楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

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サムスンがスマホ爆発でのユーザー流出阻止に必死。「いまギャラクシーS7に変えてくれたら来年のS8発売時に再交換できます!」

スマホ爆発:サムスン「iPhone 7韓国発売日にギャラクシーS8と交換」(朝鮮日報)
 米国・中国などで先月発売されたアップルの新型スマートフォン「iPhone 7」シリーズが21日、韓国国内でも発売された。iPhoneには熱狂的なファンが多い上、今回のサムスン製新型スマートフォン「ギャラクシーノート7(Galaxy Note 7)」発売中止でノート7ユーザーが交換する新製品を探している中、韓国のプレミアム・スマートフォン市場を覆す大きな変化が起こる可能性もあるとの声が聞こえてくる。

 こうした状況に対抗しようと、サムスン電子ではノート7を「サムスン製スマートフォン」に交換した場合、来年の新製品ギャラクシーS8に後日再交換する「破格の補償案」を打ち出そうとしている。

 同日、大手携帯電話キャリアのSKテレコムはソウル市内の江南区内の直営店で、KTは光化門のKTスクエアで、LGユープラスは江南区内のCOEX店・釜山市内の明倫路店・済州市庁店など全国9店舗で、iPhone 7シリーズ発売イベントを開催し、会場には数百人が集まった。この日の午前8時、ソウル・光化門のKTスクエアでiPhone 7を最初に買った実業家ユ・ビョンムンさん(25)は「新しいiPhoneを買おうと四日間待っていた」と語った。ユさんは18日午後5時30分から四日間にわたり同店の近くで夜を明かしたのだ。業界では、14日から20日までのiPhone 7予約期間に合計40万−50万台の申込があったと見ている。これは、前作の「iPhone 6s」予約に比べ約2倍多い。

 市場の最大の関心事は、ノート7ユーザーのうちどれくらいの人数がiPhoneに乗り換えるかだ。韓国で販売された55万台のノート7のうち、交換・返金が行われた後、他製品に乗り換えた割合は10%に過ぎない。まだ50万人前後がどうするか決めていないのだ。韓国科学技術院(KAIST)経営工学部のイ・ビョンテ教授は「現時点ではノート7を交換していないユーザーがiPhone 7を選ぶのか、簡単には推測できない。ただ、アップルのiPhoneに一度乗り換えたユーザーを取り戻すのは難しいだろう」と語った。業界関係者は「iPhone 7が出る前の今年7−9月期における韓国スマートフォン市場のシェアはサムスン電子が65%前後、次いでLG電子の20%前後で、アップルは15%前後だ。iPhone 7の発売により、アップルと韓国メーカーのサムスン電子・LG電子の競争構図に変化が起こるのか気になるところだ」と行った。

 iPhone 7発売に対抗して、サムスン電子では「ノート7のユーザーがギャラクシーS7やノート5などサムスン電子のスマートフォンに交換すれば、来年発売されるギャラクシーS8やノート8に再び交換できようにする」という戦略を内部方針として打ち出した。サムスン電子はこれを来週にも発表しようと、大手携帯電話キャリアなどと協議を進めている状況だ。

 これは、ノート7のユーザーが同じ「サムスン製スマートフォン」に交換すれば、クーポンや通信費割引など最大10万ウォン(約9000円)の特典を付けると先に発表していたものに比べ、かなり思い切った補償案だ。また、ノート7発売時に好評だった「ブルーコーラル」モデルなど新色のギャラクシーS7新製品も来月中に発表することにしている。
(引用ここまで)
 素直に交換に応じなかった人たちの思惑通りになってきましたね。
 ゴネれば餅がもうひとつもらえるのは韓国の風土なのです。

 ただなぁ、交換対象がギャラクシーS7→ギャラクシーS8っていうのはちょっと違う気がする。
 ギャラクシーS7ではなく、あえてギャラクシーノート7を購入した人にはそれなりの理由があるのですよ。最新ではあっても、わざわざ高額な商品にしているのですから。
 「思惑通り」のエントリでもちょっと書いたように5.7インチの大画面を持つファブレットであるということも大きいでしょう。ペンが使えて収納のできるというのも小さくない要因。
 大画面がいいという人は老眼の問題もあるだろうなぁ。

 そういう「こだわりのあるユーザー」だからこそノート7を選んだのであって、5.1インチのギャラクシーS7にはしないんじゃないかなと。5.5インチのS7 edgeであればまだ分かりませんが。
 どちらかというとユーザーの傾向としては新しいものを好みそうなので、同じ5.5インチでもiPhone7 Plusを選びそうですけどね。

 でもって、一度iPhoneにしてしまったらなかなかAndroidには戻らないだろうなぁ……というのも実際。とはいえ、ギャラクシーノート8にするとなると1年待つわけで。
 ……そもそも爆発させるなで終了ですな。

自爆装置ステッカー 自爆ボタン ダミー 再帰反射でよく目立つ 自爆装置
反射ステッカー工房
2015/11/9

関空でギャラクシーノート7から発煙。持ち出せないと言われて腹立ち紛れに分解した外国人とは?

関空でサムスン新スマホから発煙、持ち込み禁止に立腹の乗客がバッテリー外す(産経新聞)
 韓国サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」から発煙・発火事故が相次いでいる問題で、今月18日に関西国際空港内で、ノート7が発煙するトラブルがあったことが21日、国土交通省への取材で分かった。

 航空関連施設での国内初のトラブルとみられる。

 同機種をめぐっては、国交省が今月15日、安全運航の観点から、航空機への持ち込みの全面禁止を国内の航空会社に指示している。

 国交省などによると、18日昼ごろ、関空第2ターミナルの国際線保安検査場のX線検査で、係員が出国しようとした外国人乗客の手荷物の中からノート7を発見。持ち込めないことを伝えたところ、腹を立てた乗客が無理やりバッテリーを外そうとし、発煙したという。けが人はなかった。
(引用ここまで)

image

 関空の第2ターミナル。現状ではLCCのピーチが専有している場所ですね。
 ピーチが就航している路線は韓国、中国、香港、台湾のみ。

 サムスン電子がギャラクシーノート7を販売していた国は10ヶ国。韓国、アメリカ、カナダ、プエルトリコ、メキシコ、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、UAE。
 中国では先行販売がありましたが、2000台に満たないていど。
 うーん、かぶりが多くて絞るまでにはいかないか。でも北米は除外できますね。

 じゃあということで時刻表を見てみる(ピーチ時刻表PDF)。
 これによると昼頃に出国手続きをしなければならない(X線検査を受けなければならない)路線は12:35発のソウル便か、14:00発の釜山便。11:05発の高雄便は10時台に受けなければならないことを考えると、ちょっと「昼頃」というには厳しいかな。
 それ以外の関空第2ターミナルからの便は朝か夕方以降のもののみ。

 ソウル便か釜山便で決定でしょう。「電源を切れ」ではなく「持ちこみ自体お断り」になったのが今月15日。それ以前に訪日していて、18日に帰ろうとしたら断られた……という感じかな。
 いや、だからといって「腹立ち紛れにギャラクシーノート7を分解した外国人乗客」が韓国人であるとはかぎりませんけどね。 
 アメリカでも同じように持ちこみ、輸送を断られた乗客が捨てるしかなくて「この保証はどうなるんだ」なんて話になっているそうですが。どう対応するんでしょうかねぇ……。

 あ、ギャラクシーノート7はバッテリーの取り外しができる仕様にはなっていません。なので、バッテリーを外すには分解する必要があるのですよ。
 ちなみに航空各社に「バッテリーを取り外しても輸送できません」と追記っぽく書かれているのですが、この事件を受けてのことかもしれませんね。

交渉人・爆弾魔 (幻冬舎文庫)
五十嵐貴久
幻冬舎
2013/11/6

ギャラクシーノート7の交換・返金に応じた韓国人はわずか10%……残りの90%が狙っているものとは?

「ノート7使い続ける」というマニアたち…サムスン、どうする?(中央日報)
8月中旬に予約注文でギャラクシーノート7を購入した会社員のパクさん(43)。9月初めに発表された1次リコールの時も交換を受けなかった彼は、生産中止発表後も確固として「交換してもらうつもりはない」と周辺に明らかにする。まず時間がない。予約購入者は先に電話で交換を申し込み、相談員が教える指定代理店を訪れるか郵便局宅配で製品を送らなければならない。パクさんは「案内文は読んでも複雑で、会社の仕事がとても忙しくこんなことに身を入れる時間はない」と話した。ノート7の機能はすべて気に入っており他の携帯電話に替えたくもない。彼は「来年初めまで待ってギャラクシーS8に替えることができるならそうしたい。ノート7の大画面とカメラ機能ともに満足しているのに、仕様が低いスマートフォンに乗り換えたくない」と話した。

9月中旬のリコール問題で一度ノート7を交換したキムさん(48)も「今度は交換するつもりはない」と話した。前回の交換も1時間も待たなければならなかった。彼は「心理的に再び代理店を訪れる気になれない。また、使うほどにこれほどの携帯電話はないようで替えたくない」と話した。

ギャラクシーノート7の生産中止発表後も交換や払い戻しの意思がないという顧客は1人や2人ではない。生産中止後に移動通信代理店で交換・払い戻しが始まったのは13日。

営業日基準で4日が過ぎたが、韓国国内55万人のノート7ユーザーのうち交換・払い戻しに出た人は10%に満たないものと移動通信業界は集計する。世界的にもまだ100万人を超える消費者がノート7を使っていることがわかった。

これらの相当数はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じ、「ノート7を替えるつもりはない」と明らかにしたりもしている。同徳(トンドク)女子大学国際経営学科のチェ・スンファ教授は「現在ノート7を所持する消費者は新製品が発売されると同時に購入したという点から、新しい機能を重視するアーリーアダプターだろう。ノート7が新たに搭載した機能が安全問題よりはるかに重要と感じる消費層である可能性が高い」と分析した。ノート7を「レアアイテム」と考えて使い続けたり保管しようとする消費者が多いだろうという話だ。

だが、年末までにノート7の交換・払い戻しを受けなければ損害はさらに拡大する見通しだ。まず海外旅行に行く際に持って行くことができない。これまでにノート7の機内への持ち込みを禁止した海外の航空会社は日本航空と全日空、エアアジア、シンガポール航空、カンタス・オーストラリア航空など10社を超える。

米国の航空機は状況がさらに深刻だ。米連邦航空局(FAA)は16日にノート7の機内持ち込み禁止令を出し、「該当機器を持って機内に入るのは犯罪とみなす」と明らかにした。ノート7を持って飛行機に乗り見つかれば最大で17万9933ドル(約1873万円)の罰金を払わなくてはならず、隠して持ち込み摘発されれば最大10年の懲役刑に処される。

来年から安心してノート7を使うこともできない。ソフトウェアアップデートが難しくなり、故障しても部品を調達できず修理を受けられなくなる可能性も大きい。もしも来年に気が変わっても交換や払い戻しを受けられないばかりか、来年以降ノート7でバッテリー発火事故が起きても責任所在が不明でどれだけ補償を受けられるかも明確でない。ミングルスプーンのソン・ドンヒョン代表は「市中のノート7が完全に回収されていない以上、追加で発火事故が起きるたびにサムスン電子はイメージに打撃を受けることになる。こうしたリスクを完全に除去するにはもう少し積極的に交換・払い戻しを促さなければならないだろう」と話した。
(引用ここまで)

 正直なところ、ギャラクシーノート7は発表当初から気になっていたのです。
 長らく楽韓Webを読んでいるかたはご存じでしょうが、うちはデジタルガジェットについてはアーリーアダプターを自認しています。
 ペンが使えて、かつ収納場所があるというファブレットはこれきり。「収納できる」というのがよいのですよね。……なくすので。
 ま、その一方でいわゆる「edgeスタイル」のディスプレイ側面が湾曲しているアレが嫌いなので、買うことはなかったでしょうけども。

 最近購入したZenpad3でけっこう満足しているのですが、たまーにスタイラスペンが欲しくなりますね。
 ま、Zenpad3はZstylusに対応していないのですが。

 そんなわけで、こういったガジェット好きの気分というのは分からないでもないのです。
 ただ、韓国の場合は確実にもうひとつの需要というものがあると思われます。

 それはこうして保持しておけば、よりよい条件で交換・返金ができるようになるのではないか、と考えている層の存在。
 韓国で徳政令が度々出るという話は以前のエントリでもしましたが、そんな場合でも「いや、応じないよ」という層が相当にいるのです。
 もちろん、借金を真面目に返そうというのはではなく、さらなる減免があると思っているのですね。
 彼らの弁では「政府は負債がありすぎて困っているからこそ、こうして債務減免措置を執っているのだ。返さずにいればもっと困って、さらに減免率が上昇するに違いない」とのこと。
 借金の場合はそうやって待ち構えているだけでも利息が上積みされていくので、戦略としては根本なところから間違っているような気がするのですが。

 今回の場合であれば返金だけではなく、新機種のクーポン等の発行まで狙っているって感じかなぁ……。
 これも一種の被害者商売ってところでしょうかね。
 家屋全焼のリスクを冒してまでやるような話ではないと思うけどなー。

火薬のはなし 爆発の原理から身のまわりの火薬まで (ブルーバックス)
松永猛裕
講談社
2014/8/20

【画像あり】ギャラクシーノート7、航空機から完全出入禁止【行ってみた】

 仕事帰りに浜松町駅を通過しようとした時に、ふと「おっと、ここからモノレールに乗れば羽田空港じゃない?」と気づきまして。さっそく国際線ターミナルへ行ってきました。

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 ギャラクシーノート7、持ち込み一切禁止処分。
 こうして「お知らせ」を掲示しているのは日本航空だけでしたが、空港内ではいくつかの航空会社から「連邦航空局からの通達でギャラクシーノート7は持ち込めません」とのアナウンスがありました。
 韓国では出国時にサムスン電子の臨時カウンターで代替スマートフォンを渡しているとのこと。
 アメリカから帰ってくるときに持ち込みを拒否されている韓国人もいるようですね。捨てざるを得ないようです。

 全日空はまだ以前の電源を切ってくれバージョン。
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 あと日航も英語と日本語で若干表現が違ってました。

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 日本語版だと「発火」なのですが、英語版だと「explosion /exploded」とさらに直接的な表現。
 英語圏での認識ではfire incidentではないということですね。

 夜の空港見学が思ったよりも楽しかったので、暇があればおすすめ。

ハッカ油P 20ml
健栄製薬
2007/8/15

ギャラクシーノート7:例のバッテリーの認証機関、サムスン電子の内部にあった……自家薬籠中の物ですか

サムスン、スマホのバッテリー試験は業界公認施設で実施せず(WSJ.com)
「サムスン電子、バッテリー自体の認証が火呼んで「WSJ ...サムスン側 "CTIA認証された実験室」(ニューシス/朝鮮語)
サムスン電子のギャラクシーノート7生産中止の事態は、スマートフォンメーカーがバッテリー適正テストなどの認証までも一緒くたに行っていたために招いた「利益相反」の問題による「実機」であるという診断が提起された。

アップルをはじめとする主要企業が第三者機関でテスト認証を受けるのとは異なり、社内(in - house)で関連する手続きを進めている実験室の職員が製品の発売を急ぐ経営陣の意向を無視できなかったことを意味する。

16日(現地時間)米国のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、北米無線通信協会(CTIA)側を引用して、サムスン電子が2009年以降、この団体が認証した社内(in - house)バッテリー室を運営してきたと明らかにした。WSJはサムスン電子がアップルをはじめとする主要スマートフォンメーカーの中で、これらの社内設備を利用してきた唯一のメーカーと説明した。

サムスン電子など米国でスマートフォンを販売するメーカーはCTIA側が付与する認証を受けなければならない。スマートフォンメーカーはそのためにCITAが指定された28件あるいずれかの認証施設でテストに合格しなければならない。サムスン電子はスマートフォンメーカーの中で唯一、団体が付与する認証を受けて、独自の実験室を運用してきたことをWSJは伝えた。

この新聞の問題提起は、CTIA側からバッテリーの品質テストに関連の技術力を認められて実験室を社内に運営してきたことが、結果的に「握手」として作用したという意味で解釈できる。アップルより新製品を先に発売しなければならないという社内の空気が、実験室で勤務する従業員にかなりの圧力として作用した可能性があるという意味である。スマートフォンを作るメーカーがバッテリー適切実験認証まで一緒にしており、利益相反の問題が浮き彫りになることができるという意味である。 (中略)

サムスン電子側は17日、ニューシスとのインタビューで「CTIAは全世界でのバッテリー実験室を28件認めている」とし「その中でサムスン電子の研究室は、スマートフォンメーカーの中では唯一の認証を受けたところだ」と述べた。彼は、「他のメーカーは、この団体の資格を得なかったため、第3の場所で実験をしている」とWSJの指摘に異議を提起した。
(引用ここまで)

 CTIAは無線技術一般に関しての団体で、Bluetoothの互換性確認とかを行っているところですね。
 実際にCTIAのサイトでテストラボの一覧を見ることができます。確かにバッテリーのところにサムスン電子があります。

 ウォールストリートジャーナルによるとモトローラ(レノボ)とマイクロソフト(ノキア)もCTIAからバッテリーについての認証施設運営の許諾を得ているのだけども、現在は運営していないとのこと。
 第三者機関にテストを委託して合格という部分に意味がある、と判断したのでしょう。

 まあ、これやっちゃったら実際に意味ないしなぁ。
 自社でテスト・合否判定・認証して販売許可。どこにも監視としての役割がなくなってしまう。
 厳格にテストをやっているのであれば、自社内でのテスト環境があることから開発速度に利益があるでしょうけどね。

 開発側の社員がテストラボにやってきて「いやぁ、まいったよ。このままじゃiPhoneの発表までに間に合いそうにないなぁ」ってチラチラ見てきたら、それに抗うことができるかっていうことです。
 韓国社会の「上のものには逆らえない」かつ、「ウリの利益は最大限守る」のふたつがあり、実際に航空機の操作ミスすら指摘できず日本に比べて671倍の偽証罪のある国で、「厳格なテスト」ができるものか……と。

 ま、このあたりも爆発原因のひとつではあるでしょうかね。複合要因だとは思いますが。

脱・中国で繁栄する日本 国を滅ぼす朱子学の猛毒を排除せよ
井沢元彦
徳間書店
2015/11/25

ギャラクシーノート7爆発事件に見る、「韓国経済成長の限界点」……もうどこからもパクれない!

【社説】サムスンの危機に見る韓国経済の成功方程式の限界(朝鮮日報)
米国のコンサルティング会社、インターブランドの先週の調査によると、サムスンのブランド価値は世界7位だった。6位のIBM、5位のトヨタ自動車を僅差で追うレベルまで躍進した。ギャラクシーSシリーズに代表されるように、サムスンだけが韓国の企業の中で唯一、高級かつ有名なブランドというイメージを持っているのだ。

 サムスンがこのようなブランド価値を築き上げるまでには膨大な努力と投資が必要だった。1993年の「新経営」宣言以降、量ではなく質に注力してきた結果だ。「嫁と子ども以外は全て変えろ」と李健熙(イ・ゴンヒ)会長が社員にはっぱをかけたように、サムスンは低品質・安物というイメージから抜け出すために血のにじむような努力を重ねた。携帯電話の不良品15万台を焼却処分するという「携帯電話火刑式」まで敢行した。このように苦労して築き上げたブランドイメージと消費者の信頼が、ガラガラと崩れる危機に直面しているのだ。(中略)

 ギャラクシーノート7の一連の騒動は、これまで上昇気流に乗っていたサムスンの「成功方程式」が限界に達したことも示している。サムスンは先行者をまねてその技術を応用した上で、大規模投資によって市場を掌握する「ファストフォロワー戦略」で成功を収めた。トップダウン方式の果敢な意思決定によってライバルをスピードで圧倒するのがサムスンの競争力であり、これはほとんどの韓国企業の特技でもあった。この特技によって到達できる最高点が「サムスンブランド」だった。しかし、ここまでが限界だという事実を認めなければならない。

 サムスンだけでなく、全ての韓国企業が同じ問題をはらんでいる。ここに韓国経済が直面している根本的な問題がある。これまで韓国が得意技としてきたことは、実は中国の方がより得意なのだ。規模が大きくスピードもさらに上げられるからだ。中国との差を広げるためには創造と革新が必要なのに、それすら中国に追い抜かれるかもしれないという状況だ。(中略)

 サムスンの一連の騒動から韓国経済の成功方程式が限界にきていることを読み取らなければならないのは、世界が注目してきた韓国の企業生態系が全体的にダイナミックさを失い、低迷という深みにはまってしまったからだ。社会全体が変わらなければ、また別の衝撃的事態に襲われるのは時間の問題だ。
(引用ここまで)

 これまで日本企業の真似をしてきた。
 日本企業に対して真似できる対象が少なくなったので、「これを作れ!」とiPhoneを目指すようになった。
」  デザインを盗んだとして数百億円規模で損害賠償を支払わされる羽目になったけども、その甲斐あってスマートフォン市場ではシェア1位になった。
 もう、パクれるところはなにもない。

 ギャラクシーS4あたりで「我々はイノベーターだ」と宣言して、エヴァンジェリスト的な立場の人から苦笑を買ってしまったり。
 ギャラクシーS6ではiPhone風にするためにSDカードを使えなくして自爆、S7ではそれを戻したり。
 原則としてここ数年、迷走しているのですよね。
 iPhoneの仕様とデザインに振り回されているだけ。

 今回のギャラクシーノート7は「iPhone発売に先行して対抗機種を発売するのだ」とやったつもりだった。先行者利益をたんまりといただけるはず、という算段だったのですよね。
 だけども爆発。
 そして「バッテリーの製造元を変更したから大丈夫!」とリコールしたものの、再度爆発。
 このリコール後に再度問題が出る、というのはかなりの大問題。
 リコールに応じてからの再発売というのは「もう技術的に問題はありません」という証拠のはずなのにまったく同じ問題が出た。
 そんなんだったら中国企業の製品でもなんでもいいんだよなってことになる。
 もはやスマートフォンでできることはどこの製品であろうともさほど変わらないのですから。

 リコール費用は2000億円とも5000億円ともいわれているのですが、販売中止にした機会損失とブランドイメージ毀損を加えたらどのくらいのマイナスになるのか。
 ギャラクシーS7がけっこうなヒットをしてようやく一息つけたというところで、サムスン電子がどうなっていくのか。
 イ・ゴンヒからの代替わりも含めて面白い展開があるかもしれません。

届きましたよ。さっくさくでこれはいいものだ。
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ASUSTek
2016/9/16

ギャラクシーノート7の発火理由が判明、やっぱり設計ミスだった……

[単独]「バッテリーの角の設計が見つからない」...文書を入手(SBS/朝鮮語)
<アンカー>この発火の原因について、サムスン側が最初に出した説明は内蔵バッテリーの問題でした。サムスンSDIの製造工程で問題があったからだというものでした。ところが、単純な製造工程上の問題ではなく、バッテリーの設計自体に問題があることを指摘した国の技術標準院の文書を私達の取材チームが単独で入手しました。
報道はキム・ジョンイン記者です。

<記者>SBSが入手したサムスンのギャラクシーノート7バッテリー設計図です。
発火点として指摘された内蔵バッテリーの角が直角に描かれています。

galaxynote7_1012_01

角を曲面に設計して、詳細な説明・設計数値を付与した過去の着脱可能なバッテリーと明らかに対比されます。
設計数値がないためにサムスンSDIと中国ATLは、バッテリーの隅の形をそれぞれ異なって作成したのです。

galaxynote7_1012_02

特にSDIバッテリーの角は、ATL製品よりも丸く製作されたが国の技術標準院は、現場調査報告書では比較的過剰な丸みを帯びた角が極板押下などのバッテリ不良の要因を生んだと指摘しました。

galaxynote7_1012_03

角をどのように丸く作るべきかの基準がなかった、最終的にこれが不良につながったということです。

国家技術標準院関係者「ほとんどがこのような現象が現れています。リコールしなければずっとそのような現象がちょうど同じように(起こるでしょう)」

サムスン側も一歩遅れて角の設計が間違ってあることがあることを認めました。

三星側関係者:「ショート(短絡)があってはいけないところで発火が生じてしまったんです。設計の水準を守らなければならなかったのに、この部分を丸くしすぎて製造してしまいました」

ジョン・ユソプ/セヌリ党議員(国会産業通商上):「工程上の問題ではなく、設計上の不備が明らかになっただけに、サムスンは今回の事態の真相を迅速に率直に言って世界中の消費者に通知しなければならない。

国の技術標準院はSBSとの通話で、近いうちギャラクシーノート7バッテリー設計図を確保して設計不足や欠陥の有無を調査すると明らかにしました。
(引用ここまで)

 ついに生産中止が発表されたギャラクシーノート7について、韓国国内では設計ミスがあったのではないかという報道が出てきました。

 当初から9月には投入されるであろうiPhone7 Plusに対して、大きさ的に似通った製品であるギャラクシーノート7を前もって投入することで先行者利益を確保しようという戦略だったことは間違いありません。
 そのためにあまりにも急いで設計したので、バッテリーメーカーに対して詳細な設計数値をつけずに製造依頼をしてしまった……ということでしょうかね。
 当初はSDIのバッテリーには不純物が含まれているのではないか云々という話もあったのですが。
 この記事では「純粋に設計ミスである」とされています。

 アメリカでの8月20日前後の発売日から9月15日の公式リコールまで、確認された発火事故は92件とアメリカ消費者製品安全委員会は発表しています
 で、9月21日以降に「交換後」のギャラクシーノート7が入手できるようなって、いままでのアメリカでの発火事故は5件
 母数が違うでしょうからなんともいえないのですが、それでも少なくなってはいるように感じます。

 ただ、ATLのバッテリーであれば少なくなるのだけども、それでも未然に防ぐことはできていない。
 設計ミスはバッテリーだけなのか、という気もしますね。
 アメリカ消費者製品安全委員会が調査に入っているので、詳細はそこで明らかになると思われます。

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スティーブ・マックィーン他
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015/12/16

サムスン電子が「もう誰もギャラクシーノート7を使うな!」と叫ぶ、ブランドイメージはどうなる?

「ギャラクシーノート7」の電源切って=サムスン(BBCニュース)
サムスンは、「消費者の安全を最優先する」ため、事実関係を調査する間は、「世界中の全キャリアと小売提携業者も、ギャラクシーノート7の販売と交換を停止するようお願いした」と発表。「元のギャラクシーノート7や交換機を持っている消費者は、ただちに電源を落として使用を中止」するよう求めた。

8月に発売された「ノート7」は電池が爆発するという報告を受け、9月には250万機を対象にリコール(無償回収・修理)を行ったが、交換後の製品でも発火・発煙の報告が相次いでいた。

隠そうとするからばれるんだとよく言われる。そしてサムスンと「ノート7」についても、まだ危険だと認めるのが遅れたため、積極的な対策は追いつかなかったようだ。

これはもはや「ノート7」だけの話に留まらない。サムスンの幅広い商品ラインを消費者が信用するかどうかの問題で、その信用は……ダジャレ失礼……炎上しているように見える。
(引用ここまで)

 サムスン電子が全世界に向けて「ギャラクシーノート7を使わないようにしてくれ」と宣言しました。
 ここ1週間で複数起きている発火事故を受けての措置とのことです。原因究明はまだだけども、緊急措置としてということでしょうね。

 BBCの日本語記事は英語記事からかなりはしょられています。ただ、最後のだじゃれにもあるようにこれからはブランドイメージに対する問題が大きく取り上げられることになるのでしょう。
 原文ではgo up in smokeで「信頼は(煙のように)消えかけてる」なのですけどね。

 で、そのブランドイメージに対しても原文記事にはけっこう言及がありまして。
 リコール後の「安全なはずの端末」にも発火事故を起こしていることをかなり重要視しています。
 「連鎖的にブランド力が損なわれる深刻な事態のはじまり」という考えの専門家もいる、というように書かれていますね。

 中国は中国製品が支配してしまった。インドにも似たような傾向があります。
 北米とヨーロッパはサムスンの牙城として世界シェア1位のキーポイントだったのです。
 今回のリコールで北米にはかなりのダメージが与えられるんじゃないかなぁ……と予想します。

 何度も繰り返していますが、スマートフォンでできることはもはやそれほど変わらない。
 そして新規需要はほとんどなくなり、買い換え需要が主となっている。そんな中、「買い換えたいけどサムスンは避けようか」という消費者心理を止めることはできない。
 それが具体的にどれほどのダメージになるのか、ということでしょうね。アメリカでのスマートフォンシェアの今年第4四半期、そして来年の第1四半期はなかなかに要注目。

サムスン・クライシス 内部から見た武器と弱点 (文春e-book)
張相秀
文藝春秋
2015/1/25

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