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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

ヒュンダイ自動車労組

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ヒュンダイ自動車下請けが「なんでヒュンダイ自動車労組はこんなことができるの?」と問う。なぜなら……

【コラム】「稼ぎのいい方々なのになぜこんなことを」(朝鮮日報)
きれいに塗装されてベルトコンベアに載せらた白い車が赤くさびた鎖で縛り付けられていた。鎖には大きな錠前まで付けられている。50代の労働組合代議員が車の中に入り、別の鎖で手首を縛って車体とつなげた。決死抗戦の態勢だ。もちろんベルトコンベアは停止し、工場の業務はマヒした。労使に分かれた従業員たちは歯でかみ切ろうとしたり、押し合いになったり、足げにしたりした。 24日、現代自動車蔚山工場の作業場で繰り広げられた光景だという。

 労働運動界の暴力ざたは今に始まったことではない。ソウル・光化門広場で全国民主労働組合総連盟(民労総)が「国全体をマヒさせる可能性がある」として鉄パイプで警察官を殴り、警察車両に放火まで試みたのは2年前のことだ。その前には「希望のバス」というデモ隊が蔚山で竹やりを振り回して数十人が負傷した。これに比べれば、今回の現代自動車の暴力ざたはささいなことだ。しかし、その内幕にはウミが破れたような労働問題が見え隠れする。
   問題となっている原因の一つが仕事の割り当てだ。現代自動車は新車「コナ(Kona)」を量産するため、一部部品の生産を下請け業者に発注し、仕事が減った従業員たちを別の工程に配置しようとした。この問題に対する労組協議が1カ月以上も長引いているのだ。そして、とうとう量産スケジュールに合わせるため一部の幹部社員が工程に臨時投入されることになり、これに労組が「鎖闘争」で対抗したものだ。この過程で、高齢化した組合員たちが楽に作業できるよう、既にかなり前に下請け業者に渡していた簡易組立などの仕事まで取り返せとという労組の要求もあった。賃金削減や雇用不安を心配しなくてもいい現代自動車労組が、組合員の便宜を図って零細下請企業に既に渡していた仕事まで取り返せと要求しているのだ。

 現代自動車労使代表団が今年6月のコナ発売を前に部品製造を任せていた蔚山孝門工業団地2次下請業者のもとを訪れた時のことだ。生産状況を見に行ったのだが、下請に渡した仕事を取り返しに来たのだと勘違いした下請業者の女性従業員は「(あなたたちは)この仕事がなくても年収が9600万ウォン(約960万円)もあるじゃない。(私たちは)やっと仕事にありつけたのに。稼ぎのいい方々なのになぜこんなことをするんですか」と涙声で訴えた。どんなに頑張っても月200万ウォン(約20万円)にもならないこの女性従業員の目には、現代自動車労組が自分たちの仕事を不当に奪う悪徳資本家のように見えたのだろう。 (中略)

 現代自動車労使が締結した団体協約の規定は問題だらけだ。例えば労組が反対すれば下請業者に仕事を渡したり、海外に工場を新設したりすることも難しい。「Aボルトを締める組合員にBボルトを締めるよう仕事を移すこともできない」とまでささやかれている。長期勤続退職者の子どもを優先的に採用するなど、代々引き継いで仕事ができる「雇用世襲」条項に対して裁判所で無効判決が出たのが2013年のことだ。それでも現代・起亜自動車をはじめとするかなりの数の大企業労使でこの条項が守られている。大多数の若年層求職者・失業者は血の涙を流していることだろう。 (中略)

 非正規職員の正規職員転換・労働時間短縮・最低賃金大幅引き上げといった「労働者に優しい政策」は、現政権になってから急速に進められるようになった。それも、主に企業に負担を強いる形で推進されている。「労働積弊(長年の弊害)清算」が目的だというなら、その清算リストに既得権を持つ労組も入れなければならない。
(引用ここまで)

 先日にも書いた、 新型SUVコナ製造に関するヒュンダイ自動車労組の抵抗についての詳報ですね。
 「雇用世襲」をはじめとして韓国で結ばれている労使協定が異常だという話は何度かしていますが、本当に異常。

 記事中の「稼ぎのいい方々なのになぜこんなことをするのですか」とありますが。
 そりゃ最後の1ウォンまですべての稼ぎを自分たちのものにするためですよ。ウリの中ですべての富を囲いこみ、どこにも出さないようにする。
 囲いこみに失敗したら最後、富が流出して自分のものではなくなっていく。実際にそうであるかどうかはともかく、そう思いこんでいる。

 まあ、実際に奪われるかもしれないですしね。
 韓国の歴史(李氏朝鮮の歴史)は弱者を徹底的に搾取してきたものですから。本能的に恐れている部分はあるでしょう。
 両班がそれ以外の階層を搾取してきて、ぶくぶくと太っていった。
 イザベラ・バードは両班は「公認の吸血鬼」と呼んでましたっけね。

 現代の韓国で1000万円を稼ぐことができる職業はそうはない。それを失ったら?
 それを考えると必死になって囲いこむしかないのでしょうね。


ヒュンダイ自動車「アメリカで新型モデルがヒットしそう、国内工場もライン転換しよう!」→ヒュンダイ自労組「だったらストライキだ」→結果……

【現場から】労組にひざまずいた現代車…2日間のストで損失175億ウォン(中央日報)
現代車労使は28日午後5時から会議室に向かい合って座った。この席で現代車労組はストライキを撤回する条件として使用側が蔚山第1工場12ラインのコンベヤーベルトに乗っていた小型スポーツ用多目的車(SUV)コナ(KONA)の車体をラインから完全に下ろすことを要求した。また、コナの生産について労使が新たに協議する場を設けるよう迫った。

現代車使用側は労組要求を全面的に受け入れた。労組がストライキを撤回したのもこのためだ。ストライキ決定からストライキ中断までの一連の過程が労組主導の意思決定によって進められたと言える。 (中略)

労組は「使用側が現代車団体協約第41条に違反した」とし、使用側の追加生産の試みが「違法」と主張している。現代車団体協約第41条は「新しい機械や技術を導入して新車種を開発したり作業工程を改善したり人材を転換配置したりする場合には、計画策定後すぐに労組に通知して労使共同委員会を構成し審議議決する」と規定している。

ストライキは解除されたものの、根本的な問題は依然として残されたままだ。現代車は12月1日、コナの米国輸出を控えて生産物量を拡大しなければならない状況だ。蔚山第1工場11ラインだけでコナを生産していた現代車が12ラインでも同車の追加生産を行おうとした理由だ。この過程で労使が作業に投与する人材の1人あたりの作業時間(マンアワー協議)をめぐり、双方の見解が交錯した。車両の生産時間が足りないと判断した現代車は24日から追加人材を投入しようとしたが、蔚山第1工場労組は27日にストライキで対応した。

米国輸出はわずか1カ月後に迫っているが、初回物量の確保は依然としてはるかに及ばない状況だ。むしろ2日間のライン稼働中断で約1230台・174億6000万ウォン(約18億円)相当の損失だけを抱え込むことになった。

この過程でチェーンも登場した。現代車蔚山第1工場労組員が12ラインのコンベヤーベルトに乗っていたコナの車体に入ってチェーンでその体をドアに縛り付けた。このような行為は約40分ほど続いたという。
(引用ここまで)

 ヒュンダイ自動車がアメリカ市場における売れ筋であり、利幅、単価も高いSUVを発売するのだそうですよ。
 コンパクトSUVの新型モデルのようですね。日産ジューク、本田ヴェゼルあたりの対抗車種として製造されているようです。

 さて、このコナという車種を製造するにあたって、新しくできた中国の第5工場を当てていたそうですが予約が思っていたよりも多かったそうなのです。
 それでなくてもアメリカで販売台数が10%以上減少していたところにようやくヒットのきざしが見えてきたということで、韓国国内の蔚山工場の第12ラインをコナに転換したのだそうですよ。
 それを原因として労組がストライキ発動。

  以前もちらっと書きましたが、ヒュンダイ自動車の労使協定で車種の変更を自由にできないようになっているのです。
 企業側が希望する車種に労組の許可なくライン転換できない。勝手にライン転換したらストライキできる。
 同一車種を延々と作り続けるだけ……もうね(笑)。

 こういう側面もあってヒュンダイ自動車は一切国内工場に投資せず、海外ばかりで投資をしているのですね。4年前には生産台数の過半が海外工場のものになっていましたが、いまではどのくらいの比率になっていることやら。
 いまでは製造キャパシティとしては年間900万台を超える台数を生産できるほどに海外工場が増えています。ま、もっとも今年の売上予想は700万台以下なのですが。

 ヒュンダイ自動車労組が所属する民主労総はムン・ジェインを大いに支援してきた組織ですからねぇ……。ヒュンダイ自労組もこの世の春といったところなのでしょう。せいぜい、富を囲いこんでいればいいんじゃないですかね。

中小企業がユニオンに潰される日 (青林堂ビジュアル)
田岡春幸
青林堂
2016/9/10

ヒュンダイ自動車労組「今年の賃上げは300万円だ! 売上減少は経営陣の責任で知ったこっちゃない!」(注:300万ウォンの間違いではありません)

「1人当たり294万円」 現代自労組、業績無視の賃上げ要求(朝鮮日報)
深川由起子氏「韓国は賃金急上昇で雇用が減少」(朝鮮日報)
 終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題による 中国の制裁で危機に直面している現代自動車では、労組による今年の賃上げ要求が1人当たり年3000万ウォン(約294万円)を超えることが分かった。

 現代自によると、同社労組は純利益の30%を成果給として支給するほか、基本給を15万4883ウォン引き上げることを要求している。成果給を労組要求通り、昨年の同社の純利益(1兆7159億ウォン)の30%として計算すると、従業員1人当たりの成果給は2541万ウォンとなる。これは中小企業の大卒新入社員の年収を上回る。基本給は定期昇給分(2万8000ウォン)を含めると、賃上げ要求額は18万2883ウォンとなる。 (中略)

現代自は昨年、18年ぶりに販売台数がマイナスとなり、営業利益率が2006年以降で最低の5.5%へと落ち込んだ。今年に入っても中国での業績低迷に苦しんでいる。現代自は1−3月期の営業利益が前年同期比6.8%減の1兆2508億ウォンにとどまり、国際会計基準を採用した10年以降の1−3月期としては最低となった。1−3月期の全世界での販売台数は108万9600台で、前年同期を1.6%下回った。
(引用ここまで)
 「韓国は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で生産性を上回るペースで人件費が上昇している国だ。生産性に見合った賃金体系を構築しなければ、雇用は減らざるを得ない」 (中略)

 実際に2015年実績で韓国の完成車メーカーの平均賃金は9313万ウォン(約919万円、自動車産業協会調べ)で、日本のトヨタ(7961万ウォン)を上回っている。一方、自動車1台を生産するのにかかる時間は韓国が26.8時間に対し、トヨタは24.1時間だった。トヨタの従業員は韓国の勤労者よりも低い賃金で高い生産性を上げていることになる。

 そうした点を指摘しながら、深川教授は「学力以外の専門性や技術力を評価し、多彩な働き方を認めれば、生産性も上昇し、ゆがんだ賃金体系も是正される。労働改革を進めなければ、韓国経済は生き残ることが難しい」との見方を示した。
(引用ここまで)

 国民年金の支給額が2万6000円、それすらも加入率が70%という中。
 ヒュンダイ自動車労組は一人あたりボーナス込みで294万円の賃上げを要求。
 まあ、韓国の労組はこんなもんですけどね。

 特にヒュンダイ自動車の労組は世界最悪とも言われている民主労総に属していて、デモやストの際はその「支援」を受けられますから。
 下手にストに入られようものなら、究極的にはラインが破壊されたり糞尿をぶちまけられたりするのです。
 実際にそれで双竜自動車は経営が立ちゆかなくなってしまって、現在ではインド資本になっています。

 個人的には日本の労組は大人しすぎると思うのですが。もうちょっと内部留保を削りにかかってもいいと思うのですけどね。
 ま、それはともかく。
 現在のヒュンダイ自動車のライン工は韓国でも上の下クラスに入るほどの収入を得ています。
 韓国の金匙論でいえば、ダイヤモンドの匙、金の匙の次に位置する銀の匙くらいにはなっているのでないでしょうか。
 そして何度も書いているように、その地位はほぼ自動的にその子女に受け継がれる世襲制が導入されています。
 この世襲制はヒュンダイ自動車だけではなく、多くの韓国企業が取り入れています

 で、その一方で生産性の低さは世界でも指折り。
 給与比で見たときには中国工場の1/10ていどの生産性しかないのです。
 それでも一般の韓国人よりもはるかに稼いでいる。
 そんな貴族のような正社員の地位を、労組が売買している
 まさに現代の両班といっても過言ではない存在になっていますね。

 「両班は公認の吸血鬼」であり、ソウルには盗む側と盗まれる側のふたつの身分しかないと書いたのは19世紀末に朝鮮半島を旅行したイザベラ・バードでした。
 そこから120年が経過し、足かけ3つめの世紀になろうとも、構造自体がまったく変容していないのですね。
 韓国人の骨の髄にまでしみこんだ風習であるといえるでしょう。
 これからも変わることはないのですよ。

椅子取りゲーム―韓国サンヨン自動車労働争議の真実― (韓国のベストセラー作家、孔枝泳が描く初のルポ作品 !)
孔枝泳
新幹社
2015/8/25

韓国人教授「労組が原因でヒュンダイ自動車は没落していく」……でも、それが韓国人というものです

「労組が作業場を完全掌握…現代自動車、第2の韓進海運になりかねない」(中央日報)
――類例がない矛盾とは何か。

「大韓民国は過去の成功要素がブーメランになって足を引っ張ったりする。現代自動車の最初の矛盾は『技術主導的フォーディズム(ベルトコンベア大量生産体制)』だ。最高の技術力と単純労働力の結合だ。こうした方式では日本のように熟練した労働力が出てくることはできない。職人の輩出より労組の統制が強化されるほかなく、これを経営陣が黙認してきた。協力会社まで総動員する韓国的システムにより世界進出まで成功したが限界に達した」

――また別の矛盾は。

「消えた熱望だ。これまで労働階級は熱心に働いて単純肉体労働から抜け出し身分上昇を試みた。そうして走ってきて一定程度成功した。だがいまはアイデンティティ混乱期だ。会社では労働者だが作業服さえ脱げば平凡な中産層の家長だ。次の目標を露呈できない時期に、これを内部だけで燃焼させたわけだ。労働運動が本来の軌道から逸脱して社会的孤立を自ら招いたという話だ。階級的連帯(class solidarity)でなく内部者連帯(insider solidarity)に変質していった」

――内部者連帯とは何か。

「通貨危機翌年に現代自動車は1万人に迫る組合員を整理解雇した。それから数カ月後に起亜(キア)自動車を買収した。不信とトラウマが労組を戦闘的にした。その後現代自動車労組は利益最大化のために外部者を好んで犠牲にさせる戦略を駆使してきた。「仕事は少なく」「お金は多く」「雇用は長く」という3種類の目標がすべてだった。この渦中に作業場は労組代議員によって完全に掌握された。労組対経営の権力比率は90対10だ。中間管理職はただ顔色をうかがうばかりだ」

――それでもこれだけ成功したのではないか。

「現在の現代自動車労組組合員は4万8000人だ。社員の平均年俸は9600万ウォンだ。これが適切な寄与分だろうか。私は同意し難い。外国工場での利益を持ってきたかもしれない(詐取の可能性)。また、牙山(アサン)工場の生産性は蔚山より高い。だが成果給は同一だ。典型的な便乗だ。労組との協議を経なくては決して解雇できないが避けられない場合は非正規職を活用することにした。雇用安定のために労働階級連帯を自ら破棄したのだ。公益を破る労組は階級組織ではない。利益団体だ」
(引用ここまで)

 「国民間の格差による分離」は世界のトレンドであって、韓国はそれの最先端を行っていると言っても過言ではありませんね。

 ヒュンダイ・キア自動車の工員となるだけで年収1000万円。
 企業本体が弱っていてもストを連発して昇級ゲット。
 生産性は半分で賃金は倍。最新の中国工場と比べたら経済的生産性は1/10以下
 そんな連中が経営権までも要求する。
 ワールドカップが見たいから就業時間中の休憩を要求する。しかも賃金はもらうという前提で。
 工員の子女は世襲でその地位を引き継ぐことができる
 これはヒュンダイ自動車労組ではありませんが、正規職の売買に手を出していたなんてところもあったのは記憶に新しいところ。

 こんな風にして特権を得ている人間がそこから降りようとするわけがない。
 むしろ、海外の工場が順調だと聞けば労働争議を輸出しようとして、自分たちと同じ水準に引き下げようと目論むほど。

 大多数の常民が一部の両班に血を吸われるようにして生きていくしかない。李氏朝鮮からの伝統でしょう。
 格差はアメリカ並みなのに、創業して成功するという事例が少ない。「世界の富豪リスト」に掲載された韓国人は全員が相続型
 もう構造自体が詰んでるんですよ。
 そりゃあ、元在韓日本大使だって「韓国に生まれなくて本当によかった」くらいのことを言いますわ。

これも角川フェアの50%オフ対象本。
お金の流れで読む日本の歴史 元国税調査官が「古代〜現代史」にガサ入れ
大村大次郎
KADOKAWA / 中経出版
2016/3/14

韓国政府「ヒュンダイのストで下請けが弱ってる。強制調停も」 → ヒュンダイ自労組「じゃあ、15万人規模の全面ストライキで対抗だ!!」

「高賃金労組のストは問題」 韓国政府が現代車緊急調整権を検討(中央日報)
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現代車グループ労組 「政府緊急調停権発動時はゼネスト」(聯合ニュース/朝鮮語)
イ・ギグォン雇用部長官は先月28日、早期に現代車労使間の合意がなされず、ストライキが続くならば、緊急調停権発動を検討すると明らかにした。
緊急調停権は労組のストが国民の日常生活を危険にさらすか、国民経済に悪影響を与えるおそれがあるときに発動する。緊急調停権が発動されると、労組は30日間ストが禁止されて、中央労働委員会が調整を開始する。

金属労組現代車グループ支部支会代表は同日の会議で「政府が現代車労組のストに緊急調停権を発動する場合、現代自動車グループ系列会社に所属すべての労組は全面ストライキに入っていく」と決意した。
金属労組現代車グループ支部支会は現代車、起亜車、現代ロテム、現代製鉄、現代ケピコなど現代車グループの主要系列会社労組が所属された。4万4千人の現代車労組員をはじめ、総組合員の数は9万8千人にのぼる。
これらの関連会社は、来年度の賃金引き上げ案などをめぐり、賃金・団体交渉を行っており、労働委員会の「争議調停手続」を完了したので、ストライキに入っても違法ではないというのが、金属労組の判断である。
さらに、金属労組は11日、中央執行委員会を開き、政府の現代自動車ストライキのための緊急調停権発動時、金属労組傘下の240の事業所、15万4千人の組合員全体がゼネストに入る案を検討することにした。

金属労組の総力闘争には、野党議員も加わった。
現在、国会環境労働委員会は、与党セヌリ党が6人だけで、加えて民主党7人、国民の党2人、正義党1人など野党が多数を占めている。
これらの野党議員は、政府の緊急調停権発動の検討が労使関係を悪化させる無理との判断の下に、金属労組と連帯して緊急調停権反対に乗り出すことにした。雇用部国政監査でも、これを積極的に問題視をする方針である。
環境労働委イ・ヨンドクら民主党議員は「現在の労政関係は、通貨危機以来最悪の状況に駆け上がっている」とし「対話と妥協ではなく、葛藤だけ助長する政府の強硬対応を野党議員は絶対に黙認していない」と明らかにした。

政府は、現代車グループゼネスト決議は違法ストライキの可能性が高いと反対の立場を明らかにした。
雇用部林敍情労使協力政策官は、「個々の事業場の事案ではなく、他の事業場スト連帯してストライキを行うことは、合法ストライキの範囲を超えている」とし「現代車労組は強硬闘争ではなく、労使妥協で問題を解決しなければならない」と述べた。
(引用ここまで)

 韓国政府がヒュンダイ自動車のストライキに対して「このままでは国民生活に問題が出る」として長期化するなら強制調停に出ると宣言。
 ヒュンダイ自動車がストライキしている間、下請けは部品納入ができずにいるということから緊急調整権を発動する可能性があると発言したわけですね。
 それに対してのヒュンダイ自動車労組の返答が「もし、政府が強制調整権を発動するのであればヒュンダイ・キアのグループ全体、いや金属労組全体でゼネストに入る」とのこと。
 最大で15万人規模のゼネストだそうですよ。

 おまえら(韓国政府)がやるっていうなら俺たちもやってやるぞと。
 韓国では上の中に位置する年収1億ウォンが一山いくらでいるようなヒュンダイ自動車の労働者が「まだだ、まだ足りない!」って叫ぶというね。
 年収1億ウォンでもまた昇給を要求するし、ボーナスも要求。
 労働者として世襲を認めさせて、さらになんだったらワールドカップがあるから、就業時間中の視聴を許可しろ。もちろん、その間の賃金は支払えなんて言ったりするような連中です。
 そりゃまあ、海外生産の規模が増えるのも当然か。

 その一方でソウル大学の大学生であってですら「この国では金のスプーンをくわえてこなければ負け組」と自殺する。
 高齢者自殺率は世界一、全体の自殺率はWHOによる世界統計で2位、OECDでも1位(10年連続)。

 労働組合というものは本来であれば社会主義的な存在で労働者のより平等な扱いを求めるものなのですが、これが韓国に入るとウリとナムで染められて自分たち以外はどうでもいいというような組織に変貌。
 社会の歪みとかどうでもいい組織となるのですね。なかなかに興味深いなぁ……。

週刊エコノミスト 2016年10月11日号 [雑誌]
週刊エコノミスト編集部
毎日新聞出版
2016/10/3

韓国ヒュンダイ自動車、またもやストライキ → 韓国雇用労働部大臣が激怒「おまえらさえいなけりゃ富の配分もまともだったのに!」

イ・ギグォン長官「現代自動車賃金9700万ウォン、協力会社は、情熱ワーク」(マネートゥデー/朝鮮語)
イ・ギグォン雇用労働部長官が18日、5年連続のストライキに出た現代自動車に向かって決心して批判した。 平均9700万ウォンに達する現代自動車労組の高い賃金が2・3次協力会社の「常時情熱ワーク」によって支えられているというものである。
長官は同日、政府世宗庁舎で「2016年下半期の主な雇用労働政策の方向」のブリーフィングを持って「現代車組合員の給与が平均9700万ウォンであることが、ひたすらその組合員だけの努力の対価なのか、それとも2・3次協力メーカーの対価も含まれているではないか冷徹に判断して見なければならない」と明らかにした。

この日発表された後半の雇用労働政策の核心方向に大臣は、青年雇用拡大を挙げた。
ただし、6月、青年失業率が10.3%を記録するなど、既存の雇用サービスセンターでは限界があるだけに、大・中小企業の格差解消を介して青年たちが行くべき中小企業を育成しなければならないと、この長官は強調した。

現代車の発言も、このような文脈で出てきた。大臣は「自動車業界の元請を100と見たとき、1次サプライヤーは64、2次協力会社は34、3次協力会社は、29レベル」とし「このような統計を見ると、2・3次の労働者たちの努力の対価を(元請が)持っていっているではないか、いわゆる常時的な情熱ワークが行われているのでは冷徹判断しなければならない」と述べた。
続いて、この相は、「2・3次協力会社の労働条件を改善し、元請が自制していれば、2・3次協力会社に私たちの青年たちが、はるかに多くの就職することができた」とし「(ストを通じた賃金引き上げ要求が)青年の就職希望を奪う利己的な行動であることができる部分を現代車労組と組合員が深く認識しなければならない」と述べた。

現代車労組は先に6日から13日まで行われた争議行為賛否投票を介して86.3%の圧倒的賛成率で可決させた。来る19日、一部の事業場が部分ストに入る。来る22日には、起亜自動車、韓国GMと一緒にゼネストに突入する計画だ。

(引用ここまで)

 雇用労働部の長官、日本でいえば経産大臣だか厚生労働大臣あたりから「もうヒュンダイ自動車労働組合はいい加減にしろ」と苦言。
 正規労働者であれば1000万円クラスの収入があるにも関わらず、もっとくれとねだりまくり。
 「彼らのその強欲さがなければ、もっと他の雇用が増えていたのではないか」とまで言及。
 なかなかありえない話ですね。

 ですが、そうやって一部の「上層国民」が「9割の豚や犬」である民衆を搾取する、というのは李氏朝鮮以降の伝統なのです。
 甲乙葛藤=カプチルで搾取しまくる。
 元請けが下請けに非常な値段で仕事を出す。下請けはそれがないと生きていけないからやらざるをえない。
 そして、その下請けも2次下請けに出すというようにして立場が変われば甲乙入れ替わって搾取する。
 だからひとりあたりのGDPでは伸びているように見えるのだけども、富が偏在していてちっとも平均的ないい暮らしが見えてこない。

 韓国人も実はそれを望んでいるんじゃないかなぁ……と思うことが多々ありますね。
 富を偏在させておくことで、自分もいつかそこに入り込めるチャンスがある、というようにしておきたい。
 自分も徹底した甲になりたい。
 そして「民衆なんざ9割が豚か犬だ」って心の中で思っていたい。ただし、口にすると炎上して身を滅ぼすので言わないようにしたい。
 なにしろ本当のことですからね。人はなによりも本当のことを言われたときに激怒するのです。

 下層の人間が「民衆はブタだ!」とか言ってもさほど威力はありませんが、本当に豚扱いしている公務員2級試験に受かるような上級国民から言われるからこそ威力があった。真実なだけに。
 ソウル大学に行くほどの実力があった人間が「この国は土匙をくわえてきたらもうおしまいなんだ」といって自殺するから説得力があった、というのと同じことで。

 先日も「過激な闘争しか手段が残されていない」(となる前になんらかの対策を政府は出せ)という記事がありましたが。
 こうして青年層の失業率が上昇すると、どんどん社会不安が増えるんだよなぁ……。
 ヨーロッパの混沌は移民問題とそれに伴う部分のある雇用問題が理由の大半ですから。
 移民もなしにそういう問題に直面できるのだから、韓国はすごいですよね(棒読み)。

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年収1000万円のヒュンダイ自動車従業員、「もっと寄越せ!」とスト実施へ

現代自動車労組がスト実施を賛成多数で承認、賃金交渉が決裂(ロイター)
韓国の現代自動車の従業員が、ストライキの是非について投票を行い、賛成票が多数を占めた。労働組合の広報担当者が15日明らかにした。年次賃金交渉の決裂を受けたもので、合意に至らなければ22日にも開始する予定だ。

投票では79.3%がストに賛成した。賛成票の数は、労組に加入している韓国国内の同社従業員4万7262人のうち69.7%に相当する。

現代自では労組設立以来27年間のうち4年以外は毎年ストが実施され、総額14兆4000億ウォン(141億ドル)相当の生産に影響が出たという。
(引用ここまで)

 そりゃまあ、今世紀になってからヒュンダイの工場が韓国国内に作られなくても当然ですわ。
 ヒュンダイの労働者は平均年俸1000万円という、韓国では破格の待遇をすでに受けているのですが。

 それでもまだ足りないと叫び続ける。
 ウォン高で韓国国内の工場が生産効率を落としている状況でも、まだ足りないと。
 27年間のうち、24年でストを実施して会社に1兆4000億円以上の被害を与えておいてもまだ足りない。

 なんつーか……強欲ですよねぇ……。
 こういう風に富の偏在がひどすぎて、国全体が成長すらできなくなろうとしているのに。
 ま、韓国らしいといえば韓国らしい所業です。
 強欲すぎてなにもかも失うことにならないといいのですけどね。

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もはや現代の両班と化したヒュンダイ自動車の労働者、労働生産性は半分で賃金は倍?

生産性が全く伸びない現代自の韓国工場(朝鮮日報)
現代自の平均賃金、8年間で倍増(朝鮮日報)

> 最も代表的な指標に「組み立て生産性(HPV)」がある。自動車1台を生産するのにかかる平均時間のことだ。この数値が低いほど優秀な工場とい うことになる。統計を見ると、韓国国内にある現代自の工場は1台当たりの投入時間(2011年基準)が31.3時間で、最も高い数値を示している。これに 対し、現代自アラバマ工場は14.6時間、現代自北京工場は19.5時間にすぎない。(中略)

 生産性が低いと、売り上げに占める人件費の割合が高くなってしまう。全世界の自動車メーカーの中でも、現代自は売り上げに占める人件費の割合が最高水準 になっている。韓国国内にある現代自の工場は、昨年43兆1624億ウォン(現在のレートで約3兆9219億円)の売り上げを記録した。一方、総給与は5 兆6440億ウォン(約5128億円)で、売り上げの13.1%に達している。世界的ライバルのトヨタが8%前後だということを考えると、かなり高い数字 だ。
(引用ここまで)

> 現代自労働者の年間所得は、04年の4900万ウォン(約445万円)から12年には9400万ウォン(約854万円)となり、8年間で2倍近く増えている。こうした傾向が続く場合、平均賃金は間もなく1億ウォン(約908万円)に迫る見込みだ。
(引用ここまで)

 生産性はアメリカ工場の半分。
 でも給料は日本人以上。
 これはすごい。

 ほとんどキセルをくゆらせる(両班の動きの代名詞)ように働いているだけで年収850万円。
 まさに現代の両班ですわ。
 ワールドカップが見たいから休ませろといい、さらにその間の給料は保証しろという(これはキア労組ですが)。

 正規労働者のピンハネした給料は他から持ってくるしかないのですよね。ヒュンダイが魔法のポケットを持っているわけでもないので。
 それは非正規労働者であったり、海外の労働者だったりするのですが。
 まあ、労組にとっては労組に属していない輩は人間ですらないので、そうは扱わないでしょう。
 ちなみにこの間の「ホワイトハウスさん、なんとかして!」って叫んだヒュンダイ自動車の労働争議は「非正規雇用をなくせという判決を遵守しろ」というものだったそうで。

 労働者側もこのおいしい果実を手放すまいと、正規労働者の立場を世襲させようというような「努力」をしているのですけどね。
 本当に両班ですわな……。

韓国両班騒動記 “血統主義”が巻き起こす悲喜劇/尹学準
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