市庁の間に横たわる空っぽの道を見て、このように述べた。南さんは続いて「南北のに分かれた悲劇の歴史を見るようで残念だ」と嘆いた。

パク・クネ大統領4周年を迎えた25日、弾劾を引用を要求する「パク・クネ政権退陣非常国民行動」(退陣行動)と棄却を要求する「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」(弾棄国)がそれぞれの集会が信号ひとつの場所の間の非武装地帯を連想させる空間が生まれた。双方の主張が鋭く対立するほど、警察は万一の事態に備えて一種の「緩衝空間」を作ったのだ。

警察はソウル地下鉄1・2号線市庁駅4番出口から東和免税店まで450mほどの往復5車線の出入りを封鎖した。警察バスを隙間なしに並べて、バス車の壁を作るという方法で空白領域を作って両側の間隔を広げた。市民らは長いバスラインの中間、成人の3人程度がどうにか通れる隙間を介してのみキャンドルと太極旗の間を行き来した。南・北の陸路で行き来することができる通路である板門店であるわけだ。 (中略)

一方、この日の太極旗集会の参加者である李(68)氏は、可燃性の液体が入っている2ℓ入りの容器2つを挙げていたために警察に逮捕された。大統領弾劾を要求して「これが国か」などが書かれたビラをまいたヤン某(69)氏は、海兵隊の軍服を着た男性に暴行を受け、病院に移送される事件が起きた。
(引用ここまで)

 Googleマップでいうとこんな感じ。

image

 上の星マークが光化門広場でのろうそくデモ会場。
 下の星マークがソウル市庁広場での太極旗デモ会場。
 で、赤で囲ったかなり広い道路をデモ勢を分断するために閉鎖したと。

 一触即発だという話は以前からされていましたが、弾劾の判決が近いこともあって、抗争が激しくなってきました。
 実際にネット上の掲示板で「憲法裁判所の判事を亡き者にすればいいじゃないか」というような書き込みがあって、逮捕者が出ていたりします。

 コメントでデバイドの日本語は分断、あるいは隔絶といった感じでいくつか候補を書いていただきましたが、その中でも一番しっくりきたのは「溝」です。
 韓国における状況を表現していると思います。
 この韓国警察が作ったバスによる分断が、まんま韓国の「溝」を象徴しているようですね。

 重要なことは大統領選挙が行われ、ムン・ジェインなりアン・ヒジョンなりが大統領になってこの溝が埋まるのか、ということですが。
 大統領選挙がとっくに終わったアメリカでも、いまだにトランプ支持派と否定派が争っているように、あるいはそれ以上の抗争が生じるのかもしれません。
 なにしろすでに格差はアメリカと同等。それなのに創業した一代億万長者は存在しないという国のありかた。
 2016年はそれがさらに広がって、全体の実質所得は下落したのに上位20%は所得を伸ばしている。その一方で下位20%は平均以上に所得を落としている。
 まあ……社会的に荒れてもしょうがないかな、とは思います。
 すでに巨済島とか不穏な雰囲気だという話ですしね……。

ろうそくデモVS.パク・クネ擁護デモがソウルで大激突!?

弾劾賛成派と反対派 ソウルであす大規模集会=衝突懸念も(聯合ニュース)
 約1500の団体でつくる「朴槿恵政権退陣非常国民行動」は4日午後5時から光化門広場で14回目となる集会を主催し、2月中の朴大統領の弾劾成立、朴大統領に近い黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相の辞任などを訴える。

 主催側は、弾劾を審理する憲法裁判所に朴大統領側が大量の事実照会や証人を申請したり、弁護人団全員の辞任を示唆したりして審理の引き伸ばしや中断を図っていると主張する。朴大統領が保守系メディアを選んでインタビューに応じ、自身の立場を強弁したこと、国政介入事件で起訴された朴大統領親友の崔順実(チェ・スンシル)被告が捜査に露骨に不満を見せたことなどは、朴大統領側が組織的な「反撃」に出たことを意味すると見なしている。

 一方、朴大統領支持団体も弾劾反対を訴える集会を続ける。保守団体などでつくる「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」は4日午後2時から、ソウル市庁付近で11回目となる集会を開催する。

 集会では、マスコミの捏造(ねつぞう)報道や親北朝鮮勢力による扇動が弾劾政局をつくったとし、朴大統領が弾劾される理由はないと主張する予定だ。また、朴大統領に絡む疑惑を調べる特別検察官の捜査が政治的に行われていると訴えるようだ。

 賛成派と反対派の集会場所は500メートルほどしか離れておらず、衝突も懸念されることから、警察は双方に自制を求めている。
(引用ここまで)

 第何回になるのかよく分からない、パク・クネ糾弾のろうそくデモが光化門広場で開催。
 ろうそくの光がよく見えるようにということで午後5時から。
 ですが、それよりもかなり前から三々五々集まるというのがパターンと化しているそうです。

 でもって、パク・クネ擁護のデモがソウル市庁前で午後2時から開催。
 こちらのソウル市庁前広場もデモのメッカですね。

 記事中にもありますが、かなりの近さ。歩いて5分とかそのくらいです。
 Googleマップで見ても分かる近さ。

image

 韓国のデモにおける気性の荒さはよく知られていると思います。
 「ろうそくデモでは皆が規律を守っていた」というような話になっていますが、あれは目の前に敵がいなかったから、なのですよ。少なくともうちはそう考えます。
 これまでのろうそくデモは原則として「その場にいる人間はすべてウリ」という扱いだったのです。
 デモの取り締まりをしている警察ですらウリ扱いで「平和にデモができるようにがんばってください」みたいな薄ら寒い扱いをしていました。  ウリ扱いをすることで衝突を避けていたというべきでしょうかね。

 それが実際に敵である「パク・クネ擁護派」が目の前にいて、「弾劾反対!」とかやりだしたらどうなることか。
 特にろうそくデモ側は「すごい民主主義」やら「世界4大革命」を成し遂げたという自負にまみれている状態。
 精神的な特権階級みたいなものになっているのです。
 それを頭から否定するパク・クネ弾劾反対運動に出会ったらどうなるのか……。

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2014/07/16

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