楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

チェ・スンシル

 相互RSS募集中です

ウォルマート「韓国政府が信頼できないので、韓国の海運会社は出入り禁止」……他の荷主も……

韓経:ウォルマートから「爆弾」メール…「韓国海運会社と取引しない」(中央日報)
海運業界によると、ウォルマート側は昨年末に法定管理(企業再生手続き)に入った韓進海運の米州営業チームにメールを送り、「これまでの取引に感謝している。しかし今後韓国海運会社とは取引しない計画」と明らかにした。ウォルマートは「韓国海運会社と取引しないことにしたのは韓進海運のためではなく韓国政府を信頼できないため」と伝えた。

ウォルマートは韓進海運の突然の法定管理申請による物流の混乱で被害を受けた。ウォルマートは1990年代から20年以上にわたり韓進海運と取引してきた。ウォルマートの年間海運物流量の1割ほどを韓進海運が担当した。多い場合は年間コンテナボックス3万本分のウォルマートの製品を韓進海運が輸送した。運賃では3000万ドル(約35億円)規模となる。ウォルマートは今年からこの物量を中国など他国の海運会社に回したことが分かった。

海運業界の関係者は「政府による韓進海運の法定管理処分で韓国海運会社の信頼度が落ちたという証拠」とし「ウォルマートのような荷主は一つや二つでないはず」と話した。この関係者は「韓国海運産業全体が破産しないためには政府レベルの信頼回復措置が至急だ」と強調した。
(引用ここまで)

 「韓国政府を信頼できないので、韓国の海運会社とは二度と取引しない」
 まともな企業だったらこう感じるでしょう。
 ちょっとでも資金繰りに問題が生じたら、依頼した荷物が海の上を数ヶ月に渡って漂うわけですから。
 季節商品はすべてダメになる。その危険性があるところでは保険料も当然上昇する。
 コンテナ運搬代が安くても、リスクとして許容できないと判断したのでしょう。

 なので韓進海運が破綻したときに国費投入や一時国有化があってもおかしくないなと思っていたのです。
 韓国政府には……というか、パク・クネにはその辺の事情を全部ぶっちぎってまで韓進海運を最悪の形で潰す必要があったのでしょう。

 その「潰す必要」が合理的に説明できないので、チェ・スンシルがらみではないかという話が説得力を持ってしまうのです。
 ちらっと「こんな潰しかたをしていたら、存続できるほうの企業にも余波がいく」と書いていたのですが、その通りになってしまいましたね。
 それでなくてももう潰れる寸前ともいわれている現代商船もえらい迷惑していることでしょう。

信頼学の教室 (講談社現代新書)
中谷内一也
講談社
2015/12/16

パク・クネの生家に「囚人服のパク・クネ」を描き、罪状を書き連ねた案内板を設置へ

大邱の朴大統領生家跡に「囚人服の朴槿恵」案内板を設置(ハンギョレ)
 朴槿恵(パク・クネ)大統領が生まれた大邱(テグ)の生家跡に、囚人服を着た朴大統領の写真入りの「偽の大統領・朴槿恵生家跡案内板」が設置される。  大邱地域の86団体が連帯した「朴槿恵退陣のための大邱市民行動」は、21日に開かれる「下野しろ朴槿恵、第12回大邱時局大会」で「偽の大統領・朴槿恵生家跡案内板」を立てる計画だと20日、明らかにした。大邱市民行動はこの日午後5時から大邱中区(チュング)の大邱交通専用地区(中央交差点〜半月堂交差点)で時局大会を開催する。午後7時30分にろうそく行進を行い、朴大統領が生まれた生家跡(中区三徳洞(サムドクドン)1街5-2)に案内板を立てる予定だ。

 団体側が作った新しい案内板は、横60センチ×縦180センチ大の鉄板に、囚人服を着て捕縄で縛られた朴大統領のイメージを形象化したもの。検察とパク・ヨンス特別検察官チームが適用した、あるいは適用を検討している朴大統領の罪状も書かれている。大邱市民行動はもとの生家跡案内板があった場所に新しい案内板を固定する計画だ。

 朴大統領生家跡にあったもとの案内板は「朴槿惠-チェ・スンシルゲート」が起きた後の昨年11月18日、不満を抱いた住民が赤いラッカーを塗って毀損された。大邱市中区は結局案内板を撤去し、立て直しはしなかった。
(引用ここまで)

 おっと、偽王=モックキングであるチェ・スンシルに飽き足らず、王殺しをしようと画策していますね。
 災厄があったらそれを王、皇帝らが悪政を行ったためだとして関連付けることを災異説というのですが、古代ではそれによって政権を交替させようという試みが起きました。
 天照大御神がお隠れになった、というのは皆既日食が起きたことから民衆が不安になって王殺しを行ったのではないかというような説はよく語られるところです。
 災害は王権簒奪の口上にもよくなってます。

 さすがに現代ではそんな風習は絶えて久しいのですが、大統領が強大な肯定的な権力を持つ韓国では充分にあり得る話かもしれません。
 この場合、災害はセウォル号事故であり、経済がうまくいかないことであり、さらにはこんな騒動を引き起こしたことですかね。
 この厄災から逃れるためにモックキングにありとあらゆる罪悪、穢れを押しつけただけでは浄化が足らずに、さらには王自身も弑する必要がある。
 その儀式は穢れを浄めるために大規模に行わなければならない(=ろうそくデモ)なんて考えると、文化人類学的に見ることもできるのかも。
 この「罪状を生家に書き連ねて、その依代を罪人として吊るす」なんてのも、金枝篇のどこかに書かれていそうですね。
 ま、戯言ではありますが。

 ちょっと前の古田博司教授による「高い近代化のハードルを乗り越えた日本と、そもそも近代化する気がない周辺国」で「中世を経験できなかったので、この隣国は古代に戻ったのだ」という記事とこのニュースを並べて見たときに、ちょっと思ったことを書き連ねてみました。

 そういえば菅直人も2004年に台風上陸被害があったときに「自民党政権下で災害が起きるのだから政権交代が必要だ」なんて書いていましたっけ。
 自分の政権下で空前絶後の大震災が起きてましたけどね……。

講談社学術文庫もちくま学芸文庫もさくっと全部が電子書籍になってくれないかなー。検索の楽さが圧倒的。
境界の発生 (講談社学術文庫)
赤坂憲雄
講談社
2002/6/10

チェ・スンシルの娘「やっぱり韓国には帰らない」と言い始める……そりゃま、高く吊されるもんな

チョン・ユラ容疑者「韓国に行かない」…帰国意思を撤回(中央日報)
デンマーク検察に6日前から拘禁されている崔順実(チェ・スンシル)被告(61)の娘チョン・ユラ容疑者(21)が条件付きの自主的帰国意思を撤回したことが伝えられた。チョン容疑者は現地にある知人に「韓国に帰らない」と話したという。外部と接触できないチョン容疑者の立場は、一部のメディアがチョン容疑者の知人の発言を引用して報道した。当初の「息子と一緒に過ごせるよう拘束なく捜査が行われるのなら自主的に帰国する」という立場から変わったのだ。 (中略)

3日(日本時間)にチョン容疑者に会った大使館の関係者は「チョン氏は思っていたより母性が強かった。『韓国に行って拘束されれば子どもの世話をする人がいない』と言って涙を見せた」と伝えた。チョン容疑者がデンマーク警察に逮捕されてから5日目、生後19カ月の息子に初めて面会した後、心境の変化を起こしたという分析もある。特検チームは「犯罪者とは交渉しない」とし、法に基づく犯罪人引き渡し請求手続きを進めるという立場だ。

チョン容疑者の決定にはデンマーク拘置所の生活環境も影響を与えたとみられる。デンマーク拘置所は無罪推定の原則に基づき刑が確定するまでは可能な範囲内で個人の自由を許容する。テレビや新聞を見ることに制約がなく、外部に食べ物を注文することもできる。弁護士との対話はもちろん外部との電話も可能であり、対応策の準備に不便がない状況だ。チョン容疑者はデンマーク3、4位圏のローファーム(tvc)所属の刑事事件専門弁護士を雇用し、韓国送還に備えてきた。特検チームの犯罪人引き渡し請求をデンマーク検察が受け入れても、チョン容疑者が裁判所に異議を提起すれば送還は特検期間を過ぎ、長ければ1年以上かかる可能性もある。実際、2014年のセウォル号惨事でフランスで逮捕された兪炳彦(ユ・ビョンオン)セモグループの長女はフランス裁判所で3審まで敗訴したが、また欧州人権裁判所に裁判を請求した。
(引用ここまで)

 ユ・ビョンオン(セウォル号の実質的オーナー=自殺)の長女はフランスで拘束されたあと、最高裁まで争って原審に戻されて、さらに敗訴。だけども欧州人権裁判所に裁判を請求。
 その後、韓国に送還されたという話は聞いていないので、まだフランスにいるのでしょう。
 最初に逮捕されたのが2014年の5月とかだったので、3年弱ほどフランスに居座っている。
 韓国に戻ればユ・ビョンオンの娘というだけで吊されるのは目に見えてますからね。
 そりゃあ最大限の抵抗をするでしょうよ。
 もっとも、いまだったらこっそり帰国しても誰も相手にしないかもしれませんが。

 韓国の報道を見ているであろうチョン・ユラも、そうすれば少なくとも数年はデンマークにいることができるのは理解しているでしょう。
 そして、韓国に戻ればユ・ビョンオンの長女の扱いどころではないバッシングを受けることは確定的。
 逃亡資金はたっぷりあるでしょう。チェ・スンシルは10兆ウォンともされる財産をヨーロッパに運び込んだとされていますから。
 スイスへの亡命が噂されていましたし、政治難民であるという申請をするのも手。
 取り得る手段は最大限利用して逃亡を謀ろうとするでしょうね。
 韓国に戻ったら「国民情緒法」で謂われのない罪を負わされるのは間違いないのですから。

奴らを高く吊るせ! [DVD]
クリント・イーストウッド
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2011/06/22

「パク・クネと大統領府は自ら墓穴を掘った」 → チェ・スンシル事件はこうして公になった

【時視各角】メディア統制してブーメランに苦しむことになった朴槿恵(中央日報)
朝鮮日報のある人物から聞いた話だ。「われわれは禹柄宇(ウ・ビョンウ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)民情首席と戦っていると思っていたが、実は崔順実(チェ・スンシル)と戦っていた」。実際、伝えられた朝鮮日報の禹柄宇不動産に関する疑惑報道(7月18日)→大統領府の「腐敗既得権メディア」反撃(8月21日)→宋煕永(ソン・ヒヨン)主筆事態(8月26日)という流れとは違うということだ。この人物は「朴槿恵(パク・クネ)大統領の視点から見ると全く違う構図だったということを今になって気がついた」と話した。「禹柄宇と青瓦台の権力3人組が表面的な皮膚とするなら崔順実は五臓六腑だ。皮膚は血が出てもえぐり取ることができるが、五臓六腑には命がかかっている」と言ったが、口先だけの言葉ではなかったのだ。

朴大統領は7月15〜18日、モンゴルを訪問中だった。ところが禹柄宇不動産疑惑が報道される前日の7月17日夜、朴大統領の立場では(当時は報道されなかったが)はるかに致命的な事件が起きていた。テレビ朝鮮が江南(カンナム)の地下駐車場で崔順実にカメラを向けたのだ。現場記者はインタビューを試みながら「金鍾(キム・ジョン)次官は知っているか」「チャ・ウンテク監督も介入したか」と詰め寄る。崔順実は「何だ、この人達は」と言いながらカメラを押し退けて逃げる。崔氏は青瓦台の権力3人組を経て朴大統領にこの騒動をすぐに報告したのは明らかだ。少なくともミル財団の件が明るみになったという事実と共に。

朴大統領の立場では禹柄宇は非常に簡単な事案だ。青瓦台報道官はモンゴルから「正常な不動産取り引きであり報道は全く事実でない」と否定した。「証明資料もある」と自信をにじませた。本当に頭が痛いのは崔氏事態だった。朝鮮日報側は「朴大統領は朝鮮日報・テレビ朝鮮が全面攻撃を始めたと誤認したのだろう」と話した。青瓦台も全面戦争を覚悟して必死の報復に出た。8月21日、「腐敗既得権メディア」としてその火ぶたを切り、29日には「親朴突撃隊」金鎮台(キム・ジンテ)議員が宋煕永主筆事件を暴露した。

青瓦台はしばらく反撃に成功しているかのように見えたが、かえって水面下の流れは速まった。8月26日から韓国内メディアが在米メディアの暴露を引用して「崔順実がミル・Kスポーツ財団に介入した」という報道を本格的に出し始めたのだ。崔氏は一歩先にこの不吉な兆しを感じていたのだろうか。9月3日に極秘にドイツに逃げてしまった。娘チョン・ユラも9月26日に梨花(イファ)女子大の裏口入学疑惑が報じられると、その翌日休学作戦でドイツに渡っていった。青瓦台だけが命がけで「崔順実疑惑は一方的推測記事」と言ってその場を切り抜けようとしていた。

振り返ってみれば、朴大統領は過去4年間の最高の国政目標が崔順実隠しだった。秘線実勢(陰の実力者)の逆鱗に触れるようなメディアは片っ端から踏み潰していった。
(引用ここまで)

 年末から扱いたかったのだけども、うまく時間が取れなかったのでスルーしていた記事。
 チェ・スンシルの話題がどのようにして暴露されたのか、流れが分かるようになっています。

 韓国メディアはチェ・スンシルは支線に過ぎないと思っていてインタビューをしただけだった。
 日本のワイドショーでも何度か、カメラのレンズを手でふさごうとしているチェ・スンシルの映像が流れていますが、あれがそのインタビューです。
 別にどうというものでもなく、「あなたは財団のことを知っていますか」ていどのもの。
 だけども大統領府はチェ・スンシルの存在こそが本丸であり、そこをメディアに嗅ぎつけられたと勘違い。
 関連したメディア(朝鮮日報)を徹底的に叩いたと。

 朝鮮日報の主筆が大宇造船海洋からの接待を受けていたと暴露したのは親パク派議員で、さらに主筆が大宇造船の経営陣が留任できるようにと政府に働きかけていたという事実を大統領府から暴露された。
 朝鮮日報は謝罪に追いこまれて、主筆は辞任。
 これらの動きで逆になにかがあると勘ぐられてチェ・スンシル事件が暴露された、ということですかね。

 この構造を知ってから振り返ると産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の名誉毀損裁判も、チェ・スンシルにかすっていたからこそあそこまで苛烈になったのだろうなと感じるのですよ。
 出国禁止、在宅であるものの起訴、そして裁判での「大統領は強い処罰を望んでいる」という検察の発言
 どれもまともに見たら異常な出来事で、大統領府、さらにはパク・クネ本人からの関与を深くうかがわせる内容。
 つまり、あんなコラムではあったけども本線にかなり近づいてしまっていた、ということなのでしょうね。

 知られていないけれども弱みを持っている。
 かつ、なんらかの攻撃手段を持っている。
 この両方が揃っている状況でほんの少しでも弱みを暴露されるような話になったら、異常なまでの攻撃性を示す……分かりやすいですね。

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花田紀凱
飛鳥新社
2016/11/26

チェ・スンシルの娘、逮捕理由もあやふやなままデンマークで確保、韓国に送還される模様

デンマーク警察、娘と一緒にいたチョン・ユラ容疑者を拘束…韓国特検「強制連行手続きへ」(中央日報)
崔順実(チェ・スンシル)被告(61)の娘チョン・ユラ容疑者(21)が1日(現地時間)、デンマークで不法滞在の疑いで現地警察に逮捕された。デンマーク警察は最近、現地情報提供などを受け、オールボー市の住宅でチョン容疑者を含む4人を不法滞在容疑で検挙した。検挙当時、2015年生まれの娘も一緒にいたと、現地警察は明らかにした。こうした内容は警察庁を通じて朴英洙(パク・ヨンス)特別検察官チームに2日、通知された。

特検チームは昨年12月に発足した後、チョン容疑者の身柄確保のためにドイツ捜査当局に司法共助を要請した。また、国内捜査の重要事犯に該当すると判断し、インターポールに国際手配(Red Notice)も要請した。特検の関係者は「今後、警察・法務部などと協力して国内強制連行手続きを踏むことになるだろう」と説明した。

チョン容疑者が国内に送還されれば、梨花女子大入学および学事管理関連特恵疑惑に対する捜査に弾みがつくと、特検チームは期待している。特検はこのほかチョン容疑者と関連する乗馬協会外圧疑惑、サムスンなど大企業からの特恵支援疑惑についても捜査している。

ただ、セウォル号沈没事故後にフランスで捕まった兪炳彦(ユ・ビョンオン)元セモグループ会長の長女の事例のように、チョン容疑者が現地で「韓国送還を阻止してほしい」という裁判を申請すれば国内送還手続きが長期化する可能性がある。2014年5月に逮捕された兪会長の長女の場合、フランスの裁判所が「韓国に送還するべき」という確定判決を出すのに約22カ月かかった。
(引用ここまで)

 チェ・スンシルの娘であるチョン・ユラがデンマークで逮捕されたそうですよ。
 EUをうろうろと逃走していたようですね。
 そして、相変わらず逮捕容疑がよく分かりません。デンマークの警察はインターポールから逮捕してくれという依頼があっただけということで確保したのでしょうけども。
 乗馬協会への圧力やサムスンからの支援なんて20歳にもなっていなかった本人が関わったとも思えませんしね。

 別になんの罪も犯していない無垢な人間だなんて言うつもりはありませんが、本当に逮捕する必要のある人物なのかというとだいぶ疑問。
 ま、韓国の「素晴らしい民主主義」の下においては反革命の象徴であり、憎むべき旧体制に連なるチェ・スンシルに関連する人間はすべて捕らえて高く吊さなくてはならないのでしょうけども。
 警察もろうそくデモによる革命の志に反するような行動をしたら、釜山市東区のように炎上するのでやむを得ないのでしょう。

 ちょうどシンシアリーさんが「魔女の娘だから逮捕されるんだ」と書かれていて、「ああ、それな」と語彙力を低くして激しく同意しましたわ。
 金玉均のように本人もろとも族誅されなかっただけでもマシってことかな。

教皇と魔女―宗教裁判の機密文書より (叢書・ウニベルシタス)
ライナー デッカー
法政大学出版局
2007/11

ウォールストリートジャーナル記者「韓国のデモが成功したのは分かった。じゃあ、これから韓国社会はどうなるの?」と冷徹な指摘

【寄稿】韓国国民は抗議行動をやり過ぎか(WSJ.com)
 韓国で行われた朴槿恵大統領の退陣を求める集会には200万人が参加した。今や朴氏は弾劾裁判に掛けられることになり、それを民主主義の勝利だと唱える向きもある。だが、帝政ローマのギリシャ人哲学者プルタルコスの言葉を借りるならば、韓国はこうした勝利を次は迎えられないかもしれない。

 韓国では過去数十年間、何万もの集会や行進、座り込み、ストが行われてきた。平均すれば1日当たり1件以上になる。こうした抗議行動は、生活の質や統治が改善しているのにもかかわらず増加している。そして、抗議行動を通じた体制の変革はほとんど実現できていない。 (中略)

 韓国ではなぜこれほど頻繁に抗議行動が起きるのか。時に「デモ共和国」と称される韓国で、なぜ抗議行動は永続的な変革をもたらさないのか。

 よく言われるのは、韓国国民は短気だという説明だ。2002年に少女2人が米軍車両にひかれて死亡した事件では、米兵2人が無罪判決を受けると、反米抗議行動が韓国全土を席巻した。レストランには「米国人お断り」の看板が掲げられ、人気歌手PSYは反米ソングを歌った。ある米当局者はロサンゼルス・タイムズ紙に対し、「私が話をする韓国人のほとんどが、判決には国民感情を反映させなければならないと主張する。これに対し我々は、苦労して法律から感情を切り離そうとしている。考え方がまったく違うのだ」と語った。

 韓国国民は、激しやすい自分たちの性向を「フライパン文化」と評する。例えば、2005年には日本の歴史教科書の記述をめぐり抗議行動が発生した。この教科書は、日本の中学校のわずか0.04%で採用されていただけだったにもかかわらずだ。2008年には米国産牛肉の再開をめぐり、安全性に問題がある証拠はなかったにもかかわらず、数十万人が抗議デモを繰り広げた。駐韓米商工会議所の会頭を務め、韓国に帰化したジェフリー・ジョーンズ氏は、こうしたことは韓国では感情が法律を優先してしまうことを示していると話す。

 しかし、もっと説得力のある説明は、韓国では権力は政治的見解が同じ人たちに訴えることによってではなく、個人的なつながりを動員することによって生まれるというものだ。盧泰愚氏は全斗煥氏の友人だったし、朴槿恵氏は朴正煕氏の娘である。

 個人的つながりを基にしたグループの存在が、政治的な発展を妨げている。他の国々では、社会運動は政党の政策に取り込まれる。しかし韓国では、個人的なつながりが強いため、権力は政策に賛同して結集することでは生まれない。その結果、不満を抱く人たちは街頭に出て抗議する以外に、政治参加する道がほとんどなくなる。 (中略)

 要するに、問題は1人の腐敗した指導者ではなく、そうした指導者を支える個人的なつながりと経済状況にある。韓国国民は、不屈の精神を持ち、今の状況より困難な障害を乗り越えてきた。だが後退を避けるためには、朴氏の退陣後のことを考える必要がある。腐敗は根が深く、その資金は潤沢にある。
(引用ここまで)

 この記事を書いたデビッド・ボロズコ氏は韓国在住のライターだそうです。国籍は分かりませんでしたが外国人であることは間違いなさそう。日経アジアンレビューにも寄稿していました。
 韓国の特色である「国民情緒法」と「ウリとナム」がウォールストリートジャーナルにおいても書かれていますね。
 さすがにそのものの名称を書いてはいませんが、中味はまさしくそれ。
 日本からだけではなく、その他の外国人からも疎まれている。
 韓国は法治国家ではないということが、韓国にいる外国人にはよく理解できるということなのでしょう。

 すでにニューズウィークの記事でも「デモはしていてもパク・クネ後がどうなるかまったく考えていない」「大統領候補たちもその鳥瞰図を提示できてない」という記事がありましたが、これが第三者からの冷徹な視線ですわ。
 韓国人自身は「世界4大革命を成し遂げた!」とか鼻高々なのですけどね。
 デモをして社会がどうなるかというようなデザインはゼロ。感情で突っ走った今回のデモが韓国になにをもたらすのか、ということを見据えることができていない。
 おそらく半年後くらいから抹殺がはじまるであろう保守派マスコミからはじわじわと「韓国という国そのものの危機」が唱えられていますが、それは自分たちが高く吊されるであろうからであって本当に国というものの行く末を心配しているわけではないというのがまた滑稽。

 韓国人はよく「判決に国民感情が反映されるのは当然のこと」なんてことをいうのですが、それこそが近代国家が切り離そうと必死に努力してきたものなのですけどね。
 さすがに法律を超える量刑が科されたりといったことはないにしても、科される罪状がおかしいなんてことはいくらでもある。
 セウォル号沈没事故の際に乗船していた臨時船長に殺人罪が適用されたこともそうですし、さらには乗船していなかった本来の船長にまで業務上過失致死罪が適用されたりもする。
 それに対して「セウォル号事故は特別だから」なんて言い訳をしてしまう。

 その特別扱いの連鎖は続いてしまうのですよ。
 きっと、今回のチェ・スンシル関連でも同じように「国民感情に配慮した」様々な判決が出るのでしょうね。なぜならチェ・スンシルゲートは特別だから。
 すでにチェ・スンシルの娘であるチョン・ユラに対して「業務妨害」で逮捕状請求に加えてパスポート失効の強制手段に出ています
 さらにはインターポールに対して「赤手配書」なる最高段階の手配書を要請したとのこと。
 今回のろうそくデモにおいて主役となっている若年層からもっとも憎まれているのがこのチョン・ユラであるという話は何度かしていますが、いくらなんでもやりすぎじゃないでしょうかね。
 ま、「今回の事件は特別だから」で済ませるんでしょうけども。

「反日韓国」の苦悩 老いも若きも未来に希望がない
呉善花
PHP研究所
2016/2/17

韓国メディア「平昌オリンピックがこのままでは災害になる!」……いまだにチケット販売企業すら決まっていなかった

【社説】盛り上がらない平昌、このままでは五輪開催が大災害に(朝鮮日報)
 開幕まで1年2カ月となった平昌冬季オリンピックへの不安が膨らむ一方だ。崔順実(チェ・スンシル)被告に近い人物らがオリンピック関連の利権をむさぼっていた実態が明らかになり、国民の関心や支援の声が急速にしぼんでいるからだ。そのためか開幕までわずか1年となった割にはほとんど話題にも上らなくない。つい先日にはマイナー競技種目のテストイベントが開催されたが、そのチケット売り上げは全体の20%にも満たなかったという。

 政府や企業も今ではもうほとんど関心を向けていない。前の組織委員長が大統領の機嫌を損ねて突然更迭され、大会を所管する文化体育観光部(省に相当)は崔順実事件に巻き込まれて身動きが取れず、また事件に関与したとされる複数の企業はスポンサー契約を先延ばししている。運営に必要な2兆8000億ウォン(約2700億円)のうち4000億ウォン(約390億円)は調達計画さえ立てられていない。しかも運営費の管理やチケット販売を担当するメインバンクもまだ決まっていないのだ。

 開会式の計画書もこれから数カ月以内には国際オリンピック委員会(IOC)に提出しなければならないが、全体を総括する総責任者も決まっていない。文化と環境がオリンピックのスローガンとして掲げられているが、それに見合ったコンテンツは何ひとつない。このままでは史上最悪のオリンピックとなり、国際社会で国のメンツが丸つぶれとなってしまいかねない。

 オリンピック後の競技会場活用計画も迷走している。例えば江陵スピードスケート場は建設費が1264億ウォン(約123億円)、江陵ホッケーセンターは1064億ウォン(約104億円)といずれも巨額の費用がかかるが、どちらも将来的には活用が見込めず、大会後は撤去される計画だった。ところが今年に入って突然、崔被告のめいのチャン・シホ被告が影響力を行使し、大会後も存続する方針へと計画が見直された。しかしこれも今ではどうなるか誰も分からない。これらの競技施設がオリンピック後も残された場合、毎年数十億ウォン(約数億円)の赤字がどんどん積み上がっていく。平昌オリンピックの開催自体ははもう引き返すことはできない。しかしこのままではオリンピックそのものが国にとって大災害となってしまうかもしれない。
(引用ここまで)

 「つい先日行われたマイナー競技のテストイベント」って種目はなんなんでしょうね。
 20%もチケット売上が行かなかった。韓国ではチケットを買っても行かないみたいなこともあるので、実際の集客はどうであったかちょっと恐ろしいところです。
 ビッグエアで78%がこなかったっていうからこれですかね。

 今年春の時点で、ソウルで見かけた平昌オリンピック関連の掲示物はこれだけでした。


 ろうそくデモをやっている、光化門広場横のKTテレコムに掲げられていたビルボード。

 とにかく金が集まらない、社会的関心が集まらない。
 注目されるのはチェ・スンシル関連の話題だけという事態が続いています。
 いわゆる「チェ・スンシルゲート」が公表される前までは「なんだかんだ言っても平昌オリンピックもなんとか開催はされるんじゃないかな」と思っていたのですが。
 なにしろ北京やリオですらなんとかなったのですから。
 リオにいたっては大統領が弾劾されて不在ではあったのですが、成功裏に終わらせることができました。
 ただまあ、あれは弾劾が開催の直前だったということもあるので、平昌とは比べられないかなぁ……。

 それがチェ・スンシル事件後はかなり怪しくなってきましたね。
 チェ・スンシル一族がスポーツ事業にからんでいたこと、さらにはナッツパパがチェ・スンシルの逆鱗に触れて組織委員長を辞任させられていたことあたりから、「もういいや」という雰囲気が漂ってきているのです。
 正直、開催自体はされるにしろ、近年のオリンピックでもっとも白けたものになるのではないか、という危惧は出てきました。
 チケット販売の担当企業すら決まってないってどういうことよ……。

1964年の開催秘話
TOKYOオリンピック物語
野地秩嘉
小学館
2013/10/13

チェ・スンシルの隠し資金はなんと10兆ウォンオーバー? ドイツ当局と韓国がマネーロンダリングの疑いで合同捜査へ

チェ・スンシル親子、欧州に10兆ウォンに達する借名口座保有(亜洲経済)
チェ・スンシル氏と彼女の娘チョン・ユラ氏が欧州に最大10兆ウォンに達する財産を借名保有していることが分かった。

23日、マスコミ報道によると、チェ・スンシル氏とチョン・ユラ氏はドイツに隠した8000憶ウォンを含め、欧州各国に最大10兆ウォンに達する財産を所有しているという。

よって、パク・ヨンス特別検事チームはドイツ司法当局と強力し、チェ・スンシル氏の正確な海外財産規模の把握に乗り出した。

ドイツ検察と警察はチェ・スンシル氏親子がドイツをはじめ、英国、スイス、リヒテンシュタインなど4カ国に最大10兆ウォンに達する資産を保有しているものとみて捜査を拡大している。

これに先立ってドイツの検察と警察はチェ・スンシル親子と10人余りの助力者が設立した500余りのペーパーカンパニーの資金を追跡していた人々の諜報を受け、調査に乗り出した。

ドイツ当局はチェ・スンシル親子などの財産規模についてドイツの犯罪捜査史上最高額と推測している。

一方、共に民主党のアン・ミンソク議員も22日放送されたJTBCのある番組で“今まで知られたチェ・スンシル一家の財産は数千憶台だが、実際にははるかに多い数兆ウォン単位であるものとみている”、“ドイツでペーパーカンパニーを設立してマネーロダリング(資金洗浄)をしたとみて追跡している”と説明した。
(引用ここまで)

 ま、実際に10兆ウォンをペーパーカンパニーに送金したかどうかは別として。
 この記事の最大の見所は、そういうことがあってもおかしくないと韓国メディアが判断して記事を掲載している。そして多くのネチズンもそれがありうることだと考えてコメントしているということです。
 つまり、大統領の最側近として企業を操ることが4年近くできたのであれば、1兆円近い金額を蓄財できると考えているということなのです。
 話半分でも5000億円。話10%でも1000億円。話1%でも100億円(しつこい)。

 事実、旧大宇財閥会長であった金宇中は、通貨危機のどさくさで4兆円(ウォンではない)以上を持ち逃げして7年ほど世界を巡っていました。
 韓国の財閥関係者であればそれくらいはできる。
 今回のチェ・スンシルは財閥そのものの関係者ではありませんが、逆に複数の財閥を相手にすることができたわけです。
 それ以前に怪しい宗教家としての背景もあるわけですし。

 であれば、このくらいの額が集金できていたとしてもなんの不思議もない。
 少なくとも韓国人はそう感じている、ということなのです。

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楽韓WebのBlog版。今年中にはドメイン含めて移行予定。

うちはそこらにありがちなゼノフォビアライクなところとは異なっており、文化的・文明的背景をもって「なぜこのようになっているのか」を解説して、大いに韓国を楽しんでしまおうというコンセプトの元に2002年から設立されているサイトです。単純に韓国が嫌いなかたは他を見てもらったほうが満足できるんじゃないかと。

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なんか適当な欄w
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