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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

チェ・スンシル

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「パク・クネと大統領府は自ら墓穴を掘った」 → チェ・スンシル事件はこうして公になった

【時視各角】メディア統制してブーメランに苦しむことになった朴槿恵(中央日報)
朝鮮日報のある人物から聞いた話だ。「われわれは禹柄宇(ウ・ビョンウ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)民情首席と戦っていると思っていたが、実は崔順実(チェ・スンシル)と戦っていた」。実際、伝えられた朝鮮日報の禹柄宇不動産に関する疑惑報道(7月18日)→大統領府の「腐敗既得権メディア」反撃(8月21日)→宋煕永(ソン・ヒヨン)主筆事態(8月26日)という流れとは違うということだ。この人物は「朴槿恵(パク・クネ)大統領の視点から見ると全く違う構図だったということを今になって気がついた」と話した。「禹柄宇と青瓦台の権力3人組が表面的な皮膚とするなら崔順実は五臓六腑だ。皮膚は血が出てもえぐり取ることができるが、五臓六腑には命がかかっている」と言ったが、口先だけの言葉ではなかったのだ。

朴大統領は7月15〜18日、モンゴルを訪問中だった。ところが禹柄宇不動産疑惑が報道される前日の7月17日夜、朴大統領の立場では(当時は報道されなかったが)はるかに致命的な事件が起きていた。テレビ朝鮮が江南(カンナム)の地下駐車場で崔順実にカメラを向けたのだ。現場記者はインタビューを試みながら「金鍾(キム・ジョン)次官は知っているか」「チャ・ウンテク監督も介入したか」と詰め寄る。崔順実は「何だ、この人達は」と言いながらカメラを押し退けて逃げる。崔氏は青瓦台の権力3人組を経て朴大統領にこの騒動をすぐに報告したのは明らかだ。少なくともミル財団の件が明るみになったという事実と共に。

朴大統領の立場では禹柄宇は非常に簡単な事案だ。青瓦台報道官はモンゴルから「正常な不動産取り引きであり報道は全く事実でない」と否定した。「証明資料もある」と自信をにじませた。本当に頭が痛いのは崔氏事態だった。朝鮮日報側は「朴大統領は朝鮮日報・テレビ朝鮮が全面攻撃を始めたと誤認したのだろう」と話した。青瓦台も全面戦争を覚悟して必死の報復に出た。8月21日、「腐敗既得権メディア」としてその火ぶたを切り、29日には「親朴突撃隊」金鎮台(キム・ジンテ)議員が宋煕永主筆事件を暴露した。

青瓦台はしばらく反撃に成功しているかのように見えたが、かえって水面下の流れは速まった。8月26日から韓国内メディアが在米メディアの暴露を引用して「崔順実がミル・Kスポーツ財団に介入した」という報道を本格的に出し始めたのだ。崔氏は一歩先にこの不吉な兆しを感じていたのだろうか。9月3日に極秘にドイツに逃げてしまった。娘チョン・ユラも9月26日に梨花(イファ)女子大の裏口入学疑惑が報じられると、その翌日休学作戦でドイツに渡っていった。青瓦台だけが命がけで「崔順実疑惑は一方的推測記事」と言ってその場を切り抜けようとしていた。

振り返ってみれば、朴大統領は過去4年間の最高の国政目標が崔順実隠しだった。秘線実勢(陰の実力者)の逆鱗に触れるようなメディアは片っ端から踏み潰していった。
(引用ここまで)

 年末から扱いたかったのだけども、うまく時間が取れなかったのでスルーしていた記事。
 チェ・スンシルの話題がどのようにして暴露されたのか、流れが分かるようになっています。

 韓国メディアはチェ・スンシルは支線に過ぎないと思っていてインタビューをしただけだった。
 日本のワイドショーでも何度か、カメラのレンズを手でふさごうとしているチェ・スンシルの映像が流れていますが、あれがそのインタビューです。
 別にどうというものでもなく、「あなたは財団のことを知っていますか」ていどのもの。
 だけども大統領府はチェ・スンシルの存在こそが本丸であり、そこをメディアに嗅ぎつけられたと勘違い。
 関連したメディア(朝鮮日報)を徹底的に叩いたと。

 朝鮮日報の主筆が大宇造船海洋からの接待を受けていたと暴露したのは親パク派議員で、さらに主筆が大宇造船の経営陣が留任できるようにと政府に働きかけていたという事実を大統領府から暴露された。
 朝鮮日報は謝罪に追いこまれて、主筆は辞任。
 これらの動きで逆になにかがあると勘ぐられてチェ・スンシル事件が暴露された、ということですかね。

 この構造を知ってから振り返ると産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の名誉毀損裁判も、チェ・スンシルにかすっていたからこそあそこまで苛烈になったのだろうなと感じるのですよ。
 出国禁止、在宅であるものの起訴、そして裁判での「大統領は強い処罰を望んでいる」という検察の発言
 どれもまともに見たら異常な出来事で、大統領府、さらにはパク・クネ本人からの関与を深くうかがわせる内容。
 つまり、あんなコラムではあったけども本線にかなり近づいてしまっていた、ということなのでしょうね。

 知られていないけれども弱みを持っている。
 かつ、なんらかの攻撃手段を持っている。
 この両方が揃っている状況でほんの少しでも弱みを暴露されるような話になったら、異常なまでの攻撃性を示す……分かりやすいですね。

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花田紀凱
飛鳥新社
2016/11/26

チェ・スンシルの娘、逮捕理由もあやふやなままデンマークで確保、韓国に送還される模様

デンマーク警察、娘と一緒にいたチョン・ユラ容疑者を拘束…韓国特検「強制連行手続きへ」(中央日報)
崔順実(チェ・スンシル)被告(61)の娘チョン・ユラ容疑者(21)が1日(現地時間)、デンマークで不法滞在の疑いで現地警察に逮捕された。デンマーク警察は最近、現地情報提供などを受け、オールボー市の住宅でチョン容疑者を含む4人を不法滞在容疑で検挙した。検挙当時、2015年生まれの娘も一緒にいたと、現地警察は明らかにした。こうした内容は警察庁を通じて朴英洙(パク・ヨンス)特別検察官チームに2日、通知された。

特検チームは昨年12月に発足した後、チョン容疑者の身柄確保のためにドイツ捜査当局に司法共助を要請した。また、国内捜査の重要事犯に該当すると判断し、インターポールに国際手配(Red Notice)も要請した。特検の関係者は「今後、警察・法務部などと協力して国内強制連行手続きを踏むことになるだろう」と説明した。

チョン容疑者が国内に送還されれば、梨花女子大入学および学事管理関連特恵疑惑に対する捜査に弾みがつくと、特検チームは期待している。特検はこのほかチョン容疑者と関連する乗馬協会外圧疑惑、サムスンなど大企業からの特恵支援疑惑についても捜査している。

ただ、セウォル号沈没事故後にフランスで捕まった兪炳彦(ユ・ビョンオン)元セモグループ会長の長女の事例のように、チョン容疑者が現地で「韓国送還を阻止してほしい」という裁判を申請すれば国内送還手続きが長期化する可能性がある。2014年5月に逮捕された兪会長の長女の場合、フランスの裁判所が「韓国に送還するべき」という確定判決を出すのに約22カ月かかった。
(引用ここまで)

 チェ・スンシルの娘であるチョン・ユラがデンマークで逮捕されたそうですよ。
 EUをうろうろと逃走していたようですね。
 そして、相変わらず逮捕容疑がよく分かりません。デンマークの警察はインターポールから逮捕してくれという依頼があっただけということで確保したのでしょうけども。
 乗馬協会への圧力やサムスンからの支援なんて20歳にもなっていなかった本人が関わったとも思えませんしね。

 別になんの罪も犯していない無垢な人間だなんて言うつもりはありませんが、本当に逮捕する必要のある人物なのかというとだいぶ疑問。
 ま、韓国の「素晴らしい民主主義」の下においては反革命の象徴であり、憎むべき旧体制に連なるチェ・スンシルに関連する人間はすべて捕らえて高く吊さなくてはならないのでしょうけども。
 警察もろうそくデモによる革命の志に反するような行動をしたら、釜山市東区のように炎上するのでやむを得ないのでしょう。

 ちょうどシンシアリーさんが「魔女の娘だから逮捕されるんだ」と書かれていて、「ああ、それな」と語彙力を低くして激しく同意しましたわ。
 金玉均のように本人もろとも族誅されなかっただけでもマシってことかな。

教皇と魔女―宗教裁判の機密文書より (叢書・ウニベルシタス)
ライナー デッカー
法政大学出版局
2007/11

ウォールストリートジャーナル記者「韓国のデモが成功したのは分かった。じゃあ、これから韓国社会はどうなるの?」と冷徹な指摘

【寄稿】韓国国民は抗議行動をやり過ぎか(WSJ.com)
 韓国で行われた朴槿恵大統領の退陣を求める集会には200万人が参加した。今や朴氏は弾劾裁判に掛けられることになり、それを民主主義の勝利だと唱える向きもある。だが、帝政ローマのギリシャ人哲学者プルタルコスの言葉を借りるならば、韓国はこうした勝利を次は迎えられないかもしれない。

 韓国では過去数十年間、何万もの集会や行進、座り込み、ストが行われてきた。平均すれば1日当たり1件以上になる。こうした抗議行動は、生活の質や統治が改善しているのにもかかわらず増加している。そして、抗議行動を通じた体制の変革はほとんど実現できていない。 (中略)

 韓国ではなぜこれほど頻繁に抗議行動が起きるのか。時に「デモ共和国」と称される韓国で、なぜ抗議行動は永続的な変革をもたらさないのか。

 よく言われるのは、韓国国民は短気だという説明だ。2002年に少女2人が米軍車両にひかれて死亡した事件では、米兵2人が無罪判決を受けると、反米抗議行動が韓国全土を席巻した。レストランには「米国人お断り」の看板が掲げられ、人気歌手PSYは反米ソングを歌った。ある米当局者はロサンゼルス・タイムズ紙に対し、「私が話をする韓国人のほとんどが、判決には国民感情を反映させなければならないと主張する。これに対し我々は、苦労して法律から感情を切り離そうとしている。考え方がまったく違うのだ」と語った。

 韓国国民は、激しやすい自分たちの性向を「フライパン文化」と評する。例えば、2005年には日本の歴史教科書の記述をめぐり抗議行動が発生した。この教科書は、日本の中学校のわずか0.04%で採用されていただけだったにもかかわらずだ。2008年には米国産牛肉の再開をめぐり、安全性に問題がある証拠はなかったにもかかわらず、数十万人が抗議デモを繰り広げた。駐韓米商工会議所の会頭を務め、韓国に帰化したジェフリー・ジョーンズ氏は、こうしたことは韓国では感情が法律を優先してしまうことを示していると話す。

 しかし、もっと説得力のある説明は、韓国では権力は政治的見解が同じ人たちに訴えることによってではなく、個人的なつながりを動員することによって生まれるというものだ。盧泰愚氏は全斗煥氏の友人だったし、朴槿恵氏は朴正煕氏の娘である。

 個人的つながりを基にしたグループの存在が、政治的な発展を妨げている。他の国々では、社会運動は政党の政策に取り込まれる。しかし韓国では、個人的なつながりが強いため、権力は政策に賛同して結集することでは生まれない。その結果、不満を抱く人たちは街頭に出て抗議する以外に、政治参加する道がほとんどなくなる。 (中略)

 要するに、問題は1人の腐敗した指導者ではなく、そうした指導者を支える個人的なつながりと経済状況にある。韓国国民は、不屈の精神を持ち、今の状況より困難な障害を乗り越えてきた。だが後退を避けるためには、朴氏の退陣後のことを考える必要がある。腐敗は根が深く、その資金は潤沢にある。
(引用ここまで)

 この記事を書いたデビッド・ボロズコ氏は韓国在住のライターだそうです。国籍は分かりませんでしたが外国人であることは間違いなさそう。日経アジアンレビューにも寄稿していました。
 韓国の特色である「国民情緒法」と「ウリとナム」がウォールストリートジャーナルにおいても書かれていますね。
 さすがにそのものの名称を書いてはいませんが、中味はまさしくそれ。
 日本からだけではなく、その他の外国人からも疎まれている。
 韓国は法治国家ではないということが、韓国にいる外国人にはよく理解できるということなのでしょう。

 すでにニューズウィークの記事でも「デモはしていてもパク・クネ後がどうなるかまったく考えていない」「大統領候補たちもその鳥瞰図を提示できてない」という記事がありましたが、これが第三者からの冷徹な視線ですわ。
 韓国人自身は「世界4大革命を成し遂げた!」とか鼻高々なのですけどね。
 デモをして社会がどうなるかというようなデザインはゼロ。感情で突っ走った今回のデモが韓国になにをもたらすのか、ということを見据えることができていない。
 おそらく半年後くらいから抹殺がはじまるであろう保守派マスコミからはじわじわと「韓国という国そのものの危機」が唱えられていますが、それは自分たちが高く吊されるであろうからであって本当に国というものの行く末を心配しているわけではないというのがまた滑稽。

 韓国人はよく「判決に国民感情が反映されるのは当然のこと」なんてことをいうのですが、それこそが近代国家が切り離そうと必死に努力してきたものなのですけどね。
 さすがに法律を超える量刑が科されたりといったことはないにしても、科される罪状がおかしいなんてことはいくらでもある。
 セウォル号沈没事故の際に乗船していた臨時船長に殺人罪が適用されたこともそうですし、さらには乗船していなかった本来の船長にまで業務上過失致死罪が適用されたりもする。
 それに対して「セウォル号事故は特別だから」なんて言い訳をしてしまう。

 その特別扱いの連鎖は続いてしまうのですよ。
 きっと、今回のチェ・スンシル関連でも同じように「国民感情に配慮した」様々な判決が出るのでしょうね。なぜならチェ・スンシルゲートは特別だから。
 すでにチェ・スンシルの娘であるチョン・ユラに対して「業務妨害」で逮捕状請求に加えてパスポート失効の強制手段に出ています
 さらにはインターポールに対して「赤手配書」なる最高段階の手配書を要請したとのこと。
 今回のろうそくデモにおいて主役となっている若年層からもっとも憎まれているのがこのチョン・ユラであるという話は何度かしていますが、いくらなんでもやりすぎじゃないでしょうかね。
 ま、「今回の事件は特別だから」で済ませるんでしょうけども。

「反日韓国」の苦悩 老いも若きも未来に希望がない
呉善花
PHP研究所
2016/2/17

韓国メディア「平昌オリンピックがこのままでは災害になる!」……いまだにチケット販売企業すら決まっていなかった

【社説】盛り上がらない平昌、このままでは五輪開催が大災害に(朝鮮日報)
 開幕まで1年2カ月となった平昌冬季オリンピックへの不安が膨らむ一方だ。崔順実(チェ・スンシル)被告に近い人物らがオリンピック関連の利権をむさぼっていた実態が明らかになり、国民の関心や支援の声が急速にしぼんでいるからだ。そのためか開幕までわずか1年となった割にはほとんど話題にも上らなくない。つい先日にはマイナー競技種目のテストイベントが開催されたが、そのチケット売り上げは全体の20%にも満たなかったという。

 政府や企業も今ではもうほとんど関心を向けていない。前の組織委員長が大統領の機嫌を損ねて突然更迭され、大会を所管する文化体育観光部(省に相当)は崔順実事件に巻き込まれて身動きが取れず、また事件に関与したとされる複数の企業はスポンサー契約を先延ばししている。運営に必要な2兆8000億ウォン(約2700億円)のうち4000億ウォン(約390億円)は調達計画さえ立てられていない。しかも運営費の管理やチケット販売を担当するメインバンクもまだ決まっていないのだ。

 開会式の計画書もこれから数カ月以内には国際オリンピック委員会(IOC)に提出しなければならないが、全体を総括する総責任者も決まっていない。文化と環境がオリンピックのスローガンとして掲げられているが、それに見合ったコンテンツは何ひとつない。このままでは史上最悪のオリンピックとなり、国際社会で国のメンツが丸つぶれとなってしまいかねない。

 オリンピック後の競技会場活用計画も迷走している。例えば江陵スピードスケート場は建設費が1264億ウォン(約123億円)、江陵ホッケーセンターは1064億ウォン(約104億円)といずれも巨額の費用がかかるが、どちらも将来的には活用が見込めず、大会後は撤去される計画だった。ところが今年に入って突然、崔被告のめいのチャン・シホ被告が影響力を行使し、大会後も存続する方針へと計画が見直された。しかしこれも今ではどうなるか誰も分からない。これらの競技施設がオリンピック後も残された場合、毎年数十億ウォン(約数億円)の赤字がどんどん積み上がっていく。平昌オリンピックの開催自体ははもう引き返すことはできない。しかしこのままではオリンピックそのものが国にとって大災害となってしまうかもしれない。
(引用ここまで)

 「つい先日行われたマイナー競技のテストイベント」って種目はなんなんでしょうね。
 20%もチケット売上が行かなかった。韓国ではチケットを買っても行かないみたいなこともあるので、実際の集客はどうであったかちょっと恐ろしいところです。
 ビッグエアで78%がこなかったっていうからこれですかね。

 今年春の時点で、ソウルで見かけた平昌オリンピック関連の掲示物はこれだけでした。


 ろうそくデモをやっている、光化門広場横のKTテレコムに掲げられていたビルボード。

 とにかく金が集まらない、社会的関心が集まらない。
 注目されるのはチェ・スンシル関連の話題だけという事態が続いています。
 いわゆる「チェ・スンシルゲート」が公表される前までは「なんだかんだ言っても平昌オリンピックもなんとか開催はされるんじゃないかな」と思っていたのですが。
 なにしろ北京やリオですらなんとかなったのですから。
 リオにいたっては大統領が弾劾されて不在ではあったのですが、成功裏に終わらせることができました。
 ただまあ、あれは弾劾が開催の直前だったということもあるので、平昌とは比べられないかなぁ……。

 それがチェ・スンシル事件後はかなり怪しくなってきましたね。
 チェ・スンシル一族がスポーツ事業にからんでいたこと、さらにはナッツパパがチェ・スンシルの逆鱗に触れて組織委員長を辞任させられていたことあたりから、「もういいや」という雰囲気が漂ってきているのです。
 正直、開催自体はされるにしろ、近年のオリンピックでもっとも白けたものになるのではないか、という危惧は出てきました。
 チケット販売の担当企業すら決まってないってどういうことよ……。

1964年の開催秘話
TOKYOオリンピック物語
野地秩嘉
小学館
2013/10/13

チェ・スンシルの隠し資金はなんと10兆ウォンオーバー? ドイツ当局と韓国がマネーロンダリングの疑いで合同捜査へ

チェ・スンシル親子、欧州に10兆ウォンに達する借名口座保有(亜洲経済)
チェ・スンシル氏と彼女の娘チョン・ユラ氏が欧州に最大10兆ウォンに達する財産を借名保有していることが分かった。

23日、マスコミ報道によると、チェ・スンシル氏とチョン・ユラ氏はドイツに隠した8000憶ウォンを含め、欧州各国に最大10兆ウォンに達する財産を所有しているという。

よって、パク・ヨンス特別検事チームはドイツ司法当局と強力し、チェ・スンシル氏の正確な海外財産規模の把握に乗り出した。

ドイツ検察と警察はチェ・スンシル氏親子がドイツをはじめ、英国、スイス、リヒテンシュタインなど4カ国に最大10兆ウォンに達する資産を保有しているものとみて捜査を拡大している。

これに先立ってドイツの検察と警察はチェ・スンシル親子と10人余りの助力者が設立した500余りのペーパーカンパニーの資金を追跡していた人々の諜報を受け、調査に乗り出した。

ドイツ当局はチェ・スンシル親子などの財産規模についてドイツの犯罪捜査史上最高額と推測している。

一方、共に民主党のアン・ミンソク議員も22日放送されたJTBCのある番組で“今まで知られたチェ・スンシル一家の財産は数千憶台だが、実際にははるかに多い数兆ウォン単位であるものとみている”、“ドイツでペーパーカンパニーを設立してマネーロダリング(資金洗浄)をしたとみて追跡している”と説明した。
(引用ここまで)

 ま、実際に10兆ウォンをペーパーカンパニーに送金したかどうかは別として。
 この記事の最大の見所は、そういうことがあってもおかしくないと韓国メディアが判断して記事を掲載している。そして多くのネチズンもそれがありうることだと考えてコメントしているということです。
 つまり、大統領の最側近として企業を操ることが4年近くできたのであれば、1兆円近い金額を蓄財できると考えているということなのです。
 話半分でも5000億円。話10%でも1000億円。話1%でも100億円(しつこい)。

 事実、旧大宇財閥会長であった金宇中は、通貨危機のどさくさで4兆円(ウォンではない)以上を持ち逃げして7年ほど世界を巡っていました。
 韓国の財閥関係者であればそれくらいはできる。
 今回のチェ・スンシルは財閥そのものの関係者ではありませんが、逆に複数の財閥を相手にすることができたわけです。
 それ以前に怪しい宗教家としての背景もあるわけですし。

 であれば、このくらいの額が集金できていたとしてもなんの不思議もない。
 少なくとも韓国人はそう感じている、ということなのです。

『マネーロンダリング』『タックスヘイヴン』合本版【電子版限定】
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幻冬舎
2016/4/29

チェ・スンシルの娘、韓国からの人権侵害でスイスへ政治難民を申請か?

「崔被告の娘、指名手配対策としてスイス亡命疑惑」(中央日報)
海外に潜伏中の崔順実(チェ・スンシル)被告(60)の娘チョン・ユラ氏(20)がドイツとスイスを行き来しながら「亡命」を打診していると伝えられた。

23日のYTNの報道によると、特別検察官のチームが指名手配したチョン・ユラ氏の行方に関連して入った多くの情報提供のうち「チョン氏がスイス亡命または難民申請を打診している」という内容があったという。

報道によると、チョン・ユラ氏はドイツ南西部のカールスルーエ市を最後に行方が確認されていない。ここは崔被告とともにいたフランクフルトから車で1時間半の距離にあり、他の国からも近い都市だ。特検チームは逮捕状の発行を受けた翌日の22日に起訴を中止し、同時に指名手配をした。起訴中止とは容疑者の所在不明などで捜査を一時中止することをいう。一部では、朴英洙(パク・ヨンス)特検がチョン・ユラ氏の逮捕状発行の翌日に起訴中止と指名手配に動いた理由もこのためだという主張もある。
(引用ここまで)

 先日、韓国から逮捕状が発行されたチェ・スンシルの娘のチョン・ユラ。パスポートの無効化も視野に入れられているとのことでした。
 容疑が「業務妨害」であることが、ちょっと無理筋ではないかというように先のエントリでは書きましたね。
 不正入学について親や大学側が罰せられるのであればともかく、本人に業務妨害は厳しいんじゃないのと。
 韓国においてすべての法律の上位に存在する国民情緒法が適用されるのかね、というように思っていたのですが。

 本人がスイスで亡命・難民を申請するのではないかとの観測。
 ありえる選択肢ではあるかな。
 以前、セウォル号の実質的オーナーであったユ・ビョンオンの娘がフランス当局に拘束されたものの、いまだに韓国への送還が実現されていません。
 当時、韓国では人権を無視されるというフランス司法からの不信感もあるから、というような話もありました。

 それと同様に今回もヨーロッパの……というか、先進国の人権意識からしたら異常な「国民情緒法」の適用が為されるとしたら、迫害を受ける恐れがある政治難民として認定は充分あり得るのではないかと思われます。
 そしてそれがまた韓国で怒りを持って迎えられるのは間違いないところでしょうけどね。

シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問
パトリック・キングズレー
ダイヤモンド社
2016/11/25

チェ・スンシルの娘にも「業務妨害」で逮捕状……スケープゴートになっているだけの模様

崔被告の娘に逮捕状 滞在先の独に犯罪人引き渡し要請=韓国 (聯合ニュース)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を捜査している特別検察官チームの李圭哲(イ・ギュチョル)報道官は21日の会見で、崔被告の娘、チョン・ユラ氏の逮捕状を取ったことを明らかにした。チョン氏が滞在しているドイツの検察当局に協力を要請する方針という。チョン氏には業務妨害などの容疑が適用されたもようだ。

ドイツ当局にはチョン氏の所在確認や通話記録の提供、現地にある資産の凍結などを要請する。犯罪人引き渡しの手続きを行い、チョン氏の身柄を確保することに注力する方針だ。

 特別検察官チームがチョン氏の逮捕状をドイツの検察当局に送り、現地の裁判所で再び逮捕状を取った後、チョン氏の身柄確保に乗り出すことになる。韓国法務部は特別検察官チームの要請を受け、ドイツに送付する関連書類の翻訳作業を行っているという。

 また、特別検察官チームは外交部に要請し、チョン氏の旅券を無効にする手続きにも入った。旅券が無効になると、不法滞在者となり、韓国へ追放される。

 李報道官は「犯罪人引き渡しや追放まで時間がどれぐらいかかるか予想しにくい」として、「最大限早く召還されるよう努力する」と述べた。チョン氏が自ら帰国する可能性もある。
(引用ここまで)

 チェ・スンシルの娘であるチョン・ユラに対して、韓国当局から逮捕状が発行されました。
 韓国の若者にとってはヘル朝鮮の象徴であり、金の匙と土の匙の生まれながらの格差があることの象徴でもある。
 むしろ、彼らには憎しみの対象であり、不正の象徴としてチェ・スンシルよりも叩きたい人物なんじゃないでしょうか。 

 そのチョン・ユラへの逮捕容疑は「業務妨害」なんだそうですよ。
 おそらくは不正入学あたりが業務妨害に相当するということなのでしょう。
 でも、これまでの経緯を見ると大学側から入学させている、というように見えるのですよね。
 それがチェ・スンシルからの指示であるのか、大学側から進んで融通したことであるのかまでは分からないのですが。
 どうも容疑としては薄いというか、本人を逮捕できるようなことなのかなぁ……と正直なところ感じます。

 すでに入学は取り消され、さらに高校の卒業まで取り消されている
 韓国では人間扱いされない中卒となってしまった。
 残っているのはアジア大会における馬術団体での金メダルという記録くらいですが、これは超絶性能な馬を金の力(主としてサムスンからの寄付金)でドイツから買い付けたから出せた成績だというのが真相なのだそうです。

 恣意的な法律解釈でこんな風に逮捕するというのは韓国の伝統でもあるので、驚くには値しないのですが。
 そうそう、セウォル号の船長ですが裁判では殺人罪は認定されなかったと書きました。地裁ではそうだったのですが、高裁ではその判断が覆されて殺人罪が適用されて無期懲役となってました。大法院(日本の最高裁に相当)では上告棄却で無期懲役が確定しています。
  
 今回の逮捕状発行もガス抜き……というか、検察側に国民の矛先が向かわないようにした、ということにしか見えません。ま、韓国人の大半はこれで満足なんでしょうね。

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2011/3/25

前秘書官の通話録音がパク・クネ政権の爆弾と化すか? 「10秒流出すればろうそくが大統領府を襲う松明と変わるだろう」

チョン・ホソン録音ファイルは「世界を変える」のか?(TrueStory)
チョン・ホソン録音ファイル「一部」が公開され、全国民が衝撃を受けた。チョン・ホソン録音ファイルはパク・クネが大統領ではなく、チェ・スンシルが事実上の大統領だったことを証明する「証拠」であるというのが市民社会の共通の考えである。

一部では「チョン・ホソン録音ファイルが公開されれば世界が変わってしまうほどのもの」とされながらチョン・ホソン(47)前付属室秘書官を「国政壟断疑惑の当事者」ではなく「愛国者(?)」として評価しなければならないと、慨嘆混じった声さえあふれ出すほどだ。

メディアは現在、「チョン・ホソン録音ファイル」をまったく公開していない。 「検察がこのように語った」といったような伝聞の形で取材内容を報告している。しかし、証券街チラシを通して「チョン・ホソン録音ファイル」の一部は拡散されている。

その一部によると、チョン・ホソンとパク・クネは「ありえない通話」であった。チョン・ホソン元秘書官は、「チェ・スンシル先生がおっしゃった内容の進捗状況と、なぜ早くやらないのかを知りたがっている。早く処理するようにと言われている」と述べ、パク・クネは「今週内に処理します。チェ・スンシル先生にそう伝えてほしい」と答えている。

チョン・ホソン元秘書官とチェ・スンシルの通話内容もまさに衝撃的である。チェ・スンシルは「あの件はどうなったの?」と質問し、チョン・ホソン元秘書官は、「大統領様に伝えました」と答えている。これに対してチェ・スンシルは「なぜまだやっていないの? 早く催促して明後日までしろと伝えなさい」と怒ってチョン・ホソンは「下命通り行います。明日大統領に戻って催促します」と言っている。誰が大統領であるのか、誰が秘線実勢であるのか区別ができないような会話だ。

このような会話は、いくつかの総合編成を通じて報道されている状況でもあるが、検察はこのようなチラシについて口を閉ざしている。代わりに今回の事件の核心物的証拠とすることができるチョン・ホソン元秘書官の通話録音ファイルの内容を徹底的に秘密に捜査している。

それにもかかわらず、チョン・ホソン元秘書官の携帯電話の録音ファイルを聞いた検察は「たった10分の録音ファイルを聞いているだけで、大統領がどのようにこれほどの無能であることができるのか……」と嘆いたと去る26日、チャンネルAは報道している。また「10秒公開してもキャンドルはたいまつになるだろう」という検察の関係者の言葉も、特定のメディアを通じて報道されたことがある。

チョン・ホソン元秘書官が、なぜこのような録音ファイルを消去したり隠滅していなかったかの疑問は残っていますが、一度にチェ・スンシルがパク大統領に向かって指示する内容があまりにも多いということから、一度録音をして整理する必要があるのではないかという観測が出てくる。パク大統領によって業務的重圧を受けたのではなく、チェ・スンシルによって仕事のストレスを受けていたことを意味する。

検察は現在、デジタル科学捜査を使用してチョン・ホソン元秘書官の携帯電話の中の録音ファイルを50個以上の復元したことが分かった。そして、検察の特別捜査本部がパク・クネ大統領の対面調査の「デッドライン」として提示した29日が二日後に迫ってきた。

その後、大統領府は現在「チョン・ホソン録音ファイル」の実体を知っているかどうか。明らかなのは「チョン・ホソン録音ファイル」が今後パク・クネ大統領を調査する際に容疑を立証する決定的物証だというのだ。現在までに「チョン・ホソン録音ファイル」を聞いた人は他でもないチェ・スンシル氏だ。

法曹界の関係者の話を要約すると、検察はチェ・スンシル氏が大統領演説、長・次官人事検討資料などを受けた疑いを確認するために、チェ・スンシル氏に一時間ほどの「チョン・ホソン録音ファイル」を聞かせたということだ。そして「通話中の女性は、あなたなのか?」という検察の質問にチェさんは「その通りだ」と認めながら、「(チョン・ホソン元秘書官と)私の通話内容がすべて記録されているのか」と驚いて再び質問したことが知られている。チェ・スンシル氏がすべてを告白した理由でもある。

現在チェ・スンシル氏は、外部との疎通が「100%」断絶された状態だ。大統領府もチェ・スンシルさんから「情報」がどのていど流出したかを確かめて「対策」を用意するという機会自体が完全に封鎖されたわけである。チョン・ホソン録音ファイルは、現在の大統領府をさらに近くで狙っている。チェ・スンシル氏は録音ファイルを聞いた後、チェ氏は「私はチョン・ホソン元秘書官を通じてKスポーツ財団の役員推薦人事の名簿をパク・クネ大統領に伝えた」と自白したのは、代表的なケースだ。
(引用ここまで)

 この記事を掲載しているTrueStoryというサイトがどのていどの信頼性のあるサイトなのかは分からないのですが、広告の入りかたを見るとどうやらタブロイドよりは上であるように思われます。比較的「上品」なメディアなのではないかなと。
 サイトの作りが上品だからって信頼できるかどうかはまた別ですけどね。まっとうなニュースサイトであるように見えるのは間違いない。

 で、中味なのですがなかなか面白い。
 パク・クネが実際にチェ・スンシルからの依頼を受けて三流RPGの主人公のごとくあっちこっちに行かされているのではないかということが窺える内容になっていますね。
 「証券街チラシ」というのは、加藤達也前産経新聞ソウル支局長が引用した「空白の7時間にパク・クネがチョン・ユンフェとともにいた」というような噂を書いていた情報誌のことです。
 やくたいもない話が書かれている「チラシ」とされています。

 なので、録音ファイルの中味が実際にどうなのかはまだ不明。
 「日常会話に過ぎない」なんて話もあるようですけどね。だったらなんで録音していたんだってことになるような……。
 韓国の場合、こういう大きなネタが流れてきても、けっきょくは大山鳴動してネズミすら出てこなかったなんてオチになることが多いのですよね。
 とりあえずは「参考資料」くらいにしておいたほうがいいかな。

うわさとは何か ネットで変容する「最も古いメディア」 (中公新書)
松田美佐
中央公論新社
2014/4/25

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