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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

ろうそく革命

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韓国大統領府「外交・安保においても『ろうそく民心』がなによりも優先する。例外はない」……素人任せってことですね?

米・日とは摩擦ばかりの「国内支持層向け」文在寅外交(朝鮮日報)
 米国務省は29日、「開城工業団地の閉鎖決定を支持する」と明らかにした。韓国統一部(省に相当)政策革新委員会が開城工団の稼働中止を「朴槿恵(パク・クネ)政権の超法規的措置」と批判した翌日のことだ。日本では「安倍晋三首相は平昌冬季五輪出席を保留し、在韓日本大使の帰国措置も検討する」という報道が出た。慰安婦合意をめぐる韓国の検証結果発表に対抗した措置だと見られる。レックス・ティラーソン米国務長官は同日、韓国外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官との電話会談で「韓米日の協力は重要だ」と強調した。相次ぐ米国・日本との足並みの乱れに懸念を表明したものと受け止められている。

 外交関係者の間では、「韓米・韓日関係が悪化し、韓国の外交的立場が狭まるのでは」という見方が出ている。「文在寅(ムン・ジェイン)政権が韓国国内の支持層ばかり見て、外交・安保政策を覆したためだ」という指摘も少なくない。敏感な外交・安保事案を『積弊(過去の政権による長年の弊害)清算』の1つとして取り上げたものの、収拾がつかなくなっている、ということだ。 (中略)

 与党関係者は先日、私的な場で、「外交・安保政策も『ろうそく(デモで示された)民心』に従うべきで、例外はない」と言った。「支持層の意見」が外交・安保でも最も大きな考慮要素だということだ。このところ外交部や統一部などが保守政権(前政権・前々政権)時の外交・安保政策に対して「自己批判」的な調査結果を発表しているのにも、こうした理由があるものと見られる。

 問題は、前政権批判で支持層には称賛されても、米国・日本との摩擦が増えていることだ。統一部政策革新委員会が「朴槿恵政権の間違った政策」と批判した開城工団稼働中止措置について、米国務省は「(開城工団中止は)北朝鮮の徐々に増している脅威や安保理決議無視によるものだ」と述べた。北朝鮮に原因があると言っているのだ。「開城工団再稼働を準備すべきだ」という同委員会の提案にも、米国務省は「すべての国は、北朝鮮の経済的孤立を深めるための行動を取らなければならない」と遠回しに懸念を表明した。
(引用ここまで)

 ムン・ジェイン政権の外交方針がここにありますね。

 「外交・安保も『ろうそく民心』に従うべきで例外はない(キリッ 」

 外交方針というか、政策全般というべきかもしれませんが。
 ろうそく民心に従う、つまり大統領選挙の公約でもある「積弊清算」をなによりも優先するということなのでしょう。
 すなわち、パク・クネ、およびイ・ミョンバク政権を否定することが第一義。
 先日、UAEとのもめ事はどうやら派兵についてらしいというエントリを書いた際に、すべての省庁で「積弊清算委員会」やそれに類するものができていて、過去9年半の「積弊」をあげつらっているという話を書きましたが。
 なにより優先するものが積弊清算。
 その次が所得主導成長の実現。ま、実現するわけがないのですが。

 ムン・ジェインの「慰安婦合意は問題を解決してない」という大統領談話も、この「ろうそく民心」とやらに従った国内事情によるものだという解説をしましたね。
 ま、それはそれで正しい解説というか理解なのですが。
 そんな国内事情を持ち出されても、外交相手である日本やUAEにとっては関係のないことなのですよね。この「相手がいる」という視点が大事。

 外交相手にしたらそんな国内事情で約束を違えたり、非公開を前提としたやりとりを公開されたりするなってだけで、そんな国とはなんの約束もできないし、契約も不可能になるってだけなのですが。
 後日になって「支持率に影響するからあの約束なし」なんてことをやってくる相手とは、最初から交渉する時間の無駄というだけ。
 「国民が納得しない」って言われても、「納得させるのはそちらの仕事」(by河野太郎)で終了なのですよ。

 本当に経済も社会も外交もなにも分かっていない素人集団なんだよなぁ……。
 だからこそ日本は全力で(裏から)ムン・ジェイン政権を支える必要があると思いますけどね。弾劾とかされないように。

ど素人でも稼げるネット副業の本
翔泳社
2014/1/17

ムン・ジェイン政権、公的な地位はすべて『ろうそく革命』を主導した左派が占める。保守派は弾圧……あれ、これっていつもの韓国の政権交代と変わらなくない?

【コラム】文大統領の「コード人事」に群がる文化人・芸術家(朝鮮日報)
【コラム】「反韓」国立歴史博物館はいらない(朝鮮日報)
 先日大統領府本館で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が主席秘書官らと笑顔で記念撮影を行った写真が複数の新聞に掲載された。昨年光化門広場で行われた「キャンドル集会」をテーマに民衆芸術家といわれるイム・オクサン氏が描いた大型の絵画の前だ。その絵の中には「朴槿恵(パク・クンヘ)を逮捕せよ」「だまれ、OUTだ」などと書かれたプラカードも描かれている。大統領府を訪れた海外の首脳らも行き来する入り口に、このようにあからさまな言葉が書かれた絵画を設置することに品があると言えるだろうか。文大統領は今年5月9日夜、大統領選挙での勝利が確定した直後にソウル光化門広場で行った演説で「私を支持しなかった人たちにも仕える統合大統領になる」と語ったが、その様子は今も記憶に新しい。ところがその大統領が「政府の精神に一致した絵」などと自ら解説し、この絵画の前で堂々と記念撮影まで行った。もはや言うべき言葉も見当たらない。

 イム・オクサン氏は2012年と17年の大統領選挙でいずれも文大統領を公然と支持したことや、朴槿恵政権当時は文化芸術界のいわゆる「ブラックリスト」にその名が掲載されたことなどで知られる人物だ。(中略)

現政権発足後に進められた文化芸術関係のさまざまな人事では、文大統領の選挙陣営にいたか、あるいは現政権とコード(考えかたや感じ方)が一致する人物の台頭が際立っていた。例えば盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の初代文化部(省に相当)長官を務めた李滄東(イ・チャンドン)監督の弟で、映画界では文大統領と親しいことで知られるナウフィルム社のイ・ジュンドン氏が映画振興委員会の委員に加わった。この委員会は年間600億ウォン(約62億円)近い支援金を各方面に出すことでも知られる。また左翼偏向として問題となった高校韓国史教科書の執筆者代表を務め、国定教科書反対運動の先頭に立った祥明大学の朱鎮五(チュ・ジンオ)教授は大韓民国歴史博物館の館長に就任した。

 年間2300億ウォン(約240億円)の政府予算を文化芸術界に支援する文化芸術委員会の委員長には、高麗大学の黄鉉産(ファン・ヒョンサン)名誉教授が事実上決まったようだ。黄氏は今年5月の大統領選挙直前「文在寅候補を支持する文学人宣言」の中心メンバーだった。崔順実(チェ・スンシル)受刑者による国政壟断(ろうだん、利益を独占すること)の根源地となった文化コンテンツ振興院の院長もダウム企画のキム・ヨンジュン元代表の就任がほぼ決まった。キム・ヨンジュン氏も2012年と17年の大統領選挙では文在寅候補陣営で活動していた。 (中略)現政権の内閣が大統領選挙陣営出身者、コード、与党「共に民主党」関係者ばかりとなっている現状から考えると、今後も文化芸術関連の政府機関や団体もこのような形で人事が行われることは間違いないだろう。

 李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クンヘ)政権でも大統領選挙陣営の出身者がその後の文化芸術関連の政策や組織に深く関与したため、今回も特に問題はないとする見方もあるだろう。しかし現政権がこれまでと違うことは、前の政権での政府関係者あるいは少しでも関与した人物を全て「積弊勢力」として排斥し、その後を自分たちの息のかかった人物ばかりで埋めたという点だ。その影響だろうか、権力者たちと関係を持ちたいと考える文化人や芸術家たちも徐々に増え始めている。
(引用ここまで)
 今年5月に文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足したことで、韓国は「左派寄り現代史博物館」の懸念が現実になるかどうかの岐路に立たされている。進歩左派の歴史学者の中でも強硬派に挙げられる朱鎮五(チュ・ジンオ)祥明大学教授が、大韓民国歴史博物館の新たな館長に任命された。朱館長は就任直後、メディアのインタビューで現在の展示に不満を表明し、韓国現代史の暗い部分を反映するよう変更していきたいという意向を明らかにした。

 朱鎮五・新館長をはじめとする一部の人々は、大韓民国歴史博物館の現在の展示は偏向していると主張する。進歩左派の視点からすると、満足いくものでないということもあり得る。しかし国民的コンセンサスに立脚すべき教科書的観点から見ると、比較的バランスが取れているというのが穏当だ。 (中略)

 朱鎮五館長は「分裂と対立ではなく、和解と統合の博物館を作りたい」「新たな観点を強要せず、客観的かつバランスの取れた展示を見せたい」と語った。朱館長には、内戦を経験した分断国家の国立現代史博物館トップらしい学問的専門性、思慮深い省察、慎重かつ賢い判断を求めたい。どうか、朱館長が自らの約束を守り、反・大韓民国の歴史博物館を作った人物として記録されることのないようにと、心から願っている。
(引用ここまで)

 「コード人事」と書かれているからなんのことだか分からなくなりますが、要するに「コネ優先人事」ですよね。
 いかにしてムン・ジェインを称えてきたのか。
 選挙に協力したかどうか。
 その思想に連なる活動をしてきたかどうか。

 ムン・ジェインはパク・クネを「旧来の積弊」として打倒したために、まるでまったく新しい英雄が民意を得て生まれたかのように扱われています。
 弾劾というプロセスを経ているので、こういった行動が支持されているように見なされがちです。
 その実は「見事なまでの韓国の首領」なのです。

 ウリとナムをしっかりと区分けし、旧政権幹部財閥幹部、およびチェ・スンシル関連の人物には厳罰を与える。
 チャ・ウンテクには最近になって懲役3年の実刑判決が下りました。
 その一方でウリ、情(ジョン)の通じる相手に対しては最大限の待遇で政権なり、公社なりに迎える。強硬手段で超絶的なお友達内閣を組閣していたことも記憶に新しいところでしょう。
 ……その割には選挙時の外交ブレーンだったホサカ・ユウジ教授は政権内に滑り込めませんでしたが(笑)。

 保守側と革新側というベクトルひっくり返しただけで、構造にはまるで手つかずのまま。
 前政権のすべてを否定する易姓革命であるという構造はそのままなのです。
 そういう視点で見れば、韓国人視点では最高の愛国者となるはずのソ・ギョンドクが、イ・ミョンバクに連なっていたことから冷遇され、犯罪者の烙印を押されているのも当然と言うべきでしょうか。

 国の構造をちゃぶ台返しして一切合切を新しくすることを期待されて当選したのですが、労働組合だけが肥えていくという構造には手をつけない。彼らは「ろうそく革命」を手伝ったウリですからね。
 恩讐だけを重視している政権ってことです。
 ……そりゃ新しいことなんかできるわけないか。

復讐するは我にあり (文春文庫)
佐木 隆三
文藝春秋
2009/11/10

ムン・ジェイン、極左団体から暴力デモ首謀者らの特赦依頼を受ける。「ろうそく革命」の功労者からの依頼を断ることができるのか注目

チュ・ミエ、「イ・ソッキ、ハン・サンギュン釈放 」民衆党の要求に答えず(聯合ニュース・朝鮮語)
民衆党指導部は2日、国会で共に民主党チュ・ミエ代表に会って拘束収監されているイ・ソッキ前統合進歩党議員と民主労総ハン・サンギュン委員長の釈放を要請した。

民衆党キム・チャンハン共同常任代表はこの日、チュ代表を訪問した席で「キャンドル政府が入ったにも関わらず「積弊政府」の朴槿恵政府の関係者とハン・サンギュン、イ・ソッキのような「良心の囚人」が同じ刑務所にいる」とし「「良心の囚人」が早く出てくることを願ってやまない」と述べた。

キム・ジョンフン共同常任代表は「昨年のようにキャンドルを持った美しい縁を持っている」とし「時には応援し、時にはより迅速に進展することができるように情熱を尽くして働くようにする」と語った。
(引用ここまで)

 共に民主党のチュ・ミエ代表に対して、民衆連合党の共同代表であるキム・チャンハンが「ハン・サンギュンとイ・ソクギの釈放を頼む」と依頼したというニュース。
 だいぶ解説が必要な感じなので書きましょう。
 ハン・サンギュンは「世界最悪の労働組合」ともされる民主労総の元委員長で、一昨年のソウルで繰り広げられた暴力デモの首謀者です。
 最近、何度かその暴力デモの様子の動画を貼っていて好評なので、今回も貼っておきましょう。



 このデモのあとに寺に逃げこんだもののそこの信者から「迷惑だから出てけ」といわれたアレですね。
 なぜかそのときパンイチだったそうですが。
 なんでも最近は「ろうそく革命の成功」によってだいぶ増長しているらしく、獄中からムン・ジェインに対して公開討論を求めていたりするとのことです。

【社説】法と原則を無視する韓国警察・検察は恥を知れ(朝鮮日報)
 問題のデモは全国民主労働組合総連盟(民主労総)などが中心となって2015年11月14日にソウル都心で行われ、10時間以上にわたり現場を完全な無法地帯としてしまった。デモ隊は「ソウルをまひさせろ」などと叫び、一方で彼らを制圧しようとした機動隊員らも113人が負傷した。 (中略)デモを主導した民主労総のハン・サンギュン委員長(当時)は後に裁判で懲役3年の実刑判決を受け今も刑務所に服役している。

 白氏の死亡は残念なことだ。しかし機動隊員らは違法デモを阻止する任務を遂行中だった。警察も「正当な職務の遂行だった」と説明している。ところが政権が変わるとおかしなことが次々と起こり始めた。服役中のハン氏は大統領との公開討論を求め、警察庁長は「警察の方が間違っていた」として謝罪し、検察は放水を行った機動隊員らを起訴した。彼らは政権が変わった後も自らの地位を守り、あるいは昇進するために、法と原則を無視している。彼らこそ自らの言動を恥じるべきだ。
(引用ここまで)

 そして民衆連合党は、パク・クネによって解散させられた統合進歩党の系譜を継いでいる政治団体(国会議員ゼロ)。
 もうひとり、釈放要求されているイ・ソッキなる人物は内乱陰謀罪等で逮捕され、裁判では内乱扇動罪で有罪になった元統合進歩党の国会議員です。
 「戦争が起きたら北朝鮮に同調して、通信、石油、鉄道、ガスといったインフラを一気に攻撃し、武装発起する」というような話をしていたということで、2015年に懲役9年、公民権停止7年が言い渡されています。

 こんな輩が与党代表と会って、話をするだけでなく特赦を求めるという時点で異常事態なのですが。
 韓国では彼らに対してクリスマス特赦が与えられるのではないかという噂です。
 ただ、ろうそく革命を支援してきた民主労総は民衆連合党のバックにおり、かつセットで特赦を求めてきたということで無視はできなかったということなのでしょう。

 この特赦要求、ムン・ジェインにとってはひとつの踏み絵となるといっても過言ではないですね。
 「ろうそく革命」の名の下にどんな人間でも特赦してしまうのか。
 それとも社会秩序を優先することができるのか。

 民主労総、民衆連合党共に北朝鮮に近い団体です。心情的にはムン・ジェインと相当に近い位置にいる団体、人物であるといえるでしょう。
 そういった連中からの要請を、「ろうそく革命」の名の下の要請を断ることができるかどうか。
 残りの任期でムン・ジェインがなにを起こすかの雛形になると思いますよ。ちょっと注目です。

韓国でろうそく革命一直線、今度はロッテ創業者(95歳)に懲役10年、罰金3000億ウォンの求刑

認知症の95歳辛格浩被告に懲役10年求刑、法曹界から疑問の声(朝鮮日報)
 韓国検察当局は1日、ロッテグループの辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(95)=日本名・重光武雄=に対する論告求刑公判で、懲役10年、罰金3000億ウォン(約308億円)を求刑した。(中略)

 辛格浩被告は昨年10月、長男の辛東主(シン・ドンジュ)SDJコーポレーション会長=同・重光宏之=と事実婚の関係にあるソ・ミギョン氏(57)親子に対し、会社への勤務実態がないにもかかわらず、508億ウォンの給与を支払ったとして起訴された。辛格浩被告は認知症の症状がある。大法院(最高裁に相当)は昨年6月、辛格浩被告について、正常な意思決定が不可能な状態だと判断し、限定後見人の選任を決めた。公判に車椅子で出廷した辛格浩被告は、裁判を受けているという事実すら認識できないように、不規則な発言を行った。

 法曹界では、そんな状態の辛格浩被告に検察が懲役10年という重い刑を求刑したことの妥当性に疑問の声が上がっている。辛格浩被告の弁護人は法廷で「辛格浩会長が愛国心と経営哲学を非難されることなく、経済界を静かに引退できるようにしてもらいたい」と訴えた。10月30日の公判でも弁護人は「記憶力をほとんど失い、自己防衛能力がない辛格浩会長を前科者にしないでほしい」と述べた。 (中略)

 検察は30日に辛格浩被告の次男、辛東彬被告(62)にも懲役10年、罰金1000億ウォンを求刑した。検察は「ロッテのオーナー一族が想像可能なあらゆる方法を使い、企業財産を私有化した。その規模は例がないほどで、厳しい処罰が必要だ」と主張した。(中略)

 検察は辛東彬被告らロッテ幹部9人の逮捕状を請求したが、6人については請求が棄却された。裁判所は辛東彬被告の逮捕状請求を退け、「犯罪容疑に対する法理上の論争の余地がある」と指摘した。捜査の第一段階である犯罪容疑の合理的推定がなされなかったことになる。

 検察の求刑は裁判所が基準とする法定刑や量刑基準を逸脱するものではなかった。しかし、法曹界からは捜査結果に比べ、検察の求刑が重過ぎるとの指摘が出ている。ある弁護士は「検察が財閥捜査に対する国民感情などを考慮し、メンツを失わないように重い刑を求刑したのではないか」と指摘した。
(引用ここまで)
 昨日、ロッテ創業者のシン・ギョクホに懲役10年求刑というニュースがあったときに「うん? そりゃロッテ会長のシン・ドンビンのほうじゃないの?」って思ったのですよ。
 なにしろ、ロッテ創業者の重光武雄ことシン・ギョクホは95歳。記事にあるように認知症を患っていてまともなやりとりもできない状態。
 懲役10年がまんま判決に反映されたら獄中死間違いなし。っていうか、実刑判決が出て懲役になった時点で獄中死確定ですわな。
 先日も語ったように、財閥としてのロッテはイ・ミョンバクと昵懇。
 そしてイ・ミョンバクはムン・ジェインにとって許しがたい政敵。
 「航空機運航に支障がある」として何度も却下されていた第2ロッテワールドの建設許可も、イ・ミョンバク政権下で行われたものでした。

 でも、言ってみればシン・ギョクホは日本の国富を韓国に注ぎこんできた国家的英雄ですよ?
 逆の視点で見れば日本での菓子屋が規模5位の財閥にまで成長させるほどに、韓国で搾取してきたということにもなるんでしょうが。
 それでもここまで韓国に財力を注いできたのは確かだし、韓国の成長の一助となってきたのは間違いない。
 立身出世を成し遂げた人物といっても過言ではないのですけどね。

 「日本から国富を注ぎ込んだ」でも「韓国で搾取してきた財閥の長」でも、どっちにしてもイ・ミョンバクと組んでいたという時点で、ろうそく革命においては反革命勢力となって断罪されるべき存在であるってことなんでしょうが。
 おまけに在日であったために親子共々兵役義務回避。
 韓国人の鬱憤の矛先は向いてもなんの不思議もない人物ではありますね。
 そのあたりに「懲役10年、罰金3000億ウォン」という求刑の重さの原因を見ることができます。

 無罪になったとしても、失意の日々を送るのは間違いないかなぁ……。
 第2ロッテワールドタワーも開業して、その高層階(114階)で最期の時を迎えられるかというところまで登り詰めた人物でしたが、まさかこんな晩年を迎えようとは。
 悲惨なものです。

 ソ・ギョンドクも同様ですが、イ・ミョンバクと付き合いのあった人間はすべて許されない存在なんでしょうね。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1

ムン・ジェイン「公企業の不正採用を一掃する!」 → メディア「退職させる法的根拠は?」 → 「ない!」

「不正入社あったらどうすべきか」政府の悩み(毎日経済・朝鮮語)
政府が公共機関の採用不正を根絶するための対策のうち、すでに採用された不正関与職員に対してまで「原則採用取り消し」を含ませることにより、公共機関政策担当省庁である企画財政部が、具体的な実行案を置いて深い悩みに陥った。すでに勤務中の従業員の採用を取り消すための要件が厳しく、ややもすると一方的に採用を取り消すことになれば公共機関の採用信頼性墜落と集団的な不当採用取消訴訟につながる可能性があるからだ。

キム・ドンヨン経済副首相兼記載部長官は27日、公共機関の採用不正関連関係長官緊急懇談会を主宰し、「不正に採用された人も退出を原則とする」と述べた。しかし、金副首相は不正採用従業員をどのようにして退職させるかについての具体案は後日発表するとした。退職のための合法・合理的手続きを用意するのが簡単でなかったからである。

公共機関が既に採用された従業員の採用を取り消すためには、関連する雇用契約書の条項や裁判所の判決などの法的な根拠を必要とする。しかし、最近の採用不正が明らかになった公共機関の場合、ほとんどが採用を即取り消しするほどの要件を満たしていない状況である。

監査院の調査などで、2012〜2013年入社者518人のうち約95%以上となる493人が不正請託に関与している江原ランドが代表的である。江原ランドは、これまでの求人・内規あるいは雇用契約書等に「採用不正と関連する場合には採用を取り消すことができる」という条文を挿入したことがない。また、江原ランド不正請託入社者のうち、本人自らが不正事実を知らなかった場合は、その従業員に対して退職させることが法理的に困難な場合があるのだ。

江原ランド関係者は「現在、不正関与社員が検察の調査を受けている」とし「検察の調査結果が出されてかつ、その後に裁判所の判決が確定すれば、会社がこれらの採用について取り消すなどの行動をとれるようになる」と述べた。これにより、不正関与社員の退職には法廷闘争などでかなりの時間がかかる見通しだ。このような事情は、石炭公社、韓国石油公社など他のほとんどの公共機関も同じだ。求人や内規などで不正採用職員の採用取り消しを明文化しているケースは珍しく、ほとんど政府の具体的な採用取り消しの経緯や検察の捜査の結果などの推移を見て、互いの様子を見ている状況だ。

状況がこのようなために自発的退職が代案という自嘲混じりの冗談も出てくる。石油公社の場合、キム・ジョンレ社長ら3人が採用不正に関与したことで監査院が摘発したが、キム社長ともう1人はすでに退社している。残りの1人も来月退社を控えており、自然に採用取り消し問題は解決されることとなった。
(引用ここまで)

 ……法的根拠ないんかい!
 ムン・ジェインは公的企業からの不正採用一掃を叫んでいまして。
 過去5年間にあった10万件以上の採用を1件1件精査して、不正採用であったかどうかを明らかにする。
 そして見つけた不正採用は解雇、口利き側も処罰。
 さらに知っていて見逃した人物も処罰という厳しいものになるということです。

 このエントリを書いた際にも「そもそも法的根拠はあるのかなぁ」とちらと書いたのですが。
 ありませんでしたー。

 まあ、あるわけないわなぁ……。
 あるとしたら、『世界4大革命』に数えられる「ろうそく革命の精神」ってヤツですか。
 「反革命勢力」「積弊勢力一掃」って魔法の言葉を唱えたら、あら不思議。
 不正採用された職員が自主退職しちゃいましたー……って感じですかね。

 サムスン電子副会長のイ・ジェヨンを懲役5年の有罪にし、『帝国の慰安婦』を書いたパク・ユハに罰金刑を言い渡し、パク・クネは勾留延長
 どれもこれまでの司法であればあり得なかったことなのですが、「ろうそく革命」の下では異なるのですよ。
 ひとつ前のエントリの「ロッテ財閥会長に懲役10年の求刑」っていうのも同じ文脈ですね。
 財閥、パク・クネ政権関係者、チェ・スンシル関係者、イ・ミョンバク政権関係者、最高権威者である慰安婦に反抗した者は等しく罰せられるのですよ。「積弊勢力」のレッテルの下に。
 ある意味で平等な社会なのかもしれませんね(苦笑)。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1

ロッテ総帥に懲役10年の求刑、ロッテ関係者「ここまで重いとは……」→その理由は「ろうそく革命」にあり?

韓国ロッテ会長に10年の求刑、グループに衝撃(朝鮮日報)
ロッテ会長に懲役10年求刑 横領・背任罪で=韓国検察(聯合ニュース)
 ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)会長が横領・背任など経営不正に関する罪で懲役10年の求刑を受け、ロッテグループはショックを隠せずにいる。

 韓国検察は30日、ソウル中央地裁刑事合議24部(裁判長:金尚東〈キム・サンドン〉部長判事)で開かれた辛会長などの特定経済犯罪加重処罰法違反(背任など)の結審公判で、辛会長に懲役10年・罰金1000億ウォン(約101億円)、辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)元ロッテホールディングス(HD、本社:東京)副会長に懲役5年および罰金125億ウォン(約13億円)をそれぞれ求刑した。 (中略)

 ロッテグループ側は、予想もできなかった重い求刑に当惑している。ロッテグループの関係者は「裁判部の宣告がまだ残っているので、今後の裁判の行方を見守りたい」と慎重な立場を取ったが、一部系列会社の役員などは懸念をあらわにした。系列会社のある社員は「求刑で刑の重さが決まるわけではないが、10年の求刑は思いもしなかった。今後、うちの会社の事業がどうなるのか不安」と語った。
(引用ここまで)
 ロッテ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の次男である辛被告は親族に約500億ウォンの報酬を不当に支給した罪(特定経済犯罪加重処罰法上の横領)、系列会社ロッテシネマの売店の独占運営権を親族の経営企業に与えるなどして約1300億ウォンの損失を与えた罪(特定経済犯罪加重処罰法上の背任)に問われている。
(引用ここまで)

 サムスン電子副会長のイ・ジェヨンとは異なり、逮捕状請求はあったもののなんとか逮捕は免れたシン・ドンビンでしたが。イ・ジェヨン以上の判決が下りそうな雰囲気になってまいりました。
 どんな罪で訴えられているかはこちらのエントリをごらんください
 ロッテがここまでぼっこぼこにされるのは理由がありまして。

 イ・ミョンバク元大統領と親しい間柄にあって、その政権時代にロッテは財閥として急成長を遂げたのです。
 第2ロッテワールドが認可されたのもイ・ミョンバク政権時代。
 そしてイ・ミョンバクといえば、ムン・ジェインにとっては盟友であるノ・ムヒョンを自殺に追いやった憎き政敵。
 なおのこと、ロッテへの弾圧には力が入ることでしょう。

 なにをどうしても外様なのですよ。
 ロッテの命運を握っているのは日本ロッテの持ち株会だなんて報道もありましたし。
 そこにいまの政権は「世界4大革命のひとつであるろうそく革命」で生まれた財閥を憎んでいる政権で、公取委員長は財閥絶対殺すマン
 かつ、前述のような状況。

 これでまた実刑判決が出るようなら、ロッテ版兄弟の乱がまたひっくり返ったりしてお家騒動がさらに面白いことになりそうですがね。

御家騒動 大名家を揺るがした権力闘争 (中公新書)
福田千鶴
中央公論新社
2005/3/25

韓国人「ノーベル文学賞また不発……ろうそく革命は世界で賞賛されているはずではなかったの?」

【コラム】国連で詩を朗読、文在寅大統領の平和ボケ演説(朝鮮日報)
ニューヨークで紹介されたろうそく集会のビデオ... 文大統領「ノーベル平和賞値する」(聯合ニュース・朝鮮語)
ノーベル文学賞、15年常連高銀、期待感の中、また不発(YTN・朝鮮語)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領による9月21日(現地時間)の国連基調演説は、まるで一編の詩を朗読しているかのようだった。演説は「国連は人類の知性が生み出した最高の制度的発明品」という出だしで始まり、半分を過ぎた辺りでは「北朝鮮の核とミサイル問題で北東アジアの緊張が高まりを見せれば見せるほど、戦争の記憶と心の傷は明確となり、平和を切望する心臓は苦しみを覚えつつ脈を打つ所、それが2017年9月現在の韓半島(朝鮮半島)大韓民国」と述べた。「キャンドルデモ」と「平昌五輪」に触れる部分では、詩的表現が絶頂に達する。「私は、平昌がもう一つのキャンドルとなることを願ってやみません。民主主義の危機的状況を前に、大韓民国の国民はキャンドルを手にしました。このように平和の危機的状況を前に、平昌が平和の光をともすキャンドルとなることを信じてやみません」

 文大統領は昨冬のキャンドルデモを「最も美しくて平和的な方法で民主主義を勝ち取った」ケースとしながら、「キャンドル」という単語を10回も使用した。こうして成立した政府の代表として国連の舞台に立ったという自負心も、ひしひしと感じられた。しかし、そのキャンドルを果たして世界の人々がどれくらい理解し、そのキャンドルを平昌五輪と連結させることで、どのようなメッセージを投げ掛けることができるのか、疑問だった。平昌五輪を通じて韓半島に平和をもたらすということが、韓半島の危機的状況に対応する韓国政府の戦略とでも言うのだろうか。
(引用ここまで)
米国大西洋協議会(アトランティック・カウンシル)の主催で19日(米国東部時間)、ニューヨークイントレピッド海洋・航空・宇宙博物館で開かれた「2017世界市民賞」の授賞式では、ムン・ジェイン大統領を誕生させたキャンドル集会の映像が参加者の目を引いた。

国際協力・紛争解決の分野の世界的な研究機関である大西洋協議会が主催したこの日の授賞式で、大統領府は、世界市民賞を受賞するムン・ジェイン大統領の紹介映像を候補時代の就任後100日間た主な場面で満たした。(中略)

ジャスティン・トルドーカナダ首相、中国出身のピアニストランランなど受賞者の中、ムン大統領は受賞所感で「私たち国民は、「ろうそく革命」で、世界の民主主義の歴史に希望を作った」と話した。

自分を「ろうそく革命で生まれた大統領」と表現したムン大統領は「平和の力を見せてくれて、民主主義の危機に希望を提示した「キャンドル市民」こそノーベル平和賞を受ける資格がある」と強調した。
(引用ここまで)
今年は例年より受賞の期待感も高かった。
高銀詩人が韓国の民主主義を象徴するキャンドル集会に積極的に参加して民主主義を熱望している文章を書いてきたからです。
実際、英国最大のべってぃんぐサイト「ラドブルックス」で4位に上がったし、有力候補に迫ったという報道まで出てきたこともあり、切なさがより大きかった。
(引用ここまで)

 韓国国内からノーベル文学賞をコ・ウン詩人が受賞することに対しての期待が異常なほどに高まっている、それは「ろうそく革命」を世界が賞賛していると信じ切っている韓国人にとっての念願だからだ、という話を先日書きました。
 ついでにその念願が日系人の受賞で潰えるというのは実に面白い構造だとも書きました。


 どうやら正解だったようですね。
 ムン・ジェインを先頭にして、韓国社会は「すべての世界が『ろうそく革命』を賞賛し、羨望している」というように思いこんでいるようです。
 自分たちはノーベル賞に値するほどの行動を起こし、そして世界はそれを賞賛すべきだ。
 いや、むしろ賞賛している。
 だから、高銀詩人はノーベル賞を受賞すべきだ。
 いや、受賞しなければならない。
 韓国国内の気分としてはこうだったのでしょう。

 ムン・ジェインは世界市民賞という賞を受賞して先月の国連総会での訪米時に、その授賞式に出席したのですね。
 で、「ろうそく革命を起こした韓国市民こそがノーベル平和賞を受賞する資格がある」と堂々のコメントを残したのです。
 このこともこの空気を醸成するのに一役買っている感じです。
 ニュースのコメントもたいそう盛り上がっていまして。

・「そう! キャンドル革命!」
・「世界が私たち韓国人を認めたのですね! みんなが素晴らしいし、誇りです!」
・「我々国民が誇らしい! ムン・ジェイン大統領も誇らしい!」
・「見た? アメリカもムン・ジェイン大統領を認めた!!」
・「誇らしい私たちの国の大統領ムン・ジェイン大統領!」

 とまあ、大変な盛り上がりでした。「世界が認めた『ろうそく革命』とムン・ジェイン」ってところですかね。

 なお、この大西洋評議会によって与えられる世界市民賞ですが、去年の受賞者のひとりは安倍総理となっています(笑)。


 えーっと……誇らしいですね?

話に「オチ」をつける技術
山田周平
ゴマブックス株式会社
2015/10/15

韓国人が「今年こそコ・ウン詩人がノーベル文学賞を取る!」と異常なほどに期待していた理由を考えてみた

韓国メディア、韓国詩人のノーベル文学賞受賞に期待感(中央日報)
ノーベル文学賞受賞者が5日午後8時(日本時間)に発表される。欧州現地ではグギ・ワ・ジオンゴ氏(ケニア)、村上春樹氏(日本)、マーガレット・アトウッド氏(カナダ)の3人の受賞の可能性が最も高いと見られている。韓国人詩人の高銀(コ・ウン)氏と中国人作家の閻連科氏がその後に続く。

高銀氏は当初10番人気だったが、ノーベル文学賞受賞者発表日が決定した2日に順位が上がった。順位の上昇を受け、韓国メディアも高銀氏のノーベル文学賞受賞に期待を表している。 (中略)

韓国のある出版関係者は「今年は高銀氏には最後で最高の機会になるかもしれない」とし「韓国の民主主義を代弁するろうそく集会に積極的に参加し、民主主義を取り戻すための作品を出したのが最も大きな理由」と分析した。
(引用ここまで・太字引用者)

 ノーベル文学賞はちょっと面白い結果になりましたね。
 コ・ウン詩人でもなく、村上春樹でもなく、日系イギリス人のカズオ・イシグロが受賞。これについてもあとで書きますが、今回はこちらのほうで。
 
 なんか今年は韓国国内で異常なほどにコ・ウン推しだったのですよ。ブックメーカーで10位でも「賭けの倍率はこうなっているが、受賞が期待される」とか。4位に急上昇したときは「もうこれで受賞決まった!」くらいの勢いでした。
 去年までは盛り上がるといっても、近隣の役所が「ノーベル文学賞ノミネートおめでとう!」みたいなプラカードを掲げてしまうくらい。メディアも季節の風物詩として取り上げるけど……という感じだったのです。
 今年はなんというか「コ・ウン詩人こそが取るべきだ」という韓国からの圧力を感じてました。
 去年は海外に高飛びしていたコ・ウン詩人も、今年はKTウィズで始球式をしてしまうほど。

 その盛り上がりの理由が分からなくて非常に気持ち悪かったのですが、この記事の太字部分でようやく疑問が晴れました。
 韓国人は「ろうそく革命」を世界から評価してもらいたくてたまらなかったのです。
 「ろうそく革命」に参加したコ・ウンがノーベル文学賞をもらい、韓国社会とともに評価されて大団円を迎えるべき、というような気分があったということなのでしょう。
 世界が韓国を賞賛する。それは韓国人にとっての願望そのものですからね。

2012紳士の国

 名誉革命、米独立革命、フランス革命に次ぐ世界4大革命を形成する「ろうそく革命」。偉大なる革命を世界中が賞賛し、その参加者でもあり革命を称える詩集「千万のろうそくの海」を出版したコ・ウン詩人がノーベル文学賞を獲得する。
 こんな妄想が韓国人の中にできていたのでしょう。
 まあ、その野望は見事に潰えたわけですが。それも日系人の受賞というオチで。

ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち
青月社
青月社
2015/7/1

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