楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

アップル

 相互RSS募集中です

サムスン電子、標準特許乱用による独禁法抵触で調査開始か

米司法省、サムスンを標準特許乱用で調査か(朝鮮日報)
>  米アップルは22日、米国際貿易委員会(ITC)に提出した陳述書の中で、サムスン電子が標準特許を乱用し、反トラスト法(独占禁止法)に違反した疑い で、米司法省が調査を進めていると指摘した。サムスン電子は事実関係の確認を拒否した。特許専門サイト「フォス・パテンツ」が報じた。
(引用ここまで)

 そりゃあ……まあそうでしょうね。
 フランスの法廷でも同じようにいわれていましたし、アメリカでも陪審員側からインテルのチップを買っているのであれば問題ないという判断が出ています。
 あ、韓国の裁判所だけは異なっているようですが。

 標準特許として登録して「これこれこういう特許です。ライセンスフィーはわずかでいいのでご自由にお使いください」っていうやりかたをしておいて、後出しで「おまえのライセンスフィーは高額な」とかありえないのですよ。
 WSJなんかでも最初からそう論評されていたのですが、今回アメリカではアンチトラスト(独禁法)に抵触するということで調査が開始されたと。
 アンチトラストの罰金は1000万ドル、もしくは損害額の2倍以下。
 基本的に巨額の罰金命令が下される傾向にあるのですが、さて今回はそもそも訴訟されるところまで行きますかね?

中央日報「アップル勝訴を評決した裁判所はクパチーノから15kmしか離れてない!」

裁判の結果にSNS世論の逆風…アップル好感度が急降下(中央日報)
> 米経済専門誌フォーブスは6日(現地時間)、「評決後にアップルの評判がどう落ちたかが明らかに」と題した記事をオンラインで報道した。フォーブスが英国 のメディアメジャーメント社に依頼し、先月3日から30日までの28日間、全世界の人々がアップルのフェイスブックに載せたコメントを分析した内容だ。

 これによると、先月24日の評決前はコメント全体の25%がアップルに対して否定的な内容だったが、評決後にはこの比率が85%に増えた。「アップルの製品は本当に美しかったが…。サムスンが良いものを作ったからといって攻撃するよりも、アップルはより良い製品を作ることを願う」という穏やかな内容から、「アップルは汚い。サムスン頑張れ」のように嫌悪感を表したものまで、さまざまなコメントが書き込まれている。「これほど多くの人がアップルを嫌っていることを初めて知った」「訴訟は商売の手段ではないだろう」などのコメントもあった。
(引用ここまで)

 もはやよかった探しになってますね。

 こういったSNSやらで意見を言う人間っていうのは、その判決なりなんなりが気に入らなかったからこそ書くのですよ。
 判決に満足している人間は「ふむ、なるほど」と思ってそのまま。
 反原発デモをやっている輩って一見すると多いように見えるけど、実は全体から見たときにマイノリティであるように。

 あ、それとちょっと面白かった一文があったので引用しておきます。

> 先月、米カリフォルニア州北部連邦地裁で陪審員は「サムスンがアップルのデザイン・ソフトウェア特許を侵害し、アップルはサムスン特許を侵害していない」とし「サムスンはアップルに10億4934万ドルを賠償すべき」と評決した。評決が出た裁判所はアップル本社から15キロしか離れていない。
(引用ここまで・太字引用者)

 えーっと、ノーコメントで。
 距離で決まるのかぁ……。

韓国地裁、アップル−サムスン電子の特許訴訟でFRAND特許を根拠に販売停止命令を出していた!

韓国を‘不良国家’にした三星(サムスン)特許訴訟(ハンギョレ新聞/livedoor)
>  三星はアップルが自身の通信技術特許を侵害したという攻勢をかけている。 ここで問題は三星が主張する通信技術特許が標準特許だという点だ。 今回問題になった三星特許を標準化したヨーロッパ情報通信標準機構(ETSI)の知的財産権特別委員会委員長マインホールドの言葉を借りれば、特許と標準は指向するところがそれぞれ違う。 特許は私的な独占使用を意図する反面、標準は公衆の集団的使用を目標にする。 それで特許技術が標準として採択される場合、特別な規則を設けて両者の調和を試みる。

 ある特許が標準技術として採択されれば、特許権者をして当該特許を誰もが使えるよう強制する規則がそれだ。 (中略)

  標準を定める機構はある技術を標準として採択する前に特許権者に関連特許を公開させ第三者に公正で合理的で非差別的に特許技術を使えるようにするという宣言(FRAND(Fair, Reasonable and Non-Discrimination)宣言)をさせる。 その代わりに特許権者は使用者からロイヤリティーを受け取ることができる。 標準になって誰もが使うのでロイヤリティー収入が侮れない。

  特許権者はひとまずFRAND宣言をし終えれば、特許侵害訴訟で制約を受ける。 ロイヤリティーを払わなかった侵害者を相手に賠償請求することは可能だが、技術の使用自体を禁止することはできない。 アップルと三星の特許訴訟でもこれが問題であった。 三星がアップルを攻撃した特許は全て標準特許であり、これに対して三星はFRAND宣言をした。 それでも三星はアップルの製品に対して販売禁止を請求したのだ。 標準特許なのでアップルが特許侵害を避ける方法がないという判断のためと見えるが、標準と特許の調和を試みようとする原則に反する過度な主張だ。そのためか米国裁判所はFRAND宣言をした三星は特許侵害を主張できないというアップルの抗弁を受け入れた。 ところで韓国裁判所はアップルの抗弁を棄却し、三星の標準特許2件をアップルが侵害したと判断した。 これに対して、IT分野の特許紛争を専門的に分析してきた特許専門ブロガー フロリアン ミュラーは韓国が‘FRAND不良国家’になったと批判し、両国の通商摩擦まで憂慮している。 誰もが使えるようにするというFRAND宣言をした三星がアップルを相手にどうして標準の使用自体を禁止できるというのか?
(引用ここまで・太字引用者)

 この記事が書かれているのが左派のハンギョレ新聞で、財閥大嫌いというスタンスであることに留意する必要はあるでしょうが、それを置いておいても興味深い指摘です。
 韓国での裁判は「どうせ、まともな判決が下るわけがない」という思い込みがあったのでスルーしていたのですが、ここまで無茶苦茶だったとは想定外でした。
 サムスン電子の「うちの3Gに関する特許を無断使用している!」という主張は全世界から拒絶されている状況です。
 フランスでもアメリカでもそのように判例が出ています。
 FRANDは各社が自由に使えるからこそFRANDである意味があるのですが、それを無視して特許侵害による販売禁止命令を出せたとは。
 さすが韓国というべきでしょうか。
 全世界が韓国から孤立していってますね。

 そういえば、この特許紛争で以前の「シマノをぎゃふんと言わせた中小企業」を思い出したのですが、あれはどうなったんでしょうねぇ……。

陪審員から見たアップル−サムスン訴訟。サムスン関係者は特許に関する話をはぐらかしていた

陪審員が語るアップル対サムスン裁判:「性急に判断されたことは何もない」(CNET JAPAN)
アップル完勝導いた陪審員長はモバイル特許保有者…公正性に論議?(中央日報)
>「サムスンがそれらの携帯電話を販売できなくなれば大変なことだというのは理解していた。しかし、サムスンは立ち直って、独自のデザインを作るこ とができると確信している。携帯電話をデザインする方法はほかにもある。(サムスンの携帯電話の)外観は同社の失墜だというのが実態だ。サムスンは外観を コピーした。Nokiaは依然として携帯電話を販売している。BlackBerryも携帯電話を販売している。これらの携帯電話は知的財産権を侵害してい ない。市場にはほかの選択肢もある」(Ilagan氏)
(引用ここまで)

 陪審員から見たアップル−サムスン電子の裁判。
 最近、このネタ多すぎると思うのですが、それでもあとに残しておきたいというものなので。
 何度か書いている「あそこであれさえやってなければ……」というような分岐点になっているような気がするのですよ。

 んで中身ですが、ドレスコード(トレードドレスとも。外見の占有権的なもの)に関してはやはりiPhone登場前後のサムスンの携帯電話のデザインがあまりに変わりすぎという画像が説得力を持っています。
 あと、象徴的だったのはサムスン側の特許の話。

>それらの特許の1つは、iPhoneおよび3G対応「iPad」に搭載されたベースバンドチップに関連するものだ。Appleは裁判で、サムスンがAppleの使用しているチップを構築したIntelとライセンス契約を締結していることを示した。このライセンス契約の下で、サムスンは争点となっているIntelチップを入手した企業を訴えることはできなくなっていた。Appleの主張は信頼するに足るものだった、とIlagan氏は述べた。
(引用ここまで)

 アップルはベースバンドチップとしてインテルやクアルコムのチップを使用していますが、当然それらはサムスンのFRAND特許を使用しているわけですよ。
 最初から「ライセンスを購入して作られたチップは、そのチップを使う製品にライセンスされていて当然」という話はしていましたが。
 まさかそれを本気で争点にしていようとは……。
 そりゃまあフランスの大審院から「こんな訴訟してちゃダメでしょ」って言われるわ。あれを全世界で繰り広げているわけですね。
 なんという無駄な訴訟。

サムスン電子全面敗訴で「サムスン=パクリ企業」という手痛いレッテルがアメリカに浸透

悔しいサムスン、賠償より痛い「模倣品」の汚名 対アップル敗訴の衝撃(SankeiBiz)
> 陪審指針では、ロゴマークを隠して製品を示された消費者が、アップルの「iPhone(アイフォーン)」と混同してサムスンの「ギャラクシー」を購入するようなら「模倣」となる。結果的に、評議員は「サムスン製品はアップルのモノマネ」と断じたのだった。
(引用ここまで)

 今回の敗訴で一番厳しいのはここなんじゃないかなと。
 すなわち、「samsung=copycat」のラベリングがされてしまうこと。
 アメリカにおいてコピーキャットとされると、相当に製品として低く見られます。
 これまでオリンピック公式スポンサーやらチェルシーの胸サポやらでブランド力を欧米で高めてきたのですが、このレッテルはなかなかはがれないと思いますよ。

 たとえ上級審であるていど覆ったとしても、印象としてはもうはがせないレベル。
 っていうか、まあ普通に一目見たらパクリ全開なんですが、スマートフォンがどうこうじゃない世代や階級にまで「ああ、あの企業はパクリ企業なんだ」という話が浸透してしまうわけです。
 今回のニュース、全米でかなりの規模で報じられていますからね。ま、上級審でもがんばってくださいなー。

アップル対サムスン電子、特許紛争の焦点

Apple対Samsung、争点の特許はこれだ(日経BP)

 それほど面白い記事ではないのですが、どの特許をどのようにして争っているのかがよく分かるのでピックアップしておきます。
 かなり詳細が載っていて、わかりやすいですね。メモメモ。

アップルとサムスン電子の特許訴訟、アップルの完勝。ただし、連邦地裁においては。

Apple Wins Big in Patent Case(Wall Street Journal)
Apple vs. Samsung verdict: It doesn't matter(ZDNet)

 いやぁ、結審から評決が速いであろうということはアメリカでも予想されていた(月内評決の予想記事がありました)のですが、さすがにここまで速いとは予想外でした。数十時間で評決に達するとは……。
 これは陪審員の間でまったく論争がなかったということを意味します。

 連邦地裁の陪審員はアップルが主張する、サムスンによる7つの特許侵害のうち6つに侵害があると認めました。これはiPhoneのデザイン特許も含められます。
 侵害を認められなかったものは、Galaxy TabによるiPadのデザイン特許。いわゆる「Galaxy Tabだっせーよ。iPadと比べるなよ」というヤツですね。
 一方、サムスンが主張するiPhone/iPadが侵害したとする5つの特許については完全にスルーでした。

 サムスン電子が侵害したと認定された特許は以下のもの。
  • iPhoneのデザイン特許x2。
  • ディスプレイ上のアイコンの角をとったデザイン。
  • タップすることで画面をズームする特許。
  • シングルタッチとマルチタッチを区別する特許。
  • スクロール末端に来たときに画面が跳ね返る「バウンスバック」特許。 

 サムスンの主張していたアップルによる特許侵害は以下の5つ。
  • データの優先順位をマネージすることでバッテリーを持たせる特許。
  • データ通信の高速化を効果的に行う特許。
  • ギャラリーとカメラ機能を行き来する特許。
  • スクロールアクションによって画像をメールする特許。(注:訳に自信なし)
  • 音楽再生しながら電話の機能を活かすマルチタスク特許。 

 これらはすべて陪審員によって「アップルによる侵害の事実なし」と認定されています。

 で、サムスン電子が支払う賠償金は約10億5000万ドル。
 アップルの完勝といっていい内容です。

 ただし、これは特許戦争の終わりではなく、ひとつの戦闘が終わっただけという記事がいくつか出ていますし、実際にそうなのでしょう。
 WSJの記事でも連邦最高裁にまで持ち込まれるであろうという予測がなされています。

 今回、一番大きな影響を与えると思われるのはiPhoneのデザイン特許が(少なくとも現時点では)確立したということではないでしょうか。
 これは本当に大きな影響を与えると思われます。

 ちなみに今回争われたのはおおよそGalaxy S2までの機種について。
 アップルはS3についてもこの法廷で争いたい意向を示していたのですが、「これ以上この法廷での戦線を拡大するのはやめてくれ」という判事の意向に沿ってS2までとなっています。

 判決が出る以前のデザイン特許に関して、この(↓)ムックに詳細が書かれています。
アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのかアップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか
著者:日経デザイン
販売元:日経BP社
(2012-04-19)
販売元:Amazon.co.jp

アップル、アメリカにおける特許訴訟でサムスン電子に完勝。賠償金は10億ドル超

アップルが特許訴訟で勝利、サムスンに825億円支払い命令(ロイター)

 本来ならささっと速報すべきなんでしょうが、日本のマスコミが全然要領を得ない記事しか出していないのでとりあえず詳細は保留。
 WSJ等の英語版に詳報があるので、そちらを精査してから追記します。

 とりあえず結審からこれほど早い判決があったというのは、陪審員に共通の認識があり、論争がなかったということはいえるでしょうね。
最新記事
スポンサーリンク
オススメアイテム
ドラゴンクエストXI
過ぎ去りし時を求めて
3DS版もありますよ。
亜人ちゃんは語りたい 5巻
ローグ・ワン/スターウォーズストーリー
Blu-ray+DVD+デジタルコピー版
初音ミク ハートハンターVer.


匠の技 ステンレス爪切り
About This Weblog
楽韓WebのBlog版。今年中にはドメイン含めて移行予定。

うちはそこらにありがちなゼノフォビアライクなところとは異なっており、文化的・文明的背景をもって「なぜこのようになっているのか」を解説して、大いに韓国を楽しんでしまおうというコンセプトの元に2002年から設立されているサイトです。単純に韓国が嫌いなかたは他を見てもらったほうが満足できるんじゃないかと。

相互RSSのご連絡先等 → rakukan.net★gmail.com
★を半角@に変更してください。
なんか適当な欄w
記事検索
Twitter プロフィール
楽韓Webの更新情報なんかをお伝えしますよ
最新コメント
Monthly Archives
Categories
スポンサーリンク
QRコード
QRコード
逆アクセスランキング
Twitter
  • ライブドアブログ