楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

パク・クネ

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パク・クネは本来、弾劾されるべきではなかった……韓国の国民情緒法で裁かれた結果

「儒教式法治」を極める韓国(日経ビジネスオンライン)
──「宣告がおかしい」という意見は、韓国紙の日本語版には見当たりません。

鈴置:韓国語版も同じです。保守、左派を問わず韓国紙は「朴槿恵下野」を要求してきましたから、自分たちの主張に沿った宣告に疑義は挟みません。ただ瞬間的にですが、宣告に首を傾げる法曹関係者の姿が垣間見られました。

 TV朝鮮の「<ニュースを撃つ> 弾劾審判 憲法裁判所の要旨…「容認」決定の争点は?」(3月10日、韓国語の動画)で、です。

 座談会の焦点は、大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)氏による「国政壟断事件」に関し、朴大統領が罷免されるに足る憲法・法律違反をしたか、でした。

 国会がそれ以外の訴追事由としてあげた言論の自由の侵害や、旅客船「セゥオル号」沈没の際の行動に関し、憲法裁判所は宣告の中で罷免するには当たらない、との判断を示したからです。

 この座談会で、ヨ・サンウォン弁護士(前・ソウル地裁副所長)とイ・サンギョン弁護士(前・憲法裁判所裁判官)の2人が大略、以下のように述べました。

憲法裁判所は罷免の理由に、国政壟断を許した職権乱用に加え、大統領が検察や特別検察の事情聴取を拒否したことをあげた。しかし、後者は弾劾訴追案には入っていない。訴追されていないことまで罷免の理由とするのはおかしい(それぞれ動画開始後8分20秒後と11分48秒後)。

──裁判官が、検察官が訴えていないことまで裁いてしまった、ということですね。

鈴置:その通りです。朴大統領の弁護団との間でかなりの諍いがあったので、憲法裁判所が感情的になってこのくだりを入れたのだろうとヨ・サンウォン弁護士は解説しています。 (中略)

鈴置:今回の宣告はまさに「情理」――韓国人の気分にのっとったものでした。8割近い人が「大統領を罷免しろ」と考えている。だったら憲法裁判所もそれに従うだろう――という空気の中での宣告でした。

 憲法裁判所としては、訴追案になくても「国民をバカにした罪」かなにかで、とにかく大統領をやっつける必要に迫られたのです。
(引用ここまで)

 鈴置氏のいつものコラム。
 うちもパク・クネの弾劾が成立した際に主文を読んで、頭の上にはてなマークがいくつも出たのですよ。
 要約すれば「事情聴取に応じなかった。つまり、憲法に従う意思を見せようとしなかった態度は大統領として失格である」としか読めなかったのですね。
 そもそもそんな話が国会での弾劾訴追案にあったかな、と。
 ただ、それに言及している韓国マスコミがどこもなかったので「翻訳の問題かなぁー」くらいに思っていたのですが。

 弾劾成立した日の夜にシンシアリーさんが解説していて、「ああ、やっぱり妙な主文だったのだな」ということは理解したのですが。
 どうもうまくエントリにならなかったので放置していたのですね。なにか書くにしても、シンシアリーさんを丸写しして終わりになりそうだったので、若干の違和感を抱きつつスルーしていました。 
 今回、鈴置氏はその原因を「儒教的法治に先祖返りしたからだ」と指摘しています。

 そして、そんな儒教的法治を敷いている韓国は、日本から見ればもはやモンゴルよりも遠い国なのだ……との指摘でとりあえず今回のコラムは締められています。
 基本的価値を共有していない国なのだ、と。

 膝を叩きましたね。頭の上に浮いていたはてなマークが破裂した感じです。
 本来であればパク・クネの「罪状」は弾劾が成立するようなものではなかったということは、憲法裁判所の判決が出る前に楽韓Webでも重ねて指摘していました。
 それでも憲法裁判所は保身のために弾劾を成立させるであろうという話をしていましたね。

 なんのこたぁない、いつもの韓国なのです。
 その強度が国民情緒法によって強化されたというだけの話だったのですね。ただ、その強化のされかたがもはや日本人にとっては違和感を抱くしかない、気持ち悪さを感じるレベルのものになっていたということでした。
 まあ、韓国にとってはターニングポイントになったであろうことは間違いないでしょうけどね。

SAPIO (サピオ) 2017年 4月号 [雑誌]
SAPIO編集部
小学館
2017/03/04

韓国人「弾劾成立で我々の勝利だ! シャンパンを開けてチキンを食べよう!」 → で、それからどうするの?

【萬物相】勝者の宴のあとに韓国社会が直面する現実(朝鮮日報)
 朴槿恵大統領の弾劾が決まった10日、普段から弾劾を支持していた友人からメッセージを受け取った。「夕方に家族とチキンで一杯やる」というのだ。それだけにとどまらず、外電は「弾劾決定後、韓国がチキンを食べて祝っている」と伝えた。不義に対する風刺か、敗者に対するあざけりか。広場では人々がシャンパンを開ける姿も見られた。翌日には数万人が広場に集まった。祝いの歌が流れ、祝砲も響いた。

 彼らが歓呼しているその時、ため息をつく人々が韓国社会にはいた。法治主義を拒否するわけでも、民主主義を否定するわけでもない。特定の個人ではなく国を憂う人々、考えが異なるために敗者にされた人々だ。弾劾後の政治変動、安全保障危機、経済危機への不安で落ち着かない人も少なくない。大統領弾劾はないに越したことはない不幸な事件だ。声を上げて笑うようなことではない。勝者の宴はいつまで続くのか。宴が長引くほど、社会の亀裂は深まる。パーティーが終われば、現実は間違いなくやってくる。
(引用ここまで)

 日本やアメリカの社会を知っている韓国人は、今回の狂騒をどう感じているのかということを興味を持って探していたのですが、ちょうどソンウ・ジョンがそんな記事を書いていました。
 文章から疎外感を感じます。
 違う社会を知ってしまっているからこその疎外感というか、「勝利」に沸いている韓国人こそが実は敗者であるということを理解しているからの疎外感なのか。
 そもそも勝者は弾劾裁判なんか起こさないよねって話でもあります。

 楽韓Webでも何度かその後をどうするの、弾劾成立直後にはまだなにも変わってないでしょって話をしてますね。
 アメリカの外交政策誌では「このまま左派政権誕生だと米軍撤退」という予測をしています。
 韓国人は政府を恨み、大企業を恨み、社会を恨み、大統領を恨み続けて弾劾にたどり着いた。
 弾劾が成立して大統領が罷免された。シャンパンを開けて、チキンを食べて、ついでに号砲も鳴らして祝っちゃおう。

 で、その後はどうするの、と。
 ムン・ジェインを元首に掲げてどこに行こうとしているのか、というお話なのですが。

「文在寅が反日路線に走れない理由」という記事が気になる。
週刊ニューズウィーク日本版「特集:北朝鮮 新次元の脅威」〈2017年3/21号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2017/3/14

 

ムン・ジェイン、パク・クネに「敗北宣言をしろ!」と詰め寄る

朴氏に罷免承服表明要求=次期大統領候補の文在寅氏−韓国(時事通信)
 韓国最大野党「共に民主党」前代表で5月上旬に見込まれる次期大統領選の有力候補、文在寅氏は12日、ソウル市内の党本部で記者会見し、朴槿恵前大統領に対し「一日も早く憲法裁判所の罷免決定に承服する意思を表明することが国民に対する道理だ」と呼び掛けた。

 朴氏支持派が罷免に反対する集会を連日開き、一部が暴徒化、死傷者も出ている。沈静化に向け、朴氏自ら決定を受け入れる立場を明確にすべきだと促した。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインが勝利の凱歌を歌い上げています。
 ここでパク・クネに対して「弾劾を受け入れるというコメントを発表しろ」というのは、「おまえは敗者なのだから下であることを認めろ」ということに他なりません。
 そもそも、この弾劾裁判に勝者は存在しないのですよね。
 敗者はパク・クネ本人ですが。
 国民が勝利者であるように見えますが、よく考えると行って戻っているだけで「勝利……?」みたいな感じです。
 実は韓国国民ですら、弾劾に値する国家元首を選出してしまった敗者なのではないかという部分がある。
 本人たちは「市民革命を成し遂げた! 大勝利だ」と大盛り上がりしていますけども。

 ムン・ジェインは弾劾成立に向けて国会議員として投票したというだけの人物。
 野党党首ですらない。
 現状では大統領選挙へ出馬表明すらしていない。
 それがまるで弾劾を主導した勝利者であるかのように振る舞っている。

 以前から「ムン・ジェインはすでに大統領になった気でいる」という話はありましたけどね。
 もはや勝利者であることを確信しているのでしょう。
 まあ、こうして振る舞わなければ韓国では支持を得られない、ということでもあるのでしょうが。
 大統領選挙では敗者が敗北を認めて一段落。勝利者は敗者をいたわる言葉を投げかける、というのがよくあるパターン。
 今回は最後までムン・ジェインら共に民主党側が勝者としてふるまっている。
 そこになんともいえない気持ち悪さを感じます。
 この気分を外交政策にそのまま持ちこみそうな気がするのですよね。
 持ちこまざるを得ないというべきでしょうか。
 「絶対の勝者」の価値観で日本に挑んでくる将来がありありと見えるのですよ。

勝者の思考 いい仕事をして、いい人生を送るために
財部誠一
PHP研究所
2007/2/28

パク・クネは罷免決定、韓国大統領選出馬予定の候補たちの横顔を見てみよう

【社説】中国の放送で「THAAD撤回」を約束した李在明城南市長(中央日報)
有力な大統領選候補者である李在明(イ・ジェミョン)城南(ソンナム)市長の安保思想が度を越した。2回にわたって「共に民主党」選挙候補討論会でTHAAD(高高度ミサイル防衛)体系に対して偏った認識を露わにしたあげく、今回は論争を巻き起こしそうな発言を行った。彼は7日、中国中央テレビ(CC−TV)に出演して「THAAD配備は大韓民国の国益につながらないため、原点に立ち戻って再検討して撤回しなければならない」と話した後、記者が「大統領になればTHAAD配備を撤回するか」と質問すると、「はい、そうです」と答えた。李市長の発言が中国と中国人にどれほど大事な話だったのか、中央テレビはこの日に4回にわたって同じ場面を放映したという。中国記者とのインタビューは前日、李市長が自身の大統領選キャンプで主催した「全国THAAD被害商人懇談会」で行われた。
(引用ここまで)

 一時期、「日本は敵性国家だ」とか「慰安婦像撤去は内政干渉だ」といった過激な言説でムン・ジェインに次ぐ支持率2位の位置にいたイ・ジェミョンですが、現在は10%に届くことが珍しい状況。
 どうしてもムン・ジェインとの違いを打ち出せずに低迷しているのですね。

 そこで今回は中国に対して「私が大統領だったらTHAADミサイルなんて一瞬で配備撤回してみせます」と言ってみた、ってところですか。
 ついでなんで現状の大統領候補たちの情勢をチェックしてみましょうかね。

 現在、ムン・ジェイン(共に民主党)が支持率30%前後で独走中。
 それをアン・ヒジョン(共に民主党)、ファン・ギョアン(無所属)、イ・ジェミョン(共に民主党)が支持率10%前後で追っており、さらにその後ろに国民の党前代表アン・チョルスがいるというようなところです。
 調査によって差は出ていますが、おおよそこんな感じ。

 アン・ヒジョンは左派でありながら保守派に対して「わたしならムン・ジェインのようにすべてを否定しない」というようなメッセージを送っていて、一時期は20%近い支持率を誇っていたのですがその後に左派的な発言を繰り返して支持率低迷。
 ファン・ギョアンは現在の大統領代行(首相)であることから、パク・クネ派であるとされて保守派の受け皿になりきれていません。
 イ・ジェミョンは前述のようにムン・ジェインとの決定的な違いを打ち出せずに低迷。
 ソウル市長のパク・ウォンスンも同様で大統領選撤退。
 アン・チョルスはポピュリストというか風見鶏であることが分かってしまって忌避されている。

 この状態があと2ヶ月継続するのであればおそらく70%以上の得票率を持って、次期大統領はムン・ジェインになることでしょう。
 慰安婦合意は再交渉THAADは次期政権に判断持ち越し、GSOMIAは見直し、さらに就任したらまず北朝鮮に向かうと宣言している。
 あのノ・ムヒョンの系譜を継ぐ男が韓国の「皇帝」ともされる大統領になるのですよ。
 それも圧倒的な支持率をもって。しかも、パク・クネ政権で行われたすべてを否定するために。

 ある意味で楽しみというか……。日韓関係が新たな局面を迎えるのは間違いないでしょうね。

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2016/3/26

韓国人「我々は市民革命を成し遂げた! 勝利だ!!」 → 実際にはなにも変わっていない件

[社説]民主主義の道しるべを新たに打ち立てた市民革命の勝利(ハンギョレ)
 愚かで極悪非道な大統領は、結局権力の座から追い出された。事必帰正。国民を蔑視し国家権力を私物化して国の根本を揺るがした罪に対する当然の因果応報だ。長い冬が去り春が来る町角で、腐って病気にかかった枝は落ちた。そしてその場に新しい芽生えが始まっている。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領罷免の外的形式は憲法裁判所の弾劾認容だが、実際的内容は常識と当然な道理の勝利だ。これは、左右の問題でも、進歩と保守の対決でも、理念と階級の問題でもない。冬の間に広場で燃え上がったろうそくの炎は「法治と民主」に向けた渇望であったし、憲法裁判所は「全員一致の罷免賛成」でこれに答えた。「大統領の違憲・違法行為は、憲法守護の観点から容認できない重大な法違反行為」であり「大統領罷免により得られる憲法守護の利益が圧倒的に大きい」という憲法裁判所の決定は簡潔で的を射ている。ろうそく市民が流した涙は、不正な権力によって汚された世の中を浄化し、炎に宿った生命力は国を新たに脱皮させようと力強くゆらめいている。

 法治主義は統治者の恣意的支配を排撃することから始まる。憲法の「憲」は、何人も社会構成員に対し害を及ぼせないよう、目と心で徹底的に監視するという意味を含んでいる。大韓民国が一瞬にして奈落の底に落ちたのは、合理的な法の支配ではなく権力者の自分勝手な支配が横行したためだ。憲法裁判所は傍若無人な恣意的統治にとどめを刺し、国家に害悪を及ぼした最高権力者を厳しく懲治することによって法治主義の大義を再び打ち立てた。

 大統領の罷免は国民にとって羞恥であると同時に誇りでもある。ねつ造された神話と虚像にだまされて傲慢無道な資格未達者を国家の最高指導者に選んだことは復元が難しい失敗であった。だが、私たち国民は誤りを自ら原状回復させる偉大な底力を発揮した。「水は船を出すことも、ひっくり返すこともできる」という古の先賢の言葉を身をもって証明した。これを通じて民主主義を一段階進展させた。2017年3月10日は、世界史的にも類例を探し難い市民革命の貴重な勝利の貴重な勝利の日として歴史に長く記録されるだろう。 (中略)

 朴前大統領と彼女の支持者は、もう狂気の濁流から抜け出さなければならない。大統領に対する弾劾反対は、灯りに向かって無為に飛び込んでいく夏の虫に過ぎないことが、憲法裁判所の決定により確認された。それでも無駄になった迷妄と盲信から抜け出せずに、このままずっと太極旗を辱める行為を続けるならば、それは国の不幸であり本人の不幸だ。

 憲法裁判所は単に朴大統領の弾劾可否だけを決めたのではない。国の根幹を新たに立て直し、今よりもっと良い国を作らなければならないという課題が、そこには含まれている。憲法裁判所の決定は、弾劾列車の終着駅であり、新しい挑戦に向けた出発駅だ。国の根幹を新しく立てることは、単に法治主義の確立、最高権力者の節制などにとどまらない。“ヘル朝鮮”という言葉で代弁される社会全般の不条理と不平等、社会の随所で乱舞する反則と特権、政官財界の強固な既得権体系など、これまで韓国社会に重々積み上げられた積弊の清算がそれだ。
(引用ここまで)

 うわぁ、今回の弾劾に関して危惧していたことが全部ここに込められてますね……。
 韓国の停滞や失敗をパク・クネ個人のミスによるものであると認定してしまい、その極悪犯を正義の剣で裁いたのだから韓国には明るい未来しかない、という勘違いです。

 そりゃまあ、古代の「皇帝」にすら比肩される韓国の大統領制度ですから。
 大統領の手腕によるところもあるでしょうよ。特に失業対策は青年希望ファンドでの寄付なんかに頼らず、もっとできることがあったんじゃないかとは思います。
 韓国の問題は構造的なものであって、大統領ひとりが政策でどうこうできるものじゃないのですよ。

 パク・クネ政権を常に目の敵としていたハンギョレの社説ですから、ことさらそういう部分が強調されているのですが、これは別にハンギョレだけの意識ではないのですよね。
 極悪人のパク・クネを裁いて、正義の象徴であるムン・ジェインが大統領となって、韓国は端から端までよい世の中になるのだ、なんていう気分が韓国人に蔓延している。
 特に格差がひどいとされている若年層はそういう意識になっている。
 この記事でいうところの「市民革命の勝利だ!」と。
 いうなれば「映画の途中」なのに、クライマックスシーンになってしまっているのですよ。
 
 これからまだまだ物語は続く、というよりもこれからが本番。
 なのにもう多幸感でいっぱい。もう自分たちはこれから幸せになるしかない、みたいな話になっている。
 実際には大統領を罷免しただけで韓国でなにが変わったわけでもない。
 構造も制度も風習も法律もなにも変わっていないのです。
 ろうそくデモに参加していた人間が成長したわけでもなんでもない。大統領が辞めたからって食べなければ腹は減るし、食事をすれば金も減るのですよ。
 希望を持てないままならともかく、一度希望を持ってからのヘル朝鮮への強制送還はきついでしょうね。精神的に。 
 保守派が大暴れしているのは流行の先取りだった、なんてことにならなければいいですね。

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韓国で弾劾反対デモで死者、重体者が発生、報道陣からも怪我人……けっこうな混沌状態になっている模様

朴氏支持者2人死亡=警察と衝突、60人負傷−韓国(時事通信)
韓国の朴槿恵前大統領が罷免された10日、ソウルの憲法裁判所付近で朴氏支持者とみられる男性2人が倒れ、病院に搬送されたが、死亡した。また、消防当局によると、厳戒態勢を敷いた警察と朴氏派が衝突するなどし、60人が負傷した。

 韓国メディアによると、死亡したのは72歳と60歳の男性。2人の死因など詳細は不明。72歳の男性は憲法裁周辺の道路上で血を流して倒れていた。60歳の男性は周辺の駅地下で意識を失った状態で発見されたという。

 憲法裁付近では、弾劾に反対する集会参加者らが警察とにらみ合い。一部が「憲法裁を粉砕しよう」などと叫び、警察車両に突進し、バスを破壊。報道陣に鉄パイプのようなものを投げ付けたり、集団で殴りかかったりした。

 共同通信総務局によると、取材中の共同通信の韓国人男性カメラマン(53)が朴氏支持者とみられる複数の男から暴行を受け、頭部に全治2週間のけがをした。

 朴氏支持者と警察のもみ合いの様子を撮影していたところ、後方から投げ付けられた鉄パイプがカメラマンの顔面左側を直撃。さらに後ろから殴りかかられ、後頭部に血がにじむけがをしたという。
(引用ここまで)

 太極旗デモ参加者=パク・クネ支持派=保守派=高齢層っていうことがよく分かりますね。
 まあ、必ずしも高齢者というわけではないのですがメインの支持層は高齢者であることに間違いはないです。
 72歳の男性の死因は、最新の報道では「デモ参加者が警察車両を奪って、他の警察車両にぶつけた際にその車両のスピーカーが脱落し、男性の頭にぶつかった」というものだそうです。
 ……けっこうな混沌状態じゃないですか。
 60歳の男性の死因はまだ不明。
 その他に重体が2名。軽傷者が60名とのことです。

 判決前日に太極旗デモの主催者が「私はもう充分に生きた(ので、このデモで死んでもかまわない)」という趣旨のことを言っていましたが、何人かの人間にとっては実際の話になっていますね。
 逮捕者も出ているそうです。そりゃそうだ。
 もはや太極旗デモ参加者は捨て鉢気味。
 世の中でもっとも怖いのは、ひろゆきが言うところの「無敵の人」、すなわち持たざる者であるという話がありますが。
 それを地で行っている感じですね。

底辺の人間がゼロから金を稼ぐ方法
底辺
底辺
2013/1/17

自民二階幹事長「(韓国の次政権に)日本がなにか言うと、その逆にくる恐れもある。なにも言わない方がいい」他、日本側からの弾劾成立へのコメントいろいろ

パク大統領弾劾 岸田外相「新政権とも協力」(NHK)
官房長官 韓国新政権も日韓合意実施を(NHK)
自民・二階俊博幹事長 慰安婦日韓合意「日本から希望的観測を言うと、逆にくる恐れ ここはいわない方がいい」(産経新聞)
与野党から政治空白や日韓合意順守に懸念(産経新聞)

 韓国でプチ暴動が起きるのはまったくもって想定内の出来事なので、ここでは日本政府側のリアクションを集めてみました。
 主として慰安婦合意についてのコメントです。

・菅官房長官「今後、現政権や大統領選後の新政権との間でも慰安婦問題をめぐる日韓合意を着実に実施するとともに、北朝鮮政策や安全保障分野における日韓の協力をさらに進めていきたい」
(慰安婦合意の再交渉について問われ)「お互いに合意したわけなので、責任をもって実行に移すことが極めて重要だ」

・岸田外相「韓国は、わが国と戦略的利益を共有する大切な隣国だ」
(慰安婦合意について)「両国の政府が、引き続き、誠実に履行すべく努力していかなければならない課題だ。わが国はもちろんだが、韓国にも誠実な履行をこれからも求めていきたい」(NHK)

・稲田防衛相「ようやく去年、非常に懸案であったGSOMIA=安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定が締結されたこともあり、しっかりとこの関係を続け、同時に韓国国内の動向も注視していきたい」(NHK)

・額賀日韓議員連盟会長「「慰安婦問題をめぐる日韓合意ができて、両国が新しい未来に向かっていこうとする矢先だっただけに残念な思いだ。次期大統領選挙では、日本をめぐる姿勢で感情的になったり、過剰な反応が起こったりすることがないように望みたい」
(慰安婦像について)「韓国政府は『対応する』と明言しているわけで、もう一段、努力してほしい。『よくやってくれている』と日本人にもわかるようにしてもらいたい」(NHK)

・二階幹事長(慰安婦合意について)「どういう結果・方向をたどるかは進んでみないと分からない。日本から希望的観測で何かいうと、その逆にくる恐れさえあるのだから、ここはものをいわない方がいい」(産経新聞) 

・茂木政調会長「国際的な合意は当然引き継がれていくのが慣行だ」(産経新聞)

・細野民進党代表代行(慰安婦合意について)「順守するのは当然、韓国政府の責任だ」(産経新聞)

 蓮舫民進党代表からのコメントを探したのですが、少なくともいま現在はないようです。

 他国の政権に関してのことということもあって、ほぼ抑制されたコメントに終始しているといったところですかね。
 その中で二階氏の「日本からなにか言うと、その逆をついてくることもある(からなにも言わないほうがいい)」というコメントはちょっと光っています。
 よくも悪くも韓国とのつきあいが長く深い人物だからこそ出せるコメントではないでしょうか。

 さて、現在のところ次期大統領の最有力候補とされているムン・ジェインは慰安婦合意、THAAD配備、日韓GSOMIAのすべてについて反対しています
 THAADについてだけは「次政権で合理的な判断を下すべき」という若干トーンの落ちた話にはなっていますけども。
 まあ、「当選したらアメリカよりも先に北朝鮮に向かう」と宣言していることもあって、反米反日親北の人物であるのは間違いないところ。
 なにしろあのノ・ムヒョンの系譜を継ぐ男ですからね。

 ただ、選挙前に日本から「あいつはなー」みたいな話をするわけにもいかない。
 とりあえずは静観の構えだけども、実際には準備をしている……といったところでしょうね。国会での弾劾成立からこっちの100日間、けっこう時間はありました。大統領選は5/9との話なのでさらに2ヶ月以上の時間があります。対策も充分にできているでしょう。
 釜山の慰安婦像設置に対する強硬措置にはその面も多分にあるでしょうしね。

 そうそう、パク・クネは父親の朴正熙以来、はじめて来日しなかった(できなかった)韓国の大統領となりましたね。
 ノ・ムヒョンですら来日していたのですが(笑)。

SAPIO (サピオ) 2017年 4月号 [雑誌]
SAPIO編集部
小学館
2017/3/4

パク・クネの弾劾が8-0という完全試合で成立した理由とは?

韓国憲法裁、朴大統領の罷免を決定(中央日報)
朴槿恵(パク・クネ)大統領が10日、罷免された。

憲法裁判所は10日午前11時に大審判廷で開かれた朴大統領審判事件の宣告裁判で、裁判官8人の全員一致で朴大統領の罷免を決定した。
(引用ここまで)

 ピックアップするニュースはどれでもよかったのですが、とりあえず時間で消えない中央日報のにしておきました。

 楽韓Webでの事前の予想通りに……というか大方の予想通りに弾劾が成立し、パク・クネは罷免となりました。
 判決言い渡しの途中、セウォル号事故に関しては「大統領の職務ではない」とまっとうな話も出ていたので「おや、これはもしかして弾劾なしになるのかな」とも思っていたのですが、チェ・スンシルによる国政介入事件になってからは風向きが変わりました。それも圧倒的に。
 事前に100%弾劾になるとまでの断言は難しかったのですが、確率としては90%以上であったのは間違いなかったのです。
 日本で報道されているニュースを見ているよりも、遙かにろうそくデモ側の勢いがあったのですよ。
 「ウリとナム」論でいえば、パク・クネはすでに究極のナムとなっていたわけです。誰もパク・クネをウリと認定していない状況ではどれほど法的に理があろうとも、韓国では終わっていたということになるのでしょう。

 あえて意外な点を挙げるとすれば、8-0という完封で罷免が決まったことくらいなものでしょうかね。
 少数意見として反対したいけれども、火中の栗を拾うまでにはいかなかった……という感じだと思われます。
 今回は特別にどの判事が賛成したのかを知らせ、かつテレビカメラが法廷に入って生中継するという異常事態でした。
 その圧力によってパク・クネによって任命されていたことからパク・クネ派ではないかとされていたふたりの判事も空気を読んで弾劾に賛成。
 彼らも「パク・クネはウリではない」というように断じたということです。

 終わってみれば「国民情緒法大勝利!」ですね。
 言うなれば韓国人は彼らの「名誉革命」を成し遂げたのですよ。
 問題はその後にどんな時代がやってくるか、ということなのですが。
 なお、楽韓Webでは「大分断時代」が訪れると予想しています。
 さてはて。

大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS [オンラインコード]
任天堂
2014/09/12

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